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intermission 9 真昼の珍事!?

真相はいかに?!

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Side-アーシェ 4

「はあ?! どういう事それって?!」
 大乱闘の野次馬で賑わう通りに、素っ頓狂なあたしの声が響き渡る。
「兄貴とは、なんの関係もないの?!」

  そう。兄貴が連れてた彼女…ラナさんに話しかけてみたら、付き合うとか関係なしって聞いて逆にびっくりした。
「いえそのちょっと…いえ、ものっすごく残念なんだけどね…」
 そう言ってラナさんは、ちらりと兄貴を横目で見て赤くなりながらゴニョゴニョしてる。あ、こっちは好みタイプだったんだ…。

「でもそれなら、どうして兄貴はラナさんを連れ回してたの?」
 乱闘が終わってゴロツキ全員を縛り上げた兄貴に、あたしは聞かずにいられなかった。
「よく見てみろ、この髪飾りを。呪いがかかっている危険なシロモノだ」

「!」
 彼女の特徴的な髪飾りを改めて見ると、ホントにがっつりと呪われてる!
「ナニこれ?! 誰がこんな酷い物売ってるの?!」
 効果はよくわかんないけど、魔道具どころじゃない禍々しい力が宿ってる。そう強くはないけど、悪い影響が出るっていうのはわかる。

「うん? なら外せばいいだけじゃないのか?」
 デュエルと一緒にいた金髪のゴリマッチョさん…エドガーがギモンを口にする。ほんと、わかってないなぁ…。
「外せないのよ。呪いをどうにかして解かない限りね」
「なんと…!」

 絶句したエドガーに兄貴が補足する。
「その呪いアイテムの出どころを突き止めるために、売ってた店を教えてもらっていたところだ」
「そうか、ラインハルトが言っていたな。てっきり…美人局の事件と思い込んで忘れてたが」
 デュエルがため息混じりに納得してる。
 え、ツツモタセ? なにそれ? でもまあ、あたしの意見は一択しかない!

「あたしも手伝う!」
 あたしは即答した。だってこんな酷い物、広めちゃダメだよ絶対!

「すまなかった!!!」
そこにエドガーが割って入った。兄貴の手を鷲掴みにしてる。なんなの?
「俺は…俺は、疑ってかかっていた! すまなかった…まずは友を信じるべきだったというのに、サボってデートしていると疑っていた! 本当にすまない!」
「あー…いやそれは別にいいから」
「良くない! 俺は…俺は!」

 うっわウザ。確か冒険者志望だったって言ってたけど、向いてないって事で自警団に紹介したんだっけ? 

 むちゃくちゃ騙されやすそう。自警団で正解っぽい…英断だわ。
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