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~最終章~◆◆◆物語はハッピーエンドが良いよね?◆◆◆
408ページ目…出来ちゃいました【1】
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メルトの町に帰ってきてから数日後の事、俺は家のリビングでのんびり寛いでいた。
何時もであれば、俺の隣には誰か居る事が多いのだが、今日は偶然なのか誰も居ない。
そもそも、元の世界と違い、テレビなどが無いのだから、リビングに居てもつまらないだろう。
しかし、そんな日常も、プリンの登場でも脆くも崩れ去る事になる。
「あら、ご主人様、お部屋に居ないと思ったら、リビングこちらに居たんですね。」
そう言って、リビング現れたプリンは、大事そうに両手で布に包まれた『何か』を持っていた。
「あぁ、何となく…ね。」
自分の部屋に居ても良かったのだが一人でいるのは、何となく寂しい気持ちになり、ここなら誰かいるかも知れないと期待していた部分もある。
とは言え、誰かいたとしても特に何かをする訳ではない。
そう言う意味では、この世界には娯楽と言う物があまりない様に思える。
それに、本当に暇であれば、冒険者ギルドや買い物に出掛ければ良いだけの話なのだが、どう言う訳か、今日は、何かをする気力がまったく沸かなかったのだ。
故に、プリンが大事そうに持っている物が気になる…いや、凄く気になってしまったのだ。
「それより、プリンは何を大事そうに持ってるんだ?」
プリンは、その言葉を待っていたかの様に、可愛い笑顔で答える。
「ご主人様、その…出来ちゃいました♪」
その言葉に、一抹の不安を覚えながら、俺は再度、プリンに問い掛ける。
「出来たって…何が?」
すると、プリンは頬を赤く染め、テレながら答える。
「私とご主人様の、愛の結晶です。」
「えッ!?」
『ピシッ!』
プリンの言葉に、時が止まったかの様な、錯覚を覚える。
しかし、それも一瞬の事。
そもそも、やる事をやってるのだから、仮に出来たとしても何も可怪しい事ではない。
いやまて、やはり可怪しいと思う。
何故なら、昨日まで、プリンにはその様な兆候が見受けられなかったのだ。
だが、果たして本当にそうなのだろうか?
人族であれば、十月十日で子供が出来ると言われている。
しかしながら、俺は人族だが、プリンは人の姿をしていても、本当の種族はスライムである。
だとしたら、昨日の今日で、産まれる事があっても、不思議ではないのかもしれない…知らんけど。
いや、今はそんな事より、確かめないといけない事がある。
本当に俺の子か?………と言う疑問は、最初から選択肢はない。
それよりも、男の子か女の子なのか…だ。
「プリン…それで、どっちなんだ?」
俺はそう言うと、プリンに近付いて行く。
「見てみますか?」
「あぁ、もちろんだ…。」
そもそも、自分の子なのだから見ないと言う選択肢はない。
一部例外はあるだろうが、俺の中では、子供を見ない親はいないのだから…。
ドキドキしながらプリンへと近付いていく。
しかし、そこで俺が見た物は…俺の予想の斜め上を行っていた。
「こ、これはッ!?ス、スライム…なのか?」
パッと見で分かったのは、それがスライムだと言う事。
だが、こんなスライムは、今まで一度も見た事がない。
それもそのはず、この布に包まれていたスライムには、本来であれば一つしか無い核となる物が二つあるのだ。
その、まるまるとした容姿から、何故か、双子の卵を思い出す。
「はい、その名もツインスライムと言います。」
ツイン…確か、双子を意味する言葉だったはずだ。
つまり、俺の感じた双子の卵と言うイメージは、あながち間違ってなかったのかもしれない。
「ふ、双子なのか?」
「そうですね…『双子』と呼んでも間違いではないと思います。」
どうやら、俺の考えた事は、あながち間違いではなかった様だ。
だが、プリンは、その後も説明を続けた。
「ですが、この子は…実は、私の中の欠片と、ご主人様の中の欠片を集めて作り出した子なんです。」
「ん?どう言う事だ?」
プリンの中の欠片?俺の中の欠片?その意味が分からず、プリンに質問する。
「それはですね…私とこの姿の元となる者が同一化した魂の残りの欠片と、ご主人様と同一化した『魔王・零《ゼロ》』の魂の残りの欠片の集合体と言う事です。」
