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~第七章:魔神復活編~
296ページ目…アフターサービス【3】
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僕達が貴族の屋敷で一暴れしていた頃、今回の依頼の鍵を握っていたアルテイシアさんはと言うと…。
◇◆◇◆◇◆◇
「あ~ぁ、もっと泊まっていけば良かったのに…でも、あの人も依頼で来てたんだし、依頼達成の為に帰るのは仕方がないよね…。
でも、ムゲンさん、また会えるって言ってたし、もっともっと腕を磨いて、今度来た時に…ポッ♪
あ、そうだッ!ムゲンさん達が使っていた部屋を掃除しなきゃ!
それに、忘れ物があったら届けなきゃだし…。」
私は誰に言うでもなく、そう呟くとムゲンさん達が使っていた部屋へと足を踏み入れた。
そこは、来客した人が泊まれる部屋…客室として使っている部屋だ。
その為、ベッドが2つ用意されている。
そんな中、私は…。
「クンクン…うぇ~、なんか獣臭~い!
これは窓を開けて換気をしなきゃダメかな…。
でも、こっちが獣臭いと言う事は、クズハさんがこっちを使っていたのかな?」
クズハさんには申し訳ないが、獣人特有の獣臭さがベッドから臭ってくる。
つまり、必然的にムゲンさんはもう一つのベッドを使った事に…。
「ダ、ダメよ、そんなはしたない事しちゃ…で、でも…ダメ、落ち着くのよ私!
あぁ、でも…クンクン…。」
何故か、少し獣臭い匂いがするが、そこには紛れもなく男の匂いが残っている。
それに…クンクン…あぁ、やっぱりだ…この匂い、何だか落ち着く…。
ドクンッドクンッと心臓は大きく、そして早く鼓動を刻む。
だが、それとは裏腹に気分はこれ以上無いほど落ち着いてくる。
今なら、普段よりも良い物が打てそうな錯覚さえ思えてくる。
気が付くと私はそのベッドの上で寝てしまっていた…。
「んん~!」
大きく背伸びをしながら身体を起こす。
気が付くと、もう日は高く昇りすでにお昼を回っていた。
「ありゃ~、寝ちゃってたか…でも、良い匂いだったな…。」
私は、そう言ってムゲンさんの使っていた枕をパンパンと叩く。
すると…。
『カチャッ』
「あれ?何か、枕の下から音がした様な…。」
私は気になって枕を退ける…そこには、ずっしりと重い革袋と1通の手紙があった。
「こ、これはッ!?」
私は慌てて、その手紙を読む。
そこには、こう書いてあった。
『親愛なるアルテイシアさんへ
貴方がこの手紙を読む頃には、僕達は既に旅立っていると思います。
この手紙と一緒に置いてあった革袋は、聖剣のお礼ですので、どうぞお納め下さい。
あと、冷蔵庫に少しですが料理を残していますので、食べて下さいね?
ps.アルテイシアさんのお店に嫌がらせは、もうありませんのでご安心下さい。』
「そっか、この袋はお礼なんだ…でも、やけに重い様な…。
それに嫌がらせの事、気付いてたんだ…。
でも、嫌がらせが無くなるって…ムゲンさん、いったい何をしたんだろ?」
疑問に思いながらも、私は革袋の封を開け、ベッドの上に中身を出す。
『チャリチャリチャリンッ!』
袋から出てきたのは、大量の金貨…その数、何と250枚…。
は、はい?確かに、ドワーフの作る聖剣は高い物とされている。
でも、それは腕の良い超一流のドワーフの話である。
私が打てる聖剣なんて、せいぜい材料費込みで金貨50枚になれば良い方である。
しかも、材料については依頼主であるムゲンさんが出している…つまり、このお金の殆どが技術料と言う事になる。
「こ、これは絶対に貰い過ぎだよ…。」
うん…これはムゲンさんに返そう。
そう思い、革袋の口を広げる…すると、更に袋の中に紙切れを見付けた。
「え~っと、何々…『アルテイシアさんへ、貴女なら、これを返そうとするでしょう。
ですが、これは貴女のこれからに必要なお金です。
もし、受け取るのを心苦しいと思うなら、このお金で腕を磨いて下さい。
そうすれば、次に依頼する時には、もっと良い物を手に入れる事が出来るのですから…。
これはその時の為の投資だと思って下さい、夢幻より。』…。
ははは…あの人、私の事、理解し過ぎだよ。
これじゃ、返せないじゃん…でも、それならそれで、今度来た時、ビックリするほど物凄い物を打てる様にならなきゃね。
それに、親愛なる》だなんて…ポッ♪」
もちろん、その言葉は手紙の常套句である、それは十分に分かっている。
だけど、それでも期待は広がるのは仕方が無い事だ。
優しく、料理も出来、そして、何より私を理解し、期待までしてくれる…。
ムゲンさんは結婚している人ではあるが、私の初恋の相手と言っても良いだろう…まして、私に期待して投資までしてくれる。
これに応えない様ではドワーフの名折れ!どうか見ていて下さい。
必ずや、ドワーフ一番の鍛冶屋になって見せます!
