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~最終章~◆◆◆物語はハッピーエンドが良いよね?◆◆◆
387ページ目…魔王戦、その後【1】
しおりを挟む「ご主人様、魔王を元の世界に戻しても良かったのですか?」
「あぁ、それについては問題ないよ。」
魔王との戦いは、殺すのではなく元の世界に戻すと言う手段にて終止符を打った俺は、〖魔神化〗を解除すると、プリンの質問に答えた。
「で、ですが、今度はご主人様の世界で暴れてしまうのでは?」
「クズハ、大丈夫だ…その心配も無いよ。」
どうやら、元の世界に戻した事は、プリンだけじゃなくクズハも気になっている様だ。
それに、クズハは俺の世界と言ったが、この場合、元の世界と言った方が正しい。
ついでに言うと、元の世界には、ばぁちゃんや両親、それに後輩がいる…その世界に危険を及ぼす事は間違ってもする訳にはいかない。
「主、どう言う事なのだ?」
「いや、大した事じゃないんだけどさ…元の世界に戻したとは言え、深海1万mの場所に転移させたからね。
地上で生きている生物が、一瞬でそんな場所に転移させられたら、その時点で普通は対応出来ずに死んでしまうよ。」
「つまり、御主人様は、先程の魔王を、元の世界で殺したと言う事ですか?」
「う~ん…まぁ、そうなるかな?ステータスがそのままだったら、もしかしたら深海の水圧に耐えれるかもしれないけど、あのエギンが刹那の一瞬で水中で呼吸出来る魔法を使えるとは思えないんだよね…。
だから、仮に水圧に耐えたとしても、どの道、窒息して死んじゃうんじゃないかな?」
まぁ、普通で考えれば、深海1万mに転移させられた時点で死ぬし、俺でさえ元の世界で魔法をうまく使えなかったのだ。
それに、後輩の所へ移動する際、軽く走っただけで息切れした。
つまり、俺がこちらの世界で手に入れたステータスは、元の世界では殆ど無効化されていたのだ。
故に、エギンも元の世界に行った場合、ステータスが無効化されている可能性は高いと推測される。
そんな状態で、エギンが刹那の一瞬で対応出来るとは、どうしても思えないのだ。
しかも、深海1万mであれば、光も届かない真っ暗闇である。
そんな上も下も分からない状態で、超高水圧…呼吸すらままならない状態で殆ど動ける筈もない。
そうなれば、いくらステータスがあろうが関係ない。
もっとも、最初は成層圏辺りに転移させようと思ったのだが、エギンが飛行魔法を使えたらと考えた時、もしも、あのステータスが無効化されていないのであれば、最悪、元の世界を支配する事が出来そうだったのだ。
ならば、確実に苦しませて殺すには、深海の方が確実だと思ったからだった。
まぁ、実際には宇宙空間や太陽の中に放り出して良かったのだが、地球に戻してやると約束したからには守る必要がある。
エギンと違い、俺は約束を守る男だ…但し、その後の事までは約束していない。
なので、プリン達を傷付けた罰は、その命を持って償って貰わないと…ね。
ぶっちゃけた話、プリンが死にかけた大元の原因は、魔王にあるのだから…。
「さて、これでラオンさんからの依頼は完了って事で良いんだよな?」
「えぇ、そうですね…ラオンさんからの依頼は、魔王をなんとかしてくれと言っていましたから…。」
「まぁ、魔王以外にも魔族まで片付けた気がするけどね…。」
「そ、それは仕方がないのでは?
