未来樹 -Mirage-

詠月初香

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2章

7歳 -火の陰月1-

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「叔父上、兄上。そろそろお茶にしませんかと母上が……」

ジリジリと焼けつくような日差しの中、叔父上と兄上が剣術の鍛錬をしているのを見つけると私は声を掛けました。火の陰月に入ったというのに、まだまだこの時間は火の極日の頃と同じような暑さになります。そんな中で鍛錬をしていた二人はすっかり汗だくでした。

「解った。湯を浴びて汗を流したら直ぐに行くと伝えてくれ。
 という事で槐。今日はここまでだ」

叔父上が額の汗を手の甲で拭いながら私に向かって笑顔で言った後、今度は自分の足元でへばっていた兄上に向かって言います。

「わ、わかりました。叔父上、今日も、ありがとうございましたっ」

はぁはぁと荒い息の合間からお礼を言う兄上。小さい頃は天使のような可愛らしさでしたが、10歳になった兄上は身長もグッと伸びて、可愛いと格好良いの間……というよりは表情によって可愛くも格好良くも見えます。

「解りました。では、私は山吹を呼びに行ってきますね」

そう言って二人に小さくお辞儀をしてから背を向け、私はその場を後にしました。




私がこの世界に来てから7年と少しが経ちました。その間に色々とありましたが、家族全員が日々元気に過ごしています。波乱万丈だったのは主に最初の2年で、後の5年は比較的穏やかに過ごすことができたと思います。

……まぁ、比較的という言葉が付くあたりで察する事ができると思いますが、あくまでも最初の2年に比べれば平穏というだけでしたが……。

この5年間、三太郎さんは相変わらず交代で技能習得の為にあちこちに出かけていました。とは言っても何かあった時の為に、必ず二人が残るようにしてくれているので安心です。最近では技能が増えすぎて私も把握しきれなくなってきていて、一度何かに書き出してまとめた方が良いのかもしれないと思う程です。

母上は29歳になりましたが、それでも私がここに来たばかりの頃よりも若く見えます。あの頃の肌も髪も表情も何もかもが老けた見かけを思い出すとちょっと遠い目をしたくなりますが、逆に言えば今の生活が母上に潤いをもたらしているという事でもあるので、胸を張りたくもなります。

つるばみは49歳。髪に白いモノが混じり始めて、最近は以前に比べて体力が落ちてきました。それでもまだまだ元気で、畑仕事や採取、家事にと毎日忙しくしています。私が手伝えるようになった事も多いので、母上だけでなく少しは橡にもゆっくりとしてもらいたいのですが、橡は時間が出来ると直ぐに別の仕事を見つけて動き出してしまうので、なかなかゆっくりしてもらえません。

叔父上は24歳になりました。私がこの世界に来たばかりの頃から大きいと思っていた体格は、実はまだ完成形ではなかったのです。この5年で叔父上は更にガッシリとした体格へと変わりました。身長自体は1~2センチ程度しか伸びていないと思うのですが、筋肉がしっかりとついた感じです。日々の鍛錬は勿論ですが、狩猟が良いトレーニングになっているのだと思います。

山吹も叔父上と同じ24歳。そして叔父上と同じようにガッシリとした体格へと変わりました。しかも叔父上よりも更に筋肉がついているように思います。元々山吹は叔父上の随身という役目があり、その随身の仕事の中には影武者を演じる事もある為に、出来る限り体格や仕草、口調や声音といったものを叔父上に似せる努力をしていたんだそうです。でも叔父上たちが華族に戻らないと決めた以降、似せる努力を止めました。その結果、私の小さい頃は遠目にはそっくりだった二人が、最近では少しずつ違いが出てくるようになってきました。

兄上は10歳とは思えない体格に成長しました。身長も160センチ近くありますがひょろ高いという訳ではなく、日々の鍛錬の成果もあって筋肉もちゃんとついています。前世の感覚だと10歳で160センチもあるなんてと驚いてしまいそうになりますが、ヤマト国の流れを汲む人の場合、決して珍しい事では無いのだそうです。

そして私は7歳になりました。身長は120センチ程と日本の7歳児のほぼ平均身長だと思うのですが、こちらの世界基準だとかなり小さいらしいです。母上たちにいつも「もっとご飯を食べなさい」と心配されてしまっています。私はずっと家族のみんなが大食漢なんだと思っていたのですが、どうやら家族のみんなが平均で、私が小食すぎるのだそうです。




