【本編完結済】未来樹 -Mirage-

詠月初香

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2章

7歳 -土の極日3-

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(うっわぁ……。母上も美人だと思ったけど、牡丹様も系統が違う美人さんだ)

目を真ん丸にして驚いている表情だというのに、全く損なわれない美貌に私の方が驚きです。ですが流石は東宮妃。驚きに満ちた表情は一瞬で消え去り、スッと視線を一度下げて再び上げた時には、感情を読み取れない艶やかな微笑みを浮かべていました。驚いた表情になっていた時間は1秒にも満たなかったと思います。

そしてスッと手を差し出すと、すぐ後ろに控えていた海棠かいどうさんがサッと動いて落ちた扇を拾い、懐から取り出した手巾で汚れを払って牡丹様に手渡しました。牡丹様はその扇を受け取るとパンッ!と音を立てて開き、再び目のすぐ下あたりまでを隠します。そして感情の読めない表情のまま視線を両殿下へと向けました。

「ご安心ください。人払いは徹底して済ませてあります。
 我らとしても人目につく事は避けたいので。
 何でしたらそちらの護衛の方に調べて頂いても結構です」

茴香ういきょう殿下がそう言って海棠さんをチラリと見ます。続いて蒔蘿じら殿下も

「今ここに居る6人と、私と茴香の随身の2人の計8名以外は
 庭園に近寄らぬよう指示してあります。
 料理人も離れに居りますし、給仕も随身がしておりますから」

と説明して、この庭園付近に人が居ない事を強調しました。牡丹様はチラリと海棠さんを見てスッと目を細めたのですが、それだけて海棠さんに意思が伝わったようです。海棠さんは一礼すると

「……しばし離れます」

と少し戸惑いつつも牡丹様の左後ろという定位置を離れて庭園の中をチェックしに行きました。護衛が離れて大丈夫なのかなぁ?とそちらを見ていた私に

「おや、心配してくれるのかえ?
 わらわはな、そこにおられる殿下がたよりも強いぞ?」

と扇の向う側から牡丹様が私へと話しかけてきました。

「殿下たちよりも……ですか?」

ここが公式の場だったら不敬に当たるのかもしれませんが、先程「ある程度の無礼は許す」と言質はとっています。だから大丈夫……のはず。

「うむ。妾は元々ヒノモト国の姫ゆえ、幼き頃より武芸を嗜んでおる。
 初めて武器を持ったのは、今のそなたよりもずっと小さき頃よ。
 例え相手が男であろうとも後れは早々とらぬ」

そうゆったりと話す様子は、本当に余裕たっぷりといった感じです。確かに小説などの中でも牡丹様は武芸に秀でている描写がありました。机並べの儀で鍛錬を無意味と渋る東宮を叩き伏せて、自分の身を護る程度の鍛錬は誰であろうと必要なのだと説き伏せたなんて描写もあったように思います。

「牡丹様に武力で勝負を挑もうなどとは思いませんよ。
 私は負け戦はしない主義ですから」

苦笑いしながら言う蒔蘿殿下に大仰に溜息をついた牡丹様が

おのこたるもの、もう少し気概を示すべきではないかえ?」

と言いつつ、何とも残念そうな目つきで両殿下を見ます。ヒノモト国は男女ともに武力に秀でている事が有能な人間の証という価値観が根強くある国です。そんな国の価値観で育った牡丹様にしてみたら、積極的に武威を示さない両殿下が嘆かわしいと思えてしまうのかもしれません。

ですが両殿下も言われっぱなしではいられないようで、

「ならば我らが技術開発勝負をもちかけたら、牡丹様は受けてくださいますか?」

と茴香殿下が自分の得意分野での勝負を持ちかけたところ、牡丹様は

「いや、受けんな」

と即座に拒否してしまいました。何よりも武を貴ぶヒノモト国に対し、ヤマトは技術や知恵といった物を貴びます。ちなみに蛇足ながらミズホは霊力や優雅さを貴ぶのだそうです。




そんな事を両殿下と牡丹様が話していると、周辺のチェックを終えた海棠さんが戻ってきました。

「姫様、両殿下が仰るように周囲に人の気配はありません」

海棠さんの報告を聞いた牡丹様は、大きく息を吐くと扇をパチリッと閉じてから

「久しいな、令法りょうぶ殿。息災そうで何よりだ。
 姫沙羅様をはじめとした碧宮様たちの事、
 妾達がどれほど案じ、無念に思うた事か……」

と初めて叔父上の方を見て声を掛けました。後で知りましたが華族の成人女性が成人男性に声をかける事は身内を除いてタブーらしく、例え身分に差があっても色々と手順を踏む必要があるのだそうです。