そもそも、魔族の方が、魔王の言う事に絶対服従だなんて、誰も思いませんから…。」
そう、それには俺も驚いた。
でも、実際は逆らっていた魔族もいたが…と、〖無限庫〗に入れてある魔剣を思い出す。
「まぁ、まだ何人かは無事に残ってる魔族がいるかも知れないが、エギンのヤツ、魔族全員に対して、受肉させて弱体化させていたらしいからな…。」
「そうですよね…ある意味、それがなければ御主人様も危なかったかと思います…。」
おそらく、逆らう魔族が出てきた時に精神体の上級魔族だった場合、エギン自身が対処出来るか分からなかったからなのか、愚かにも受肉させる事で、物理的に排除する事を可能にしていたのが裏目に出た感じである。
流石に、上級魔族全員が精神体のままだったら、正直、負けていたのは、こちらの方だったかもしれないと考えると、少しばかり寒気が来る。
「何はともあれ、魔王を無事に倒せたと言う事で、帰るとするか!」
「「「「はい!」」」」
俺の言葉に、全員が揃って返事をする。
「〖魔法:空間転移〗!」
俺は、満足そうに頷くと、みんなを連れてメルトの町へと転移したのだった…。
◇◆◇◆◇
「ってな訳で、報告に来たんだが…何で、ラオンのおっさんは、机に突っ伏してんだ?」
「お、お前な…何でじゃないだろ!!
そもそも、魔王城から直接転移してくるヤツがあるか!!」
ラオンさんは、俺が執務室に直接転移してきた事で、慌てて盗聴防止の魔導具を発動させ、声が外に漏れないようにした。
そして、そのままの流れで報告をしたのだが、激おこの様だ。
「え!?ダメだったのか?」
「ダメに決まってるだろ!!考えても見ろ!
ここから魔王城まで、どれだけの距離があると思ってるんだ!!」
「えっと…車で二週間くらい?」
正確に測ってないが、おそらくそれ位の距離だと思う。
いや、もっと掛かるかもしれないが、〖魔法:空間転移《ゲート》〗を使えば済むだけの話なので、それは知った事ではない。
「その車ってのが、以前話していた物だとしたら、馬車と比べるのが馬鹿らしく思える程早いものだと言う事は分かった。
だがな?お前はもう忘れてるかもしれないが、魔王領へ行く為の道は一つしか無いんだぞ?
そこを通らずに、一瞬で戻ってくるヤツがあるかッ!!」
「え~…そんな事言われても、〖魔法:空間転移《ゲート》〗の方が早くて便利じゃんよ…。」
「そう言う問題じゃない!!それに、砦で待機している人達はどうする気だ!」
「砦…?あッ!忘れてたわ…。」
「…もう一度言う、どうする気だ?」
「え、えっと…放置とか?」
「そうか、放置か…巫山戯るな!さっさと戻って、終戦した事を伝えて来い!!」
冗談で言ったのに、わりと本気にされたみたいで、ラオンさんが俺を怒鳴りつける。
「そんなに興奮すると、血圧あがりますよ?」
「誰の所為だ、誰の!!」
「とりあえず…ハイ、これをどうぞ、お土産です。」
「ん?これは?」
ラオンさんが俺から受け取った缶を、じ~と見つめている。
「王都で買った、最高級胃薬?聞いた話によると、よく効くらしいですよ?」
「そうかそうか…それは、ありがとよ!」
ラオンさんが、キレ気味でお礼を言ってくる。
「ははは…お礼を言うなら、この手を退けて貰えると、非常にありがたいのですが?」
所謂、アイアンクローと呼ばれる技で、俺の顔を全力で握り潰そうとするラオンさんに、俺は笑いながら言う。
既にステータスが、別次元の強さになっている所為で、俺にはラオンさんの全力も大した攻撃にはなっていない。
むしろ、ノーダメージと言っても過言ではない。
とは言え、これは俺達にとってはスキンシップみたいな物だから、自分から振りほどく様なやぼな事はしない。
「はぁ~…まったく、お前と言うヤツは、会うたびに頑丈になりやがって…。
とりあえず、さっさと戻って、他の人と同じ歩みで帰って来い。
戻ってきたら、飯くらい奢ってやるから…。」
他の人と同じ歩みと言う事は、つまり、馬車で何ヶ月も掛けて帰って来いと言う事か…。
まぁ、車ではなく馬車型のゴーレムを使ったとしても、馬車よりは何倍も早いのだが、それでも歩みを揃えるとなると時間が掛かるのは仕方がない事ではあるのだが…。
「それって、歩みを揃えなきゃダメですか?」
正直な話、面倒なだけである。
「ダメだ!そうじゃなきゃ、後続が見えなくなったら、お前は直ぐに転移して戻ってくるだろ…。
転移魔法の存在を隠したままだと、時間的なズレを説明出来なくなるんだから、今回ばかりは我慢して貰おう。」
「…もう、いっその事、転移魔法を使える事、公表しちゃいませんか?」
ラオンさんが他の人にバレ無い様にと言うから隠しているのだが、正直、他人の目を気にするのも、いい加減、面倒になって来ているのも事実である。
「それダメだ!それを知られると、色々と面倒な事が起きるからな…。
何より、お前が魔王を倒した事で、世界は今度はお前を危険視する様になる。
そんな中、転移魔法の存在を知ったら、世界はお前を敵だと認識するぞ!
