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~最終章~◆◆◆物語はハッピーエンドが良いよね?◆◆◆
399ページ目…魔王の帰還【9】
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「お、お帰りなさいませ、ご主人様、プリンさん。」
「主、プリン、お帰り」
「お疲れさまです、御主人様。
それで…どうでしたか?ちゃんと『遊戯神』に罰を与える事が出来ましたか?」
と、地上へと戻ってきた俺…俺達の姿を見付けると、直ぐに駆け寄ってきた。
そして、言われたのが先程の言葉である。
ちなみに、プリン以外の嫁~ズの三人は、俺達が『神界』に行った事に何の疑問も持っては居なかった。
そんな中、戻ってきた僕達を無視するかの様に、一人、未だに現実逃避している人が居た。
「ぶつぶつ…ぶつぶつ…。」
そう、『レベッカ・フォン・シロガネ』…レスター・ハーミットと名乗っていた彼女である。
『遊戯神・レキ』により、〖勇者〗の称号を与えられ、その人生を玩具の駒の様に扱われていた人物である。
そして、そんな彼女の周りには、冒険者に扮した護衛として複数人の騎士が守っていた。
もっとも、ステータスを見る限りでは、そんな彼等よりも彼女の方が何倍も強いのだが…。
「あ~…その何だ、こんな事言っても、気休めにはならないと思うけど『遊戯神・レキ』は、きっちり殺して来たから…だから、もう城に戻ったほうが良いぞ?」
しかし、彼女からは返事はない。
だが、代わりに、彼女を守ろる様にしていた騎士達から、返事を貰う事が出来た。
「す、すまない…まさか、我等が崇める神が、あんな邪神だったとは…。」
「そ、それより、魔王と言うのは凄い物だのだな、よもや神を殺すとは…。」
「本当に化け物だ、だが、そんな魔王が、我らの敵じゃないのは僥倖だな…。。」
それを聞いて、おや?と思う。
確か、彼等は先程まで、俺を敵と認識して、倒そうとしていたのではなかったか?
「ご、ご主人様が、『遊戯神』を倒しに行ってる間に、一生懸命説得しました。
残念ながら、レスターさんは、あのままでしたので話を聞いてもらえませんでしたが…。」
「そっか、クズハが説得してくれたのか…あ、そうそう、彼女の名前はレスターじゃなく、『レベッカ・フォン・シロガネ』だからな?
一応、この国の姫様だから、あまり悪く言うのはやめてあげてくれ。」
どう言う理由があるにしろ、姫様であるのには違いはない。
まして、この国で暮らしているのだから、一応は、敬う必要があるだろう。
そう思って言ったのだが…。
「御主人様、それは違います。
この国は魔王領であり、その王は、誰が何と言おうと御主人様です。
それ故、彼女は、この国の…ではなく、向こう側の…です。」
「あ~…確かに言われて見れば、そうか…。
でも、結局、俺達は向こう側で暮らすつもりなんだから、姫様を敬うのは間違って無くね?」
姫様を、こいつ呼ばわりしている時点で敬うも何もあったものじゃないけど…。
「えぇ、そうですね…ですが、立場的に言えば私達の方が、彼女達よりも上です。」
「そ、そうなのか?」
「はい、そもそも御主人様は魔王…つまり、この国の王様です。
対して、彼女は王女…王族であっても王ではないのです。
更に言うなら、彼等は騎士であり比べるまでもありません。
つまり、王様に比べたら立場は弱く、現在、こうやって話しているだけでも、こちらは不敬罪で処分しても問題はないのです。」
と、アリスが、とんでもない事を言ってくる。
当然ながら、彼等にも聞こえる程の声の大きさ、その為、彼等がビクビクしているのが手に取る様に分かる。
うん、かなりお怒りの様だ。
「いやいやいや、そんな事、俺しないからねッ!?
第一、成り行きで魔王になっちゃったけど、俺自身、魔王だなんて思ってないからねッ!?」
「はい♪ですので、クズハさんが、先程、その様に説得して、みなさん分かって貰っております。」
「あ、そうなんだ…。」
あ~…だから、先程、敵じゃないと言う事になっていたのか。
でも、逆に、脅かし過ぎて未だに警戒されてるって訳ね…。
「ま、まぁ、そう言う事だから、この国に攻めてこない限りは、魔族の方からは攻撃しない様に命令している。
だから、もう大丈夫って事で、彼女を連れて帰って良いよ?」
俺がそう言うと、騎士の一人が、返事をした。
「そうしたいのは山々なのですが、姫様がこの様な状態ですと、色々と問題が…。
移動だけであれば、我々だけで問題ないのですが、魔物まで襲ってきますと、守りきれるかどうか…。」
「あ~…だったら、俺達と一緒に戻りますか?