「お久しぶりに御座います。
 牡丹様にご心配をおかけした事、心よりお詫び申し上げます」

叔父上は立ち上がると右手を左胸の上に添えるようにして、軽く頭を下げました。東宮妃の牡丹様と、元とはいえ碧宮家の嫡子である叔父上のどちらが上の身分になるのかは私には解りません。ですが少なくとも今の叔父上の所作を見る限り、叔父上の方が圧倒的に下という事はないようです。

「焼けた宮から御遺体が幾つも見つかり、
 その全てが宮家の方々だと判明したと妾は聞いておったのだが……」

「父母や姉の侍女やその子など、
 あの時、あの場で亡くなった者も多くございます」

「そうか……」

としんみりとした牡丹様でしたが、すぐに両殿下の方を見て

「妾の護衛を一人のみとした意味、ようやく得心致したわ。
 一人に絞る事で、武だけでなく誠に信のおける者を選ぶように致したな?
 妾の護衛が一人など、本来はありえぬぞ?」

と少し呆れ混じりに言いました。色々と内密の話をするのに、武には秀でていても口が軽い護衛が居ては不都合です。

「牡丹様が入城なされ、護衛に海棠殿が居られるのを見て
 こう条件付ければ海棠殿が護衛に選ばれるであろうと思うたのです。
 海棠殿は武に秀でていると同時に信義に厚い方として名高い。
 牡丹様、我ら、そして令法や櫻嬢たちの安全の為に
 不必要な人は近付けたくなかったのです」

「妾がその条件を飲まなんだり、
 海棠以外の護衛を連れてきたら、如何したしたつもりじゃ?」

「その場合はあたり障りなく親睦を深める為の食事会と称し、
 目新しい菓子のお披露目と、その菓子の噂を天都で広めて頂くことを
 お願いするためとでも嘯いておりましたね」

茴香殿下や蒔蘿殿下の話しから察するに、色々と綱渡りをしているような状況だったようです。殿下たちも牡丹様も対策はしているでしょうが、どこに間者の耳目があるのか解らない状態ですからね。

「して、妾に何を望む?
 その為に三人で結託して妾を呼び寄せたのであろう?」

「はい、ですがその前に……」

叔父上たちと牡丹様のやりとりに口を挟めるはずもなく。ただ見ているだけだった私ですが、叔父上がくるりと此方を向いたかと思うと

「櫻、今から私は皆さまと大事なお話があるから、
 少しの間、先程まで居た待機所で待っていてくれるかい?」

と、ここにきて蚊帳の外宣言を言い渡されてしまいました。「くれるかい?」と聞いてはくれていますが、叔父上には珍しく拒否は許さないという優しいけれど揺るがない圧があります。

大事な話しだからこそ聞いておきたいと思うのに、叔父上は同席を許してくれなさそうですし、今ここで金さんや浦さんを出す事も出来ません。

「櫻……と申すのか。良い名じゃな。
 妾とは後でまた、ゆうるりと話そう。
 今は……海棠、そなたは櫻姫と共に控えておるように」

「しかし姫様!」

「妾ならば大丈夫ゆえ安心いたせ。
 それと海棠と同じく、そなたらの随身もこの場から排す……当然よな?」

私の意思そっちのけで、どんどんと話しが進んでいきます。まぁ7歳の子供に難しい話しが解るはずがないという認識でしょうし、子供には聞かせられない話しなのかもしれません。

牡丹様と海棠さんが揉めている間にも茴香殿下がサッと手を挙げて、忍冬すいかずらさんや片喰かたばみさんに指示を出し、浮見堂のテーブルに茶菓子とお茶を用意させると二人はそのまま庭園から出ていきました。つまり待機所よりも更に遠くまで離れたという事になります。そうやって両殿下が誠意を見せる事で、海棠さんも仕方なくといった感じではありましたが場を離れる事に同意しました。




「海棠様、海棠殿、海棠さん、なんて呼べば良いですか?」

待機所でじーっと私を見詰めている海棠さんに、何とも居心地が悪い思いをしながらも、どうにかコミュニケーションを取ろうと話しかけます。何というか海棠さんの視線が「もし牡丹様に何かあったら、この子供を人質に取ろう」とでも思っているんじゃないかというぐらいに鋭く。正直、冷や汗が止まりません。体格の良さだけなら両殿下や叔父上の方が上なんですが、そういったサイズ的なものではない部分で圧倒的なまでに海棠さんの方が威圧感があります。左頬の下の方から顎にかけての傷痕なんて、その最もたるものです。

