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人工楽園にて(14)
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でもお客さまは急かしたりせず、笑って待っていてくださいました。うんうんうなり声をあげて、糞の頭を出したり引っ込めたりを繰り返し、裂けるんじゃないかと不安になるほどの痛みに臆せず力んだとき、ようやく爽快感とともに太くて長い糞が排出されていきます。お客さまは――元気のいいうんこだ! と、手を叩いて笑いました。
肉ばかり消化していたために、糞は普段のものより強烈なにおいを発していました。お客さまはテーブルの下から出て、私は床におりるとショーツを穿きました。お客さまは性格に反して下のほうは元気がないらしく、舐めていただくことも今は不潔愛好のお客さまとの約束があってできなかったので。……お客さまはまるで子供が粘土で遊ぶみたいにテーブルの上の糞をこねてはしゃいでから、自分の体に塗り、口に運んで――若返るよ、と言いました。泥遊びしている子供のような顔になりながら。
不潔愛好のお客さまのご希望は自然な汚れだったので、そのとき私自身は糞に塗れたりはしませんでしたが、あとで制限が解けてからお客さまがいらっしゃったときは、もちろん私も一緒に糞遊びをしました。こねて、互いの体に塗り合い、口に入れます。正直、付き合うのはなかなか過酷に感じる趣味でしたが、お客さま自身は楽しく、優しい方でしたから好きでした。糞を含み、つい噎せてしまってもお客さまは怒らず、私の口から糞をおいしそうに食べてくれます。
ほかは部屋にビニールシートを敷いて、寝そべったお客さまの顔に尻を落とし、糞や屁を放ったりしました。お客さまが私に跨がり、糞をすることもありました。あとはやや趣向を変えて、こんな遊戯をしました。お客さまの申しつけの通り、中世の貴婦人のような装いをして、お客さまはそんな私に――小さなレディー、君はどんなふうにおトイレをするんだい? と聞きます。私はバッスルスカートをパニエごとまくり、スカートとパニエの端の一部をコルセットと腰の隙間に挟んで、用意されていたおまるに跨がりました。ショーツは穿いていなかったので、そのまま排出します。
下剤を飲んでいたのと、もう羞恥心なんて薄れているのとで、ハイヒールを履いた足で踏んばりつつ、派手な音を立ててすぐにおまるの中を下痢便で一杯にしてしまいました。お客さまは――そう、どんなお嬢さんでもうんこをするときはヤンチャだ! そんな大きな音を出して! と、笑い転げます。さらに下痢便に指を入れて――これはホットチョコレートのような味がするのかな? と、舐めて――違う! 臭い! 苦い! と、やはりお腹を抱えて笑うのでした。
……尾籠な話はまだつづきます。次は、優しそうな顔立ちをした若い男性のお客さまがいらっしゃいました。その方はガウン姿でなにやら荷物を持って私の部屋に入ると、使用人にたくさんのお酒を運ばせて子供の私に酌み交わそうと誘ってくださいます。苦くて辛い、アルコール度数の高いお酒を少しずつ、一生懸命飲みながら遊戯の内容の打ち合わせをしました。
遊戯の内容を考慮して、私が――ビニールシートを敷いたほうがいいのでは? と、聞くとお客さまは――大丈夫。それより、早くこれを着てくれ。と、荷物の正体である赤地に白の水玉模様のワンピースを私に差し出します。酔ってふらふらになる前に、いかにも少女らしいそれに袖を通し、二人きりの酒宴をつづけました。使用人におつまみも持ってこさせ、お客さまにすすめられるがままにジャーキーやチーズを食べました。
二時間ほど経つと私はもう呂律が廻らず、うまく会話をすることもできません。しかしお客さまはもっと飲むようにと、すすめるというより命令します。気持ち悪いのをこらえて一口飲みましたが、胃袋が拒絶しているのがわかりました。打ち合わせの通り慌ててお客さまに顔を寄せてから、勢いのよすぎるホースの水のように反吐を噴き出しました。肉とチーズを具にした、アルコールと胃液のスープをお客さまは全身に浴びてしまいます。