どうせ、メルトの町までは来た道を帰る予定でしたので、ちょっと寄り道をして『聖王都・シロガネ』まで送りますよ?」
ちょっとした思い付きで言ったが、悪くない案だと思う。
そもそも、ラオンさんから、極力、普通の道で帰って来い言われているのだ。
ならば、普通の道と言う意味では、こちらの行動に証人が増えると言う事は、ある意味、僥倖ではないのだろうか?
「い、良いのですか?魔王自らが、我々の護衛など…。」
「えぇ…と言うか、元々、俺達は冒険者ですし、同じ道を一緒に行くだけであって護衛ではないですよ?
まぁ、襲ってきた魔物はちゃんと退治しますけど…ね?」
護衛をするとなると、当然、それは依頼となり、依頼料が発生する。
が、魔王として依頼を受けた場合、その依頼料がとんでもない事になるのは明白。
なら、冒険者として『偶々、進む方向が一緒だった』とするなら、何の心配もいらない。
せいぜい、俺に借りが出来るくらいか?まぁ、無料より高い物はないとも言うが…。
「なるほど、そう言う事ですか…お心遣い、感謝いたします!」
そう言って、頭を下げる騎士さん…何度も言うが、彼等は姫様の護衛である。
もちろん、何かあった時は命懸け…それこそ文字通り肉の盾として、その任を果たす事であろう。
だが、そんな彼等を魔王が護衛したとあっては、国の面子が守られない。
その為、護衛ではなく、只の同行者と言った訳だが、直ぐに気が付いてお礼を言ってきた。
ただ、そこでお礼を言ったら、先程のやりとりの意味が無い様な気もするのだが…。
何あともあれ、こうして彼等を送り届ける事が決定した。
ちなみに、俺が勝手に決めてしまったので、嫁~ズが怒っていないかと心配になり、彼女達の方を振り向いたのだが、彼女達はニコニコと笑っていたのだった…。
「主、プリン、お帰り」
「お疲れさまです、御主人様。
それで…どうでしたか?ちゃんと『遊戯神』に罰を与える事が出来ましたか?」
と、地上へと戻ってきた俺…俺達の姿を見付けると、直ぐに駆け寄ってきた。
そして、言われたのが先程の言葉である。
ちなみに、プリン以外の嫁~ズの三人は、俺達が『神界』に行った事に何の疑問も持っては居なかった。
そんな中、戻ってきた僕達を無視するかの様に、一人、未だに現実逃避している人が居た。
「ぶつぶつ…ぶつぶつ…。」
そう、『レベッカ・フォン・シロガネ』…レスター・ハーミットと名乗っていた彼女である。
『遊戯神・レキ』により、〖勇者〗の称号を与えられ、その人生を玩具の駒の様に扱われていた人物である。
そして、そんな彼女の周りには、冒険者に扮した護衛として複数人の騎士が守っていた。
もっとも、ステータスを見る限りでは、そんな彼等よりも彼女の方が何倍も強いのだが…。
「あ~…その何だ、こんな事言っても、気休めにはならないと思うけど『遊戯神・レキ』は、きっちり殺して来たから…だから、もう城に戻ったほうが良いぞ?」
しかし、彼女からは返事はない。
だが、代わりに、彼女を守ろる様にしていた騎士達から、返事を貰う事が出来た。
「す、すまない…まさか、我等が崇める神が、あんな邪神だったとは…。」
「そ、それより、魔王と言うのは凄い物だのだな、よもや神を殺すとは…。」
「本当に化け物だ、だが、そんな魔王が、我らの敵じゃないのは僥倖だな…。。」
それを聞いて、おや?と思う。
確か、彼等は先程まで、俺を敵と認識して、倒そうとしていたのではなかったか?
