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~第七章:魔神復活編~
275ページ目…護衛依頼【5】
しおりを挟む 次に遭遇した魔物は、ギガント・マンティスと呼ばれる巨大な蟷螂の様な魔物だ。
わざわざ巨大と言ったのには、もちろん理由がある。
何とそのカマキリは、ダンプカーほどの大きさのある化け物だったりするのだ。
しかも、大きさはともかく姿形が通常の蟷螂とは違い、鎌が2対あるし他にも脚も8本あるので、元の世界の昆虫の定義から外れているので、昆虫ではなくカマキリによく似た何か…なのかもしてない。
で…だ、当然と言えば当然なのだが、例の二人組は僕達の後ろを稚拙ではあるが、一応、気配を消して付いて来ていたりする。
もっとも、そんな小細工も気配探知を使うまでもなく、籠手に掛けてある物探し用の魔法で居場所がバレバレなのだが、それに気が付いていない様なので笑いが込み上げてくるのをグッと我慢しての探索だったりする…。
「よしよし、例の二人組は付いてきているな…。」
「ご主人様、それでは作戦通りに?」
あぁ、自分たちの実力を顧みず、俺達に喧嘩を売った事を後悔させてやる。」
と、プリンの質問に対して僕は答える。
もっとも、先程の一件からイライラしている所為で、自分の事をつい『僕』ではなく『俺』と言っているので、精神的に不安定になっているのかも知れない、と冷静に判断していたりする。
まぁ、この程度での怒りでは力の暴走はしないと理解しているので、問題はないんだけどね。
「そ、それで、カタリベ殿、その作戦通りと言うのは…?」
「それはですね、ゴニョゴニョ…。」
僕はアイアンさんに耳打ちをして作戦の内容をそっと教える…すると…。
「えッ!?そ、そんな事して、だ、大丈夫なんですか?」
と、アイアンさんは二人組の心配をする。
まぁ、自分達の実力不足を棚に上げて、他人の獲物を横取りしたのだ。
しかも、優しい僕は、一度だけなら許すと伝えた。
だが、彼等は、それだけでは満足せずに、再び同じ事をしようとしているのなら、それ相応の罰を与えるのは当然の権利だ。
そもそもな話、ダンジョンとは危険が一杯で、外に比べて死ぬ確率が高いのが特徴だったりする。
つまり、僕に言わせれば、実力がないのだから…死にたくなければ、早々に引き返せば良かったのだ。
なので、僕の答えは…。
「えぇ、他人の獲物を横取りする様なヤツ達ですからね…それに、この程度で死んでしまう様なら、ダンジョン攻略を舐めていたとしか思えません。
つまり、死んだら死んだ時…正に、自業自得ってヤツですよ。」
と、僕は笑顔でアイアンさんに答えるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇
打ち合わせ通りにギガント・マンティスに攻撃を仕掛け、かなりのダメージを与える。
そして、作戦を実行するタイミングがやってきた…そう、お仕置きタイムだ。
「今です!ライアンさん、トドメをッ!!
…ボソボソ(光量最大、持続時間を一瞬で…〖魔法:照明ライティング〗)」
プリンと僕が二人でギガント・マンティスのHPを、ある程度削りアイアンさんに合図をしてから、目眩ましに魔法でギガント・マンティスへ攻撃。
そして、『作戦通り』にアイアンさんにトドメを指示する。
もちろん、今回、僕の言ったトドメと言うのはブラフである。
アイアンさんは次の瞬間には目を瞑つむり激しい光源に目をやられない様にして僕の方へと駆けだした。
当然ながら、プリンもまた同様に僕の所へとしている。
もっとも、プリンに関しては実の所、激しい光源による目潰し攻撃は意味がないのでは?と思っていたりする。
まぁ、何はともあれ、二人が僕の元へ来たのを確認すると同時に〖魔法:認識阻害〗を発動する。
ついでに、おまけとして、ギガント・マンティスに回復魔法〖応急処置〗も掛けておく。
「これでも喰らえッ!…うわッ!?」
と、二人組の一人、クズ男…もとい、クゾーがギガント・マンティスに斬り掛かるタイミングで、ライティングの魔法により目をやられ、碌に見えていないのにも関わらず、愚かにもロングソードで攻撃を続行する…。
うん、本当にバカ丸出しとしか言い様がない行動に出るんだな…。
っと、此処まで愚かな行動を取ると逆に感心してしまいそうになる。
だが、その愚かな行為に対しては代償が必要であり、その代償と言うのは自らの命で支払う事になるのだが…。
『ザシュ!ザシュ!…ドササッ!』
何かが斬られる音がする…そして、同時に何かが崩れ落ちた様な音も…。
当然ながら、僕達はライティングの魔法を使うタイミングを知っていたんだから、目をやられるなんて事はない。
そして、その魔法を使った一瞬で、認識阻害の魔法により僕達は、ギガント・マンティスの認識から外れる事に成功する。
まぁ、その代わり、愚かにもクゾーがギガント・マンティスに攻撃を仕掛けていた為、ギガント・マンティスの攻撃目標はクゾーへと移ったのだ。
その結果、クゾーがどうなったかと言うと…。
「…カタリベ殿、す、少しやり過ぎだったのでは?」
「そうは言ってもですね、僕は何もしてませんよ?
