270 / 421
~第七章:魔神復活編~
270ページ目…情報拡散【2】
しおりを挟む「「………。」」
僕が力を分けた…そう答えた事により、二人の間に沈黙が訪れた。
だが、沈黙も長くは続かない…。
「で、どうするんだ?」
「えっと…何をどうする…ですか?」
ラオンさんが何を言いたいのかイマイチ分からないので、再度、僕は確認をする。
「今回のダンジョン復活は、色々と問題が起こるぞ?
その責任をどう取るんだ…と言う事だ。」
「あぁ、その事ですか…でも、ダンジョン復活に手を貸したのは事実ですが、ラオンさん以外、その事は知りませんよね?
そもそも、対魔族用の装備を用意したのはドラコさんですし…文句があるならドラコさんに言うのが筋でしょ?
僕はドラコさんお願いされてダンジョン復活に助力しただけ…単に個人依頼を受けただけですから…。」
と、僕は誤魔化してみる。
たぶん、無駄だろうけど…。
ちなみに、個人依頼とはギルドを通さないで、個人同士での依頼を請け負う事を意味する。
故に、ギルドを通さない為、依頼に対する保証が無いのである。
「ほぅ、それはどこまで本気で言っているのかな?」
ラオンさんが、いつになく真面目な顔で言っている。
よし…ならば、こっちも真面目に答えるとするか…。
「はいはい、真面目に答えますよ、答えれば良いんですよね?」
「あぁ、しっかり本音で話してくれ。」
チッ!やはり、誤魔化しは不可か…。
「ラオンさん、今、魔族が本気で攻めてきたら、どうなると思いますか?」
「それは…そうだな、厳しい戦いになるとは思うが、なんとか持ちこたえるんじゃないのか?」
魔族の強さを知らないラオンさんではあるが、自分なりに予測を立てて答えてくれた。
だが、その言葉を聞いた僕は、鼻で笑うかの如く、小馬鹿にした様な口調で返事をする。
「いえ、残念ながら、為す術無く負けるでしょうね。
確かに、一部の者は魔族に対抗出来るかも知れません…。
ですが、それもほんの僅かな一握りの者達だけです。
しかも、多勢に無勢…数の暴力ではありませんが、複数の魔族が襲撃して来たなら確実に負けます。
魔族とは、それほど強いです。
しかも、僕が知識として知っている魔族だった場合、おそらく魔族の糧は人間の憎悪や恐怖などの負の感情を糧とします。
その為、魔族に捕まった者達は、体を切り刻まれたりして絶えず苦しめられる事でしょう…。
だからこそ、僕はドラコさんの依頼を受けてダンジョンを復活させ、聖なる武防具の情報を持ち帰ったのです。」
かなり脅す事になったが、少し強めに言った…若干、後悔したが楽観的に言う事の方が問題だから仕方がない。
「そ、そうか…だが、もう少し穏便に出来なかったのか?
おそらくだが、ダンジョンのドロップ品を奪おうとする者達も出てくるはずだぞ?」
「そうですね、人間(獣人などを含む人型の者の意味)と言うのは他者を蹴落としてでも、自分が優位になろうとする生き物ですから…。」
「まぁ、それに関しては人間以外の生き物でも…だがな。」
「そ、そうですね…。」
考えてみたら、元の世界と違い、人型でなくとも知恵を持つ生き物は多々いるのだ。
そして、そんな者達にも人間と同じ様に欲望と言う物はある…。
それを考えると、人間…と、一言で片付けるのは、そもそも間違いなのだ。
「でも、それでも、魔族の好きにさせる訳にはいかないんです。
これは僕が旅をする中で知り得た事ですが…。」
と、言葉を続け、ある物語を語った。
「とある一柱の神が、この世界を見守っていました。
ある時、一人の女性を好きになりました。
ですが、神はこの世界では存在出来ません。
その為、神は自ら人間にする事を決意し、この世界に授肉して生まれました。
そして、人間へと生まれ変わった神はその女性と恋に落ち幸せに暮らす事になりました。
ですが、愚かにも人間はその神を畏れ、悪魔と罵り…あまつさえ、神の愛した女性を殺してしまったのです。」
それが誰とは言わないが、ラオンさんは真剣に話を聞いていた。
「神が一人の女性の為に、神である事を捨て授肉して人間に…か。
おそらく、とてつもなく力を秘めた人間になったんだろうな。
その為、人間は神を畏れ、排除しようとした…と言った所か、なんと愚かな事を…。」
「えぇ…そして、神は怒り狂い人間を滅ぼそうとした。
それが魔王…元、神だった者です。
ただ、ある時から魔王は人間を滅ぼそうとするのを止めました。
もっとも、魔王の配下達の一部は、未だに、人間を殺すのを止めてはいませんけど…。」
何故、魔王である零の言う事を聞かなかったのかは謎だが、ゼロ自体、その事を知らなかった様なので、止める事がなかった…と考える方が無難かもしれない。
「ま、魔王の話だったのか…いや、それ以前に魔王が人間を滅ぼすのを止めていた…だとッ!?
