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1章
0歳 -火の極日1-
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暦を読む事はまだできないけれど、桃さんが言うには今日から火の極日に入るらしいです。一年の中で今が一番暑くて一番火の精霊力が高まる期間です。
ちなみにこの世界の文字ですが、明らかに系統の違う文字が混じっているように見えます。比較的簡単な造りで〇や△やら□やらを組み合わせたような文字と、象形文字のように複雑な……前世でいう漢字の成り立ち途中の甲骨・金文・篆書のような造りの文字が混じっているのです。おそらく前者がひらがな、後者が漢字のような文字なんじゃないかなと推測しています。
そして今日は待ちに待ったお風呂に入る日です。
シャワーも石鹸も無いのですが、とりあえず髪と身体を洗って、お湯に入ってさっぱりしたいんです。とは言っても流石に生後1年も経っていない赤ちゃんに一人で入浴なんてできるはずもないので、補助を浦さんにお願いしています。昨日の夜にしっかりと浦さんに覚えてもらいましたよ、髪の洗い方。幸いな事に精神世界にあるフレームで髪を洗っている映像を見せることが出来ましたし。
もちろん頭部以外は隠した状態でですけどね。
「おぉぉぉー、おうりょーーー。」
濛々と上がる湯気、辺りに漂う湯の香り。待望のお風呂です!
時間は深夜、辺りはひっそりとしていて私の声だけが響きます。流石に昼間に抜け出してお風呂に入るのは時間的に無理があると判断し、夜にみんなが寝静まってから三太郎さんにお願いして連れ出してもらいました。この為に今日はお昼寝をかなりたっぷりめにしましたよ。
空を見ればお月様。今日のお月様はまんまる満月です。
この世界にも太陽と月はあり、地球と同じように月の満ち欠けがあります。
異世界モノによくある月が2個とかないかなー?と思ったのですがそれはありませんでした。
えぇ、それは。
この世界でも太陽や月は一つだったんですけど、空に何やら光の帯のようなものがあるんですよ。土星の輪っかを地上から見上げたらこう見えるのかな?って感じの光の帯が。こちらの世界に来たばかりの頃は視力が低すぎて全く気付かなかったのですが、少しずつ視力が上がってきて初めて空に帯がある事に気づいた時は思わず固まりましたよ。あれはすっごい存在感と違和感です。
さて、金さんと桃さんには側に居られると恥ずかしいので周囲の探索をお願いして、私は浦さんに抱っこされながら浴槽へと近づきます。浦さんなら万が一にもガタロが近づいてきても感知できるでしょうしね。対策はとったものの、やはり不安は不安なので。
浦さんは見た目が中性的なので恥ずかしくない……なんて訳はなく。やはり恥ずかしいのは恥ずかしいのですが、羞恥心よりも安全に入浴できる事の方が優先順位が辛うじて上回りました。
川辺で水を汲む際に使う手桶を一つ借りてきたので、それでお湯をすくって頭からザバーーとかけてもらいます。うぅぅ、ここまでが長かった。浦さんの少しヒンヤリとした指で優しく頭皮マッサージをするようにして頭皮と髪の汚れをお湯だけで流してもらいます。もう至福とか極楽とか天国とか、幸せな気持ちを表す単語を全部足して3倍したぐらい気持ち良くて幸せです。
そして頭からお湯をかぶって確認できたことが1つ。濁り湯ではあるけれど泥っぽさは全くないようです。どうやら泥はちゃんと沈殿し、浴槽にまでは来ていないようで一安心です。昼にも一度見に来ているのですが、泥が沈殿しきったお湯の色は綺麗な乳青色でした。最初は空の色が映り込んでいるんじゃないかと思ったぐらいに綺麗なミルキーブルーで驚いたほどです。
頭を洗ってもらった後は自分で洗える場所を手で洗います。やはりボディタオルかスポンジが欲しいなぁと思ってしまいます。単なる布で良いのなら母上たちだったら織れそうなんだけど、今のところ意思の疎通ができないからなぁ……。
まぁ後日の課題として今はお風呂を楽しみましょう。
手の届かない背中は浦さんに洗ってもらって、早速湯船につかります。岩風呂を作る際に金さんにお願いして入りやすいように階段をつけてもらってあるので、そこを後ろ向き匍匐前進……匍匐後進?で入ります。
うん、誰にも見られたくない体勢です。
「はぁぁぁぁぁぁぁ……」
思わず赤ん坊とは思えない年寄っぽい声が出てしまいました。でもお風呂が気持ち良いです。
<本当に気持ち良さそうですね?
