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~第七章:魔神復活編~
371ページ目…スラポンvsミゲル【1】
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<side:スラポン>
我が本体であるプリン様に生きた鎧である『青龍』を授かり、我は我が主の敵である『ミゲル』なる|自称:五人目の四天王と対決する事となった。
我が主の頼みとあらば相手をするのは吝かではないのだが…可能であるのならば、我も主と共に戦いたかった…とだけ、言っておく。
何はともあれ、ここを任された以上、本気で戦わなければ主達に迷惑が掛かるのは、至極当然の事。
故に、我は気を取り直しつつ、我が前に立ち塞がりし愚かなる者を睨み付ける。
もっとも、スライムである我には睨みつける為の目と言う器官は無いのだが…。
「さて、ミゲルとやら…汝に恨みはないが、我が主の敵であるそなたを倒さねばならぬ事になった。
だが、そなたに一つ聞きたい事がある…よく考えて答えるが良い。
汝、我と戦う事を辞め降伏せぬか?
なに、素直に降伏するのであれば悪い様にはせぬ…と、誓おう。
アレでいて、我が本体は話の分かる者ゆえ、心配はいらんぞ?」
と、我は半ばダメ元で降伏を勧めた…だが、ミゲルとやらは、やはり我の話を聞こうとはしなかった…。
「貴様!先程から何を言っておるのだ!
否、そんな事より、貴様《スライム》の様な雑魚に何時までも構っていられん!
さっさと貴様を殺し、先に進んだ不届き者を殺さねばならんのだ。
分かったら、さっさと死ぬが良い!!」
交渉決裂…我が提案は聞くまでも無いと言う体で、却下される。
しかも、我を雑魚と侮辱までして…。
流石に、こんな扱いをされれば、我も礼儀を尽くす必要も無い。
所詮、愚かにも我が主の敵に回る者は、その程度の存在なのだろう。
「ハァ~、もう良い…面倒だ、さっさと終わらせるとするか…。」
「だから、貴様は先程から何を言っておるのだ!」
「もう黙ってろ…貴様などと話す事など何も無い…。」
これにてミゲルとの会話は終了…そして、バトルの開始である。
まずは小手調べ…と、ばかりに〖超加速〗からの〖電光石火〗を発動させる。
どちらのスキルも、素早さ重視のスキルの為、一瞬の間も無くスキルが発動し、我の身体は瞬く間に速度を上げ、ミゲルの背後を取る事に成功する。
そして…我は『青龍』に装備されている二本の龍牙刀を手に取ると、ミゲルの背中へと切り付ける。
「双龍牙斬!」
「な、何ッ!後ろだとッ!?」
背後から我の声がしたからか、ミゲルが我の存在に気が付く。
だが、既に我の攻撃は直撃寸前である。
『ズババッ!』
「ギャーーー!」
ほぼ不意打ちに近い形で背後から袈裟斬りでミゲルへダメージを与える事に成功する。
もっとも、流石は四天王を名乗るだけの事はある…もちろん、叫んだ所為もあるし完璧なタイミングだったとは言えぬが、その僅かな差で急所を外されてしまった。
「クソッ!良くもやってくれたな…だが今度は、こちらの番だ。
〖魔法:聖なる審判〗!」
次の瞬間、我の身体を聖属性の魔力が包み込む。
そして、凝縮を開始…限界まで圧縮され、いざ爆発しようとした瞬間…。
「【暴食】…。」
ボソッと、誰に聞かせるでもなく我が内に秘めし力の一つを解き放つ。
そして、その力は黒き闇を伴い、我を捕らえていた聖なる光を…。
『ゴックン!』
と、飲み込んだのだった…。
◇◆◇◆◇
<side:ミゲル>
魔族の癖に、本来使う事が出来ない聖属性を使える俺は、魔族の中でも異質の存在として恐れられていた。
それ故なのか、最強の…五人目の四天王などと言う、変わったポジションにいるのだが…。
「な、何なんだ貴様は!俺の魔法を防ぐでも弾くでも無く、魔法その物を消滅し去るだとッ!?
貴様、いったい何をした!」
「キュ!キュキューイ!」
「だから、何を言っているのか分からんと言ってるだろうがッ!!」
どうやら、ヤツは、こちらの言葉は分かるみたいだが、スライムだからか私にはヤツの言葉は分からなかった。
しかも、ヤツの奇襲を、何とか急所を避ける事が出来たとは言え、半ば不意打ちの様に斬り付けられた背中の傷は浅くは無い。
このままダラダラと戦っていれば俺の方が先に力尽きてしまう事も考えられる。
ならば、ここは一気に倒してしまうのが好ましい。
しかも、魔法だと先程と同じ様に無効化されてしまう可能性がある為、今回は魔法は避ける方が良いだろう。
故に、本来であればスライム如きに使うのは屈辱的だが、俺は最高の技で倒す事にした。
「これでも喰らえ!『血塗られた十字架』!」
あまり使いたくなかったのが、背に腹は変えられない。
スキルを使った瞬間、俺の身体は、あちこちに裂傷が生まれ、血が吹き出した。
そして、その血は十字架を形取ると、そのままスライム目掛けて突き進む。
今まで、このスキルを受けて生き残った物は誰もいない。
まさしく、スキルを受けた者は死ぬ…文字通り、血塗られた十字架である。
そして、その血塗られた十字架は、スライムを捉え…大爆発を起こしたのだった…。
我が本体であるプリン様に生きた鎧である『青龍』を授かり、我は我が主の敵である『ミゲル』なる|自称:五人目の四天王と対決する事となった。
我が主の頼みとあらば相手をするのは吝かではないのだが…可能であるのならば、我も主と共に戦いたかった…とだけ、言っておく。
何はともあれ、ここを任された以上、本気で戦わなければ主達に迷惑が掛かるのは、至極当然の事。
故に、我は気を取り直しつつ、我が前に立ち塞がりし愚かなる者を睨み付ける。
もっとも、スライムである我には睨みつける為の目と言う器官は無いのだが…。
「さて、ミゲルとやら…汝に恨みはないが、我が主の敵であるそなたを倒さねばならぬ事になった。
だが、そなたに一つ聞きたい事がある…よく考えて答えるが良い。
汝、我と戦う事を辞め降伏せぬか?
なに、素直に降伏するのであれば悪い様にはせぬ…と、誓おう。
アレでいて、我が本体は話の分かる者ゆえ、心配はいらんぞ?」
と、我は半ばダメ元で降伏を勧めた…だが、ミゲルとやらは、やはり我の話を聞こうとはしなかった…。
「貴様!先程から何を言っておるのだ!
否、そんな事より、貴様《スライム》の様な雑魚に何時までも構っていられん!
さっさと貴様を殺し、先に進んだ不届き者を殺さねばならんのだ。
分かったら、さっさと死ぬが良い!!」
交渉決裂…我が提案は聞くまでも無いと言う体で、却下される。
しかも、我を雑魚と侮辱までして…。
流石に、こんな扱いをされれば、我も礼儀を尽くす必要も無い。
所詮、愚かにも我が主の敵に回る者は、その程度の存在なのだろう。
「ハァ~、もう良い…面倒だ、さっさと終わらせるとするか…。」
「だから、貴様は先程から何を言っておるのだ!」
「もう黙ってろ…貴様などと話す事など何も無い…。」
これにてミゲルとの会話は終了…そして、バトルの開始である。
まずは小手調べ…と、ばかりに〖超加速〗からの〖電光石火〗を発動させる。
どちらのスキルも、素早さ重視のスキルの為、一瞬の間も無くスキルが発動し、我の身体は瞬く間に速度を上げ、ミゲルの背後を取る事に成功する。
そして…我は『青龍』に装備されている二本の龍牙刀を手に取ると、ミゲルの背中へと切り付ける。
「双龍牙斬!」
「な、何ッ!後ろだとッ!?」
背後から我の声がしたからか、ミゲルが我の存在に気が付く。
だが、既に我の攻撃は直撃寸前である。
『ズババッ!』
「ギャーーー!」
ほぼ不意打ちに近い形で背後から袈裟斬りでミゲルへダメージを与える事に成功する。
もっとも、流石は四天王を名乗るだけの事はある…もちろん、叫んだ所為もあるし完璧なタイミングだったとは言えぬが、その僅かな差で急所を外されてしまった。
「クソッ!良くもやってくれたな…だが今度は、こちらの番だ。
〖魔法:聖なる審判〗!」
次の瞬間、我の身体を聖属性の魔力が包み込む。
そして、凝縮を開始…限界まで圧縮され、いざ爆発しようとした瞬間…。
「【暴食】…。」
ボソッと、誰に聞かせるでもなく我が内に秘めし力の一つを解き放つ。
そして、その力は黒き闇を伴い、我を捕らえていた聖なる光を…。
『ゴックン!』
と、飲み込んだのだった…。
◇◆◇◆◇
<side:ミゲル>
魔族の癖に、本来使う事が出来ない聖属性を使える俺は、魔族の中でも異質の存在として恐れられていた。
それ故なのか、最強の…五人目の四天王などと言う、変わったポジションにいるのだが…。
「な、何なんだ貴様は!俺の魔法を防ぐでも弾くでも無く、魔法その物を消滅し去るだとッ!?
貴様、いったい何をした!」
「キュ!キュキューイ!」
「だから、何を言っているのか分からんと言ってるだろうがッ!!」
どうやら、ヤツは、こちらの言葉は分かるみたいだが、スライムだからか私にはヤツの言葉は分からなかった。
しかも、ヤツの奇襲を、何とか急所を避ける事が出来たとは言え、半ば不意打ちの様に斬り付けられた背中の傷は浅くは無い。
このままダラダラと戦っていれば俺の方が先に力尽きてしまう事も考えられる。
ならば、ここは一気に倒してしまうのが好ましい。
しかも、魔法だと先程と同じ様に無効化されてしまう可能性がある為、今回は魔法は避ける方が良いだろう。
故に、本来であればスライム如きに使うのは屈辱的だが、俺は最高の技で倒す事にした。
「これでも喰らえ!『血塗られた十字架』!」
あまり使いたくなかったのが、背に腹は変えられない。
スキルを使った瞬間、俺の身体は、あちこちに裂傷が生まれ、血が吹き出した。
そして、その血は十字架を形取ると、そのままスライム目掛けて突き進む。
今まで、このスキルを受けて生き残った物は誰もいない。
まさしく、スキルを受けた者は死ぬ…文字通り、血塗られた十字架である。
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