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可愛い人
可愛い彼氏
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私の彼氏は可愛い。
「ひぃーちゃん、好きぃー」
「離れろ酔っぱらい」
日付を跨ぐギリギリに帰宅した晴樹からは、普段からする甘い匂いと共にアルコールの匂いがした。
晴樹から古典的なナンパの様な告白をされて、付き合い始めて一年が経った。あれは未だに謎が残る告白で、私も頷いてしまった理由が不明である。何だかんだで関係が進み、同居からは半年経ったが、ここまでアルコールの匂いを纏い、酔っ払って帰ってきたのは初めてだった。
「晴樹、風呂へ行け」
「ひぃーちゃんも、一緒に行こ?ね?」
とろんとした目でこちらを見下ろす晴樹に、一瞬理性が崩壊しそうになる。
晴樹は私の事を日々可愛いと囁くが、晴樹の方が何倍も可愛いところがあると私は思う。今日みたいな晴樹は初めてだが、普段から仕草がどことなく可愛い。それに、いつも晴樹は自分ばかりが私を好きだと宣うが、私の方が晴樹に惚れ込んでいると思う。そりゃ、始めこそ晴樹からの一目惚れではあったけども。
「ひぃーちゃん、僕の方、見て?」
首をこてん、と傾げながらこちらを見る晴樹。わざとなのか、素なのか定かではないが、普段からこういった仕草で私の理性を試してくる。
そもそも、だ。
晴樹は私がどれだけ晴樹の事を好きか、理解していない、まったく。私も晴樹には負けるが好きだと気持ちを伝えているが、欠片も伝わっていないのか私への挑発行為をやめない。女であってもそういった愛情を伝える行為を積極的に行う人種が居ることを晴樹は知らないのだろうか。
私とて、ナンパの様な告白を受け入れている身だ。嫌いな訳ないし、好きである以上私だって晴樹にたくさん触れたい。
歳上の理性を最大限駆使して我慢しているというのを、晴樹は全く分かっていない。
「晴樹、いい加減にしないと、襲うぞ?」
「ひぃーちゃんに襲われるなら、本望だよー?」
…警告すら意味を為さない。正真正銘の阿呆だ。
「警告、したからな」
これは100%晴樹が悪い。
「ひ、ぃー…ちゃ、んッ」
「何?」
「そ、そ…っれ、やめッ!」
晴樹を壁に追い詰め、晴樹の大きくなりつつあるものを、ズボンの上から撫で上げる。
「何で?」
何度も角度や位置を変えながら指で触れるか触れないか、すれすれで晴樹のそれの形を確認するように何度も撫でる。晴樹の気持ちいい所を避けながら。
晴樹が私の好い所を知っているのと同様に、私とて晴樹の好きな所は分かっている。馬鹿な晴樹。
「ひ、ぃちゃん…の、意地悪…ッ」
「知らなかったのか?」
晴樹は私を見下ろしながら片手で顔を隠しながら、私へと目線を指の隙間からやる。
「顔真っ赤」
「誰のせい!?」
「私のせいだな」
ふっと息をこぼすように笑うと、晴樹は頭を抱えてしゃがみこむ。
「もう降参か?」
「……意地悪」
「警告しただろ?」
「そうだけど…っ!」
「何か文句でも?」
「……ないです」
たまには、痛い目見ろ。馬鹿晴樹。
「酔いは覚めたな?風呂へ行って来い」
「………はい」
少し進んで、そっと振り返る晴樹。
「ひぃーちゃんも、一緒に入」
「断る」
しゅんとした様子で、とぼとぼと風呂場へ向かう晴樹。
「晴樹」
「……何?」
「あがって来たら、続き、しよう?」
ぱぁあ、と尻尾があればぶんぶん振っていそうな様子の晴樹。
「うん!…うん!!早く入ってくるね!!」
晴樹を風呂へやることに成功した深夜。
可愛い晴樹は、私に負けると素直に行動する。
実際に負けたのは私の方だ。だって、これじゃあ晴樹に好き勝手されるに決まってる。それも含めて許容する事が年上の私の役目なのか…?