――ああ、なんてことしてくれるんだい。と、お客さまは嘆声をあげながらも、べとべとになったガウンを開けて勃起した陰茎を露わにしました。そして嘔吐物を手ですくい、それを陰茎に擦りつけて扱きながら――でも不思議と、ペニスが立っているよ。ねえ君、女の子の格好をした男の子にゲロ吐きかけられて興奮している、こんな僕をどう思う? と、おたずねになります。嘔吐の発作が落ち着いてから、無礼を働くことに対する恐怖心がアルコールでだいぶ薄れた私は――気持ち悪い、です……と、あと二言三言、打ち合わせの通り悪口を言いました。お客さまはいっそう興奮した様子で陰茎を扱き、さらにもう片手で嘔吐物を肛門に入れるような動作で後ろを慰めはじめます。
放出すると今度は床に手をついて、お客さまは零れてしまった嘔吐物と精水を舐め取りはじめました。……しかし、しばらくするとさすがにお客さまは耐えられなくなったのか戻してしまいました。増えたスープの鼻につくにおいと、お客さまの嘔吐の様子に刺激されて私もまた吐いてしまいます。お客さまは申し訳なさそうに両手を合わせて――ごめんよ、綺麗に掃除するつもりが……とうなだれてから、使用人に掃除用具を持ってこさせました。でも掃除するのは使用人ではなく、お客さま自身です。掃除中、お客さまは再び勃起してしまいました。そのあと、改めて使用人が掃除をしました。
それから、ひたすら尿を飲み合いたがるお客さまや、私に女装をさせて、いざ遊戯のとき私の性別を知らないという設定でドレスを脱がせ、激怒する振りをして私をひどい目に遭わせてから、そのまま激しく放出するお客さまなど多種多様な方たちのお相手をしてきました。……が、ここでそろそろ笹沼ご一家についてお話ししたいと思います。あのお茶会以降、私をよくご指名してくださいました。とくに夫人は、私をかわいがってくださいます。
夫人はお一人でいらっしゃったときは、よく男のような装いをしていました。まとめた髪を中折れ帽子で隠して、胸を潰し紳士用のスーツを着て、化粧はごく薄めに施していました。いかにも中性的な美男子といった風貌で、最初は声を聞くまでどなたかわからなかったほどです。そして夫人はスラックスの前だけを開き、疑似の陰茎を使って女装した私を抱くのでした。
肉ばかり消化していたために、糞は普段のものより強烈なにおいを発していました。お客さまはテーブルの下から出て、私は床におりるとショーツを穿きました。お客さまは性格に反して下のほうは元気がないらしく、舐めていただくことも今は不潔愛好のお客さまとの約束があってできなかったので。……お客さまはまるで子供が粘土で遊ぶみたいにテーブルの上の糞をこねてはしゃいでから、自分の体に塗り、口に運んで――若返るよ、と言いました。泥遊びしている子供のような顔になりながら。
不潔愛好のお客さまのご希望は自然な汚れだったので、そのとき私自身は糞に塗れたりはしませんでしたが、あとで制限が解けてからお客さまがいらっしゃったときは、もちろん私も一緒に糞遊びをしました。こねて、互いの体に塗り合い、口に入れます。正直、付き合うのはなかなか過酷に感じる趣味でしたが、お客さま自身は楽しく、優しい方でしたから好きでした。糞を含み、つい噎せてしまってもお客さまは怒らず、私の口から糞をおいしそうに食べてくれます。
ほかは部屋にビニールシートを敷いて、寝そべったお客さまの顔に尻を落とし、糞や屁を放ったりしました。お客さまが私に跨がり、糞をすることもありました。あとはやや趣向を変えて、こんな遊戯をしました。お客さまの申しつけの通り、中世の貴婦人のような装いをして、お客さまはそんな私に――小さなレディー、君はどんなふうにおトイレをするんだい? と聞きます。私はバッスルスカートをパニエごとまくり、スカートとパニエの端の一部をコルセットと腰の隙間に挟んで、用意されていたおまるに跨がりました。ショーツは穿いていなかったので、そのまま排出します。
