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人工楽園にて(15)
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夫人は私の陰茎を――大きなクリトリスだ、と称して笑い、たっぷりと前戯をしてくださったあと――ほら、俺の立派な一物を遣るぞ、感謝しろ。と、挿入します。仮定の陰核を擦られながら打ち込まれて、私もこれには興奮を覚え、気を遣ってしまいました。しかし夫人は、ことがおわると私が快楽の余韻に浸っているうちに、抱いたらもう用はないと男らしく部屋から出ていってしまいます。男装時は本物の少女を抱くほうがお好きなようです。
でも、私がもう少し大きくなって、夫人と並んだら恋人同士のように見えなくもなくなってきてから、夫人は男装姿で私を頻繁にデートに誘ってくれたりしました。もちろん、私は女装です。カフェで夫人が――男の子の奴隷たちのなかで、異性装は君がいちばん映えるよ。と褒めてくださって、嬉しかったのを記憶しています。
で、夫人が自分を抱くように命令なさるのはスカートを穿いているときか、夫君を連れているときです。陰茎が育つ前の私では、夫人のポルチオ性感帯を刺激することは難しく、ペニスバンドをつけました。交わっているあいだ、夫君は床に正座して手淫をしていました。
おえると私は夫人の命令で、ベッドからおりて夫人に奉仕した疑似、成長してからは本物の陰茎を夫君にしゃぶらせました。そのまま夫君を罵ったり、疑似の陰茎で犯したりすることもありました。糞をして、それを食べさせることも。夫君は勃起はしていましたが嗜糞の気はないらしく、相当つらそうでした。夫人が夫君に近寄って――どんな味がするの? 影次のは。と、夫君の汚れた口元から人差し指で糞を取り、チョコレートでも舐めるように口に含んだのを見たときはドキッとしました。美女に自分の糞を食べられるのは妙な気恥ずかしさを感じます。
そして、お一人だとめったにいらっしゃらない夫君より、夫人に連れられて楽園を訪れる頻度の高かったご子息について。彼はエデンに来てもリンボへ引っ込むことが多く、ある日夫人が私に――ね、あたしはほかの子と遊んでいるから、息子に付き合ってあげて。お友達になってあげてちょうだい。と、頼みます。彼はエデンに連れていってもらっている手前、夫人には逆らえないらしく、とくに気に入っている奴隷がいる様子もなかったので、私が付き従っても別になにも言いません。
リンボにおりるのは怖かったのですが、私は檻に入れられてしまうことはないと、なんとか自分を安心させました。檻の中、不憫な奴隷にはしゃぎながら暴行を働く少年の姿を、柵の外から時折目を逸らしつつ眺めます。……彼は奴隷の外見や性別にこだわりはないようでしたが、たまに女の子を加虐しているときは妙な気持ちに駆られて目が離せませんでした。鞭の棘が柔肌に引っかかり、無理に引いた瞬間の短い悲鳴と滴る鮮血!