まぁ、いいか。
私の彼氏は可愛い。
私は一生、彼の可愛さには敵わないだろう。
「ひぃーちゃん、好きぃー」
「離れろ酔っぱらい」
日付を跨ぐギリギリに帰宅した晴樹からは、普段からする甘い匂いと共にアルコールの匂いがした。
晴樹から古典的なナンパの様な告白をされて、付き合い始めて一年が経った。あれは未だに謎が残る告白で、私も頷いてしまった理由が不明である。何だかんだで関係が進み、同居からは半年経ったが、ここまでアルコールの匂いを纏い、酔っ払って帰ってきたのは初めてだった。
「晴樹、風呂へ行け」
「ひぃーちゃんも、一緒に行こ?ね?」
とろんとした目でこちらを見下ろす晴樹に、一瞬理性が崩壊しそうになる。
晴樹は私の事を日々可愛いと囁くが、晴樹の方が何倍も可愛いところがあると私は思う。今日みたいな晴樹は初めてだが、普段から仕草がどことなく可愛い。それに、いつも晴樹は自分ばかりが私を好きだと宣うが、私の方が晴樹に惚れ込んでいると思う。そりゃ、始めこそ晴樹からの一目惚れではあったけども。
「ひぃーちゃん、僕の方、見て?」
首をこてん、と傾げながらこちらを見る晴樹。わざとなのか、素なのか定かではないが、普段からこういった仕草で私の理性を試してくる。
そもそも、だ。
晴樹は私がどれだけ晴樹の事を好きか、理解していない、まったく。私も晴樹には負けるが好きだと気持ちを伝えているが、欠片も伝わっていないのか私への挑発行為をやめない。女であってもそういった愛情を伝える行為を積極的に行う人種が居ることを晴樹は知らないのだろうか。
私とて、ナンパの様な告白を受け入れている身だ。嫌いな訳ないし、好きである以上私だって晴樹にたくさん触れたい。
歳上の理性を最大限駆使して我慢しているというのを、晴樹は全く分かっていない。
「晴樹、いい加減にしないと、襲うぞ?」
「ひぃーちゃんに襲われるなら、本望だよー?」
…警告すら意味を為さない。正真正銘の阿呆だ。
「警告、したからな」
これは100%晴樹が悪い。
「ひ、ぃー…ちゃ、んッ」
「何?」
「そ、そ…っれ、やめッ!」
晴樹を壁に追い詰め、晴樹の大きくなりつつあるものを、ズボンの上から撫で上げる。
「何で?」
何度も角度や位置を変えながら指で触れるか触れないか、すれすれで晴樹のそれの形を確認するように何度も撫でる。晴樹の気持ちいい所を避けながら。
晴樹が私の好い所を知っているのと同様に、私とて晴樹の好きな所は分かっている。馬鹿な晴樹。
「ひ、ぃちゃん…の、意地悪…ッ」
「知らなかったのか?」
晴樹は私を見下ろしながら片手で顔を隠しながら、私へと目線を指の隙間からやる。
「顔真っ赤」
「誰のせい!?」
「私のせいだな」
ふっと息をこぼすように笑うと、晴樹は頭を抱えてしゃがみこむ。
「もう降参か?」
「……意地悪」
「警告しただろ?」
「そうだけど…っ!」
「何か文句でも?」
「……ないです」
たまには、痛い目見ろ。馬鹿晴樹。
「酔いは覚めたな?風呂へ行って来い」
「………はい」
少し進んで、そっと振り返る晴樹。
「ひぃーちゃんも、一緒に入」
「断る」
しゅんとした様子で、とぼとぼと風呂場へ向かう晴樹。
「晴樹」
「……何?」
「あがって来たら、続き、しよう?」
ぱぁあ、と尻尾があればぶんぶん振っていそうな様子の晴樹。
「うん!…うん!!早く入ってくるね!!」
晴樹を風呂へやることに成功した深夜。
可愛い晴樹は、私に負けると素直に行動する。
実際に負けたのは私の方だ。だって、これじゃあ晴樹に好き勝手されるに決まってる。それも含めて許容する事が年上の私の役目なのか…?
まぁ、いいか。
私の彼氏は可愛い。
私は一生、彼の可愛さには敵わないだろう。
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