下剤を飲んでいたのと、もう羞恥心なんて薄れているのとで、ハイヒールを履いた足で踏んばりつつ、派手な音を立ててすぐにおまるの中を下痢便で一杯にしてしまいました。お客さまは――そう、どんなお嬢さんでもうんこをするときはヤンチャだ! そんな大きな音を出して! と、笑い転げます。さらに下痢便に指を入れて――これはホットチョコレートのような味がするのかな? と、舐めて――違う! 臭い! 苦い! と、やはりお腹を抱えて笑うのでした。
……尾籠な話はまだつづきます。次は、優しそうな顔立ちをした若い男性のお客さまがいらっしゃいました。その方はガウン姿でなにやら荷物を持って私の部屋に入ると、使用人にたくさんのお酒を運ばせて子供の私に酌み交わそうと誘ってくださいます。苦くて辛い、アルコール度数の高いお酒を少しずつ、一生懸命飲みながら遊戯の内容の打ち合わせをしました。
遊戯の内容を考慮して、私が――ビニールシートを敷いたほうがいいのでは? と、聞くとお客さまは――大丈夫。それより、早くこれを着てくれ。と、荷物の正体である赤地に白の水玉模様のワンピースを私に差し出します。酔ってふらふらになる前に、いかにも少女らしいそれに袖を通し、二人きりの酒宴をつづけました。使用人におつまみも持ってこさせ、お客さまにすすめられるがままにジャーキーやチーズを食べました。
二時間ほど経つと私はもう呂律が廻らず、うまく会話をすることもできません。しかしお客さまはもっと飲むようにと、すすめるというより命令します。気持ち悪いのをこらえて一口飲みましたが、胃袋が拒絶しているのがわかりました。打ち合わせの通り慌ててお客さまに顔を寄せてから、勢いのよすぎるホースの水のように反吐を噴き出しました。肉とチーズを具にした、アルコールと胃液のスープをお客さまは全身に浴びてしまいます。
――ああ、なんてことしてくれるんだい。と、お客さまは嘆声をあげながらも、べとべとになったガウンを開けて勃起した陰茎を露わにしました。そして嘔吐物を手ですくい、それを陰茎に擦りつけて扱きながら――でも不思議と、ペニスが立っているよ。ねえ君、女の子の格好をした男の子にゲロ吐きかけられて興奮している、こんな僕をどう思う? と、おたずねになります。嘔吐の発作が落ち着いてから、無礼を働くことに対する恐怖心がアルコールでだいぶ薄れた私は――気持ち悪い、です……と、あと二言三言、打ち合わせの通り悪口を言いました。お客さまはいっそう興奮した様子で陰茎を扱き、さらにもう片手で嘔吐物を肛門に入れるような動作で後ろを慰めはじめます。
放出すると今度は床に手をついて、お客さまは零れてしまった嘔吐物と精水を舐め取りはじめました。……しかし、しばらくするとさすがにお客さまは耐えられなくなったのか戻してしまいました。増えたスープの鼻につくにおいと、お客さまの嘔吐の様子に刺激されて私もまた吐いてしまいます。お客さまは申し訳なさそうに両手を合わせて――ごめんよ、綺麗に掃除するつもりが……とうなだれてから、使用人に掃除用具を持ってこさせました。でも掃除するのは使用人ではなく、お客さま自身です。掃除中、お客さまは再び勃起してしまいました。そのあと、改めて使用人が掃除をしました。
それから、ひたすら尿を飲み合いたがるお客さまや、私に女装をさせて、いざ遊戯のとき私の性別を知らないという設定でドレスを脱がせ、激怒する振りをして私をひどい目に遭わせてから、そのまま激しく放出するお客さまなど多種多様な方たちのお相手をしてきました。……が、ここでそろそろ笹沼ご一家についてお話ししたいと思います。あのお茶会以降、私をよくご指名してくださいました。とくに夫人は、私をかわいがってくださいます。
夫人はお一人でいらっしゃったときは、よく男のような装いをしていました。まとめた髪を中折れ帽子で隠して、胸を潰し紳士用のスーツを着て、化粧はごく薄めに施していました。いかにも中性的な美男子といった風貌で、最初は声を聞くまでどなたかわからなかったほどです。そして夫人はスラックスの前だけを開き、疑似の陰茎を使って女装した私を抱くのでした。
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