「好きに呼べば良い」

と海棠さんも返事はしてくれるものの、そこで会話は止まって再び気まずい空気があたりに立ち込めます。うわーーん、誰か助けてっ!! 叔父上なんて贅沢は言わないから、コミュニケーション能力特化型の蒔蘿殿下に来てほしい。


沈黙という名の重い空気に、今すぐにでも逃げ出したい気持ちに襲われる私でしたが、その視界に牡丹様にお土産として渡す為のお菓子の包みが映りました。アイスクリームとは別に作ったお菓子。こちらは念の為に林檎を使わずに作った焼き菓子2種で、先程蒔蘿殿下が天都で広めてほしいと言ったお菓子になります。

その焼き菓子が目に入った瞬間、私の脳内に「海棠さん+甘いもの=笑顔」という式がパッと浮かび上がりました。これだっ!!という勢いでそれに手を伸ばします。流石に既に包んでしまったお菓子に手を出すわけには生きませんが、私と叔父上のおやつ用として余分に作ったものが別にとってあるのです。

「海棠さん、おやつ食べよ! 美味しいのあるの!」

色々と切羽詰まっている所為で言葉が小さい子供のようですが、今はそんな事を気にする余裕はありません。待機所に備え付けられた戸棚を開ければ大きなお皿が二つ。一つは丸いフルーツタルトが乗っかっていて、もう一つは胡桃などの木の実をたっぷり使ったパウンドケーキになります。

「牡丹様のお土産用に作ったお菓子なんだけど、美味しいんだよ?
 これは私と叔父上のおやつ用のだから、一緒に食べよ?」

戸棚を開けた瞬間、周囲に甘い匂いが漂います。ただフルーツをたっぷり使ったタルトは思ったよりも重く、戸棚から出したものの少しふらついてしまいます。そんな私を見て海棠さんが慌てて後ろからお皿を支えてくれました。

「これも先程の氷菓子と同じように、見た事のない菓子だな。
 上にのっているのは葡萄に……これはヤマト国の誇る黄金桃か?」

海棠さんの目が少しキラキラとしているように思います。どうやら作戦成功のようです。黄金桃はヤマト国でのみ栽培されている品種で、収穫時期は通常の桃よりもずっと遅くてちょうど今の時期、まさに黄金の恵みをもたらす土の極日頃が旬の桃になります。前世で食べた白桃の高級品種は甘さと瑞々しさが素晴らしかったですが、この世界の黄金桃はそれに負けない美味しさです。

「はい、黄金桃をタルトというお菓子にしてみました。甘くておいしいですよ。
 四角い方は木の実をたっぷり使ったパウンドケーキというお菓子で
 こちらはお酒を使っています」

実は両殿下から無茶ぶりされてからというもの、アイスクリームよりも遥かに手間と時間と試行錯誤を繰り返したのが、この二つの焼き菓子でした。

金さんにみんなが寝静まった頃合いを見計らって、くりやの隅に石窯を作ってもらったまでは良かったのですが、桃さんが居ない為に温度管理が本当に大変で……。何度焦がしたり生焼けだったりしたか解りません。最終的にタルト生地は焼くけれど、上にのせるフィリングは焼かないフレッシュタルトにする事にしました。タルト生地の上にカスタードクリームと生の葡萄や黄金桃を綺麗に飾り付ければ完成になります。

ただフレッシュタルトは日持ちしないという欠点があります。なのでもう一つ、日持ちのする焼き菓子として、木の実を使ったパウンドケーキに蒸留酒をたっぷりと塗ったものも用意しました。たっぷり塗ったとはいっても子供でも食べられる程度の量なので、私も1~2切れくらいなら食べる事が可能です。蒸留酒は叔父上が持ってきた林檎のものを使っていますが、固形物としての林檎は一切使っていないので……大丈夫……たぶん。