「ご、ご主人様が、『遊戯神』を倒しに行ってる間に、一生懸命説得しました。
残念ながら、レスターさんは、あのままでしたので話を聞いてもらえませんでしたが…。」
「そっか、クズハが説得してくれたのか…あ、そうそう、彼女の名前はレスターじゃなく、『レベッカ・フォン・シロガネ』だからな?
一応、この国の姫様だから、あまり悪く言うのはやめてあげてくれ。」
どう言う理由があるにしろ、姫様であるのには違いはない。
まして、この国で暮らしているのだから、一応は、敬う必要があるだろう。
そう思って言ったのだが…。
「御主人様、それは違います。
この国は魔王領であり、その王は、誰が何と言おうと御主人様です。
それ故、彼女は、この国の…ではなく、向こう側の…です。」
「あ~…確かに言われて見れば、そうか…。
でも、結局、俺達は向こう側で暮らすつもりなんだから、姫様を敬うのは間違って無くね?」
姫様を、こいつ呼ばわりしている時点で敬うも何もあったものじゃないけど…。
「えぇ、そうですね…ですが、立場的に言えば私達の方が、彼女達よりも上です。」
「そ、そうなのか?」
「はい、そもそも御主人様は魔王…つまり、この国の王様です。
対して、彼女は王女…王族であっても王ではないのです。
更に言うなら、彼等は騎士であり比べるまでもありません。
つまり、王様に比べたら立場は弱く、現在、こうやって話しているだけでも、こちらは不敬罪で処分しても問題はないのです。」
と、アリスが、とんでもない事を言ってくる。
当然ながら、彼等にも聞こえる程の声の大きさ、その為、彼等がビクビクしているのが手に取る様に分かる。
うん、かなりお怒りの様だ。
「いやいやいや、そんな事、俺しないからねッ!?
第一、成り行きで魔王になっちゃったけど、俺自身、魔王だなんて思ってないからねッ!?」
「はい♪ですので、クズハさんが、先程、その様に説得して、みなさん分かって貰っております。」
「あ、そうなんだ…。」
あ~…だから、先程、敵じゃないと言う事になっていたのか。
でも、逆に、脅かし過ぎて未だに警戒されてるって訳ね…。
「ま、まぁ、そう言う事だから、この国に攻めてこない限りは、魔族の方からは攻撃しない様に命令している。
だから、もう大丈夫って事で、彼女を連れて帰って良いよ?」
俺がそう言うと、騎士の一人が、返事をした。
「そうしたいのは山々なのですが、姫様がこの様な状態ですと、色々と問題が…。
移動だけであれば、我々だけで問題ないのですが、魔物まで襲ってきますと、守りきれるかどうか…。」
「あ~…だったら、俺達と一緒に戻りますか?
どうせ、メルトの町までは来た道を帰る予定でしたので、ちょっと寄り道をして『聖王都・シロガネ』まで送りますよ?」
ちょっとした思い付きで言ったが、悪くない案だと思う。
そもそも、ラオンさんから、極力、普通の道で帰って来い言われているのだ。
ならば、普通の道と言う意味では、こちらの行動に証人が増えると言う事は、ある意味、僥倖ではないのだろうか?
「い、良いのですか?魔王自らが、我々の護衛など…。」
「えぇ…と言うか、元々、俺達は冒険者ですし、同じ道を一緒に行くだけであって護衛ではないですよ?
まぁ、襲ってきた魔物はちゃんと退治しますけど…ね?」
護衛をするとなると、当然、それは依頼となり、依頼料が発生する。
が、魔王として依頼を受けた場合、その依頼料がとんでもない事になるのは明白。
なら、冒険者として『偶々、進む方向が一緒だった』とするなら、何の心配もいらない。
せいぜい、俺に借りが出来るくらいか?まぁ、無料より高い物はないとも言うが…。
「なるほど、そう言う事ですか…お心遣い、感謝いたします!」
そう言って、頭を下げる騎士さん…何度も言うが、彼等は姫様の護衛である。
もちろん、何かあった時は命懸け…それこそ文字通り肉の盾として、その任を果たす事であろう。
だが、そんな彼等を魔王が護衛したとあっては、国の面子が守られない。
その為、護衛ではなく、只の同行者と言った訳だが、直ぐに気が付いてお礼を言ってきた。
ただ、そこでお礼を言ったら、先程のやりとりの意味が無い様な気もするのだが…。
何あともあれ、こうして彼等を送り届ける事が決定した。
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