未来樹 -Mirage-

詠月初香

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2章

10歳 -土の陽月2-

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土の陽月も半ばを過ぎると、日中はまだまだ温かいのに朝晩の気温は急激に下がり始めます。流石に氷が張る程の気温になる事はまだありませんが、手足がかじかむような気温です。そんな気温の大通りを歩いているとあちこちで露店の準備をしている人をちらほらと見かけます。お祭りは土の極日に入ってからだというのに、随分と気の早い人が居るみたいです。その中の一つ、もくもくと上がる蒸気が温かそうな露店の前を通ると、なんだか甘い匂いが……。

「とと様、あれは何を売っているお店ですか?」

私の手を引いて歩いていたとと様の手を引っ張って注意を私へと向けると、空いているもう片方の手で露店を指さしました。

「ん? あぁ、あれは石を使って甘芋を焼いて、その芋を売っているんだ」

「石が燃えるのですか?」

「いや石を熱して……。そうだな、一つ買って食べてみるか?」

「はいっ!!」

どうにか私にも解るように説明をしようとしてくれたとと様でしたが、実物を見せた方が早いと思ったようで素敵な提案をしてくれました。その言葉に思わず元気よく返事をしたら、とと様は笑いを堪えるような表情で口元を覆ってしまいました。ちょっと元気が良すぎたかもしれません。

「店主、小さめのを一つくれ」

「はいよっ、お嬢ちゃんお父さんと仲良しなんだね。
 朝から一緒にお散歩かい?」

店主は威勢の良く返事をして、とと様と私を順に見てからニッコリと笑ってお芋を竹の皮に包んでくれました。

「あのね、大社おおやしろに七五三の申し込みに行くの」

「そりゃぁ、おめでとう。お嬢ちゃんは7歳になったんだな。
 お祝いにちょっとおまけしておこうね」

「ありがとう、おじさんっ!!」

かじかんだ手がジンジンと痺れる程に熱いお芋を私が受け取ると、とと様がお金を払ってくれました。田舎ではまだまだ物々交換も多いのですが、王都では小さな露店であっても金銭による売買が可能で助かります。むしろ王都で物々交換が可能なのは土の陰月下旬から無の月上旬ぐらいで、地方から出稼ぎに来た人が、それぞれ持ち込んだ商品を売って当面の食料や衣服を揃える時ぐらいでしょう。それすらも一度貨幣に替える人の方が多いと聞きますし……。

そんな事をつらつらと考えつつも私は笑顔で店主に手を振って、お芋を抱えてその場を立ち去りました。




暫く通りに沿って歩いて、角を曲がったところで待機していた牛車に周囲を確認してから素早く乗り込みました。その途端に全身から力が抜け、大きな溜息が漏れてしまいます。心臓もバクバクといっていて、口の中もカラッカラです。

「そんなに緊張しなくても大丈夫だ。上手くやれている」

そう言ってくれるとと様……いえ、忍冬すいかずらさんは、いつもなら高い位置で結っている髪を、今日はうなじの辺りと低い位置で結っています。この髪を結う位置は身分によって変わるそうで、今日は下級華族か学者等の特別な地位を持つ庶民ぐらいの位置らしいです。そして服もいつもよりランクがぐっと下がった、髪型と同じく下級華族か裕福な庶民が着ているような服を着ています。そして普段なら無い口髭も生やしていますが、自前の髭ではなくて付け髭だそうです。そういった様々な工夫のおかげで、いつもとはかなり印象が違って見えます。

「そうは言っても緊張しますよ。
 ……とと様ってどういう感じなのかよく解らないんですから」

そう言うと忍冬さんは珍しくバツが悪そうな顔をしてから、

「そうだな、私も子供どころか妻すら居ないのに妻帯者の役だ。
 殿下たちの発案なのだから、殿下が演じられれば良いものを」

と更に珍しい事に溜息と一緒に文句までこぼれ落ちます。忍冬さんがこんな事を言うなんて吃驚ですが、思わず私も「ですよねー」と返してしまうのでした。


そう、こんな面倒な事になっているのは全て茴香ういきょう殿下と蒔蘿じら殿下のせいなんです。事の発端は10日程前、多忙の中時間を割いて会いに来られた両殿下が

「櫻嬢を通して是非とも精霊様にも現場を見て頂きたいとは思うのだが、
 櫻嬢の年齢では私達の侍女として連れて行く事は不可能だ。
 なので忍冬に現場視察官を装わせて、櫻嬢をその娘として案内する事にした」