それだけは、友として防ぎたいからな…これだけは譲れんぞ!」
ラオンさんから、ギルドマスターとしてではなく、本気で友として防ぎたいなんて言われたら、流石に何も言えなくなる。
「へいへい、分かりました…面倒だけど、地道に戻って来る様にしますよ…。
ついでに、お土産もいっぱい確保して来ますかね…。
その代わり、戻ってきたら飯に付き合って貰いますからね?」
「あぁ…改めて言われるとなんだか怖いが、奢ると言った手前、付き合うぞ。」
「…言質、取りましたからね?」
「あぁ、その代わり、お手柔らかに頼むぞ?」
「善処します。」
「ちょッ!お前ッ!?それ善処する気が無いヤツのセリフだろうが!」
「さぁ?何の事でしょう?」
俺はそう言うと、ニヤリと笑う。
それを見てラオンさんは、焦りの表情を浮かべるが、俺はその顔を楽しみながら、魔王城から戻る準備の為〖魔法:空間転移〗を使い、プリン達を連れ自宅へと転移したのだった…。
「あぁ、それについては問題ないよ。」
魔王との戦いは、殺すのではなく元の世界に戻すと言う手段にて終止符を打った俺は、〖魔神化〗を解除すると、プリンの質問に答えた。
「で、ですが、今度はご主人様の世界で暴れてしまうのでは?」
「クズハ、大丈夫だ…その心配も無いよ。」
どうやら、元の世界に戻した事は、プリンだけじゃなくクズハも気になっている様だ。
それに、クズハは俺の世界と言ったが、この場合、元の世界と言った方が正しい。
ついでに言うと、元の世界には、ばぁちゃんや両親、それに後輩がいる…その世界に危険を及ぼす事は間違ってもする訳にはいかない。
「主、どう言う事なのだ?」
「いや、大した事じゃないんだけどさ…元の世界に戻したとは言え、深海1万mの場所に転移させたからね。
地上で生きている生物が、一瞬でそんな場所に転移させられたら、その時点で普通は対応出来ずに死んでしまうよ。」
「つまり、御主人様は、先程の魔王を、元の世界で殺したと言う事ですか?」
「う~ん…まぁ、そうなるかな?ステータスがそのままだったら、もしかしたら深海の水圧に耐えれるかもしれないけど、あのエギンが刹那の一瞬で水中で呼吸出来る魔法を使えるとは思えないんだよね…。
だから、仮に水圧に耐えたとしても、どの道、窒息して死んじゃうんじゃないかな?」
まぁ、普通で考えれば、深海1万mに転移させられた時点で死ぬし、俺でさえ元の世界で魔法をうまく使えなかったのだ。
それに、後輩の所へ移動する際、軽く走っただけで息切れした。
つまり、俺がこちらの世界で手に入れたステータスは、元の世界では殆ど無効化されていたのだ。
故に、エギンも元の世界に行った場合、ステータスが無効化されている可能性は高いと推測される。
そんな状態で、エギンが刹那の一瞬で対応出来るとは、どうしても思えないのだ。
しかも、深海1万mであれば、光も届かない真っ暗闇である。
そんな上も下も分からない状態で、超高水圧…呼吸すらままならない状態で殆ど動ける筈もない。
そうなれば、いくらステータスがあろうが関係ない。
もっとも、最初は成層圏辺りに転移させようと思ったのだが、エギンが飛行魔法を使えたらと考えた時、もしも、あのステータスが無効化されていないのであれば、最悪、元の世界を支配する事が出来そうだったのだ。
ならば、確実に苦しませて殺すには、深海の方が確実だと思ったからだった。
まぁ、実際には宇宙空間や太陽の中に放り出して良かったのだが、地球に戻してやると約束したからには守る必要がある。
エギンと違い、俺は約束を守る男だ…但し、その後の事までは約束していない。
なので、プリン達を傷付けた罰は、その命を持って償って貰わないと…ね。
ぶっちゃけた話、プリンが死にかけた大元の原因は、魔王にあるのだから…。
「さて、これでラオンさんからの依頼は完了って事で良いんだよな?」
「えぇ、そうですね…ラオンさんからの依頼は、魔王をなんとかしてくれと言っていましたから…。」
「まぁ、魔王以外にも魔族まで片付けた気がするけどね…。」
「そ、それは仕方がないのでは?
そもそも、魔族の方が、魔王の言う事に絶対服従だなんて、誰も思いませんから…。」
そう、それには俺も驚いた。
でも、実際は逆らっていた魔族もいたが…と、〖無限庫〗に入れてある魔剣を思い出す。
「まぁ、まだ何人かは無事に残ってる魔族がいるかも知れないが、エギンのヤツ、魔族全員に対して、受肉させて弱体化させていたらしいからな…。」
「そうですよね…ある意味、それがなければ御主人様も危なかったかと思います…。」
おそらく、逆らう魔族が出てきた時に精神体の上級魔族だった場合、エギン自身が対処出来るか分からなかったからなのか、愚かにも受肉させる事で、物理的に排除する事を可能にしていたのが裏目に出た感じである。
流石に、上級魔族全員が精神体のままだったら、正直、負けていたのは、こちらの方だったかもしれないと考えると、少しばかり寒気が来る。
「何はともあれ、魔王を無事に倒せたと言う事で、帰るとするか!」
「「「「はい!」」」」
俺の言葉に、全員が揃って返事をする。
「〖魔法:空間転移〗!」
俺は、満足そうに頷くと、みんなを連れてメルトの町へと転移したのだった…。
◇◆◇◆◇
「ってな訳で、報告に来たんだが…何で、ラオンのおっさんは、机に突っ伏してんだ?」
「お、お前な…何でじゃないだろ!!
そもそも、魔王城から直接転移してくるヤツがあるか!!」
ラオンさんは、俺が執務室に直接転移してきた事で、慌てて盗聴防止の魔導具を発動させ、声が外に漏れないようにした。
そして、そのままの流れで報告をしたのだが、激おこの様だ。
「え!?ダメだったのか?」
「ダメに決まってるだろ!!考えても見ろ!
ここから魔王城まで、どれだけの距離があると思ってるんだ!!」
「えっと…車で二週間くらい?」
正確に測ってないが、おそらくそれ位の距離だと思う。
いや、もっと掛かるかもしれないが、〖魔法:空間転移《ゲート》〗を使えば済むだけの話なので、それは知った事ではない。
「その車ってのが、以前話していた物だとしたら、馬車と比べるのが馬鹿らしく思える程早いものだと言う事は分かった。
だがな?お前はもう忘れてるかもしれないが、魔王領へ行く為の道は一つしか無いんだぞ?