そ、それは本当なのか?」
おや?そんなに驚く事なのか?いや、驚く事なんだろうな…。
「えぇ…一人の少女が、魔王の暴走を止めたと聞いてます。
少女の名はレイナ、魔王…神が愛した女性の付き人だった者です。」
「そうか…だが、どうやって止めたのだ?」
「それは、気の遠くなる話なんですが、『転生』の話です。
死んだ者は何年掛かるか分からないけど、転生して再び生まれ変わると…。」
「あぁ、子供に聞かせる昔話でよくあるヤツだな?」
この世界でも輪廻転生の概念がある。
その為、子供の頃に聞かせる御伽噺にもなっていたりする。
「えぇ、もっとも、昔話ではなく実際に転生して生まれ変わりますけどね?」
「…もしかして、本当に転生するのか?
いや、その口ぶりかして、誰か転生した者を知っているのか?」
「はい…もちろん、ラオンさんも知ってる人ですよ。」
「よもや…俺の知ってる人物にいたのか…。」
まぁ、誰とは言わないでおくが…。
「とりあえず、話を戻しますね?
それで、その少女が魔王に、『生まれ変わった彼女を、今度は魔王…貴方が殺すのですか?』と尋ねたらしいんです。
そこで初めて、人間を殺す事を止めたらしいです。
とは言え、生まれ変わった彼女を捜す為、魔王は人間の街などを襲い、彼女を捜し回ったみたいですけど…ね。」
「そして、それが原因で、勇者セイギに討たれた…と?」
「えぇ…まさか、魔王も自分を倒す者が現れるとは思わなかったみたいですが…。」
まぁ、その所為で、魔王は彼女を探し当てたのだが…。
「そうか…魔王のしでかした事は許す訳にはいかないが、魔王の事情を考えると少しばかり同情するな…。」
「念の為に言っておきますが、魔王の魂は、彼女の魂と既に出会ってますよ?」
「…はい?だったら、今暴れてる魔族は人間を滅ぼす為だけに動いているのか?」
まぁ、先程の説明なら普通はそう思うわな…。
「いえ、今暴れているのは、魔王の魂の半分…彼はもう片方の魔王が彼女と出会った事を知らないのです。
それ故、彼女を虱潰しに捜す為、時間が掛かり魔族の侵攻が遅いのです。
とは言え、そのまま魔族に蹂躙されてやる理由にはなりません。
だからこそ、魔族に対抗する装備を無理矢理にでも広めないと…と言う、ドラコさんの意志を手助けしようとしたんです。」
「事情はよく分かった…まぁ、話を鵜呑みするのもどうかと思うがお前の事だ、真実なのだろう…。
とりあえず、ダンジョン内での略奪行為は、ギルドから人を派遣する事で、極力、被害は軽減するように努めよう。」
「えぇ…助かります。
まぁ、力不足なのに自分の力を過信して返り討ちに遭うヤツらは自業自得、襲われた人達には申し訳ない気もするけど…ね。
とりあえず、僕から言う事は以上です…。」
そう言って、この話を終了させようとしたのだが…。
「あぁ…後は、こちらの方で処理しておこう…。
ちなみに、お前が魔王である以上、その彼女と言うのは、プリンさんかクズハさんのどちらか…だな?」
「え、えぇ…それについてはラオンさんの想像通り、プリンで合ってますよ。
ただし、正確にはプリンが捕食した者の中にいた…が、正解なんですが…。」
「プリンさんが捕食…か、そこだけ聞くと、何と言うか…やはり魔物なんだよな…。」
ラオンさんはプリンがスライムである事を知っているので、少し引き気味ではあるが、納得している様だ。
「えぇ…個人的には僕と出会うまでは…と、付け加えたいですが…。」
「そりゃ自分の嫁さんを魔物…とは言いたくないわな。
もちろん、俺としてもプリンさんを魔物と言いたくないぞ?」
「ははは…プリンにラオンさんが魔物って言ってたと伝えたら怒りそうですもんね。」
「ちょ、ちょっと待て!?俺は言ってないからな?