その日から、私はムゲンさんの事を思い鎚を振るう。
どう言う訳か、その日を境にメキメキとその腕を上げ…私は僅か3年で、この国で3本の指に入るほどの鍛冶屋になるのは、また別の話である。
◇◆◇◆◇◆◇
「おい、聞いたか?例の話…。」
「例の話?隣町の領主の話か?」
「そうそう、その話だ。
何でも天罰が当たったらしいぞ!」
「天罰?俺は魔王に殺されたって聞いたが?」
「何言ってんだい、あんた達!
悪徳領主の悪行を見かねた勇者が、あのバカ貴族に死にたくても死ねない呪いを掛け、拷問してるって話だろ?」
どう言う訳か、あれほど来ていた嫌がらせがパッタリとやみ、真しやかに噂される貴族の事。
確かに、ムゲンさんの手紙に書いてあった様に、アレから嫌がらせパタリは止んだ。
「でもな~、天罰はともかく、魔王だとか勇者だとかは、流石に無いんじゃないかな~。」
何はともあれ、ムゲンさんの言った様に(手紙に書かれてたが)、嫌がらせは止まった。
そのお陰で、今日も鍛冶に専念出来る。
それに、今、鍛冶以外に料理も勉強中である。
もちろん、いつ会えるか分からないが、いつの日か、あの人に食べて貰う為である。
「ムゲンさん、今日も、どこかで冒険をして居るのかな~?」
私は、ムゲンさんの事を思い、そう呟くのだった…。
◇◆◇◆◇◆◇
「あ~ぁ、もっと泊まっていけば良かったのに…でも、あの人も依頼で来てたんだし、依頼達成の為に帰るのは仕方がないよね…。
でも、ムゲンさん、また会えるって言ってたし、もっともっと腕を磨いて、今度来た時に…ポッ♪
あ、そうだッ!ムゲンさん達が使っていた部屋を掃除しなきゃ!
それに、忘れ物があったら届けなきゃだし…。」
私は誰に言うでもなく、そう呟くとムゲンさん達が使っていた部屋へと足を踏み入れた。
そこは、来客した人が泊まれる部屋…客室として使っている部屋だ。
その為、ベッドが2つ用意されている。
そんな中、私は…。
「クンクン…うぇ~、なんか獣臭~い!
これは窓を開けて換気をしなきゃダメかな…。
でも、こっちが獣臭いと言う事は、クズハさんがこっちを使っていたのかな?」
クズハさんには申し訳ないが、獣人特有の獣臭さがベッドから臭ってくる。
つまり、必然的にムゲンさんはもう一つのベッドを使った事に…。
「ダ、ダメよ、そんなはしたない事しちゃ…で、でも…ダメ、落ち着くのよ私!
あぁ、でも…クンクン…。」
何故か、少し獣臭い匂いがするが、そこには紛れもなく男の匂いが残っている。
それに…クンクン…あぁ、やっぱりだ…この匂い、何だか落ち着く…。
ドクンッドクンッと心臓は大きく、そして早く鼓動を刻む。
だが、それとは裏腹に気分はこれ以上無いほど落ち着いてくる。
今なら、普段よりも良い物が打てそうな錯覚さえ思えてくる。
気が付くと私はそのベッドの上で寝てしまっていた…。
「んん~!」
大きく背伸びをしながら身体を起こす。
気が付くと、もう日は高く昇りすでにお昼を回っていた。
「ありゃ~、寝ちゃってたか…でも、良い匂いだったな…。」
私は、そう言ってムゲンさんの使っていた枕をパンパンと叩く。
すると…。
『カチャッ』
「あれ?何か、枕の下から音がした様な…。」
私は気になって枕を退ける…そこには、ずっしりと重い革袋と1通の手紙があった。
「こ、これはッ!?」
私は慌てて、その手紙を読む。
そこには、こう書いてあった。
『親愛なるアルテイシアさんへ
貴方がこの手紙を読む頃には、僕達は既に旅立っていると思います。
この手紙と一緒に置いてあった革袋は、聖剣のお礼ですので、どうぞお納め下さい。
あと、冷蔵庫に少しですが料理を残していますので、食べて下さいね?