そんな事を思いつつ、山吹がいる狩猟小屋へと向かいました。この小屋には叔父上や山吹の弓矢や釣り竿といった狩猟道具や、獲物の解体をする為の道具や施設があります。

「山吹、母上がそろそろお茶にしましょうって。
 湯を浴びてから来てくださいね」

私は扉を軽くノックして小屋の外から声をかけました。小屋の中では今日仕留めたばかりの獲物を解体していると思われるので、扉を開けるのは躊躇ってしまうんです。またこちらの世界の価値観的にも狩猟及び狩猟小屋は男性の領域なので、女性が入る事を嫌います。なのでこれ幸いとスプラッタな場面を目撃する事は全力で避けさせてもらっています。

「わかりました。支度を終え次第、すぐに参りますと姫様にお伝えください」

山吹の返事に「解りました」と短い返事をし、私は次に湖へと向かいました。確か金さんと浦さんがあちらで作業をしていたはずです。こうして広い拠点のあちこちで作業や運動をしている皆を呼びに回るのは、私が4歳の時からの役目で体力育成の一環です。

私も兄上と同じように、4歳になった時から座学や運動が日課に組み込まれるようになりました。ですが叔父上たちが揃って絶句したのは私の体力の無さでした。体格が小さい私は体力も平均以下らしく、遊びの中に鍛錬を織り込んで体力をつけていく兄上と同じ方法をとった結果、熱を出して寝込んでしまったのです。なので母上や叔父上たちは相談して、まずは日常のお手伝いの中で少しだけ負荷を上げて、基礎体力を付けようという事になりました。

広い拠点を探し歩くのは大変です。4歳の頃は全員を呼びに行く途中でへばってしまって、三太郎さんは心話を使って呼んだりしていましたが、今では全員を呼びに回れるようになりました。それでも未だに及第点には届かないようで、7歳の頃の兄上は既に武器を使った鍛錬を始めていましたが、私は未だに武器を持たせてもらった事がありません。確かに3年前の兄上は、塩汲み場に向かう長い長い階段を、へとへとになって途中で少し息を整える休憩を入れたりしつつも何とか往復できていましたが、今の私は一番下まで駆け下りる事すらできないので仕方がありません。

母上もこちらの世界で一番体力が低いと言われているミズホ国の人の標準と比べても若干体力が落ちるらしいので、やはり複数の精霊の守護を持つ人は肉体面で一般人より劣るのではないかと大人組が話し合いの中で言っていました。何せ若干落ちると言われている母上の子供の頃と比べても、私は格段に落ちるらしいのです。そう言われたら地道に体力づくりをするしかありません。

運動とは反対に、座学は平均以上に出来ているそうです。まぁ……字を読む事は赤ちゃんの頃から三太郎さんに教えてもらっていましたし、算術に関しては前世と変わらないので出来て当然ではあります。十進法じゃなかったら前世の常識が邪魔をして頭を抱えていたと思いますが、幸いなことにこの世界も十進法を使っていたので助かりました。




ここ近年の私達の日課は、

朝6時:
 起床。身支度を整えて朝食
 その後は食後のお茶を飲みつつ当日の予定の擦り合わせ

朝8時:
 叔父上と山吹は狩猟へ
 兄上と私は母上を教師に座学
 橡は洗濯等の家事

昼11時:
 午前の予定を終了
 後片付けや場合によっては湯浴み

昼12時:
 昼食+食休み

昼13時:
 叔父上と山吹は交代で兄上の鍛錬か午前中の獲物の処理
 母上と橡は交代で私を伴って畑仕事(採取込み)か機織り

昼15時:
 午後の予定終了。後片付けや場合によっては湯浴み
 お茶+今日の報告会

夕17時:
 就寝までの間に順番に湯浴み。
 母上と橡が先に入る事が多いのはこの後晩御飯の準備がある為

夜19時:
 晩御飯+食休み

夜21時:
 私と兄上は就寝
 大人組は残した作業があればそれを。無ければそれぞれ自由時間に

夜23時:
 大人組就寝

といった感じになっています。湯浴み回数が多いのは汚れる仕事が多い所為なのですが、夕方以外はシャワーで汗と汚れを流す程度です。

これらの日課はあくまでも何もない日で、土の陽月~極日には大量の食料の確保と保存加工を総出で行いますし、他にも製塩作業だったり季節ごとの様々な作業で日課通りには行かない日も多々あります。

それに対し三太郎さんたちは自由です。まぁ自由とはいっても三太郎さん同士で色々と話し合っているようなので、完全自由という訳ではありません。作業がある時はそれを優先してくれますが、好きな事を優先する事もあります。また入浴も好きな時に行っているようで、お気に入りの時間は深夜のようですが気が向いたら入るといった感じです。ただ、どれだけ自由行動をしていても食事は一緒に取りますし、たまに桃さんが兄上の鍛錬を見てあげる事もあります。他にも私が作りたい物の試行錯誤には、今でも一緒に頭を悩ませてくれています。