虚偽の報告は絶対にするんじゃないぞ?絶対だからなッ!!」
「それは…押すなよ?絶対に押すなよ?ってヤツですか?」
「ん?なんだそれ?」
「あ~…知らないなら気にしないで下さい…。
まぁ、こちらとしては言うつもりはないので安心して下さい。」
流石に、元の世界の有名なネタとは言え、異世界では通じないネタだった様だ。
「あぁ、何か良く分からないが分かった…とりあえず、今日はもう帰って良いぞ?
また直ぐに呼び出すかもしれんが…な。」
「はいはい…でも、極力、日の出前は勘弁して下さいね?」
「確約は出来ないが、考えておこう…。」
こうして話し合いは終わり、僕は冒険者ギルドを後にしたのだった…。
僕が力を分けた…そう答えた事により、二人の間に沈黙が訪れた。
だが、沈黙も長くは続かない…。
「で、どうするんだ?」
「えっと…何をどうする…ですか?」
ラオンさんが何を言いたいのかイマイチ分からないので、再度、僕は確認をする。
「今回のダンジョン復活は、色々と問題が起こるぞ?
その責任をどう取るんだ…と言う事だ。」
「あぁ、その事ですか…でも、ダンジョン復活に手を貸したのは事実ですが、ラオンさん以外、その事は知りませんよね?
そもそも、対魔族用の装備を用意したのはドラコさんですし…文句があるならドラコさんに言うのが筋でしょ?
僕はドラコさんお願いされてダンジョン復活に助力しただけ…単に個人依頼を受けただけですから…。」
と、僕は誤魔化してみる。
たぶん、無駄だろうけど…。
ちなみに、個人依頼とはギルドを通さないで、個人同士での依頼を請け負う事を意味する。
故に、ギルドを通さない為、依頼に対する保証が無いのである。
「ほぅ、それはどこまで本気で言っているのかな?」
ラオンさんが、いつになく真面目な顔で言っている。
よし…ならば、こっちも真面目に答えるとするか…。
「はいはい、真面目に答えますよ、答えれば良いんですよね?」
「あぁ、しっかり本音で話してくれ。」
チッ!やはり、誤魔化しは不可か…。
「ラオンさん、今、魔族が本気で攻めてきたら、どうなると思いますか?」
「それは…そうだな、厳しい戦いになるとは思うが、なんとか持ちこたえるんじゃないのか?」
魔族の強さを知らないラオンさんではあるが、自分なりに予測を立てて答えてくれた。
だが、その言葉を聞いた僕は、鼻で笑うかの如く、小馬鹿にした様な口調で返事をする。
「いえ、残念ながら、為す術無く負けるでしょうね。
確かに、一部の者は魔族に対抗出来るかも知れません…。
ですが、それもほんの僅かな一握りの者達だけです。
しかも、多勢に無勢…数の暴力ではありませんが、複数の魔族が襲撃して来たなら確実に負けます。
魔族とは、それほど強いです。
しかも、僕が知識として知っている魔族だった場合、おそらく魔族の糧は人間の憎悪や恐怖などの負の感情を糧とします。
その為、魔族に捕まった者達は、体を切り刻まれたりして絶えず苦しめられる事でしょう…。
だからこそ、僕はドラコさんの依頼を受けてダンジョンを復活させ、聖なる武防具の情報を持ち帰ったのです。」
かなり脅す事になったが、少し強めに言った…若干、後悔したが楽観的に言う事の方が問題だから仕方がない。
「そ、そうか…だが、もう少し穏便に出来なかったのか?