湯に入るというのはそんなに良いものですか?>
浦さんが首を傾げて聞いてきます。あまりこっちを見ないでほしいなとは思うのですが、精霊である浦さんにとって人間の裸は興味対象外だろうし……。
そもそも今の私は赤ん坊なんだから、気にしたら負けなのでしょう。
<気持ち良いですよ。この浮遊感とか身体が温まる感じとか……。
うーーん、言葉で説明するのは難しいんですけど、
身体と心が休まってほぐれる感じとでも言えば良いのか>
そう心話で伝えつつも目を閉じてお湯に体を委ねます。
と、ちゃぽっという音に目を開けて横を見ると、浦さんが真似をするかのように横でお湯に入っていました。
<ふむ……。理解できるようなできないような……。
前の姿ではさほど感じませんでしたが、確かにこの浮遊感は良い感じです。
ですがお湯である必要性を感じません。水で良いのでは?>
手でお湯をすくいつつ、じーっとお湯を見つめる浦さん。
<水風呂はちょっと……。
それに今は季節的に水でもどうにかなるかもしれませんけど、
無の月に水風呂なんかに入ったら病気になっちゃいそうですよ>
それはもはや、リラックスタイムじゃなくて我慢大会になっちゃう。
浦さん的には水の精霊だけあって、水浴びが至高っていう感覚になるのかなぁ?
水風呂を嫌がる私に納得できないような雰囲気です。
なんてことを話しながらお湯に浸かっていたらクラリと視界が揺れました。
(アレ?)
更には胃のあたりに不快感があり、お湯から出ようと岩に手をついて掴まり立ちをした途端、耳鳴りと共に目の前が真っ暗になり平衡感覚が消え失せました。
「あっ!」
そう言うと同時にグラリと身体が傾き、バシャン!という音と共に後ろに倒れ込んでしまいます。ゴボゴボゴボという気泡が湧き上がる音が自分の中から聞こえてくるかのような感覚に、自分がお湯に沈んでしまった事を知りました。
(ガタロ?! ガタロ対策が万全じゃなかったの?!)
脳裏によぎるのはシワシワになった自分の姿。
(嫌、そんなの嫌!!!)
じたばたともがきますが、手はお湯をかいているものの顔が水面に出ません。
そんなパニックになっている私をお湯から救い上げてくれたのは浦さんでした。
「ゲホッ ゴホッゴホゴホッ」
<櫻! 大丈夫ですかっ!
