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~第七章:魔神復活編~
361ページ目…エルムとの決着
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<side:闇アリス>
「さぁ、パーティーの始まりだ!楽しく踊りやがれ!」
主人格であるアリスが、別人格である闇アリスに身体の支配権を渡した事により、戦闘能力が飛躍的に跳ね上がる。
まぁ、元々、主人格の彼女は普段からメイドの真似事をしている所為か、戦闘行為を行うのには向いていない様だ。
その為、やはり攻撃する際には、手加減や命の危険がある様な攻撃をするを躊躇する傾向がある。
しかし、私は違う…何故なら、私は彼女の心の闇の部分を司っているからだ。
その為、所謂、汚れ仕事と言う物をするのに適任だったのだ。
「〖毒蛇の猛攻〗!か~ら~の~〖巨大亀の大砲〗!」
私の叫び声と共に、突如として四天王・水宴のエルムの影、そして付近にある影と言う影から無数の闇の蛇が顕れると、一斉にエルムへと噛み付こうとする。
しかも、光すらも、この闇に捕らわれたら逃げ出す事は不可能とされるほど闇を圧縮した砲撃による追撃。
…そう、マイクロブラックホールと呼ばれる一撃が放たれたのだ。
こうなると、授肉して弱体化してしまったエルムにとって、直撃を喰らってしまうと一溜まりもない事を意味する。
何せ、超圧縮されてしまえば、身体は勿論の事、その命すらいとも容易く潰されててしまうのだから…。
次の瞬間、何時までもマイクロブラックホールを発現させて置く訳にはいかないので、私はその魔法を解除する。
それにより圧縮されていた空間が、その力から解放され、収縮していた空間が元に戻ろうとして大爆発を起こす。
『チュドーーーーン!』
「あは、あはは…ブチ切れてたとは言え、コレは、ちょっとやり過ぎちゃった…かな?」
見るも無惨になった部屋の惨状を見て、冷静になっていく私…。
でもまぁ、これで御主人様との約束は無事に果たせたと言う事だ。
まぁ、エルムとやらの魔石も一緒に消し飛ばしてしまったが、優しい御主人様ならば笑って許してくれる事だろう。
「まぁ、御主人様を侮辱したクソ蛆虫野郎は、プチっとぶっ殺してやったぞ!
つー訳で、主人格様よ、私は疲れたから寝る!後は任せた!」
私はそう言うと、眠りにつく為に、主人格であるアリスを目覚めさせると、速攻で彼女と入れかわる様に眠り始める。
その結果、私の力が維持出来なくなりM・L・Cはその姿を光の粒子に変え霧散していく事になる。
果たして、次に私が目覚める機会があるかは分からないが、出来る事なら機会がない事を祈るとしようと思う…。
何故なら私はダークサイドのアリスなのだから…。
「そうですね…貴女はもう一人の私とは言え、私の負の感情から生まれたとは言え貴女が顕れると言う事は、私にとって御主人様に対し許す事が出来ない敵が顕れた時だと思いますので…。」
闇アリスと入れ替わりに目覚めた私は、暴虐武人ぶりの彼女に感謝しつつも、彼女を作り出した黒歴史に恥ずかしそうに溜め息を付くのだった…。
「あら?鎧がまた変化していますね…。」
ふと気が付いたのだが、兜の装飾が、先程までは亀から蛇へと変化していたのに、再び亀へと戻っている。
どうやら、御主人様が作り出したこの『生きてる鎧』は、この身体の人格に合わせてサイズを変更する他に、その秘めた力のまでも変化させる鎧なのかも知れない。
そう言う意味では御主人様が作った『玄武』には亀の身体に尻尾の部分に蛇が生えており、その姿と言うのも、まるで今の私達に合わせて作られている様な気がして嬉しかった。
「本当なら直ぐに御主人様の下へと駆け付けたい所ですが、申し訳ありません…追い付くのに、少々お時間を頂きますね…。」
本当ならば今すぐにでも追い掛けたい。
そう思ったが一歩足を踏み出した瞬間、強力な目眩に陥る。
どうやら、私は魔力の使い過ぎによる反動により、残念ながら此処でリタイアする事を認識する。
私は御主人様が出て行った扉に向けてそう呟くと、そのまま倒れ込む。
『ガシャンッ!』
倒れた衝撃なのか他の別の要因なのか…私の身体から鎧が勝手に分離するのを、薄れゆく意識の中で感じていたのだった…。
「さぁ、パーティーの始まりだ!楽しく踊りやがれ!」
主人格であるアリスが、別人格である闇アリスに身体の支配権を渡した事により、戦闘能力が飛躍的に跳ね上がる。
まぁ、元々、主人格の彼女は普段からメイドの真似事をしている所為か、戦闘行為を行うのには向いていない様だ。
その為、やはり攻撃する際には、手加減や命の危険がある様な攻撃をするを躊躇する傾向がある。
しかし、私は違う…何故なら、私は彼女の心の闇の部分を司っているからだ。
その為、所謂、汚れ仕事と言う物をするのに適任だったのだ。
「〖毒蛇の猛攻〗!か~ら~の~〖巨大亀の大砲〗!」
私の叫び声と共に、突如として四天王・水宴のエルムの影、そして付近にある影と言う影から無数の闇の蛇が顕れると、一斉にエルムへと噛み付こうとする。
しかも、光すらも、この闇に捕らわれたら逃げ出す事は不可能とされるほど闇を圧縮した砲撃による追撃。
…そう、マイクロブラックホールと呼ばれる一撃が放たれたのだ。
こうなると、授肉して弱体化してしまったエルムにとって、直撃を喰らってしまうと一溜まりもない事を意味する。
何せ、超圧縮されてしまえば、身体は勿論の事、その命すらいとも容易く潰されててしまうのだから…。
次の瞬間、何時までもマイクロブラックホールを発現させて置く訳にはいかないので、私はその魔法を解除する。
それにより圧縮されていた空間が、その力から解放され、収縮していた空間が元に戻ろうとして大爆発を起こす。
『チュドーーーーン!』
「あは、あはは…ブチ切れてたとは言え、コレは、ちょっとやり過ぎちゃった…かな?」
見るも無惨になった部屋の惨状を見て、冷静になっていく私…。
でもまぁ、これで御主人様との約束は無事に果たせたと言う事だ。
まぁ、エルムとやらの魔石も一緒に消し飛ばしてしまったが、優しい御主人様ならば笑って許してくれる事だろう。
「まぁ、御主人様を侮辱したクソ蛆虫野郎は、プチっとぶっ殺してやったぞ!
つー訳で、主人格様よ、私は疲れたから寝る!後は任せた!」
私はそう言うと、眠りにつく為に、主人格であるアリスを目覚めさせると、速攻で彼女と入れかわる様に眠り始める。
その結果、私の力が維持出来なくなりM・L・Cはその姿を光の粒子に変え霧散していく事になる。
果たして、次に私が目覚める機会があるかは分からないが、出来る事なら機会がない事を祈るとしようと思う…。
何故なら私はダークサイドのアリスなのだから…。
「そうですね…貴女はもう一人の私とは言え、私の負の感情から生まれたとは言え貴女が顕れると言う事は、私にとって御主人様に対し許す事が出来ない敵が顕れた時だと思いますので…。」
闇アリスと入れ替わりに目覚めた私は、暴虐武人ぶりの彼女に感謝しつつも、彼女を作り出した黒歴史に恥ずかしそうに溜め息を付くのだった…。
「あら?鎧がまた変化していますね…。」
ふと気が付いたのだが、兜の装飾が、先程までは亀から蛇へと変化していたのに、再び亀へと戻っている。
どうやら、御主人様が作り出したこの『生きてる鎧』は、この身体の人格に合わせてサイズを変更する他に、その秘めた力のまでも変化させる鎧なのかも知れない。
そう言う意味では御主人様が作った『玄武』には亀の身体に尻尾の部分に蛇が生えており、その姿と言うのも、まるで今の私達に合わせて作られている様な気がして嬉しかった。
「本当なら直ぐに御主人様の下へと駆け付けたい所ですが、申し訳ありません…追い付くのに、少々お時間を頂きますね…。」
本当ならば今すぐにでも追い掛けたい。
そう思ったが一歩足を踏み出した瞬間、強力な目眩に陥る。
どうやら、私は魔力の使い過ぎによる反動により、残念ながら此処でリタイアする事を認識する。
私は御主人様が出て行った扉に向けてそう呟くと、そのまま倒れ込む。
『ガシャンッ!』
倒れた衝撃なのか他の別の要因なのか…私の身体から鎧が勝手に分離するのを、薄れゆく意識の中で感じていたのだった…。
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