おそらくだが、ダンジョンのドロップ品を奪おうとする者達も出てくるはずだぞ?」
「そうですね、人間(獣人などを含む人型の者の意味)と言うのは他者を蹴落としてでも、自分が優位になろうとする生き物ですから…。」
「まぁ、それに関しては人間以外の生き物でも…だがな。」
「そ、そうですね…。」
考えてみたら、元の世界と違い、人型でなくとも知恵を持つ生き物は多々いるのだ。
そして、そんな者達にも人間と同じ様に欲望と言う物はある…。
それを考えると、人間…と、一言で片付けるのは、そもそも間違いなのだ。
「でも、それでも、魔族の好きにさせる訳にはいかないんです。
これは僕が旅をする中で知り得た事ですが…。」
と、言葉を続け、ある物語を語った。
「とある一柱の神が、この世界を見守っていました。
ある時、一人の女性を好きになりました。
ですが、神はこの世界では存在出来ません。
その為、神は自ら人間にする事を決意し、この世界に授肉して生まれました。
そして、人間へと生まれ変わった神はその女性と恋に落ち幸せに暮らす事になりました。
ですが、愚かにも人間はその神を畏れ、悪魔と罵り…あまつさえ、神の愛した女性を殺してしまったのです。」
それが誰とは言わないが、ラオンさんは真剣に話を聞いていた。
「神が一人の女性の為に、神である事を捨て授肉して人間に…か。
おそらく、とてつもなく力を秘めた人間になったんだろうな。
その為、人間は神を畏れ、排除しようとした…と言った所か、なんと愚かな事を…。」
「えぇ…そして、神は怒り狂い人間を滅ぼそうとした。
それが魔王…元、神だった者です。
ただ、ある時から魔王は人間を滅ぼそうとするのを止めました。
もっとも、魔王の配下達の一部は、未だに、人間を殺すのを止めてはいませんけど…。」
何故、魔王である零の言う事を聞かなかったのかは謎だが、ゼロ自体、その事を知らなかった様なので、止める事がなかった…と考える方が無難かもしれない。
「ま、魔王の話だったのか…いや、それ以前に魔王が人間を滅ぼすのを止めていた…だとッ!?
そ、それは本当なのか?」
おや?そんなに驚く事なのか?いや、驚く事なんだろうな…。
「えぇ…一人の少女が、魔王の暴走を止めたと聞いてます。
少女の名はレイナ、魔王…神が愛した女性の付き人だった者です。」
「そうか…だが、どうやって止めたのだ?」
「それは、気の遠くなる話なんですが、『転生』の話です。
死んだ者は何年掛かるか分からないけど、転生して再び生まれ変わると…。」
「あぁ、子供に聞かせる昔話でよくあるヤツだな?」
この世界でも輪廻転生の概念がある。
その為、子供の頃に聞かせる御伽噺にもなっていたりする。
「えぇ、もっとも、昔話ではなく実際に転生して生まれ変わりますけどね?」
「…もしかして、本当に転生するのか?
いや、その口ぶりかして、誰か転生した者を知っているのか?」
「はい…もちろん、ラオンさんも知ってる人ですよ。」
「よもや…俺の知ってる人物にいたのか…。」
まぁ、誰とは言わないでおくが…。
「とりあえず、話を戻しますね?
