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~第七章:魔神復活編~
263ページ目…奇妙な同行者【2】
しおりを挟む 今、僕はダンジョンの第13階層を進んでいる。
しかも、一角兎…ホーンラビットと呼ばれる魔物による、奇妙な同行者に案内されていたりする。
「ウキュ?」
僕がずっと眺めていたからか、先行しているホーンラビットが後ろを振り返り、首を傾げて僕を見ている。
「あ~…何でもないよ?それより、この道で合ってるのかな?」
「キュイ!」
うん!…とでも言っているのだろうか?
ちなみに、第13階層に入ってから初めて一本道じゃなくなったのだ。
だが、このホーンラビットは一切躊躇する事無く、まるで決められた道を進んで行くかの如く、迷いなく進んでいく。
で、僕はその後を追う形で進んでいく…我ながら、何とも奇妙な行動をしている物だと苦笑する。
それから少し時間が経った頃、ホーンラビットが奇妙な行動を始めた。
基本的に道の真ん中を歩く?ピョンピョンと撥ねているホーンラビットなのだが、僕の方を向いて『キュイ』と一鳴きすると、左脇の方に寄り進んでいく…。
そして、再び振り向いて一鳴き…今度は、少し進んだ後、そのまま反対側の右脇により進んでいく。
何とも奇妙な行動だが、わざわざそんな面倒な行動をする理由を考える、と…現在、ダンジョンの中と言う条件からトラップの可能性が高い訳で…。
「もしかして、トラップがあるのかな?」
「キュイ!」
首を縦に振るホーンラビット…どうやら正解のようだ。
しかも、左右に移動する所を見ると、踏んだら作動するタイプのようだ。
が、1つ問題がある…それは、ホーンラビットの進んだ道をきちんと見ていなかったからだ。
とは言え、踏んで作動するタイプのトラップならば、踏まなければ良い訳なので…。
「〖魔法:浮遊〗!」
魔力を操作して、それほど高く浮かない様にして、道の真ん中を進む。
そう空中に浮いてしまえば踏むタイプのトラップなんて意味を為さないのだ。
だが、どうやらホーンラビットは、僕の行動がお気に召さなかったみたいで…。
「キュ~イ…。」
器用にも、右前足を壁に付いて、溜息を付くようにして項垂れている。
いや、確かに進み方を教えてくれたのに、無碍にしたのは申し訳ないかも知れないが、ちゃんと見てなかったのだから仕方がないんじゃね?と思うのだが、そこの所、どうなんだろう?
むしろ、トラップに掛からずに無事に渡ると言う結果が同じなら、どう回避しようが問題ないはずだ。
否!むしろ、逆に1つの答えに縛られず、正解を導き出す柔軟な考えが出来ることこそ褒められる事だと思う!
と、自分の中で言い訳をしつつ僕はホーンラビットに向けて、言葉を言い放つ。
「ごめん…実は、正解のルートをきちんと見て無くて、もう一度教えてと言い辛くて、魔法使っちゃったんだ…ごめんね?」
「キュイ~~~。」
すると、今度は両手(両前足)で顔?目を隠すようにして大きな声で鳴く。
いや、この場合は泣くが正解か?
つか…ウサギって、こんな風に泣く事が可能なのか?
とりあえず、泣かせた本人が慰めるのもどうかと思うのだが、何度もウサギの頭から尻尾の先まで優しく撫でながら謝る事にする。
「キュ、キュイ…キュ…ィ…キュ~~~イ!」
おや?何か…一際大きく鳴いたと思ったら、体をビクビクって震わせてるんだけど…何かあったのかな?
大丈夫かな?とは思った物の、ちょっと様子を見ていたらビクビクとするのも落ち着いたのか僕に擦り寄って来たので問題はないと思う。
なので、僕はウサギにお願いをする。
「えっと…案内の続きお願い出来るかな?」
「キュイ♪」
お、どうやら機嫌が良くなったみたいだ。
僕のお願いに、ホーンラビットは嬉しそうに返事をするとピョンピョンと進んでいく。
まぁ、移動した後に小さな水溜まりが出来ているので、お漏らしをしたのだろうか?
出来れば、隠れてして欲しかったかな、とは思う物の、小動物なので仕方がないか…。
まぁ、ホーンラビットの言葉が分かれば一番良いのだろうが…。
それでも、こちらが言葉を理解出来なくても、ホーンラビットの方が、こちらの言葉を理解してくれるには本当に、ありがたいと思う。
しっかし、このホーンラビット、かなり知能が高いみたいだが、いったい僕を何処に案内するつもりなんだろう…。
疑問は深まるばかりだが、何故か信じられると思うこのホーンラビットに案内されて、更に奥へと進むのだった…。
しかも、一角兎…ホーンラビットと呼ばれる魔物による、奇妙な同行者に案内されていたりする。
「ウキュ?」
僕がずっと眺めていたからか、先行しているホーンラビットが後ろを振り返り、首を傾げて僕を見ている。
「あ~…何でもないよ?それより、この道で合ってるのかな?」
「キュイ!」
うん!…とでも言っているのだろうか?