クズ男が自らの意志で、ギガント・マンティスに戦いを挑んで、返り討ちにあった…ただ、それだけの事ですよ。」
と、僕は殊更なくアイアンさんに告げる。
「で、ですが…これは何とも…。」
そう…哀れ、クゾーはギガント・マンティスの鎌により、首と上半身、そして下半身の3つに斬り分けられてしまったのだ。
当然ながら、クゾーは死亡している。
そして、その姿を見ていたもう一人の冒険者はと言うと…。
「ひ、ひぃーーー!」
と、悲鳴を上げ持っていた籠手を放り投げて走り去っていく…そして…。
「ギャーーーーー!」
と、叫び声を上げると、それっきり二度と彼の姿を見る事はなくなった。
おそらく、罠に掛かったか、他の魔物に喰われたのだろうと推測する。
「さてと、今度こそ、本気でギガント・マンティスを倒そうかな?っと!」
僕はそう言うと、持っていた市販のロングソードに魔力を多めに纏わせると思い切り振り下ろす。
すると、ギガント・マンティスは綺麗に切り裂かれると黒い霧に変わり消滅。
ついでに、その力に耐えきれなかったロングソードもまた、その役目を終え、柄の部分も含めてサラサラと塵になって消滅したのだった…。
わざわざ巨大と言ったのには、もちろん理由がある。
何とそのカマキリは、ダンプカーほどの大きさのある化け物だったりするのだ。
しかも、大きさはともかく姿形が通常の蟷螂とは違い、鎌が2対あるし他にも脚も8本あるので、元の世界の昆虫の定義から外れているので、昆虫ではなくカマキリによく似た何か…なのかもしてない。
で…だ、当然と言えば当然なのだが、例の二人組は僕達の後ろを稚拙ではあるが、一応、気配を消して付いて来ていたりする。
もっとも、そんな小細工も気配探知を使うまでもなく、籠手に掛けてある物探し用の魔法で居場所がバレバレなのだが、それに気が付いていない様なので笑いが込み上げてくるのをグッと我慢しての探索だったりする…。
「よしよし、例の二人組は付いてきているな…。」
「ご主人様、それでは作戦通りに?」
あぁ、自分たちの実力を顧みず、俺達に喧嘩を売った事を後悔させてやる。」
と、プリンの質問に対して僕は答える。
もっとも、先程の一件からイライラしている所為で、自分の事をつい『僕』ではなく『俺』と言っているので、精神的に不安定になっているのかも知れない、と冷静に判断していたりする。
まぁ、この程度での怒りでは力の暴走はしないと理解しているので、問題はないんだけどね。
「そ、それで、カタリベ殿、その作戦通りと言うのは…?」
「それはですね、ゴニョゴニョ…。」
僕はアイアンさんに耳打ちをして作戦の内容をそっと教える…すると…。
「えッ!?そ、そんな事して、だ、大丈夫なんですか?」
と、アイアンさんは二人組の心配をする。
まぁ、自分達の実力不足を棚に上げて、他人の獲物を横取りしたのだ。
しかも、優しい僕は、一度だけなら許すと伝えた。
だが、彼等は、それだけでは満足せずに、再び同じ事をしようとしているのなら、それ相応の罰を与えるのは当然の権利だ。
そもそもな話、ダンジョンとは危険が一杯で、外に比べて死ぬ確率が高いのが特徴だったりする。
つまり、僕に言わせれば、実力がないのだから…死にたくなければ、早々に引き返せば良かったのだ。
なので、僕の答えは…。
「えぇ、他人の獲物を横取りする様なヤツ達ですからね…それに、この程度で死んでしまう様なら、ダンジョン攻略を舐めていたとしか思えません。
つまり、死んだら死んだ時…正に、自業自得ってヤツですよ。」
と、僕は笑顔でアイアンさんに答えるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇
打ち合わせ通りにギガント・マンティスに攻撃を仕掛け、かなりのダメージを与える。
そして、作戦を実行するタイミングがやってきた…そう、お仕置きタイムだ。
「今です!ライアンさん、トドメをッ!!