それぞれを切り分けて、用意したお皿に1切れずつ乗せて海棠さんに渡します。

「お土産にお渡しする予定ですが、まずは味見をしてみては如何ですか?」

にこりと笑って竹製のフォークもどきも一緒に渡します。ところが海棠さんは困ったような表情で固まってしまいました。

「あっ、そうか……。えと、毒味した方が良いですか??
 海棠さんが好きな所を切り分けて、それを私が食べれば良いです?」

慌てて海棠さんのお皿を回収しようとしたのですが、そのお皿が私の手の届かない高さまでひょいっと上がってしまいました。

「いや大丈夫、見たことのない菓子ばかりが連続で出たので少し驚いただけだ。
 これはこの少し変わった形の菓子切りで食べればよいのかな?」

そう言ってようやくお菓子を食べる態勢になってくれました。そうそう、この世界にも「菓子切り」というフォークと楊枝のハーフというか亜種のようなモノがあります。その名の通りお菓子を小さく切り分けて食べる為の道具なのですが、サイズが若干小さくてタルトなどの洋菓子には使いづらい事が難点です。なので蒔蘿殿下に頼んで超特急で作ってもらいました。まさかの翌日納品で、王族の超特急指令ってすごいと改めて思ったものです。

「はい、それで食べてください。
 食べづらかったら匙もありますよ」

匙は菓子切りとは違って木製ですが、どちらにしても金属製に比べて口当たりが優しく、両殿下がその辺りまで考えて用意した道具です。

「では……」

と言って一口食べた後、海棠さんは無言で次々とフレッシュタルトを口に運んでいきました。もう目にもとまらぬ速さで次々と口の中へタルトが消えていきます。そのあまりの早さに私は唖然としてしまい、フォークを握ったまま食べるのを忘れてしまう程です。ただ海棠さんは本当に美味しそうに食べてくれるので嬉しくなってしまい、思わず「ふふふ」と笑ってしまいました。

「あっ、いや、その、コホンッ。すまない。あまりにも美味くて……だな。
 その、なんだ。ヤマト国の果物は甘味と水分が丁度良い塩梅だな。
 ヒノモト国の果物はとにかく甘くなる事を求めるが、
 菓子にするのならばこれぐらいが丁度良いかもしれん。
 下のねっとりとしたモノも甘くて美味い。これは……良いものだな」

顔をそらして咳払いした海棠さんは、恥ずかしそうにほんのりと頬を染めました。30歳を超えているはずの海棠さんですが、なんだか随分と可愛らしくおもってしまいます。さっきまで怖い怖いと思っていたのに、なんとも現金な事だと自分でも思いますが……。

「ほぅ、こちらは大人の味付けだな。櫻嬢には少し早くないか?
 だがふわりと柔らかい菓子に、歯ごたえある木の実。
 先程の氷菓子と同じ酒の香りがこれまた良い」

パウンドケーキの方は無言にならないようにと気を付けて食べているようで、小さく切っては口に運んで、その度に美味しいとか香りが良いとか感想を教えてくれます。

こちらの世界のお菓子って日持ちを最優先させる為なのか、とにかく固いんですよね。この世界のお菓子を初めて見たのは3年程前。叔父上がお土産として買ってきてくれたのですが、とにかく固くて食べるのが大変でした。前世に何度も行った事のある春日大社の神饌に「ぶと」と呼ばれる古代のお菓子があるのですが、あれとそっくりな見た目のそのお菓子は、あまりの固さにトンカチで割ってから食べました。

それらの菓子と比べると、パウンドケーキのふんわりした食感は驚きでしょう。タルトの時に比べたら気を付けていたようですが、やはりあっという間に食べてしまった海棠さん。なんだかちょっとしょんぼりしているように見えます。

「えと、私の分も食べますか?」

そう言ってお皿を差し出すと、一瞬嬉しそうな顔をしたものの

「いやいや、子供のお菓子をとりあげるような事、出来る訳ないだろ。
 それは君が食べなさい。私は大丈夫だから」

と視界から私のお皿を外すように横を向いてしまいました。そういえば海棠さん、先程は自分の事を「それがし」と言っていたけれど、普段使う一人称は私なのかな??

「それこそ大丈夫です。
 まだありますし、何だったらまた作れば良いですし」

タルトは直系30cm弱とかなりの大きさですし、まだ2切れしか切り分けていません。まだまだ残っていますし、これを全て海棠さんが食べてしまっても、私はまた作る事ができます。

それを説明しても「いや、だが、しかし」と渋る海棠さんに、私は自分のお皿のタルトを一口サイズに切り分けてから

「はい、あーーーーん」

と匙に乗せて差し出してみました。それに驚いた海棠さんは

「それはいくらなんでも無理だ!!」

と断固拒否し、それぐらいならばと自分でおかわりを食べる事に踏ん切りがついたようでした。


そうやって叔父上たちが難しい(と思われる)話しをしている間、私は海棠さんとタルトやパウンドケーキを食べながら、次に作るタルトに乗せる果物には何が良いかという話しで盛り上がったのでした。
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