なんて言い出したのです。しかも詳しい設定まで既に作られていました。簡単に説明すると、この国では蒸し風呂屋は当然ながら最近普及し始めた足湯も男女別に入る事が当たり前になっています。なので現場視察官は妻を伴って視察する予定だったのに直前になって妻が体調不良に。その為、仕方なく七五三の為に同伴していた娘に代役を頼んだ……というものです。7歳設定なんですね、私……。

更には殿下たちに「その設定で行くから親子のように仲良くしてくれ」と当然のように言われ、私も忍冬さんも絶句してしまいました。決して仲が悪い訳ではないのですが、親子のようにといきなり言われても無理があります。そこでお互いの呼び方や関係に慣れるまで何回か、2人だけで出かけて練習するようにと言われたのです。外出先で誰からも不審がられず、親子だと周りから自然に思ってもらえればミッションクリアって事ですね。

なんて面倒な……とは思いましたが、同時に諦めもしました。足湯のような簡単な構造兼既に稼働している施設はともかく、石鹸の普及に重要になってくる浄水場の視察は欠かせないと思いますし……。

三太郎さんにこっそり見て来てもらうのが一番手っ取り早いと思って、私の中でうたた寝していた金さんと浦さんを起こして相談したのですが、色々と事情が重なって無理でした。正確には大和に来る前、私が家に居る時だったら金さん一人に頼んで見てきてもらう事も可能だったのでしょうが、その時はこんなことになるなんて思ってもいなかったのです。

色々な事情のうちの幾つかは、私の中で熟睡している桃さんを起こせば何とかなりそうではあるのですが、この時期のヤマトで火の精霊が火の気のない場所に出現したら目立って仕方がありません。この10年で昔に比べれば精霊力のコントロールができるようになった桃さんですが、それでも金さんや浦さんレベルまで抑え込む事はできないので、確実に騒動になります。

「はぁぁぁ……。えと、今日はこのまま視察に行くんですよね?」

10歳児とは思えない重たくて長い溜息をついてから、今日の予定を確認します。

「あぁ、そうだ。まずは足湯を見てもらってから、
 馬場と貸し馬屋、水車小屋と順に周り、最後に浄水場予定地に行く予定だ」

どうやら街中の施設から郊外へと順に向かっていくようです。ですが、気になる事が一つ。

「……それ、お昼までに終わります?」

「終わらせる」

決死の覚悟の如く言い切る忍冬さんに、頼もしさを感じれば良いのか、この先に待ち構えているであろう強行軍を嘆けば良いのか解らない気持ちになります。でも確かに今日は予定が詰まっていて、最後の浄水場予定地で殿下たちと落ち合い、その後に叔父上や兄上と合流してお昼ご飯を一緒に食べる事になっています。さらにその後は蒔蘿殿下の隠れ家で色々と話し合いが行われる予定で……。

熱々のお芋をもそもそと食べながら、既に疲労し始めている私でした。




「お疲れさま! しっかりと見てこれたかい?」

浄水場予定地で待っていた蒔蘿殿下が朗らかに出迎えてくれますが、私は既にぐったりとしていて応える気力もありません。

「どうやら令嬢はかなり疲れてしまっているようだ。
 ……父親のそなたが令嬢を抱き上げ、付いて参るが良い」

茴香殿下の言葉に、思わず恨めしい眼差しを向けてしまいそうになります。7歳児の演技をする事も忍冬さんをとと様と呼ぶ事も色々と精神が削られていくので勘弁してほしいところです。でも話しが聞こえる程近くはないものの少し離れたところでは土を掘り起こしたり、その土を運び出したりしている労働者の人が沢山いるので仕方ないという事は理解できます。

なおも殿下たちは慎重を期すように、サッと扇を取り出して口元を隠し

「緊急を要するような事はあったかい?」

と尋ねてきました。殿下や随身の忍冬さんや片喰かたばみさんには、三太郎さんは精霊力を限界まで抑え込む為に私の中で眠りについてもらっている事や、人前で起こす訳にはいかない事を事前に伝えてあります。その上で聞くという事は、三太郎さんではなく私に何か気付いた事が無いかと尋ねているのでしょう。

「そうですね……。
 足湯に関しては大丈夫だと思います。掃除を徹底しているようでしたし、
 鉄もしっかりと仕込んであったのでガタロ対策は十分だと思います」

水車小屋の近くに設置して、粉を挽いたり衣を洗っている間に足湯につかるなんて使い方が出来れば良いかなとは思いましたが、これは緊急性皆無のただの提案なので昼食後でも良い話です。