この5年の間に大小様々な物をたくさん作りました。

夏場に大活躍した蚊取り線香やかき氷機。「保冷」の霊石を仕込んだマグカップなどは皆に喜ばれました。

冬場に大活躍したのは炬燵こたつ。居間の床の一部を張り替えて掘り炬燵を作りました。囲炉裏部分を切り抜いた布団と同じく囲炉裏部分を切り抜いた天板を囲炉裏テーブルに乗せれば完成で、囲炉裏と温水床暖房があるのでそれだけで十分温かいのです。万が一それでも寒いと感じる大寒波が到来しても、中に火鉢を仕込めば更に温度が上げられますしね。

後は季節問わずに活躍中なのが時計です。といっても振り子時計の仕組みすら知らない私に作れる時計は、遠足で行った事のある明日香の漏刻(水時計)か砂時計ぐらいだったので一度は諦めたのです。ですが4歳になって勉強が始まると、どうしても時計が欲しくなってしまい

「分や秒まで解らなくても良いから!
 だいたいの時間が解れば良いから!!」

と三太郎さんに頼んで、漏刻とこの世界にある線香の燃える時間で計る火時計を真似たモノの2種類を作ってみる事にしたのです。そして使い勝手が良い方を採用しようと思った訳です。

ただ、この世界。日の出が1日の始まりなので、私の感覚では朝6時ぐらいが0時になってしまうのです。それがどうにも私には受け入れがたく……。三太郎さんに相談した結果

「この世界で時間を気にして行動するような庶民はおらぬ。
 日の出と共に起きて働き、日が傾けば仕事を終えて、日が落ちれば寝る。
 貴族とて始業と終業の合図程度の認識であろう」

「そもそも此処には私達しか居ないのですから、
 櫻の好きなようにすれば良いのではないですか?」

「時間ってそんなに大事かねぇ??」

という感じで、三太郎さんたちは時間で区切られた生活というものが今一つピンと来ないようです。元々時間の感覚が違うというのもあるのでしょうけど、この世界では人間精霊問わず、時間に関しておおらかなのだと思います。

先の発言から解る通り、三太郎さんの中でも一番時間に無頓着そうな桃さんですが、実は彼が一番時間に敏感だった事を知ったのもこの時でした。時間を決める手順として

1)1年で昼と夜が丁度同じ長さになる日を見つける(前世でいう春分・秋分)
2)その日の太陽が真南に来る時間を昼12時とする。
3)昼12時からピッタリ半日後を夜0時とする。

といった感じで時間を決めたのですが、この全ての工程が桃さんの感覚で決められました。どうも太陽という大きな火の力を感じ取る事で、誰よりも時間の経過に敏感に感じ取れるようでした。

なので桃さんに限れば時計なんて無くても時間が解るのですが、家族全員で時刻というものを共有するには時計が必要になります。火時計に使う線香は蚊取り線香の時の経験が活かせますし、材料も確保してあります。後は燃焼時間に差がないように作り上げれば良い訳です。

漏刻の方は連結した5段の水槽の一番上に浦さんの技能「流水」で水を入れるようにすればOKで、作るのは此方の方が圧倒的に簡単でした。苦労したところは最下層の水槽の中の水を0時と同時に一気に排水しなければならなかった事ぐらいです。そこも浦さんの「流水」で対処できたので、火時計と違って無人で半永久的に稼働可能です。

拠点の中には火を使えない所、逆に水を使えない所と色々あるので、漏刻も火時計も一長一短ですが、こうして私達は大まかな時間を知る事が出来るようになったのです。



ここまでが日常パートです。
日常パートがあれば非日常パートもある訳で、最初の2年に比べたら平穏だったとはいえ、5年間ずっと平穏だった訳ではありません。



一番、平穏じゃなかったのは火の極日(通称炎の10日間)に現れたじゃんじゃん火でした。ただ現れる時期が予測できた事と、対処法を最初の2年で確立した事。そして年々数を減らしていった事などから、一昨年までは楽に対処できていたのです。ですが去年はちょっと腰を抜かすレベルのじゃんじゃん火が現れて大変でした。

通常のじゃんじゃん火の炎の中の人頭は成人男性とほぼ同じサイズなのですが、去年現れたのは奈良の大仏さんの頭サイズで、地響きを上げて迫ってくる姿に私は悲鳴をあげる間もなく腰を抜かしてしまい、三太郎さんも一気に険しい顔に変わりました。

即座に危険だと判断した金さんの指示によって、私と兄上は母上と橡に連れられて避難し、三太郎さんと叔父上と山吹の手によって巨大じゃんじゃん火×2体は何とか倒されました。この時も私は母上たち3人に比べて逃げ足が遅く、6歳だというのに橡に抱っこされて逃げなくてはならなかったのです。この時ほど自分の不甲斐なさを切実に感じた事はなく、せめて母上ぐらいまで体力を上げると心に誓った一件でした。

