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intermission 9 真昼の珍事!?
突入! そして…?
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Side-デュエル 5
なんだかんだあったが、俺たちは呪いのアイテムを売っていた店に辿り着いた。外観は何の変哲も無い女子向けの雑貨屋に見える。アーシェが好きそうな店構えだ。
表口には『貴方の恋を叶えるお店♡』などという恥ずかしい煽り文句が張り付いていた。男だけでは入りづらい店だが、この際は目を瞑るしかない。
とりあえず裏口にエドガーとアーシェを配置し、表口から俺とラスファが突入する。念のために被害者のラナさんは裏口でエドガーに護衛してもらっている。裏通りというシチュエーションは、この場合危険すぎる。
戦力的に不安はなさそうだが、アーシェは新しい召喚獣と契約したらしく…嬉々として呼び出していた。
見た目は真っ白なトラ。だが猫ぐらいのサイズでは、迫力などカケラもない。お馴染みの双子パンサーと並んでつぶらな瞳で首を傾げる仕草を見ると、愛玩動物にしか見えない。
「可愛いでしょ? 名前はティグっていうの! バリバリの戦闘系召喚獣よ!」
確かに可愛いが…。
「戦闘系召喚獣って…こんな小さくて大丈夫か?」
俺の疑問にアーシェは胸を張った。
「これから大きく育てるんだよ。大丈夫、小さいけど、一度噛み付いたら離さないから!」
「はあ…」
こればかりは無理矢理でも納得するしかない。
ちなみにこの配置は相手も魔術師であることを予測して、魔法の使い手を分散させた形だ。
詰め所から応援を呼ぶことも考えたが、もし逃げられたら厄介な事になる。まして表通りの立ち回りは人を集めてしまったために、気づかれるのも時間の問題と思われたからだ。
「行くぞ」
全員が配置についたことを確認すると気心知れたラスファに短いひと言を告げ、扉に手をかける。
「いらっしゃいまっせー♪」
軽快なドアベルの音が響く中、能天気な女性店員の声が飛んできた。
「あらまあイケてるお兄さん方! もしかして、彼女さんのプレゼントをお探しですか?」
俺はラスファと目線を交わした。とても危険なアイテムを売る店の店員の態度とは思えない。彼はさりげなく探りを入れて様子を見るつもりのようで、店員に問いかける。
「…そんなところだ。何かいい髪飾りのオススメはあるか?」
エドガーがこの場にいなくて良かった。彼は偽ることを知らないので、こういった駆け引きも台無しにされる。裏口で待機という決断は、正しかったようだ。
「あらタイムリー! ちょうど先日、面白い髪飾りを作ったところなんですよ!」
———作った?!
俺たちはギョッとして彼女を見返した。どうやらいきなり本命にぶち当たったらしい。
なんだかんだあったが、俺たちは呪いのアイテムを売っていた店に辿り着いた。外観は何の変哲も無い女子向けの雑貨屋に見える。アーシェが好きそうな店構えだ。
表口には『貴方の恋を叶えるお店♡』などという恥ずかしい煽り文句が張り付いていた。男だけでは入りづらい店だが、この際は目を瞑るしかない。
とりあえず裏口にエドガーとアーシェを配置し、表口から俺とラスファが突入する。念のために被害者のラナさんは裏口でエドガーに護衛してもらっている。裏通りというシチュエーションは、この場合危険すぎる。
戦力的に不安はなさそうだが、アーシェは新しい召喚獣と契約したらしく…嬉々として呼び出していた。
見た目は真っ白なトラ。だが猫ぐらいのサイズでは、迫力などカケラもない。お馴染みの双子パンサーと並んでつぶらな瞳で首を傾げる仕草を見ると、愛玩動物にしか見えない。
「可愛いでしょ? 名前はティグっていうの! バリバリの戦闘系召喚獣よ!」
確かに可愛いが…。
「戦闘系召喚獣って…こんな小さくて大丈夫か?」
俺の疑問にアーシェは胸を張った。
「これから大きく育てるんだよ。大丈夫、小さいけど、一度噛み付いたら離さないから!」
「はあ…」
こればかりは無理矢理でも納得するしかない。
ちなみにこの配置は相手も魔術師であることを予測して、魔法の使い手を分散させた形だ。
詰め所から応援を呼ぶことも考えたが、もし逃げられたら厄介な事になる。まして表通りの立ち回りは人を集めてしまったために、気づかれるのも時間の問題と思われたからだ。
「行くぞ」
全員が配置についたことを確認すると気心知れたラスファに短いひと言を告げ、扉に手をかける。
「いらっしゃいまっせー♪」
軽快なドアベルの音が響く中、能天気な女性店員の声が飛んできた。
「あらまあイケてるお兄さん方! もしかして、彼女さんのプレゼントをお探しですか?」
俺はラスファと目線を交わした。とても危険なアイテムを売る店の店員の態度とは思えない。彼はさりげなく探りを入れて様子を見るつもりのようで、店員に問いかける。
「…そんなところだ。何かいい髪飾りのオススメはあるか?」
エドガーがこの場にいなくて良かった。彼は偽ることを知らないので、こういった駆け引きも台無しにされる。裏口で待機という決断は、正しかったようだ。
「あらタイムリー! ちょうど先日、面白い髪飾りを作ったところなんですよ!」
———作った?!
俺たちはギョッとして彼女を見返した。どうやらいきなり本命にぶち当たったらしい。
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