……散々奴隷を痛めつけたにもかかわらず、少年の興奮覚め遣らぬときは檻の外で血が出ない程度の暴行を受けました。愛撫のかわりに殴打されて、乱暴に抱かれます。彼は私がお客さまに逆らってはいけないという決まりを忘れて嫌がれば嫌がるほど高まるようで、抱かれるというかほとんど強姦でした。首を軽く絞められたり、コルセットの上からでも息が詰まるほど腹部を殴られたりしました。犯されながら首筋を圧迫されるのはやや興奮しましたが、彼は間違っても私に放出をさせてくれません。
彼はしばしば、自身の精水を私の目に垂らして嫌がらせをします。精水は目の粘膜を冒す性質があるので、非常に痛いのです。白濁した涙を流し、苦悶している私を彼は指差して笑うのでした。……このように彼の相手を務めるのは苦難がすさまじく、ましてやお友達になるだなんて到底無理に感じましたが、加虐欲が落ち着いてからなら普通におしゃべりすることもできました。欲を発散させたあとは、だいたいの人がおとなしくなるものです。
彼に馴れてくると年が同じであることもあって、私の口調はつい砕けていきました。それを不快がる素振りは見せなかったので、彼の暴虐な趣味に対して軽く文句を言うことも。彼はけらけら笑って流してしまいますが。……少しずつ、気が置けない仲になってゆけました。
そしてご家族そろっていらっしゃった場合、夫君はさながら集団リンチの被害者状態です。こんなふうに、笹沼ご一家を歓待させていただきました。
……あとほかに語るべきところは、私が十四になってから、懐かしい方がお客さまとしていらっしゃいました。施設長です。――久しぶり。調子はどうだね? と、神父らしい黒のローブをまとった施設長は声をかけてくださり、応答してからふと私は先生のことを思い出して、気になったのであれこれとたずねてみました。どうしているのか以外に、先生はここに遊びにくることはないのかなど。施設長は――今は新しい子に夢中になっているよ。あと先生には楽園で遊べるほどの財産も身分もないし、なにより処女を失った君にもう興味はないだろう、と。
ちょっと寂しくなりつつ、施設長との遊戯に耽りました。私に修道女の格好をさせて、ワンピースの裾をまくり尻にロザリオを捩じ込んでから、素晴らしい鞭さばきで快楽へと導いてくださいます。施設長はたかぶると鞭を投げ捨てて、ロザリオを抜き、後背位で私を犯しながら神に対する罵詈雑言を叫びました。そのまま施設長は放出を体内で済ませると、私をしゃがませて尻の下に私物の聖杯を置きます。そして神の血を受けるための聖杯に、ソドミーで発散した施設長の精水を注ぎました。
それから施設長は気紛れに私をご指名してくださいましたが、家で十分快楽は満たされているのかごくたまにしかエデンへお越しになられません。近年ではさっぱりです。
ところで、子供の成長というものは目まぐるしく、十代もなかばになると私の肉体は色々と変化しはじめました。身長はあっと言う間に百七十近くまで伸び、骨格なんかも男らしくなってきてしまいます。喉仏が目立ち声は低くなり、陰茎が増大して、亀頭は皮をかぶらなくなりました。ウエストはコルセットのおかげかたいして筋肉はつかず、柳腰を保っていましたが。……それより、いちばんの問題は体毛です。
でも、私がもう少し大きくなって、夫人と並んだら恋人同士のように見えなくもなくなってきてから、夫人は男装姿で私を頻繁にデートに誘ってくれたりしました。もちろん、私は女装です。カフェで夫人が――男の子の奴隷たちのなかで、異性装は君がいちばん映えるよ。と褒めてくださって、嬉しかったのを記憶しています。
で、夫人が自分を抱くように命令なさるのはスカートを穿いているときか、夫君を連れているときです。陰茎が育つ前の私では、夫人のポルチオ性感帯を刺激することは難しく、ペニスバンドをつけました。交わっているあいだ、夫君は床に正座して手淫をしていました。
おえると私は夫人の命令で、ベッドからおりて夫人に奉仕した疑似、成長してからは本物の陰茎を夫君にしゃぶらせました。そのまま夫君を罵ったり、疑似の陰茎で犯したりすることもありました。糞をして、それを食べさせることも。夫君は勃起はしていましたが嗜糞の気はないらしく、相当つらそうでした。夫人が夫君に近寄って――どんな味がするの? 影次のは。と、夫君の汚れた口元から人差し指で糞を取り、チョコレートでも舐めるように口に含んだのを見たときはドキッとしました。美女に自分の糞を食べられるのは妙な気恥ずかしさを感じます。
そして、お一人だとめったにいらっしゃらない夫君より、夫人に連れられて楽園を訪れる頻度の高かったご子息について。彼はエデンに来てもリンボへ引っ込むことが多く、ある日夫人が私に――ね、あたしはほかの子と遊んでいるから、息子に付き合ってあげて。お友達になってあげてちょうだい。と、頼みます。彼はエデンに連れていってもらっている手前、夫人には逆らえないらしく、とくに気に入っている奴隷がいる様子もなかったので、私が付き従っても別になにも言いません。
リンボにおりるのは怖かったのですが、私は檻に入れられてしまうことはないと、なんとか自分を安心させました。檻の中、不憫な奴隷にはしゃぎながら暴行を働く少年の姿を、柵の外から時折目を逸らしつつ眺めます。……彼は奴隷の外見や性別にこだわりはないようでしたが、たまに女の子を加虐しているときは妙な気持ちに駆られて目が離せませんでした。鞭の棘が柔肌に引っかかり、無理に引いた瞬間の短い悲鳴と滴る鮮血!