…ボソボソ(光量最大、持続時間を一瞬で…〖魔法:照明ライティング〗)」
プリンと僕が二人でギガント・マンティスのHPを、ある程度削りアイアンさんに合図をしてから、目眩ましに魔法でギガント・マンティスへ攻撃。
そして、『作戦通り』にアイアンさんにトドメを指示する。
もちろん、今回、僕の言ったトドメと言うのはブラフである。
アイアンさんは次の瞬間には目を瞑つむり激しい光源に目をやられない様にして僕の方へと駆けだした。
当然ながら、プリンもまた同様に僕の所へとしている。
もっとも、プリンに関しては実の所、激しい光源による目潰し攻撃は意味がないのでは?と思っていたりする。
まぁ、何はともあれ、二人が僕の元へ来たのを確認すると同時に〖魔法:認識阻害〗を発動する。
ついでに、おまけとして、ギガント・マンティスに回復魔法〖応急処置〗も掛けておく。
「これでも喰らえッ!…うわッ!?」
と、二人組の一人、クズ男…もとい、クゾーがギガント・マンティスに斬り掛かるタイミングで、ライティングの魔法により目をやられ、碌に見えていないのにも関わらず、愚かにもロングソードで攻撃を続行する…。
うん、本当にバカ丸出しとしか言い様がない行動に出るんだな…。
っと、此処まで愚かな行動を取ると逆に感心してしまいそうになる。
だが、その愚かな行為に対しては代償が必要であり、その代償と言うのは自らの命で支払う事になるのだが…。
『ザシュ!ザシュ!…ドササッ!』
何かが斬られる音がする…そして、同時に何かが崩れ落ちた様な音も…。
当然ながら、僕達はライティングの魔法を使うタイミングを知っていたんだから、目をやられるなんて事はない。
そして、その魔法を使った一瞬で、認識阻害の魔法により僕達は、ギガント・マンティスの認識から外れる事に成功する。
まぁ、その代わり、愚かにもクゾーがギガント・マンティスに攻撃を仕掛けていた為、ギガント・マンティスの攻撃目標はクゾーへと移ったのだ。
その結果、クゾーがどうなったかと言うと…。
「…カタリベ殿、す、少しやり過ぎだったのでは?」
「そうは言ってもですね、僕は何もしてませんよ?
クズ男が自らの意志で、ギガント・マンティスに戦いを挑んで、返り討ちにあった…ただ、それだけの事ですよ。」
と、僕は殊更なくアイアンさんに告げる。
「で、ですが…これは何とも…。」
そう…哀れ、クゾーはギガント・マンティスの鎌により、首と上半身、そして下半身の3つに斬り分けられてしまったのだ。
当然ながら、クゾーは死亡している。
そして、その姿を見ていたもう一人の冒険者はと言うと…。
「ひ、ひぃーーー!」
と、悲鳴を上げ持っていた籠手を放り投げて走り去っていく…そして…。
「ギャーーーーー!」
と、叫び声を上げると、それっきり二度と彼の姿を見る事はなくなった。
おそらく、罠に掛かったか、他の魔物に喰われたのだろうと推測する。
「さてと、今度こそ、本気でギガント・マンティスを倒そうかな?っと!」
僕はそう言うと、持っていた市販のロングソードに魔力を多めに纏わせると思い切り振り下ろす。
すると、ギガント・マンティスは綺麗に切り裂かれると黒い霧に変わり消滅。
ついでに、その力に耐えきれなかったロングソードもまた、その役目を終え、柄の部分も含めてサラサラと塵になって消滅したのだった…。
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