そんな感じで去年は激動の炎の10日間だったのですが、今年は不思議な事にじゃんじゃん火は現れませんでした。どうやら去年の巨大なじゃんじゃん火が最後のじゃんじゃん火だったらしいと、ホッと胸をなでおろしたのが数日前の事です。

その巨大じゃんじゃん火から、ポロリと直径10cm強の見た事の無い石が落ちたらしいのです。その場に居た叔父上たちの話しでは、じゃんじゃん火の炎がのたうつようにして小さくなっていって、最後にポトリと地面に落ちたのだとか。

そして三太郎さんと精神世界での会議で話し合った結果、霊石と似たモノではないかという結論になりました。自然に見つかる霊石は精霊力が長い年月をかけて結晶化した物です。そして妖は本来ならば世界を巡るはずの精霊力の一部が流れずにおりとなり、その澱が一定以上の濃度になると生まれます。つまり精霊力の一部おりが凝縮したものが妖とも言える訳で、その体内で更に精霊力(の澱)が凝縮した結果、霊石となったのではないかという結論に至りました。ですが澱の結晶だけあって、

「これを霊石、ましてや火緋色金とは呼びたくねぇなぁ」

と桃さんが渋い顔で愚痴るぐらいにドス黒い色をした、綺麗な火緋色金とは似ても似つかない色をした石でした。どう考えても触りたくない、或は触っちゃダメな色をしていますが、私が触らないと霊石に技能を込める事ができません。

相変わらず私が霊石を握り、その私を三太郎さんが抱え込むようにして技能を霊石にコピーしているので、私が触らないという選択肢はありません。指先で軽く突いてみたり、恐る恐る触ってみたりしましたが特に危険な事が起きる気配はなく、どうやら安全らしいと判断するのに数日かかり、そこから改めて検証を始めました。

まず、この仮名妖石ようせきは霊石のように技能を籠める事はできませんでした。霊石に技能を込めるようになってそれなりの年数が経ちますが、技能を籠めようとしてパンッ!という感じで弾かれてしまうのは初めての事です。

やっぱり霊石と同じようにはいかないかぁと、少し落胆しつつも妖石を調べてる日々が続いたのです。そんなある日、桃さんが「浄火」という技能を覚えて帰ってきました。

その時の衝撃といったら……。
難しいパズルでピースがパチリとはまった時とか、テト〇スで上限ギリギリまで溜め込んだ所に、テトリス棒4連ブロックが連続で落ちてきて「テト〇ス!」を連発した時なみの「これだ!」感と言えば良いのかスッキリ感と言えば良いのか。

覚えてきた桃さんも興奮状態で

「コレ、アレに使えねぇか?! ホラ、アレだよアレ!!」

と、アレとかコレばかりで固有名詞が出てこないレベルです。でも同じぐらいに興奮してしまった私も

「それそれ!! コレでいけるよっ!」

なんて返してしまい、横にいた金さんと浦さんに可哀想な子を見るような目で見られてしまいました。ちょっと反省です。


とにかく、桃さんの新技能「浄火」の炎で妖石をきよめる事に成功しました。どす黒かった妖石も、火緋色金と同じ綺麗で鮮やかな緋色にゆらゆらと深紅の炎が揺らめくような不思議な色合いへと変化しています。

「間違いなく火緋色金だな」

腕を伸ばして自分の視線の高さよりも上に石を持ち上げて、睨みつけるような鋭い目つきで観察していた桃さんは、そう断言するとニッと口の端を持ち上げて笑いました。ハイタッチをして喜ぶ私と桃さんに浦さんが

「そうなると、私の浄水も水の妖石を浄める力がありそうですね。
 てっきり水を清める為だけの技だと思っておりましたが……」

と思案顔です。今のところ出会える水の妖はべとべとさんだけなのですが、あの大きさ(強さ)の妖では妖石は落ちません。なので残念ですが今のところ試す事ができません。

「では我ら土の精霊にも、土の妖石を浄める技能があるという事だな。
 浄火、浄水とくれば浄土であろうか??」

と首を傾げる金さん。土の妖といえば土蜘蛛がいますが、土蜘蛛は倒すよりも糸を採取する為に共存したいので、出来れば別の妖でお願いしたいところです。




こうして三太郎さんはますます技能収集に出かけるようになりました。
技能のついでに妖石も手に入れたいという事ですね。

そして入手が運次第自然生成の霊石とは別の入手ルートを見つけた事で、以前から考えていた計画が大きく動き始める事になったのでした。
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