よく分からない部分もあるが、何とも、すごい話である。
だが、その言葉を聞いて納得する事も出来る。
「あぁ、だからプリンと俺の、二人の愛の結晶と言う事か…。」
プリンと俺の二人の愛の結晶…。
確かに、そのまま言えば、勘違いを誘発する。
だが、正しくは、プリンの中の『***』さんと、俺の中の『零』の二人の愛の結晶と言える存在なのだ。
ただし、愛の結晶と言っても、子供と言う意味ではなく、文字通り、魂の結晶だったりするのだが…。
「それで…プリンは、何とも無いのか?」
「えぇ、何ともありませんよ?」
俺の問い掛けに、まるで何でも無いかの様にプリンは答える。
だが、俺はそれでも油断しない。
何故なら…。
『チャキッ』
〖無限庫〗から『骸の魔銃』を取り出すと、照準をプリンに合わせる。
この『骸の魔銃』も今まで共に成長してきただけあって、その威力は洒落にならない物となっている。
そんな『骸の魔銃』を、何時でも引き金を引ける様に、指を添える。
よもや、最愛の人?に銃口を向けるとは思わなかったが…。
「プリンは…本当に、俺のプリンなんだよな?」
頼む、俺に引き金を引かせないでくれ…。
そう祈りながら、プリンの返答を待つ。
「はい、世界中の誰よりもご主人様を愛し、世界中の誰よりもご主人様に愛されるプリンです♪」
プリンはそう言うと、触手を出し、胸元を開く。
そして…一部分だけ〖人化〗を解くと、透明な核を触手と共に伸ばし、骸の魔銃の銃口へと触れさせる。
このまま、骸の魔銃の引き金を引けば、プリンの核は意図も容易く破壊され、今度こそプリンは死に至るだろう。
「そうか…。」
これはプリンの姿をした何かの演技かもしれない。
だが、ここまでされたら信用しないと言う選択肢は俺に無かった。
次の瞬間、俺は骸の魔銃を、〖無限庫〗に収納する。
「あら?撃たなくて良いのですか?」
「あぁ…それとも、プリンは俺に撃てると思ってるのか?」
「いいえ、私の大好きなご主人旦那様には、絶対に撃てませんよ♪」
「そうか…それなら、プリンはどうする?」
もちろん、プリンを疑い、『骸の魔銃』を突きつけた仕返しの事だ。
「そうですね…こんなのはどうですか?」
そう言うと、プリンは俺の唇を奪いつつ、ソファーに俺を押し倒した。
次の瞬間、プリンが何をするのか理解した。
「えっと…お手柔らかに頼むぞ?」
「え~っと…善処します?」
あ、これはダメなヤツだ…。
プリンの疑問形での返事に、これは絶対に手加減しないな…と認識した俺は、他の嫁~ズまでも来る可能性に恐怖しながら、素直にプリンの餌食になるしか無いのだった…。
何時もであれば、俺の隣には誰か居る事が多いのだが、今日は偶然なのか誰も居ない。
そもそも、元の世界と違い、テレビなどが無いのだから、リビングに居てもつまらないだろう。
しかし、そんな日常も、プリンの登場でも脆くも崩れ去る事になる。
「あら、ご主人様、お部屋に居ないと思ったら、リビングこちらに居たんですね。」
そう言って、リビング現れたプリンは、大事そうに両手で布に包まれた『何か』を持っていた。
「あぁ、何となく…ね。」
自分の部屋に居ても良かったのだが一人でいるのは、何となく寂しい気持ちになり、ここなら誰かいるかも知れないと期待していた部分もある。
とは言え、誰かいたとしても特に何かをする訳ではない。
そう言う意味では、この世界には娯楽と言う物があまりない様に思える。
それに、本当に暇であれば、冒険者ギルドや買い物に出掛ければ良いだけの話なのだが、どう言う訳か、今日は、何かをする気力がまったく沸かなかったのだ。
故に、プリンが大事そうに持っている物が気になる…いや、凄く気になってしまったのだ。
「それより、プリンは何を大事そうに持ってるんだ?」
プリンは、その言葉を待っていたかの様に、可愛い笑顔で答える。
「ご主人様、その…出来ちゃいました♪」
その言葉に、一抹の不安を覚えながら、俺は再度、プリンに問い掛ける。
「出来たって…何が?」
すると、プリンは頬を赤く染め、テレながら答える。
「私とご主人様の、愛の結晶です。」
「えッ!?」
『ピシッ!』
プリンの言葉に、時が止まったかの様な、錯覚を覚える。
しかし、それも一瞬の事。
そもそも、やる事をやってるのだから、仮に出来たとしても何も可怪しい事ではない。
いやまて、やはり可怪しいと思う。
何故なら、昨日まで、プリンにはその様な兆候が見受けられなかったのだ。
だが、果たして本当にそうなのだろうか?
