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short mission 4 宅配戦線、異常あり!
暴虐には暴虐を
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Side-アーチ 4
晩餐会の会場は、今や断罪の場になっちまった。
ただ惜しむらくは悪事を暴かれるはずの甥にゃ、これっぽっちも自覚なんざねぇって事だ。周囲の招待客は余興の一環と思い込んでやがるのかね?
確かに、今まで好き放題やってきた領主の甥の吠え面が拝めるんだ…最高の余興だろうよ!
まあいいや、今のうちに聞くこと聞いちまおっと!
「そういや面白そうな地下カジノがあるんだって? どこにあるんだ?」
オレは何気なさを装うと、ひょいと首を突っ込んでみた。甥は愉しげに答える。
「興味があるのかい?」
「まぁな。賭博は男のロマンだろ?」
それを聞いた甥は、歪んだ笑みを深めた。うっわ、キモ!
「なら夕刻に、村はずれの鐘撞堂に来るといい。楽しい遊技場に案内しよう…」
操り人形が増えるとばかりに笑みを深める男に、オレは高らかに宣言した。
これを待ってたんだ!
「はーい、ダウト~!!!」
訝しげに眉をひそめる領主甥の肩に、 オレは腕を回した。
「あのなぁ、もちっと世の中の仕組みってやつを学ぶべきだったな? カジノって奴は大なり小なり盗賊ギルドの管轄下だ」
「それがどうした?」
苛立ったように下マツゲ野郎は凄むが、甘めぇな。ンなモン、なんちゃってロリのティンクの睨みにも届かねぇぜ?
「大事な大事な上納金、ギルドに払ってんのか?」
その一言で、下マツゲは顔色を失った。実際カマかけただけなんだが、あーやっぱりな…としか思えねぇわ。
盗賊ギルドの上納金は絶対のモンだ。モグリなんぞやってたんじゃ、首がいくつあっても足りやしねぇ。ある意味、魔神より怖~い『回収部隊』がやって来るんだからよ!
上納金をケチった奴は、比喩じゃなく地獄見るぜ。何しろ過去数十年分の上納金まで遡って計算して来る上に、最悪ケツの毛どころか生皮まで剥ぎ取られるってウワサだ。ぶるぶるぶる、おっかねえええぇぇ!
この様子じゃコイツ、上納金の事を知っててやってる確信犯だな。ますます見逃せねぇ。
オレがさらに言い募ろうとした、まさにその時だった。
「その話は…しばしの間、待ってくれないだろうか? 先ずは身内の話をさせてくれると有り難い」
会場となった大広間に、重々しいバリトンボイスが響き渡る。
開け放された扉から厨房エルフに先導されながら入ってきたのは…。年齢に見合った威厳と誠実さを併せ持つ老境の人物。
おそらく、現領主モーリ・S・エルネシアその人だろうぜ…。
晩餐会の会場は、今や断罪の場になっちまった。
ただ惜しむらくは悪事を暴かれるはずの甥にゃ、これっぽっちも自覚なんざねぇって事だ。周囲の招待客は余興の一環と思い込んでやがるのかね?
確かに、今まで好き放題やってきた領主の甥の吠え面が拝めるんだ…最高の余興だろうよ!
まあいいや、今のうちに聞くこと聞いちまおっと!
「そういや面白そうな地下カジノがあるんだって? どこにあるんだ?」
オレは何気なさを装うと、ひょいと首を突っ込んでみた。甥は愉しげに答える。
「興味があるのかい?」
「まぁな。賭博は男のロマンだろ?」
それを聞いた甥は、歪んだ笑みを深めた。うっわ、キモ!
「なら夕刻に、村はずれの鐘撞堂に来るといい。楽しい遊技場に案内しよう…」
操り人形が増えるとばかりに笑みを深める男に、オレは高らかに宣言した。
これを待ってたんだ!
「はーい、ダウト~!!!」
訝しげに眉をひそめる領主甥の肩に、 オレは腕を回した。
「あのなぁ、もちっと世の中の仕組みってやつを学ぶべきだったな? カジノって奴は大なり小なり盗賊ギルドの管轄下だ」
「それがどうした?」
苛立ったように下マツゲ野郎は凄むが、甘めぇな。ンなモン、なんちゃってロリのティンクの睨みにも届かねぇぜ?
「大事な大事な上納金、ギルドに払ってんのか?」
その一言で、下マツゲは顔色を失った。実際カマかけただけなんだが、あーやっぱりな…としか思えねぇわ。
盗賊ギルドの上納金は絶対のモンだ。モグリなんぞやってたんじゃ、首がいくつあっても足りやしねぇ。ある意味、魔神より怖~い『回収部隊』がやって来るんだからよ!
上納金をケチった奴は、比喩じゃなく地獄見るぜ。何しろ過去数十年分の上納金まで遡って計算して来る上に、最悪ケツの毛どころか生皮まで剥ぎ取られるってウワサだ。ぶるぶるぶる、おっかねえええぇぇ!
この様子じゃコイツ、上納金の事を知っててやってる確信犯だな。ますます見逃せねぇ。
オレがさらに言い募ろうとした、まさにその時だった。
「その話は…しばしの間、待ってくれないだろうか? 先ずは身内の話をさせてくれると有り難い」
会場となった大広間に、重々しいバリトンボイスが響き渡る。
開け放された扉から厨房エルフに先導されながら入ってきたのは…。年齢に見合った威厳と誠実さを併せ持つ老境の人物。
おそらく、現領主モーリ・S・エルネシアその人だろうぜ…。
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