それで、その少女が魔王に、『生まれ変わった彼女を、今度は魔王…貴方が殺すのですか?』と尋ねたらしいんです。
そこで初めて、人間を殺す事を止めたらしいです。
とは言え、生まれ変わった彼女を捜す為、魔王は人間の街などを襲い、彼女を捜し回ったみたいですけど…ね。」
「そして、それが原因で、勇者セイギに討たれた…と?」
「えぇ…まさか、魔王も自分を倒す者が現れるとは思わなかったみたいですが…。」
まぁ、その所為で、魔王は彼女を探し当てたのだが…。
「そうか…魔王のしでかした事は許す訳にはいかないが、魔王の事情を考えると少しばかり同情するな…。」
「念の為に言っておきますが、魔王の魂は、彼女の魂と既に出会ってますよ?」
「…はい?だったら、今暴れてる魔族は人間を滅ぼす為だけに動いているのか?」
まぁ、先程の説明なら普通はそう思うわな…。
「いえ、今暴れているのは、魔王の魂の半分…彼はもう片方の魔王が彼女と出会った事を知らないのです。
それ故、彼女を虱潰しに捜す為、時間が掛かり魔族の侵攻が遅いのです。
とは言え、そのまま魔族に蹂躙されてやる理由にはなりません。
だからこそ、魔族に対抗する装備を無理矢理にでも広めないと…と言う、ドラコさんの意志を手助けしようとしたんです。」
「事情はよく分かった…まぁ、話を鵜呑みするのもどうかと思うがお前の事だ、真実なのだろう…。
とりあえず、ダンジョン内での略奪行為は、ギルドから人を派遣する事で、極力、被害は軽減するように努めよう。」
「えぇ…助かります。
まぁ、力不足なのに自分の力を過信して返り討ちに遭うヤツらは自業自得、襲われた人達には申し訳ない気もするけど…ね。
とりあえず、僕から言う事は以上です…。」
そう言って、この話を終了させようとしたのだが…。
「あぁ…後は、こちらの方で処理しておこう…。
ちなみに、お前が魔王である以上、その彼女と言うのは、プリンさんかクズハさんのどちらか…だな?」
「え、えぇ…それについてはラオンさんの想像通り、プリンで合ってますよ。
ただし、正確にはプリンが捕食した者の中にいた…が、正解なんですが…。」
「プリンさんが捕食…か、そこだけ聞くと、何と言うか…やはり魔物なんだよな…。」
ラオンさんはプリンがスライムである事を知っているので、少し引き気味ではあるが、納得している様だ。
「えぇ…個人的には僕と出会うまでは…と、付け加えたいですが…。」
「そりゃ自分の嫁さんを魔物…とは言いたくないわな。
もちろん、俺としてもプリンさんを魔物と言いたくないぞ?」
「ははは…プリンにラオンさんが魔物って言ってたと伝えたら怒りそうですもんね。」
「ちょ、ちょっと待て!?俺は言ってないからな?
虚偽の報告は絶対にするんじゃないぞ?絶対だからなッ!!」
「それは…押すなよ?絶対に押すなよ?ってヤツですか?」
「ん?なんだそれ?」
「あ~…知らないなら気にしないで下さい…。
まぁ、こちらとしては言うつもりはないので安心して下さい。」
流石に、元の世界の有名なネタとは言え、異世界では通じないネタだった様だ。
「あぁ、何か良く分からないが分かった…とりあえず、今日はもう帰って良いぞ?
また直ぐに呼び出すかもしれんが…な。」
「はいはい…でも、極力、日の出前は勘弁して下さいね?」
「確約は出来ないが、考えておこう…。」
こうして話し合いは終わり、僕は冒険者ギルドを後にしたのだった…。
0
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。

補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く
burazu
ファンタジー
冒険者に憧れる魔法使いのニラダは補助魔法しか使えず、どこのパーティーからも加入を断られていた、しかたなくソロ活動をしている中、モンスターとの戦いで自らに補助魔法をかける事でとんでもない力を発揮する。
最低限の身の守りの為に鍛えていた肉体が補助魔法によりとんでもなくなることを知ったニラダは剣、槍、弓を身につけ戦いの幅を広げる事を試みる。
更に攻撃魔法しか使えない天然魔法少女や、治癒魔法しか使えないヒーラー、更には対盗賊専門の盗賊と力を合わせてパーティーを組んでいき、前衛を一手に引き受ける。
「みんなは俺が守る、俺のこの力でこのパーティーを誰もが認める最強パーティーにしてみせる」
様々なクエストを乗り越え、彼らに待ち受けているものとは?
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。
突然足元に魔法陣が現れる。
そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―――
※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる