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~第七章:魔神復活編~
331ページ目…翌朝
しおりを挟む 翌朝、僕は窓から入る朝日を浴びて目が覚めた。
結局、アレから魔物やらの襲撃はなかったみたいで、僕達はゆっくり寝る事が出来た。
とは言え、本当に襲撃がなかったのか?と言えば…実は、そうではなかったのだ。
では、どう言う事か…と言うと、実際には『襲撃《・・》』と呼べるかどうか分からないが、有るには有ったのだ。
だが、その襲撃は、家の周辺まで届く事はなかったのだ…。
つまり、別荘として使っている、この家(家自体、巨大なウッドゴーレム)の防犯設備が起動する前に、殲滅させられていたからである。
ただ、もしもその現場を目撃する事人がいたなら『あそこは竜の巣だ』と言ったであろう。
そもそも、砂漠とまでは言わないが、かなり緑が少なく、地面が丸出しの場所が多くい大地にポツリと佇む一軒家…。
それだけでも、盗賊や魔物にとっては、十分、襲う理由になるのだが今回ばかりは相手が悪かったと言えよう。
何故なら、火、水、風、土…そして、闇の属性を持つ小型のドラゴンが各1匹ずつ、その見るからにカモと思われる家に近付く敵を、家までたどり着く前に襲って撃破しまくったのだ。
その為、本来ならば家を守る為の防犯設備が、その役目を朝まで迎える事は無かったのだ。
そもそもな話、いくら小型とは言え、流石に属性持ちのドラゴンに襲われて無事に…と言う訳にはいかない。
では、何故、そんなドラゴンが家を守っているのか…その疑問の答えは、このドラゴン達が、本当の意味ではドラゴンではなく、本物のドラゴンを素材に作られた人造ドラゴンであると共に、生きた鎧…つまり、僕や嫁~ズ専用の強力な防具だったのである。
とは言え、そんな鎧が理由も無しに敵を狩るのは可怪しな話…なのだが、そこは敢えて生きてる鎧だからであると言っても良いだろう。
つまり、生きてる鎧は文字通り、生きている《・・・・・》のだッ!
もちろん、生きているとは言え、物が鎧なのだから、肉などを喰らう事により生きる訳ではない。
ただし、経験値を得る事により、より強く、より強固になる事が可能となるのだ。
その為、僕は同じく生きた鎧であるレオ(獅子の形をした生きた鎧)と一緒に周囲の警戒を任せたのだ。
もっとも、レオが2匹しか倒していないのに対し、他のドラゴン達は最低でも10匹以上狩っているのだからドラゴン達の戦闘力の高さが窺える。
但し、レオは自分の倒した敵のドロップ品を回収したが、ドラゴン達が倒した魔物のドロップ品は、放置されていたので集めるのが苦労したとだけ言っておこう。
★ ☆ ★ ☆ ★
「ご主人様、ご飯の用意出来てますよ?
それとも、お風呂にします?」
ドロップ品を回収し終えた僕が家に戻ると、プリンが出迎えてくれた。
さて、ご飯とお風呂、どちらが先が良いのか…。
とりあえず、外でドロップ品の回収やらをしていたから身体が汚れているのは確かな訳で…。
よし、お風呂を先にしよう!
「えっと…身体が汚れているから、先に風呂に入って良いかな?」
「はい、お風呂が先ですね♪」
「うん、流石に、汚れたままご飯は食べたくないからね。」
野営ならまだしも、こんな風に家で風呂が入れるのだから、先に汚れを落とした方が良いと思うからね。
そんな訳で、僕は風呂へと向かった…。
『テクテク、テクテク…。』
僕の後ろから、僕以外の足音が聞こえる…。
それも一つや二つではない…。
「あの…なんで嫁~ズも着いてきてるのかな?」
僕の問いかけに、プリンはキョトンとした顔で返事をした。
「何でって…ねぇ?」
まぁ、プリンは正妻な訳だし一緒に風呂に入っても可笑しくない…か?
「わ、私はご主人様のお背中を流そうと…。」
なるほど、クズハは背中を流してくれるのか。
確かに、背中と言うのはなかなか自分では上手く洗えない所ではあるので、流して貰えるのは非常にありがたいと思う。
「主、ローラの身体洗う」
ふむふむ…ローラは僕の身体を洗うのではなく、逆に身体を洗って欲しいのか…と言うか、狼の姿で居る所を見ると、身体どころか全身を洗えって感じだな。
「私はいつでも御主人様の側に…。」
ふむ…結婚して、僕の側から離れないと言う限定条件下なら家から離れる事の出来る時間制限が無くなっているとは言え、この別荘の中でなら、アリスは一緒にいなくても大丈夫なはずなのに一緒に居たいのか…。
まぁ、プリン達に比べて、最近は特にあまり構ってあげてない気がするし、一緒に入りたいなら入っても良いが…。
「って、この別荘のお風呂は、みんな一緒に入れるほど大きくないからッ!」
「ご主人様、それに関しては大丈夫ですよ?
こんな事もあろうかと、先程、空間拡張の魔法でお風呂場を大きくしておきましたから♪」
空間拡張の魔法…それは時空魔法の一種である。
ぶっちゃけ、この魔法を付与エンチャントした袋が魔法の袋と呼ばれる魔法道具だったりする。
「プリンさん…出来れば、そう言う事をする時は事前に言って下さいね?」
まぁ、プリンだし言うだけ無駄なんだけどね…。
「は~い!」
と、元気良く返事をするプリン…うん、コレは右から左へと聞き流した時の返事の仕方だ。
まぁ、プリンは基本的に自由なスライムだから、仕方がないか…と思う。
そうこう考えている内に、お風呂場へと到着する。
脱衣所では、僕が先に服とかを脱ぐ…そして、近くの籠に入れる。
すると、アリスがその脱いだ服を持って、隣の扉を開けて長方形の箱の中へと洗濯物を入れる。
そう…この長方形の箱こそ、この世界には売られていない物の一つである洗濯機だったりする。
そもそも、この世界には電気と言う物が各家庭に引かれていないのだ。
だが、この別荘は先ほども言ったがゴーレム…つまり、この洗濯機もゴーレムの一部で、電気を使わなくても洗濯機を動かす事が出来るのだ。
ちなみに、この洗濯機と同型の物が、メルトの町にある家にも設置していたりする。
そんでもって、アリス曰く…『この洗濯機のお陰で、洗濯が楽になりました♪』との事。
まぁ、洗濯板で必死に洗ったり、木の棒で叩いたりする洗濯に比べたら、疲れ具合には天と地ほどの差があるだろう。
また、洗濯物の痛み具合も変わってくるのは明白である。
何はともあれ、用意が出来た物から順番にお風呂へと入っていく。
そして…そこは、僕に取って新たな戦場と化したのだ。
そう、僕対嫁~ズの戦場へと…。
結局、アレから魔物やらの襲撃はなかったみたいで、僕達はゆっくり寝る事が出来た。
とは言え、本当に襲撃がなかったのか?と言えば…実は、そうではなかったのだ。
では、どう言う事か…と言うと、実際には『襲撃《・・》』と呼べるかどうか分からないが、有るには有ったのだ。
だが、その襲撃は、家の周辺まで届く事はなかったのだ…。
つまり、別荘として使っている、この家(家自体、巨大なウッドゴーレム)の防犯設備が起動する前に、殲滅させられていたからである。
ただ、もしもその現場を目撃する事人がいたなら『あそこは竜の巣だ』と言ったであろう。
そもそも、砂漠とまでは言わないが、かなり緑が少なく、地面が丸出しの場所が多くい大地にポツリと佇む一軒家…。
それだけでも、盗賊や魔物にとっては、十分、襲う理由になるのだが今回ばかりは相手が悪かったと言えよう。
何故なら、火、水、風、土…そして、闇の属性を持つ小型のドラゴンが各1匹ずつ、その見るからにカモと思われる家に近付く敵を、家までたどり着く前に襲って撃破しまくったのだ。
その為、本来ならば家を守る為の防犯設備が、その役目を朝まで迎える事は無かったのだ。
そもそもな話、いくら小型とは言え、流石に属性持ちのドラゴンに襲われて無事に…と言う訳にはいかない。
では、何故、そんなドラゴンが家を守っているのか…その疑問の答えは、このドラゴン達が、本当の意味ではドラゴンではなく、本物のドラゴンを素材に作られた人造ドラゴンであると共に、生きた鎧…つまり、僕や嫁~ズ専用の強力な防具だったのである。
とは言え、そんな鎧が理由も無しに敵を狩るのは可怪しな話…なのだが、そこは敢えて生きてる鎧だからであると言っても良いだろう。
つまり、生きてる鎧は文字通り、生きている《・・・・・》のだッ!
