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~第七章:魔神復活編~
293ページ目…聖剣の鍛冶師【9】
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次の日も、アルテイシアさんは朝ご飯を食べた後、工房へ入ったっきり夕方まで出てくる事はなかった。
ただ、最初は『ガリガリ』と言う音が午前中いっぱい。
午後からはアルテイシアさんが出てくる、絶えず『シャーコシャーコ』と刃を研いでいる音がしていた。
「た、大変お待たせしました…完成です!」
そう言って、アルテイシアさんが僕に差し出したのは、僕がドランさんのダンジョンから持ち帰った聖剣よりも遥かに綺麗で、誰が見ても一目で聖剣と分かる様なオーラを放つ剣となっていた。
その出来映えに、僕だけではなくクズハまでもが『ゴクリッ』と喉を鳴らす。
どうすれば人の身で、これほどの聖剣が打てるのだろう。
まるで神話に出てくる様な聖剣…そう思うほどアルテイシアさんの打った聖剣は神々しい聖剣であった。
「す、凄いです!アルテイシアさん凄過ぎです!」
諸手を挙げてクズハが褒める…べた褒めと言っても良いだろう。
確かに、これだけの力強さを感じる聖剣であれば文句の付けようもないだろう。
「そ、そうでしょ?私も全身全霊を込めて打ったとは言え、これほどの物は二度と打てないと思います。
でも、これがあれば、どんな敵が相手だって、へっちゃらです♪」
「確かにそれだけの力は感じるけど、流石に、それは言い過ぎじゃないかな?
どんなに剣が凄くても、結局の所、使い手がショボければそれまでだし…。」
「えッ?あ、貴方が使うんじゃないんですかッ?!」
と、急に慌て出すアルテイシアさん。
「いや、先日も言いましたが、あんなクズ貴族には使わせる気はありませんよ?
当然、聖剣は僕が使う事になるはずですよ。」
「ふぅ~、脅かさないで下さいよ~。
貴方の為だけに命懸けで打った聖剣を他人に使われたら、私、死んでも死にきれませんよ?」
「そ、そうなんだ…でも、それは流石に言い過ぎじゃないかな?」
背後から禍々しいオーラが、少しずつ漏れ出しているのを感じ、何とか話を逸らす手だてを頑張って考える。
そこで、ふと思い出した事がある。
日本刀でもそうだが、良い刀には銘と言う物がある。
ならば、コレだけの出来なのだから銘を付けても良いのでは?と思ったのだ。
「そう言えば…アルテイシアさん、この聖剣に銘は無いんですか?」
「銘…ですか?私、一度も銘を付けた事無いんですけど…。
そうですね、あえて銘を与えるとしたら『聖剣:エクスカリバー』なんて格好良くないですか?」
この世界に来てから、元の世界の神話やらに出てくる物は、魔物以外聞いた事がない。
それはちょっと傲慢ではないか?とは思う物の、知らずにその名前を付けたのであれば、それをどうこう言う権利はない。
何より、これから魔族…強いては魔王と戦う事になる。
そう考えると、聖剣エクスカリバーと言う銘は、この剣にこそ相応しい物に聞こえてくる。
「うん…そうだね。
これからの戦いにおいて、切り札となる剣に相応しい銘だと僕は思うよ。」
クズハから更に出たらヤバイ様なオーラが増々になるのを感じつつ、僕は聖剣を褒める。
こればかりは家事全般が得意なクズハでも『家事》違い』…鍛冶は出来ないのだから仕方がない。
って、もしクズハが鍛冶まで出来たら、これ以上の聖剣を打ち上げるんじゃないか?と、急に寒気が走る…。
僕は、そっとクズハを見る…。
「ご|《あ》、ご主人様…ど、どうしました?」
急に振り向かれてクズハはキョトンとした顔で僕を見ている。
そのクズハの顔に、妙な違和感を感じる。
「ねぇ、クズハ…もしかしてだけど、流石に鍛冶は出来ないよね?」
「は、はい…家事なら得意なんですが、鍛冶は流石に…。
あ、でも…やろうと思えば火事なら起こせますよ?」
そう言って、狐火と呼ばれる火の玉を数個、周囲に出現させる…。
あ~、違和感の正体はこれか…。
クズハの嫉妬により、クズハのダークサイドが顔を見せる所か、表にしっかりと出てきてる様だ。
「クズハ、ごめんッ!」
僕はそう言うと、アルテイシアさんの前であるにも関わらず、クズハを抱き締める。
ついでに言うと、尻尾も触っている。
「はぅッ!?ご、ご主人様、私は何を…。」
急に僕に抱き締められてパニックになったのか、それとも自分が何をしていたのか分かっていないのか…。
僕の呼び方が結婚前の呼び方に戻っている。
「クズハ、大丈夫だから落ち着いて…ね?」
そう言って、触っていた尻尾から手を離し、代わりに頭を撫でる。
「ふにゃ~…ご主人様の手、暖かいです~。」
クズハの目がトロ~ンとなっている…僕の手って、そんなに気持ちが良い物なんだろうか?
「うん、普通だ…。」
あまりに気持ちよさそうなクズハの顔を見て、自分の頭を触ってみたが、何も感じない。
いたって普通…それ以上でもそれ以下でもない。
まぁ、自分の手だから当たり前と言えば当たり前なんだが、恥ずかしくなってしまう。
とは言え、何時までもこうしている訳にもいかないので、僕はそっとクズハから離れる。
「さて、依頼した聖剣も無事完成した様だし、そろそろ僕達は帰るとしようか。」
「そ、そうですね…あのクズ貴族に聖剣を渡す必要が無くなったとは言え、これ以上、ここに居てお邪魔しているのもアレなんで…。」
「え?も、もう帰っちゃうんですか!?」
もう帰ると言う事に、アルテイシアさんが驚いた様に聞いてくる。
その声は若干、寂しそうである。
「えぇ、あまり長居は出来ませんから…それに、他にやる事もまだありますので…。」
「あの…いえ、何でもありません…。
で、でも…もう日が暮れます…せ、せめて出発は、明日でも良いのでは?」
確かにアルテイシアさんの言う通り、もう少しで日は完全に暮れ、夜になる。
だが、帰るだけなら〖魔法:空間転移〗を使えば一瞬で帰る事は出来るのだが…。
「って事だけど…クズハ、どうする?」
「で、では…お言葉に甘えて、明日の朝、出発する事に致しましょうか…。」
まだ、クズハのダークサイドが、ちらほら見え隠れしているが、概ね落ち着いている様で、もう一泊するのに賛成の様だ。
「だ、そうです…ご迷惑かも知れませんが、もう一泊だけ、宜しくお願いします。」
「は、はい!こちらこそ宜しくお願いします!」
少し落ち込み気味だったアルテイシアさん、もう一泊と決まったとたん、急に元気になる。
余程、クズハのご飯が食べられるのが嬉しいのだろうか?
だったら、今日は今まで以上に豪華な食事にしてあげよう。
「では、今まで以上に美味しいご飯をクズハが作りますから楽しみにして下さいね?」
「は、はい!お任せて下さい♪」
トンッと自分の胸を軽く叩き、任された!と言う態度を取るクズハ。
何とも可愛らしい行動に、思わず顔がニヤけてしまう。
「張り切りすぎて、怪我するなよ?それと、僕も少し手伝うよ。」
「は、はい、ご主人様♪」
こうして、僕とクズハはキッチンへと向かう。
そして、一人残されたアルテイシアさんは…。
「そう言う意味じゃなかったんだけどなぁ…。」
ボソリと呟いたその一言は、彼女の思い人はおろか、他の誰の耳にも入る事はなかったのだった…。
ただ、最初は『ガリガリ』と言う音が午前中いっぱい。
午後からはアルテイシアさんが出てくる、絶えず『シャーコシャーコ』と刃を研いでいる音がしていた。
「た、大変お待たせしました…完成です!」
そう言って、アルテイシアさんが僕に差し出したのは、僕がドランさんのダンジョンから持ち帰った聖剣よりも遥かに綺麗で、誰が見ても一目で聖剣と分かる様なオーラを放つ剣となっていた。
その出来映えに、僕だけではなくクズハまでもが『ゴクリッ』と喉を鳴らす。
どうすれば人の身で、これほどの聖剣が打てるのだろう。
まるで神話に出てくる様な聖剣…そう思うほどアルテイシアさんの打った聖剣は神々しい聖剣であった。
「す、凄いです!アルテイシアさん凄過ぎです!」
諸手を挙げてクズハが褒める…べた褒めと言っても良いだろう。
確かに、これだけの力強さを感じる聖剣であれば文句の付けようもないだろう。
「そ、そうでしょ?私も全身全霊を込めて打ったとは言え、これほどの物は二度と打てないと思います。
でも、これがあれば、どんな敵が相手だって、へっちゃらです♪」
「確かにそれだけの力は感じるけど、流石に、それは言い過ぎじゃないかな?
どんなに剣が凄くても、結局の所、使い手がショボければそれまでだし…。」
「えッ?あ、貴方が使うんじゃないんですかッ?!」
と、急に慌て出すアルテイシアさん。
「いや、先日も言いましたが、あんなクズ貴族には使わせる気はありませんよ?