そんな馬鹿な。どこにも妖の気配などなかったのに!>
私を抱き上げつつもお湯から出る浦さん。未だ視界が真っ暗で頭がグラグラし耳鳴りも収まらないけれど、とりあえず呼吸ができる事に安堵し、そして何より浦さんがそばに居る事が心強く感じれます。
<金太郎!! 桃太郎!!!!>
夜空に響き渡る浦さんの声。それは単純な声というより力をもった何かで……。
声を上げてからほんの数瞬後には、私のすぐ近くに聞きなれた声の持ち主が現れました。
<如何した! 何があった!!>
<俺様を呼びつけるな……んて……? 櫻!!>
浦さんの声から緊急事態だと悟ったらしい金さんが、珍しく慌てた様子で近づいてきたようです。桃さんは最初イヤイヤといった感じだったのに途中から大慌てみたい。視界が真っ暗で良く分かりませんがそんな感じです。
<櫻が急に倒れたのです。妖の気配はなかったのに!>
三太郎さんの逼迫した声が耳鳴りの向う側から聞こえてきます。私は何かに縋るかのように浦さんの手をぎゅぅと掴むのでした。
ちなみにこの世界の文字ですが、明らかに系統の違う文字が混じっているように見えます。比較的簡単な造りで〇や△やら□やらを組み合わせたような文字と、象形文字のように複雑な……前世でいう漢字の成り立ち途中の甲骨・金文・篆書のような造りの文字が混じっているのです。おそらく前者がひらがな、後者が漢字のような文字なんじゃないかなと推測しています。
そして今日は待ちに待ったお風呂に入る日です。
シャワーも石鹸も無いのですが、とりあえず髪と身体を洗って、お湯に入ってさっぱりしたいんです。とは言っても流石に生後1年も経っていない赤ちゃんに一人で入浴なんてできるはずもないので、補助を浦さんにお願いしています。昨日の夜にしっかりと浦さんに覚えてもらいましたよ、髪の洗い方。幸いな事に精神世界にあるフレームで髪を洗っている映像を見せることが出来ましたし。
もちろん頭部以外は隠した状態でですけどね。
「おぉぉぉー、おうりょーーー。」
濛々と上がる湯気、辺りに漂う湯の香り。待望のお風呂です!
時間は深夜、辺りはひっそりとしていて私の声だけが響きます。流石に昼間に抜け出してお風呂に入るのは時間的に無理があると判断し、夜にみんなが寝静まってから三太郎さんにお願いして連れ出してもらいました。この為に今日はお昼寝をかなりたっぷりめにしましたよ。
空を見ればお月様。今日のお月様はまんまる満月です。
この世界にも太陽と月はあり、地球と同じように月の満ち欠けがあります。
異世界モノによくある月が2個とかないかなー?と思ったのですがそれはありませんでした。
えぇ、それは。
この世界でも太陽や月は一つだったんですけど、空に何やら光の帯のようなものがあるんですよ。土星の輪っかを地上から見上げたらこう見えるのかな?って感じの光の帯が。こちらの世界に来たばかりの頃は視力が低すぎて全く気付かなかったのですが、少しずつ視力が上がってきて初めて空に帯がある事に気づいた時は思わず固まりましたよ。あれはすっごい存在感と違和感です。
さて、金さんと桃さんには側に居られると恥ずかしいので周囲の探索をお願いして、私は浦さんに抱っこされながら浴槽へと近づきます。浦さんなら万が一にもガタロが近づいてきても感知できるでしょうしね。対策はとったものの、やはり不安は不安なので。
浦さんは見た目が中性的なので恥ずかしくない……なんて訳はなく。やはり恥ずかしいのは恥ずかしいのですが、羞恥心よりも安全に入浴できる事の方が優先順位が辛うじて上回りました。
川辺で水を汲む際に使う手桶を一つ借りてきたので、それでお湯をすくって頭からザバーーとかけてもらいます。うぅぅ、ここまでが長かった。浦さんの少しヒンヤリとした指で優しく頭皮マッサージをするようにして頭皮と髪の汚れをお湯だけで流してもらいます。もう至福とか極楽とか天国とか、幸せな気持ちを表す単語を全部足して3倍したぐらい気持ち良くて幸せです。
そして頭からお湯をかぶって確認できたことが1つ。濁り湯ではあるけれど泥っぽさは全くないようです。どうやら泥はちゃんと沈殿し、浴槽にまでは来ていないようで一安心です。昼にも一度見に来ているのですが、泥が沈殿しきったお湯の色は綺麗な乳青色でした。最初は空の色が映り込んでいるんじゃないかと思ったぐらいに綺麗なミルキーブルーで驚いたほどです。
頭を洗ってもらった後は自分で洗える場所を手で洗います。やはりボディタオルかスポンジが欲しいなぁと思ってしまいます。単なる布で良いのなら母上たちだったら織れそうなんだけど、今のところ意思の疎通ができないからなぁ……。
まぁ後日の課題として今はお風呂を楽しみましょう。
手の届かない背中は浦さんに洗ってもらって、早速湯船につかります。岩風呂を作る際に金さんにお願いして入りやすいように階段をつけてもらってあるので、そこを後ろ向き匍匐前進……匍匐後進?で入ります。
うん、誰にも見られたくない体勢です。
「はぁぁぁぁぁぁぁ……」
思わず赤ん坊とは思えない年寄っぽい声が出てしまいました。でもお風呂が気持ち良いです。
<本当に気持ち良さそうですね?