足湯だけでなく、粉挽き用水車小屋や洗濯用水車小屋も清潔さが保たれていて、殿下たちのガタロ対策の本気度を知る事が出来ました。万が一にもガタロが出てきて誰かが被害にあったなんて事になったら、せっかくの事業も一気に悪印象が付いてしまって台無しになってしまいますしね。その流れで今はお城周りの堀や人々が使う水場付近にも全て鉄を仕込む事を計画しているらしく、製鉄業は特需に湧いているのだとか。

また其々の施設はとても繁盛していて、特に女性が喜んでいるのが印象的でした。殿下に実績が必要と言われて色々と提案してきましたが、本当に実績になるのか実際に見るまで激しく不安だったので本当に安心しました。特に穀物を粉に挽いたり家族全員分の衣服の洗濯といった作業は女性の仕事の中でも力と時間を使う大変な作業でしたが、今は少額のお金で楽ができます。勿論お金を使う事に抵抗がある人は一定数居るようですが、その時間で別の事が出来るとなればあまり大きな反発にはならなかったようです。

貸し馬屋も極日のお祭りの準備に重宝するようで、とても繁盛していました。こちらは男女ともに好評で、それらを更に便利にしていたのが舗装された石畳の道でした。揺れるのが当たり前だった馬車の揺れが軽減され、雨が降っても足が汚れずに済んで、足湯に入った後もさっぱりとした気持ちのまま歩けると足湯に入っていた小母様たちから直接感想を聞く事ができました。

その石畳の道を綺麗に保つ工夫もされていました。牛車や馬車が大量に通る大通りはどうしても動物の排泄物が……。それらを掃除するという誰もが嫌って避ける仕事に高給を出す事で、高倍率の人気の職として新たな雇用も生み出していました。ちなみにその給料は貸し馬屋や石畳の舗装利権から生み出されている為に殿下がしっかりと裁量を握っていて、給料の中抜きなんかが出来ないような仕組みになっているそうです。

この国の人は殿下を筆頭に1を伝えると10以上に理解して更に広げていってくれるので、私が一人で悩まなくても済みます。もちろん三太郎さんもいるので一人ではないのですが、何にしても今の王都の様子を見て少し気が楽になりました。

「どうした、櫻嬢。具合が悪くなったか??」

黙り込んでしまった私の顔を、茴香殿下が心配そうに覗き込んできました。

「いいえ、殿下たちは凄いなぁって思って……。
 殿下だけじゃなく、この国の人みんなが凄いなって」

そう私が素直な気持ちを口にすると、2人の殿下は目を丸くしたかと思ったら、扇で口元を隠しながらも肩を震わせて笑い出してしまいました。

「櫻ちゃんにそう言ってもらえるのなら光栄だよ」

素直な気持ちを言っただけなのに笑われてしまって、ちょっとムッとしてしまいました。ですが2人の殿下が何だかとても安心したような表情になっていたので、彼らも不安だったのかもしれません。




私が見た景色や聞いた音は全て眠っている三太郎さんに夢のような感じで届いているはずなので、後はこのまま戻って昼食後の話し合いです。桃さんを起こす訳にはいきませんが金さんなら起こしても大丈夫ですし、浦さんも人が少ない隠れ家の中でなら大丈夫……でしょう、たぶん。

そんな2人を起こしたのは、桃さんが「絶対に俺様抜きで美味しい物を食べるの禁止!」と主張し続けていた為に昼食後となりました。

「櫻も言ったように、ガタロ対策はあれで十分だと思いますよ」

「だが浄水場がな……。我としても良い案が浮かばぬのだ。
 長い時間をかければ可能ではあるが、それでは広大な敷地が必要となる。
 それでなくともヤマト国は地下に居住区を築くゆえ、
 地下深く掘る事で広さを補う事もできぬ」

やはりネックは浄水場です。金さんも浦さんも霊石を使わずに技能と同じ効果を出すにはどうすれば良いのかと色々と考えてくれたようですが、答えは出ません。

「うーん、諦めるしかないかな……」

「えっ、諦めちゃうの?!」

私がポツリと漏らした言葉に横にいた兄上が真っ先に反応し、それに続いて他の人たちも皆「えっ!!」と驚愕して此方を見ました。

「いや、櫻嬢。諦められたら困るのだ……」

眉根を寄せた眉間で遺憾の意を盛大に訴えてくる茴香殿下に、慌てて自分の発言を訂正します。

「あっ、違います。言葉が足りませんでした。
 正確には我が家と同じものをここに作る事は諦めようって事です。
 我が家ではありとあらゆる汚水をまとめて浄化していますが、
 ここでは石鹸水のみに絞り込めばどうにか出来るんじゃないかと。
 殿下たちが作りたいのは浴場ですよね?
 清潔さを保ち、身体を温める事で健康を促進するために」