そこを通らずに、一瞬で戻ってくるヤツがあるかッ!!」
「え~…そんな事言われても、〖魔法:空間転移《ゲート》〗の方が早くて便利じゃんよ…。」
「そう言う問題じゃない!!それに、砦で待機している人達はどうする気だ!」
「砦…?あッ!忘れてたわ…。」
「…もう一度言う、どうする気だ?」
「え、えっと…放置とか?」
「そうか、放置か…巫山戯るな!さっさと戻って、終戦した事を伝えて来い!!」
冗談で言ったのに、わりと本気にされたみたいで、ラオンさんが俺を怒鳴りつける。
「そんなに興奮すると、血圧あがりますよ?」
「誰の所為だ、誰の!!」
「とりあえず…ハイ、これをどうぞ、お土産です。」
「ん?これは?」
ラオンさんが俺から受け取った缶を、じ~と見つめている。
「王都で買った、最高級胃薬?聞いた話によると、よく効くらしいですよ?」
「そうかそうか…それは、ありがとよ!」
ラオンさんが、キレ気味でお礼を言ってくる。
「ははは…お礼を言うなら、この手を退けて貰えると、非常にありがたいのですが?」
所謂、アイアンクローと呼ばれる技で、俺の顔を全力で握り潰そうとするラオンさんに、俺は笑いながら言う。
既にステータスが、別次元の強さになっている所為で、俺にはラオンさんの全力も大した攻撃にはなっていない。
むしろ、ノーダメージと言っても過言ではない。
とは言え、これは俺達にとってはスキンシップみたいな物だから、自分から振りほどく様なやぼな事はしない。
「はぁ~…まったく、お前と言うヤツは、会うたびに頑丈になりやがって…。
とりあえず、さっさと戻って、他の人と同じ歩みで帰って来い。
戻ってきたら、飯くらい奢ってやるから…。」
他の人と同じ歩みと言う事は、つまり、馬車で何ヶ月も掛けて帰って来いと言う事か…。
まぁ、車ではなく馬車型のゴーレムを使ったとしても、馬車よりは何倍も早いのだが、それでも歩みを揃えるとなると時間が掛かるのは仕方がない事ではあるのだが…。
「それって、歩みを揃えなきゃダメですか?」
正直な話、面倒なだけである。
「ダメだ!そうじゃなきゃ、後続が見えなくなったら、お前は直ぐに転移して戻ってくるだろ…。
転移魔法の存在を隠したままだと、時間的なズレを説明出来なくなるんだから、今回ばかりは我慢して貰おう。」
「…もう、いっその事、転移魔法を使える事、公表しちゃいませんか?」
ラオンさんが他の人にバレ無い様にと言うから隠しているのだが、正直、他人の目を気にするのも、いい加減、面倒になって来ているのも事実である。
「それダメだ!それを知られると、色々と面倒な事が起きるからな…。
何より、お前が魔王を倒した事で、世界は今度はお前を危険視する様になる。
そんな中、転移魔法の存在を知ったら、世界はお前を敵だと認識するぞ!
それだけは、友として防ぎたいからな…これだけは譲れんぞ!」
ラオンさんから、ギルドマスターとしてではなく、本気で友として防ぎたいなんて言われたら、流石に何も言えなくなる。
「へいへい、分かりました…面倒だけど、地道に戻って来る様にしますよ…。
ついでに、お土産もいっぱい確保して来ますかね…。
その代わり、戻ってきたら飯に付き合って貰いますからね?」
「あぁ…改めて言われるとなんだか怖いが、奢ると言った手前、付き合うぞ。」
「…言質、取りましたからね?」
「あぁ、その代わり、お手柔らかに頼むぞ?」
「善処します。」
「ちょッ!お前ッ!?それ善処する気が無いヤツのセリフだろうが!」
「さぁ?何の事でしょう?」
俺はそう言うと、ニヤリと笑う。
それを見てラオンさんは、焦りの表情を浮かべるが、俺はその顔を楽しみながら、魔王城から戻る準備の為〖魔法:空間転移〗を使い、プリン達を連れ自宅へと転移したのだった…。
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