当然、聖剣は僕が使う事になるはずですよ。」
「ふぅ~、脅かさないで下さいよ~。
貴方の為だけに命懸けで打った聖剣を他人に使われたら、私、死んでも死にきれませんよ?」
「そ、そうなんだ…でも、それは流石に言い過ぎじゃないかな?」
背後から禍々しいオーラが、少しずつ漏れ出しているのを感じ、何とか話を逸らす手だてを頑張って考える。
そこで、ふと思い出した事がある。
日本刀でもそうだが、良い刀には銘と言う物がある。
ならば、コレだけの出来なのだから銘を付けても良いのでは?と思ったのだ。
「そう言えば…アルテイシアさん、この聖剣に銘は無いんですか?」
「銘…ですか?私、一度も銘を付けた事無いんですけど…。
そうですね、あえて銘を与えるとしたら『聖剣:エクスカリバー』なんて格好良くないですか?」
この世界に来てから、元の世界の神話やらに出てくる物は、魔物以外聞いた事がない。
それはちょっと傲慢ではないか?とは思う物の、知らずにその名前を付けたのであれば、それをどうこう言う権利はない。
何より、これから魔族…強いては魔王と戦う事になる。
そう考えると、聖剣エクスカリバーと言う銘は、この剣にこそ相応しい物に聞こえてくる。
「うん…そうだね。
これからの戦いにおいて、切り札となる剣に相応しい銘だと僕は思うよ。」
クズハから更に出たらヤバイ様なオーラが増々になるのを感じつつ、僕は聖剣を褒める。
こればかりは家事全般が得意なクズハでも『家事》違い』…鍛冶は出来ないのだから仕方がない。
って、もしクズハが鍛冶まで出来たら、これ以上の聖剣を打ち上げるんじゃないか?と、急に寒気が走る…。
僕は、そっとクズハを見る…。
「ご|《あ》、ご主人様…ど、どうしました?」
急に振り向かれてクズハはキョトンとした顔で僕を見ている。
そのクズハの顔に、妙な違和感を感じる。
「ねぇ、クズハ…もしかしてだけど、流石に鍛冶は出来ないよね?」
「は、はい…家事なら得意なんですが、鍛冶は流石に…。
あ、でも…やろうと思えば火事なら起こせますよ?」
そう言って、狐火と呼ばれる火の玉を数個、周囲に出現させる…。
あ~、違和感の正体はこれか…。
クズハの嫉妬により、クズハのダークサイドが顔を見せる所か、表にしっかりと出てきてる様だ。
「クズハ、ごめんッ!」
僕はそう言うと、アルテイシアさんの前であるにも関わらず、クズハを抱き締める。
ついでに言うと、尻尾も触っている。
「はぅッ!?ご、ご主人様、私は何を…。」
急に僕に抱き締められてパニックになったのか、それとも自分が何をしていたのか分かっていないのか…。
僕の呼び方が結婚前の呼び方に戻っている。
「クズハ、大丈夫だから落ち着いて…ね?」
そう言って、触っていた尻尾から手を離し、代わりに頭を撫でる。
「ふにゃ~…ご主人様の手、暖かいです~。」
クズハの目がトロ~ンとなっている…僕の手って、そんなに気持ちが良い物なんだろうか?
「うん、普通だ…。」
あまりに気持ちよさそうなクズハの顔を見て、自分の頭を触ってみたが、何も感じない。
いたって普通…それ以上でもそれ以下でもない。
まぁ、自分の手だから当たり前と言えば当たり前なんだが、恥ずかしくなってしまう。
とは言え、何時までもこうしている訳にもいかないので、僕はそっとクズハから離れる。
「さて、依頼した聖剣も無事完成した様だし、そろそろ僕達は帰るとしようか。」
「そ、そうですね…あのクズ貴族に聖剣を渡す必要が無くなったとは言え、これ以上、ここに居てお邪魔しているのもアレなんで…。」
「え?も、もう帰っちゃうんですか!?」
もう帰ると言う事に、アルテイシアさんが驚いた様に聞いてくる。
その声は若干、寂しそうである。
「えぇ、あまり長居は出来ませんから…それに、他にやる事もまだありますので…。」
「あの…いえ、何でもありません…。
で、でも…もう日が暮れます…せ、せめて出発は、明日でも良いのでは?」
確かにアルテイシアさんの言う通り、もう少しで日は完全に暮れ、夜になる。
だが、帰るだけなら〖魔法:空間転移〗を使えば一瞬で帰る事は出来るのだが…。
「って事だけど…クズハ、どうする?」
「で、では…お言葉に甘えて、明日の朝、出発する事に致しましょうか…。」
まだ、クズハのダークサイドが、ちらほら見え隠れしているが、概ね落ち着いている様で、もう一泊するのに賛成の様だ。
「だ、そうです…ご迷惑かも知れませんが、もう一泊だけ、宜しくお願いします。」
「は、はい!こちらこそ宜しくお願いします!」
少し落ち込み気味だったアルテイシアさん、もう一泊と決まったとたん、急に元気になる。
余程、クズハのご飯が食べられるのが嬉しいのだろうか?
だったら、今日は今まで以上に豪華な食事にしてあげよう。
「では、今まで以上に美味しいご飯をクズハが作りますから楽しみにして下さいね?」
「は、はい!お任せて下さい♪」
トンッと自分の胸を軽く叩き、任された!と言う態度を取るクズハ。
何とも可愛らしい行動に、思わず顔がニヤけてしまう。
「張り切りすぎて、怪我するなよ?それと、僕も少し手伝うよ。」
「は、はい、ご主人様♪」
こうして、僕とクズハはキッチンへと向かう。
そして、一人残されたアルテイシアさんは…。
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