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~最終章~◆◆◆物語はハッピーエンドが良いよね?◆◆◆

388ページ目…魔王戦、その後【2】

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 〖魔法:空間転移ゲート〗を使い、自宅へと戻った俺は、みんなを集めて、先程、ラオンさんと話した内容を伝える事にした。

「と、言う訳で、ラオンさんいわく、もう一度、魔王領から正規のルートで帰って来いと言う事になったんだけど…やっと落ち着けると思ったのに、悪いんだけど、みんなもう一度付き合ってくれるかな?」

 正直な話、面倒なだけなのだが、これに関しては俺の転移の魔法を秘密にしている事が原因であり、もし誰かが欠けていた場合、『一緒にいない=死亡した』と思われてしまうからでもある。
 そうなってくると、死亡したはずの欠けていたメンバーを此処ここ…メルトで見掛けた場合、どう誤魔化すかが問題になってくるのである。
 そもそも、只でさえ魔王領の魔物は、こちらの大陸の魔物に比べて強い物が多いのだ。

 そんな中を、一人で行動した場合、かなりの実力がないと無事でいられない。
 まぁ、それでも俺達であれば、かなり余裕が出来るのだが…それでも一人で行動すれば、いずれは限界が訪れるので完全に大丈夫と言えないのだから、油断は禁物だ。

「それで、何時から行かれるのですか?」
「それなんだが…何時からが良いと思う?」

 ぶっちゃけ、魔王を倒した事は、ラオンさんにしか報告していない。
 つまり、俺達がファナル砦で報告しない限り、現状ではバレないのである。
 とは言え、時間を掛ければ砦で待機している暗部の人達や冒険者達が追いついてくる可能性もあるので、あまりのんびりする事も出来ないのである。

「わ、私は直ぐに準備して行った方が良いと思います。」

 なるほど、クズハは直ぐに行動するのタイプだから、直ぐに…なのか。

「そうですね…私は御主人旦那様も準備が必要だと思いますので、明日か明後日の方が良いかと思います。」

 で、アリスは…俺の準備?あんな事があったから、しっかり休んでから…と言う事かな?
 まぁ、他の人達と行動を共にすると、それなりに行動が制限されるから休める時に休んだ方が…と言う事なのかもしれない。

「ローラは、何時でも問題ない。
 まだ、干し肉とかも、いっぱいあるから。」

 うん、知ってる…ローラは、食い物さえあれば問題ないタイプだからね…。

 そして、プリンは最初から俺任せなので参考にならない…まぁ、それでもプリンの場合、俺さえいれば何処であろうと構わないと言うのは嬉しい話である。
 とりあえず、みんなの意見を纏めると…クズハは急いだ方が良いと言い、アリスはそれでも準備してから…そして、ローラは何時でも良いと…。
 結局、俺がいつにするのか決めたら出発する事で決まりそうだ…。

「なら、今直ぐに…と言いたい所だけど、ここはアリスの言う通り、ある程度は準備は必要だと思う…でも、何かあってからでは遅いから、念の為、今日は準備に使い、出発は明日って事で、良いかな?」
「「「「はい!」」」」

 こうして、今日は、このまま準備に専念する事となるのだった…。

◇◆◇◆◇◆◇

御主人様あなた、こちらは準備できました。」

 最終確認をしていたアリスから報告

「そうか、それじゃ~、魔王城へ出発!」
「「「「おぉ~!」」」」

 次の日の朝、みんなの準備が整ったのを確認すると、俺は、みんなを連れて魔王城へと転移をした。
 とは言っても、魔王城へ転移したと言っても、魔王城自体には用はない。
 但し、魔王がいなくなった事で城の中に、魔物とかが入り込んでないかの確認だけはしてから移動した方が良いだろう。

 結果だけ言えば、何も問題なかった。
 まぁ、何処から入り込んだのか…雑魚と呼んでも差し障り無い程の魔物が雨風を凌ぐのに入り込んでいたのだが、良い雨宿り場所として活用された様だった。

 そんなこんなで調査を終えた俺達は、更に翌日、ファナル砦へ向かうついでに、レスターさん達にも魔王を倒し終戦した事を伝える為に、移動を開始するのだった…。
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