人族であれば、十月十日で子供が出来ると言われている。
しかしながら、俺は人族だが、プリンは人の姿をしていても、本当の種族はスライムである。
だとしたら、昨日の今日で、産まれる事があっても、不思議ではないのかもしれない…知らんけど。
いや、今はそんな事より、確かめないといけない事がある。
本当に俺の子か?………と言う疑問は、最初から選択肢はない。
それよりも、男の子か女の子なのか…だ。
「プリン…それで、どっちなんだ?」
俺はそう言うと、プリンに近付いて行く。
「見てみますか?」
「あぁ、もちろんだ…。」
そもそも、自分の子なのだから見ないと言う選択肢はない。
一部例外はあるだろうが、俺の中では、子供を見ない親はいないのだから…。
ドキドキしながらプリンへと近付いていく。
しかし、そこで俺が見た物は…俺の予想の斜め上を行っていた。
「こ、これはッ!?ス、スライム…なのか?」
パッと見で分かったのは、それがスライムだと言う事。
だが、こんなスライムは、今まで一度も見た事がない。
それもそのはず、この布に包まれていたスライムには、本来であれば一つしか無い核となる物が二つあるのだ。
その、まるまるとした容姿から、何故か、双子の卵を思い出す。
「はい、その名もツインスライムと言います。」
ツイン…確か、双子を意味する言葉だったはずだ。
つまり、俺の感じた双子の卵と言うイメージは、あながち間違ってなかったのかもしれない。
「ふ、双子なのか?」
「そうですね…『双子』と呼んでも間違いではないと思います。」
どうやら、俺の考えた事は、あながち間違いではなかった様だ。
だが、プリンは、その後も説明を続けた。
「ですが、この子は…実は、私の中の欠片と、ご主人様の中の欠片を集めて作り出した子なんです。」
「ん?どう言う事だ?」
プリンの中の欠片?俺の中の欠片?その意味が分からず、プリンに質問する。
「それはですね…私とこの姿の元となる者が同一化した魂の残りの欠片と、ご主人様と同一化した『魔王・零《ゼロ》』の魂の残りの欠片の集合体と言う事です。」
よく分からない部分もあるが、何とも、すごい話である。
だが、その言葉を聞いて納得する事も出来る。
「あぁ、だからプリンと俺の、二人の愛の結晶と言う事か…。」
プリンと俺の二人の愛の結晶…。
確かに、そのまま言えば、勘違いを誘発する。
だが、正しくは、プリンの中の『***』さんと、俺の中の『零』の二人の愛の結晶と言える存在なのだ。
ただし、愛の結晶と言っても、子供と言う意味ではなく、文字通り、魂の結晶だったりするのだが…。
「それで…プリンは、何とも無いのか?」
「えぇ、何ともありませんよ?」
俺の問い掛けに、まるで何でも無いかの様にプリンは答える。
だが、俺はそれでも油断しない。
何故なら…。
『チャキッ』
〖無限庫〗から『骸の魔銃』を取り出すと、照準をプリンに合わせる。
この『骸の魔銃』も今まで共に成長してきただけあって、その威力は洒落にならない物となっている。
そんな『骸の魔銃』を、何時でも引き金を引ける様に、指を添える。
よもや、最愛の人?に銃口を向けるとは思わなかったが…。
「プリンは…本当に、俺のプリンなんだよな?」
頼む、俺に引き金を引かせないでくれ…。
そう祈りながら、プリンの返答を待つ。
「はい、世界中の誰よりもご主人様を愛し、世界中の誰よりもご主人様に愛されるプリンです♪」
プリンはそう言うと、触手を出し、胸元を開く。
そして…一部分だけ〖人化〗を解くと、透明な核を触手と共に伸ばし、骸の魔銃の銃口へと触れさせる。
このまま、骸の魔銃の引き金を引けば、プリンの核は意図も容易く破壊され、今度こそプリンは死に至るだろう。
「そうか…。」
これはプリンの姿をした何かの演技かもしれない。
だが、ここまでされたら信用しないと言う選択肢は俺に無かった。
次の瞬間、俺は骸の魔銃を、〖無限庫〗に収納する。
「あら?撃たなくて良いのですか?」
「あぁ…それとも、プリンは俺に撃てると思ってるのか?」
「いいえ、私の大好きなご主人旦那様には、絶対に撃てませんよ♪」
「そうか…それなら、プリンはどうする?」
もちろん、プリンを疑い、『骸の魔銃』を突きつけた仕返しの事だ。
「そうですね…こんなのはどうですか?」
そう言うと、プリンは俺の唇を奪いつつ、ソファーに俺を押し倒した。
次の瞬間、プリンが何をするのか理解した。
「えっと…お手柔らかに頼むぞ?」
「え~っと…善処します?」
あ、これはダメなヤツだ…。
プリンの疑問形での返事に、これは絶対に手加減しないな…と認識した俺は、他の嫁~ズまでも来る可能性に恐怖しながら、素直にプリンの餌食になるしか無いのだった…。
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