ps.アルテイシアさんのお店に嫌がらせは、もうありませんのでご安心下さい。』
「そっか、この袋はお礼なんだ…でも、やけに重い様な…。
それに嫌がらせの事、気付いてたんだ…。
でも、嫌がらせが無くなるって…ムゲンさん、いったい何をしたんだろ?」
疑問に思いながらも、私は革袋の封を開け、ベッドの上に中身を出す。
『チャリチャリチャリンッ!』
袋から出てきたのは、大量の金貨…その数、何と250枚…。
は、はい?確かに、ドワーフの作る聖剣は高い物とされている。
でも、それは腕の良い超一流のドワーフの話である。
私が打てる聖剣なんて、せいぜい材料費込みで金貨50枚になれば良い方である。
しかも、材料については依頼主であるムゲンさんが出している…つまり、このお金の殆どが技術料と言う事になる。
「こ、これは絶対に貰い過ぎだよ…。」
うん…これはムゲンさんに返そう。
そう思い、革袋の口を広げる…すると、更に袋の中に紙切れを見付けた。
「え~っと、何々…『アルテイシアさんへ、貴女なら、これを返そうとするでしょう。
ですが、これは貴女のこれからに必要なお金です。
もし、受け取るのを心苦しいと思うなら、このお金で腕を磨いて下さい。
そうすれば、次に依頼する時には、もっと良い物を手に入れる事が出来るのですから…。
これはその時の為の投資だと思って下さい、夢幻より。』…。
ははは…あの人、私の事、理解し過ぎだよ。
これじゃ、返せないじゃん…でも、それならそれで、今度来た時、ビックリするほど物凄い物を打てる様にならなきゃね。
それに、親愛なる》だなんて…ポッ♪」
もちろん、その言葉は手紙の常套句である、それは十分に分かっている。
だけど、それでも期待は広がるのは仕方が無い事だ。
優しく、料理も出来、そして、何より私を理解し、期待までしてくれる…。
ムゲンさんは結婚している人ではあるが、私の初恋の相手と言っても良いだろう…まして、私に期待して投資までしてくれる。
これに応えない様ではドワーフの名折れ!どうか見ていて下さい。
必ずや、ドワーフ一番の鍛冶屋になって見せます!
その日から、私はムゲンさんの事を思い鎚を振るう。
どう言う訳か、その日を境にメキメキとその腕を上げ…私は僅か3年で、この国で3本の指に入るほどの鍛冶屋になるのは、また別の話である。
◇◆◇◆◇◆◇
「おい、聞いたか?例の話…。」
「例の話?隣町の領主の話か?」
「そうそう、その話だ。
何でも天罰が当たったらしいぞ!」
「天罰?俺は魔王に殺されたって聞いたが?」
「何言ってんだい、あんた達!
悪徳領主の悪行を見かねた勇者が、あのバカ貴族に死にたくても死ねない呪いを掛け、拷問してるって話だろ?」
どう言う訳か、あれほど来ていた嫌がらせがパッタリとやみ、真しやかに噂される貴族の事。
確かに、ムゲンさんの手紙に書いてあった様に、アレから嫌がらせパタリは止んだ。
「でもな~、天罰はともかく、魔王だとか勇者だとかは、流石に無いんじゃないかな~。」
何はともあれ、ムゲンさんの言った様に(手紙に書かれてたが)、嫌がらせは止まった。
そのお陰で、今日も鍛冶に専念出来る。
それに、今、鍛冶以外に料理も勉強中である。
もちろん、いつ会えるか分からないが、いつの日か、あの人に食べて貰う為である。
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