……散々奴隷を痛めつけたにもかかわらず、少年の興奮覚め遣らぬときは檻の外で血が出ない程度の暴行を受けました。愛撫のかわりに殴打されて、乱暴に抱かれます。彼は私がお客さまに逆らってはいけないという決まりを忘れて嫌がれば嫌がるほど高まるようで、抱かれるというかほとんど強姦でした。首を軽く絞められたり、コルセットの上からでも息が詰まるほど腹部を殴られたりしました。犯されながら首筋を圧迫されるのはやや興奮しましたが、彼は間違っても私に放出をさせてくれません。
彼はしばしば、自身の精水を私の目に垂らして嫌がらせをします。精水は目の粘膜を冒す性質があるので、非常に痛いのです。白濁した涙を流し、苦悶している私を彼は指差して笑うのでした。……このように彼の相手を務めるのは苦難がすさまじく、ましてやお友達になるだなんて到底無理に感じましたが、加虐欲が落ち着いてからなら普通におしゃべりすることもできました。欲を発散させたあとは、だいたいの人がおとなしくなるものです。
彼に馴れてくると年が同じであることもあって、私の口調はつい砕けていきました。それを不快がる素振りは見せなかったので、彼の暴虐な趣味に対して軽く文句を言うことも。彼はけらけら笑って流してしまいますが。……少しずつ、気が置けない仲になってゆけました。
そしてご家族そろっていらっしゃった場合、夫君はさながら集団リンチの被害者状態です。こんなふうに、笹沼ご一家を歓待させていただきました。
……あとほかに語るべきところは、私が十四になってから、懐かしい方がお客さまとしていらっしゃいました。施設長です。――久しぶり。調子はどうだね? と、神父らしい黒のローブをまとった施設長は声をかけてくださり、応答してからふと私は先生のことを思い出して、気になったのであれこれとたずねてみました。どうしているのか以外に、先生はここに遊びにくることはないのかなど。施設長は――今は新しい子に夢中になっているよ。あと先生には楽園で遊べるほどの財産も身分もないし、なにより処女を失った君にもう興味はないだろう、と。
ちょっと寂しくなりつつ、施設長との遊戯に耽りました。私に修道女の格好をさせて、ワンピースの裾をまくり尻にロザリオを捩じ込んでから、素晴らしい鞭さばきで快楽へと導いてくださいます。施設長はたかぶると鞭を投げ捨てて、ロザリオを抜き、後背位で私を犯しながら神に対する罵詈雑言を叫びました。そのまま施設長は放出を体内で済ませると、私をしゃがませて尻の下に私物の聖杯を置きます。そして神の血を受けるための聖杯に、ソドミーで発散した施設長の精水を注ぎました。
それから施設長は気紛れに私をご指名してくださいましたが、家で十分快楽は満たされているのかごくたまにしかエデンへお越しになられません。近年ではさっぱりです。
ところで、子供の成長というものは目まぐるしく、十代もなかばになると私の肉体は色々と変化しはじめました。身長はあっと言う間に百七十近くまで伸び、骨格なんかも男らしくなってきてしまいます。喉仏が目立ち声は低くなり、陰茎が増大して、亀頭は皮をかぶらなくなりました。ウエストはコルセットのおかげかたいして筋肉はつかず、柳腰を保っていましたが。……それより、いちばんの問題は体毛です。
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