ちなみに、第13階層に入ってから初めて一本道じゃなくなったのだ。
だが、このホーンラビットは一切躊躇する事無く、まるで決められた道を進んで行くかの如く、迷いなく進んでいく。
で、僕はその後を追う形で進んでいく…我ながら、何とも奇妙な行動をしている物だと苦笑する。
それから少し時間が経った頃、ホーンラビットが奇妙な行動を始めた。
基本的に道の真ん中を歩く?ピョンピョンと撥ねているホーンラビットなのだが、僕の方を向いて『キュイ』と一鳴きすると、左脇の方に寄り進んでいく…。
そして、再び振り向いて一鳴き…今度は、少し進んだ後、そのまま反対側の右脇により進んでいく。
何とも奇妙な行動だが、わざわざそんな面倒な行動をする理由を考える、と…現在、ダンジョンの中と言う条件からトラップの可能性が高い訳で…。
「もしかして、トラップがあるのかな?」
「キュイ!」
首を縦に振るホーンラビット…どうやら正解のようだ。
しかも、左右に移動する所を見ると、踏んだら作動するタイプのようだ。
が、1つ問題がある…それは、ホーンラビットの進んだ道をきちんと見ていなかったからだ。
とは言え、踏んで作動するタイプのトラップならば、踏まなければ良い訳なので…。
「〖魔法:浮遊〗!」
魔力を操作して、それほど高く浮かない様にして、道の真ん中を進む。
そう空中に浮いてしまえば踏むタイプのトラップなんて意味を為さないのだ。
だが、どうやらホーンラビットは、僕の行動がお気に召さなかったみたいで…。
「キュ~イ…。」
器用にも、右前足を壁に付いて、溜息を付くようにして項垂れている。
いや、確かに進み方を教えてくれたのに、無碍にしたのは申し訳ないかも知れないが、ちゃんと見てなかったのだから仕方がないんじゃね?と思うのだが、そこの所、どうなんだろう?
むしろ、トラップに掛からずに無事に渡ると言う結果が同じなら、どう回避しようが問題ないはずだ。
否!むしろ、逆に1つの答えに縛られず、正解を導き出す柔軟な考えが出来ることこそ褒められる事だと思う!
と、自分の中で言い訳をしつつ僕はホーンラビットに向けて、言葉を言い放つ。
「ごめん…実は、正解のルートをきちんと見て無くて、もう一度教えてと言い辛くて、魔法使っちゃったんだ…ごめんね?」
「キュイ~~~。」
すると、今度は両手(両前足)で顔?目を隠すようにして大きな声で鳴く。
いや、この場合は泣くが正解か?
つか…ウサギって、こんな風に泣く事が可能なのか?
とりあえず、泣かせた本人が慰めるのもどうかと思うのだが、何度もウサギの頭から尻尾の先まで優しく撫でながら謝る事にする。
「キュ、キュイ…キュ…ィ…キュ~~~イ!」
おや?何か…一際大きく鳴いたと思ったら、体をビクビクって震わせてるんだけど…何かあったのかな?
大丈夫かな?とは思った物の、ちょっと様子を見ていたらビクビクとするのも落ち着いたのか僕に擦り寄って来たので問題はないと思う。
なので、僕はウサギにお願いをする。
「えっと…案内の続きお願い出来るかな?」
「キュイ♪」
お、どうやら機嫌が良くなったみたいだ。
僕のお願いに、ホーンラビットは嬉しそうに返事をするとピョンピョンと進んでいく。
まぁ、移動した後に小さな水溜まりが出来ているので、お漏らしをしたのだろうか?
出来れば、隠れてして欲しかったかな、とは思う物の、小動物なので仕方がないか…。
まぁ、ホーンラビットの言葉が分かれば一番良いのだろうが…。
それでも、こちらが言葉を理解出来なくても、ホーンラビットの方が、こちらの言葉を理解してくれるには本当に、ありがたいと思う。
しっかし、このホーンラビット、かなり知能が高いみたいだが、いったい僕を何処に案内するつもりなんだろう…。
疑問は深まるばかりだが、何故か信じられると思うこのホーンラビットに案内されて、更に奥へと進むのだった…。
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