16 / 18
その後の
4
しおりを挟む「今日休みだけど、ちょっと出かけてくるから」
「うん、わかった」
白い壁。
…………。
窓の外が暗くなり、冷凍のパスタをレンジで温めて食べる。
ゴシュジンサマ『ちょっと出かけてくる』って言ってたな。もしかしたらいらないかもだけれど、と思いつつ冷蔵庫を開けて卵を取り出す。
適当に焼いてみる。
…………。
「タロ、ごめん!」
「ん、おかえり……」
ベッドで寝ていたら物音とゴシュジンサマの声で起こされる。
「本当にごめんね、連絡するヒマもなくて……」
「うん」
隣に潜り込んで抱きついてくるゴシュジンサマからシャンプーの香りがかすかにする。
嗅いだことのない匂い。
翌朝。
「何この黒焦げ……」
キッチンに置いたラップのかかった黒い卵焼きを見つけたゴシュジンサマが言う。
「ああ、それ……もう意味ないから別に」
もしかしたら夕飯いるかなと思って作ってみたが、結果いらなかった。
「?」
「時間経っちゃってるから、捨てたほうがいいかも」
「わかった……」
ゴシュジンサマがゴミ箱のフタを開けて、卵焼きを捨てた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
待てって言われたから…
ふみ
BL
Dom/Subユニバースの設定をお借りしてます。
//今日は久しぶりに津川とprayする日だ。久しぶりのcomandに気持ち良くなっていたのに。急に電話がかかってきた。終わるまでstayしててと言われて、30分ほど待っている間に雪人はトイレに行きたくなっていた。行かせてと言おうと思ったのだが、会社に戻るからそれまでstayと言われて…
がっつり小スカです。
投稿不定期です🙇表紙は自筆です。
華奢な上司(sub)×がっしりめな後輩(dom)
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる