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~第七章:魔神復活編~
377ページ目…魔王vs魔王【2】
しおりを挟む「勝った…。」
そう呟いたエギンの身体から力が湧き出るのを感じ、背中に寒気が走る。
流石に不味い!と思った俺は、急いで距離を取った。
そして…その時、俺はエギンのステータスを見てしまった…。
◆◇◆◇◆◇◆
名前:エギン
種族:魔王 (転生者)
Lv:99
HP:36399/36399 MP:28919/28919 SP:32399/32399
攻撃力:19699 防御力:9459 魔法力:20499 素早さ:7579
◆◇◆◇◆◇◆
どう言う理屈か分からないが、先程とは打って変わって、急激なパワーアップである。
しかも、その全てが俺のステータスを少しづつではあるが上回っているではないか…。
だが、そこで俺はある法則を見付けた。
そう…それは、ちょうど戦闘が始まる前のエギンのステータスに、今の俺のステータスを上乗せした数値になっていると言う事である。
その事から推測すると、エギンには俺と同じ様に、何かしらのチート能力が備わっていたのかもしれない。
それならば、一撃さえ入れれば勝てると子供の癇癪の様に、拘った理由も納得が出来る。
とは言え、ステータスの上昇…それだけで勝てるほど、俺は弱くはない。
そもそもな話、今までのステータスとの差が、あまりにも開きすぎているのだ。
ならば、そのステータスを使いこなすには、圧倒的に時間が足りない。
その証拠に…。
「ほらほらほら!避けてばかりいないで反撃してみたらどうなんだ?お・に・い・さ・ん!」
先程から繰り出すエギンの攻撃は、全て俺に躱されている。
しかも、エギンは急激なパワーアップの為に、自分が手加減しているから避けられていると思い、調子に乗りまくっているのである。
ただし、その威力はエギン自身のステータスに、俺のステータスを上乗せしている事もあり、もはや洒落にならな程の威力だ。
その証拠に、エギンが攻撃する度に、壁やら床やらが爆発したかの様に吹き飛んでいく。
「な、何でそんなに急に強くなったんだッ!?」
まぁ、何かしらのチート能力なのは分かっているが、その能力を知りたくて、追い詰められている演技をして、情報を引き出そうとする。
「わざわざ自分の手の内を晒すと思う?
でもまぁ、お兄さんには、冥土の土産に教えてあげても良いけどね?」
やはり、魔王と言っても中身は子供…いや、むしろ小悪党でだ。
他人の力を上乗せしているとは言え、急に強くなった事に調子に乗っている様だ。
しかも、全てにおいて自分が上だと思っているのなら、油断しすぎである。
ただ、若干ではあるが、俺は彼が子供と言う事に違和感を覚え始めていた。
「クッ!そのパワーアップが無ければ、余裕だったのに…。」
実際には、まだまだ余裕があるが、攻撃をギリギリで躱したりして、更に調子に乗せ様とする。
その甲斐あってか、とうとうエギンは自分から話し始めた。
「良いねー、お兄さんのその悔しそうな表情…一度しか使えない切り札を使っただけの事がある!」
「き、切り札だとッ!?」
しかも、一度きりと言うのだから、コレ以上の強化は無いだろう。
その言葉が本当だとすれば…だが。
「そう…この世界に転生した時に、手に入れた能力さ!
絶対に自分が敵う事のない敵を倒す事の出来る力…相手の力を自分の力に上乗せする能力…。
一生に一度しか使えないから、今まで使わない様に大事に取っておいたけど、お兄さんの様に強い人の力を上乗せすれば僕は無敵になるって寸法さ!」
「な、なるほど…だけど、それだけで俺に本当に勝てると思っているのか?」
と、挑発する様に言いつつ、ピンチを演出する。
もちろん、万が一にも、プリンが勘違いしない様に、プリンには既に演技をしていると〖念話〗で報告済みである。
じゃないと、俺を助けようとしたプリンが間違って攻撃でもされたら、流石に怪我では済まないからだ。
「もちろん、それだけじゃないよ?
僕はお兄さんの持ってる魔王の魂を奪い取れるんだ!」
そう言って、エギンは手に闇を纏って俺に向けて手を伸ばしてくる。
先程も彼に触れた所為で、ステータスを上書きされた…ならば、この闇を纏った手も、触れるだけで危険だと思った方が良いだろう。
それ故に、俺は、刹那の間にプリンのいる場所を確認すると〖無詠唱〗にて〖魔法:空間転移〗を使い、プリンの下へと転移する。
そして、プリンは、俺の行動を読んでいて…〖融合〗と、呟く。
次の瞬間、プリンが俺に纏わり付くと、俺とプリンは一つになり…その身を、新たな姿へと変えたのだった…。
そう呟いたエギンの身体から力が湧き出るのを感じ、背中に寒気が走る。
流石に不味い!と思った俺は、急いで距離を取った。
そして…その時、俺はエギンのステータスを見てしまった…。
◆◇◆◇◆◇◆
名前:エギン
種族:魔王 (転生者)
Lv:99
HP:36399/36399 MP:28919/28919 SP:32399/32399
攻撃力:19699 防御力:9459 魔法力:20499 素早さ:7579
◆◇◆◇◆◇◆
どう言う理屈か分からないが、先程とは打って変わって、急激なパワーアップである。
しかも、その全てが俺のステータスを少しづつではあるが上回っているではないか…。
だが、そこで俺はある法則を見付けた。
そう…それは、ちょうど戦闘が始まる前のエギンのステータスに、今の俺のステータスを上乗せした数値になっていると言う事である。
その事から推測すると、エギンには俺と同じ様に、何かしらのチート能力が備わっていたのかもしれない。
それならば、一撃さえ入れれば勝てると子供の癇癪の様に、拘った理由も納得が出来る。
とは言え、ステータスの上昇…それだけで勝てるほど、俺は弱くはない。
そもそもな話、今までのステータスとの差が、あまりにも開きすぎているのだ。
ならば、そのステータスを使いこなすには、圧倒的に時間が足りない。
その証拠に…。
「ほらほらほら!避けてばかりいないで反撃してみたらどうなんだ?お・に・い・さ・ん!」
先程から繰り出すエギンの攻撃は、全て俺に躱されている。
しかも、エギンは急激なパワーアップの為に、自分が手加減しているから避けられていると思い、調子に乗りまくっているのである。
ただし、その威力はエギン自身のステータスに、俺のステータスを上乗せしている事もあり、もはや洒落にならな程の威力だ。
その証拠に、エギンが攻撃する度に、壁やら床やらが爆発したかの様に吹き飛んでいく。
「な、何でそんなに急に強くなったんだッ!?」
まぁ、何かしらのチート能力なのは分かっているが、その能力を知りたくて、追い詰められている演技をして、情報を引き出そうとする。
「わざわざ自分の手の内を晒すと思う?
でもまぁ、お兄さんには、冥土の土産に教えてあげても良いけどね?」
やはり、魔王と言っても中身は子供…いや、むしろ小悪党でだ。
他人の力を上乗せしているとは言え、急に強くなった事に調子に乗っている様だ。
しかも、全てにおいて自分が上だと思っているのなら、油断しすぎである。
ただ、若干ではあるが、俺は彼が子供と言う事に違和感を覚え始めていた。
「クッ!そのパワーアップが無ければ、余裕だったのに…。」
実際には、まだまだ余裕があるが、攻撃をギリギリで躱したりして、更に調子に乗せ様とする。
その甲斐あってか、とうとうエギンは自分から話し始めた。
「良いねー、お兄さんのその悔しそうな表情…一度しか使えない切り札を使っただけの事がある!」
「き、切り札だとッ!?」
しかも、一度きりと言うのだから、コレ以上の強化は無いだろう。
その言葉が本当だとすれば…だが。
「そう…この世界に転生した時に、手に入れた能力さ!
絶対に自分が敵う事のない敵を倒す事の出来る力…相手の力を自分の力に上乗せする能力…。
一生に一度しか使えないから、今まで使わない様に大事に取っておいたけど、お兄さんの様に強い人の力を上乗せすれば僕は無敵になるって寸法さ!」
「な、なるほど…だけど、それだけで俺に本当に勝てると思っているのか?」
と、挑発する様に言いつつ、ピンチを演出する。
もちろん、万が一にも、プリンが勘違いしない様に、プリンには既に演技をしていると〖念話〗で報告済みである。
じゃないと、俺を助けようとしたプリンが間違って攻撃でもされたら、流石に怪我では済まないからだ。
「もちろん、それだけじゃないよ?
僕はお兄さんの持ってる魔王の魂を奪い取れるんだ!」
そう言って、エギンは手に闇を纏って俺に向けて手を伸ばしてくる。
先程も彼に触れた所為で、ステータスを上書きされた…ならば、この闇を纏った手も、触れるだけで危険だと思った方が良いだろう。
それ故に、俺は、刹那の間にプリンのいる場所を確認すると〖無詠唱〗にて〖魔法:空間転移〗を使い、プリンの下へと転移する。
そして、プリンは、俺の行動を読んでいて…〖融合〗と、呟く。
次の瞬間、プリンが俺に纏わり付くと、俺とプリンは一つになり…その身を、新たな姿へと変えたのだった…。
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