もちろん、生きているとは言え、物が鎧なのだから、肉などを喰らう事により生きる訳ではない。
ただし、経験値を得る事により、より強く、より強固になる事が可能となるのだ。
その為、僕は同じく生きた鎧であるレオ(獅子の形をした生きた鎧)と一緒に周囲の警戒を任せたのだ。
もっとも、レオが2匹しか倒していないのに対し、他のドラゴン達は最低でも10匹以上狩っているのだからドラゴン達の戦闘力の高さが窺える。
但し、レオは自分の倒した敵のドロップ品を回収したが、ドラゴン達が倒した魔物のドロップ品は、放置されていたので集めるのが苦労したとだけ言っておこう。
★ ☆ ★ ☆ ★
「ご主人様、ご飯の用意出来てますよ?
それとも、お風呂にします?」
ドロップ品を回収し終えた僕が家に戻ると、プリンが出迎えてくれた。
さて、ご飯とお風呂、どちらが先が良いのか…。
とりあえず、外でドロップ品の回収やらをしていたから身体が汚れているのは確かな訳で…。
よし、お風呂を先にしよう!
「えっと…身体が汚れているから、先に風呂に入って良いかな?」
「はい、お風呂が先ですね♪」
「うん、流石に、汚れたままご飯は食べたくないからね。」
野営ならまだしも、こんな風に家で風呂が入れるのだから、先に汚れを落とした方が良いと思うからね。
そんな訳で、僕は風呂へと向かった…。
『テクテク、テクテク…。』
僕の後ろから、僕以外の足音が聞こえる…。
それも一つや二つではない…。
「あの…なんで嫁~ズも着いてきてるのかな?」
僕の問いかけに、プリンはキョトンとした顔で返事をした。
「何でって…ねぇ?」
まぁ、プリンは正妻な訳だし一緒に風呂に入っても可笑しくない…か?
「わ、私はご主人様のお背中を流そうと…。」
なるほど、クズハは背中を流してくれるのか。
確かに、背中と言うのはなかなか自分では上手く洗えない所ではあるので、流して貰えるのは非常にありがたいと思う。
「主、ローラの身体洗う」
ふむふむ…ローラは僕の身体を洗うのではなく、逆に身体を洗って欲しいのか…と言うか、狼の姿で居る所を見ると、身体どころか全身を洗えって感じだな。
「私はいつでも御主人様の側に…。」
ふむ…結婚して、僕の側から離れないと言う限定条件下なら家から離れる事の出来る時間制限が無くなっているとは言え、この別荘の中でなら、アリスは一緒にいなくても大丈夫なはずなのに一緒に居たいのか…。
まぁ、プリン達に比べて、最近は特にあまり構ってあげてない気がするし、一緒に入りたいなら入っても良いが…。
「って、この別荘のお風呂は、みんな一緒に入れるほど大きくないからッ!」
「ご主人様、それに関しては大丈夫ですよ?
こんな事もあろうかと、先程、空間拡張の魔法でお風呂場を大きくしておきましたから♪」
空間拡張の魔法…それは時空魔法の一種である。
ぶっちゃけ、この魔法を付与エンチャントした袋が魔法の袋と呼ばれる魔法道具だったりする。
「プリンさん…出来れば、そう言う事をする時は事前に言って下さいね?」
まぁ、プリンだし言うだけ無駄なんだけどね…。
「は~い!」
と、元気良く返事をするプリン…うん、コレは右から左へと聞き流した時の返事の仕方だ。
まぁ、プリンは基本的に自由なスライムだから、仕方がないか…と思う。
そうこう考えている内に、お風呂場へと到着する。
脱衣所では、僕が先に服とかを脱ぐ…そして、近くの籠に入れる。
すると、アリスがその脱いだ服を持って、隣の扉を開けて長方形の箱の中へと洗濯物を入れる。
そう…この長方形の箱こそ、この世界には売られていない物の一つである洗濯機だったりする。
そもそも、この世界には電気と言う物が各家庭に引かれていないのだ。
だが、この別荘は先ほども言ったがゴーレム…つまり、この洗濯機もゴーレムの一部で、電気を使わなくても洗濯機を動かす事が出来るのだ。
ちなみに、この洗濯機と同型の物が、メルトの町にある家にも設置していたりする。
そんでもって、アリス曰く…『この洗濯機のお陰で、洗濯が楽になりました♪』との事。
まぁ、洗濯板で必死に洗ったり、木の棒で叩いたりする洗濯に比べたら、疲れ具合には天と地ほどの差があるだろう。
また、洗濯物の痛み具合も変わってくるのは明白である。
何はともあれ、用意が出来た物から順番にお風呂へと入っていく。
そして…そこは、僕に取って新たな戦場と化したのだ。
そう、僕対嫁~ズの戦場へと…。
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