「あぁ、そうだ」

「なら石鹸成分のみを取り除けば良い訳ですよね?
 つまり、その……御不浄のアレとかの浄化は諦めてしまおうかと」

そう言うと2人の殿下は揃って顎に指を添えて考えるような仕草を取りました。

「それなら可能なのかい?」

叔父上が心配そうな顔をしているのは、帰宅した私が疲れ切っていたからなのですが、同時に殿下たちに無茶振りをされているのを心配しているのだと思います。

「可能性はあるけれど、私には一度にどれぐらいの量を浄化する事になるのか
 まだ解らないから、試してみないと何とも言えないかなぁ……」

「あぁ、あの方法ですか……。
 ですがアレも色々と不都合があったのでは?」

「塩を使うアレか。だが塩の調達は難しいのだろう?」

金さんと浦さんがほぼ同時に反論してきました。以前、塩を使って石鹸成分を固める実験の話をした事があるので2人には以心伝心状態ですが、他の人たちには理解できないので改めて説明します。

「塩……か。どれぐらいの量が必要になるかで難易度が変わるな」

蒔蘿殿下の治めるサホ町は海に面していて、断崖絶壁の海岸線ばかりを持つヤマト国には珍しく砂浜と港がある大きな町です。そんな断崖絶壁だらけな所為で塩田が作れないこの国では、塩の大半は輸入に頼っています。大昔は少しでも生産量を上げる為に色々と手を打っていたようなのですが、大陸から戦争が消えた今では鉄製品を輸出して塩を輸入するようになっています。

とりあえず、金さん経由で……

「浄水に必要と思われる大まかな流れを説明しておく。
 まずは汚れた水を溜め込む槽を作り、そこで水中の汚れが沈殿するのを待つ。
 沈殿したら上澄みを次の槽に流し込むのだが、
 流れ込む汚水の状態によっては同じ事を2度3度と繰り返す必要がある。
 次は上澄みに塩水を投入し石鹸成分を固める。
 その石鹸成分を布などで濾しとり、残った塩水は出来れば海へと流す。
 ちなみに沈殿した汚泥は乾燥させた後、灰にすれば道を作る際等に使える」

と伝えてもらいました。これで我が家のような完全な浄水は無理でも、なんとか生態系に影響を及ぼさない程度には浄化出来れば良いんだけど……。

本当に申し訳ないけれど、後は殿下たちに任せます。その事を浦さんに伝えてもらえるようお願いしました。

「我々が伝えた知恵をこの国の民は幾つも改良してきました。
 霊石や禍玉まがたまとは違い、これは隠さなくても良いですから衆知を集めなさい。
 そうすれば不可能も可能になるやもしれません」

浄水場予定地でも思いましたが、この国の人は本当に凄いのです。ゼロから何かを作る事はあまりしませんが、改良や発展させる事に関しては素晴らしい力を発揮します。念の為に言うと、決してゼロから作る事が出来ない民族という訳ではありません。熱心ではない事には当然理由があり、折角作った技術や品も場合によっては王家により抹消される可能性があるからなのです。どれ程優れた技術や品でも封印されてしまったら時間や資金が無駄になってしまうので、既存技術の改良の方にばかり力を注ぐのも当然の話ではあります。

そんな改造国家を忍冬さんと親子練習の為に色々と見て回っていた訳ですが、驚くような事が幾つもありました。

例えば叔父上が持ち込んで今ではすっかりヤマト国に定着した量り売りシステムですが、知らないうちに様々な形態の秤が作られていました。私が2歳の時に叔父上に持って行ってもらったのは錘を使うシンプルな天秤だったのですが、翌年にはもっと便利に使えるように金さんに「ばね式手秤」という錘が要らない秤を作ってもらって、叔父上にはそちらを持って行ってもらいました。それから7年。今では町中で当たり前のように秤が使われています。前世で見た上皿ばね秤とよく似た秤を見た時は、思わず二度見するぐらいに驚きました。

他にも今朝は普通の7歳児を装って知らない振りをしましたが、石焼き芋を叔父上経由でヤマト国に伝えた結果、今では石焼きの栗や肉や魚が売られるようになりました。栗はまだ想像できますが、肉や魚は想像すらできません。


何にしても浄水場に関してはこの国に人の改造魂に託すしかありません。
丸投げしてしまうようで申し訳ないと思う上に、この先はこういった事が増えていきそうで本当に本当に申し訳ないとは思います。




こうして私は必殺技「全て精霊さんの所為」に継ぐ新たな必殺技「丸投げ」を覚えた訳ですが……。

何だか、ちょっと、いや……かなり情けないです。
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