湯に入るというのはそんなに良いものですか?>
浦さんが首を傾げて聞いてきます。あまりこっちを見ないでほしいなとは思うのですが、精霊である浦さんにとって人間の裸は興味対象外だろうし……。
そもそも今の私は赤ん坊なんだから、気にしたら負けなのでしょう。
<気持ち良いですよ。この浮遊感とか身体が温まる感じとか……。
うーーん、言葉で説明するのは難しいんですけど、
身体と心が休まってほぐれる感じとでも言えば良いのか>
そう心話で伝えつつも目を閉じてお湯に体を委ねます。
と、ちゃぽっという音に目を開けて横を見ると、浦さんが真似をするかのように横でお湯に入っていました。
<ふむ……。理解できるようなできないような……。
前の姿ではさほど感じませんでしたが、確かにこの浮遊感は良い感じです。
ですがお湯である必要性を感じません。水で良いのでは?>
手でお湯をすくいつつ、じーっとお湯を見つめる浦さん。
<水風呂はちょっと……。
それに今は季節的に水でもどうにかなるかもしれませんけど、
無の月に水風呂なんかに入ったら病気になっちゃいそうですよ>
それはもはや、リラックスタイムじゃなくて我慢大会になっちゃう。
浦さん的には水の精霊だけあって、水浴びが至高っていう感覚になるのかなぁ?
水風呂を嫌がる私に納得できないような雰囲気です。
なんてことを話しながらお湯に浸かっていたらクラリと視界が揺れました。
(アレ?)
更には胃のあたりに不快感があり、お湯から出ようと岩に手をついて掴まり立ちをした途端、耳鳴りと共に目の前が真っ暗になり平衡感覚が消え失せました。
「あっ!」
そう言うと同時にグラリと身体が傾き、バシャン!という音と共に後ろに倒れ込んでしまいます。ゴボゴボゴボという気泡が湧き上がる音が自分の中から聞こえてくるかのような感覚に、自分がお湯に沈んでしまった事を知りました。
(ガタロ?! ガタロ対策が万全じゃなかったの?!)
脳裏によぎるのはシワシワになった自分の姿。
(嫌、そんなの嫌!!!)
じたばたともがきますが、手はお湯をかいているものの顔が水面に出ません。
そんなパニックになっている私をお湯から救い上げてくれたのは浦さんでした。
「ゲホッ ゴホッゴホゴホッ」
<櫻! 大丈夫ですかっ!
そんな馬鹿な。どこにも妖の気配などなかったのに!>
私を抱き上げつつもお湯から出る浦さん。未だ視界が真っ暗で頭がグラグラし耳鳴りも収まらないけれど、とりあえず呼吸ができる事に安堵し、そして何より浦さんがそばに居る事が心強く感じれます。
<金太郎!! 桃太郎!!!!>
夜空に響き渡る浦さんの声。それは単純な声というより力をもった何かで……。
声を上げてからほんの数瞬後には、私のすぐ近くに聞きなれた声の持ち主が現れました。
<如何した! 何があった!!>
<俺様を呼びつけるな……んて……? 櫻!!>
浦さんの声から緊急事態だと悟ったらしい金さんが、珍しく慌てた様子で近づいてきたようです。桃さんは最初イヤイヤといった感じだったのに途中から大慌てみたい。視界が真っ暗で良く分かりませんがそんな感じです。
<櫻が急に倒れたのです。妖の気配はなかったのに!>
三太郎さんの逼迫した声が耳鳴りの向う側から聞こえてきます。私は何かに縋るかのように浦さんの手をぎゅぅと掴むのでした。
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