260 / 421
~第七章:魔神復活編~
260ページ目…面倒な依頼【2】
しおりを挟む ラオンさんの説明、と言うよりは、予想と言った方が良いのかも知れないが、どうやら、この世界には魔族と対抗するだけの装備と言う物が、何者かによって処分されているようだ。
とは言え、魔族が実際にいて、活動をしていた事で、その事も不思議では無くなった。
何せ、世界が平和になったからと言って、それほど危険な魔族が魔王が倒されたからと言って、完全にいなくなったと考える方が不自然だったのだ。
それなのに、そんな危険な魔族を倒せる装備が、僅か300年程の間に消失している事を疑問に思わないはずがない。
しかも、昔、勇者セイギ…僕のじぃちゃんが装備していたとされる聖なる武具(防具含む)すら無くなっていると言うのに、誰も疑問に思わなかった…と、言うのは正直な話、無理がある。
元々、こう言う物は、どこかの国とかが管理して何処かの博物館とかに飾られて、ホニャララが使用したボニャララで~とかの説明で見せ物になっているのが、元の世界での常識なのだ。
では、何故そんな事がないのか…その答えは、魔族が暗躍していると説明された方が納得がいく。
とは言え、今、この世界に聖なる武(防)具がないのであれば、それの代わりに強力な武具を手に入れ様とするのは当然なのかも知れない。
「なら、僕が、その二つの素材を手に入れるのも一つの手だけど…それなら、直接、聖なる武具を手に入れた方が良いんじゃないですか?」
ふと、思い付いた事を口に出す。
「そ、それはそうだが…その肝心な聖なる武具が何処にあるか分からないから、ドラゴンやら魔法銀やらの素材を…と、王族や貴族共が言ってるんだぞ?」
「王族や貴族共って、ラオンさん、流石に、言葉遣いが…。」
「あ…ま、まぁ、あ確かに俺も貴族達の行動には腹をかいていたから、つい…な。
その、なんだ…聞かなかった事にしてくれ。」
流石に、先程の発言は、ラオンさん的にも問題があった様で、ラオンさんが苦笑しながら言ってくる。
しかも、既に無礼講モードな為、ラオンさんが自身の事を俺と言っている事からも分かる様に、かなりフレンドリーである。
「まぁ、僕は気にしませんけどね?正直、王族や貴族なんて生き物は嫌いですから…。」
「ははは…なら、俺も何も言ってないし聞いていないって事だな。
とは言え、流石に、依頼に関しては聞かなかった事に、とはいかんぞ?
まぁ、この二つの依頼は通常の依頼として掲示板に貼るが、うちのギルドで、こんな依頼を遂行出来る者なんてお前達を除けば、殆ど居ないはずだ。」
「ん?ドラゴンの方は分かりますが、魔法銀の方もですか?」
ミスリルに関しては、量はともかく、何処かの鉱山にでも行けば手に入りそうな物だが…。
「あぁ、何でも魔法銀の鉱石がある場所には、決まってそれを守るかの様に、強力な魔物がいるのが常識だ。
つまり、ドラゴンを倒すにしても鉱石を取って来るにしても、半端な火力じゃ返り討ちにされると言う訳だな。」
ふむ、そう言う事なら一般の冒険者では歯が立たないのも無理はない…のか?
って、ちょっと待てよ?ゲーム何かだと、聖なる武具と言うのは、ダンジョンの奥地に封印されていたりするんじゃないか?
「ラオンさん、ふと思ったんだけど、僕のダンジョン以外に聖なる武具が眠っていると言う可能性は?」
「何?それは、どう言う事だ?」
僕の思い付きにラオンさんは耳を傾ける。
こう言う時のラオンさんは、僕の意見を頭から否定する事無く、独自の考えを述べてくれるので非常に助かる。
そして、僕はラオンさんに元の世界のゲームの事ではあるが、ダンジョンあるあるを説明していくのだった…。
◇◆◇◆◇◆◇
「ふむ…確かに、その話を聞く限りでは、ダンジョンの奥地に聖なる武具…この際、聖なる装備と呼んだ方が良いのかもしれんが、魔族によって隠されていると言う可能性も捨てがたいな。
そもそも、お前から聞いた魔族の強さで言えば、我々が攻略出来ない程のダンジョンの奥地へ装備を隠した可能性は十分ある。
もっとも、もしそうならば、何故、壊すのではなく隠したのか、と言う疑問が残るんだがな。」
「えぇ、それは僕も思います、ただ…。」
「ただ?」
「魔族自体、聖なる装備に触れれないからとか、先ほども言った様に、攻略されていないダンジョンの奥地…攻略の報酬に入っている可能性もあると言う事です。
もっとも、僕のダンジョンは初心者ダンジョンだった所為もあり、確かめる事が出来ませんけどね?」
まぁ、まかり間違っても初心者ダンジョンに、最強装備の類である聖なる装備があるはずはないのだが…。
「なるほど…つまり、素材集めのクエストは断るが、各ダンジョンを、聖なる装備が手に入るか分からないが、ダンジョンを攻略すると言う事か…。
ならば、俺がする事は、各ダンジョンへと入れる通行手形の用意を…と言った所か?」
「はい、どれほどのダンジョンに向かう必要があるか分かりませんけどね?」
「チッ…くそ面倒だが、そうも言ってられなねーか…。
よし、分かった!なら、今から通行手形は用意しよう。
ただし、俺の所為で、お前達が大怪我を負ったり、死んだんじゃ寝覚めも悪い!
だから、絶対に…とは言わないが、出来るだけ怪我をしない様にしてくれ、分かったな?」
「はいッ!!」
その言葉に満足したのか、ラオンさんは、僕の返事に一度だけ肯くと、扉を開けて大声を出す。
すると、その声を聞いた受付嬢が慌てて走ってくる。
そして、ラオンさんと何やら話すと受付嬢が再び走って去っていく。
「すまんが、通行手形は今すぐ用意出来る物じゃない…悪いが三日後、また来てくれ…それまでには用意出来ると思う。」
ラオンさんはそう言うと、申し訳なさそうに頭を下げる。
「いえ、気にしないで下さい…それより、僕の方も準備を万端にしときますよ。」
そう、もしも魔族がダンジョンに装備を隠したのであれば、当然ながら邪魔が入るだろうし、邪魔が入るのであれば、死闘を繰り広げる可能性もある。
ならば、どれだけ準備してもし過ぎる事はないだろう。
何故なら、僕は、二度と大切な人たちを失いたくないのだから…。
とは言え、魔族が実際にいて、活動をしていた事で、その事も不思議では無くなった。
何せ、世界が平和になったからと言って、それほど危険な魔族が魔王が倒されたからと言って、完全にいなくなったと考える方が不自然だったのだ。
それなのに、そんな危険な魔族を倒せる装備が、僅か300年程の間に消失している事を疑問に思わないはずがない。
しかも、昔、勇者セイギ…僕のじぃちゃんが装備していたとされる聖なる武具(防具含む)すら無くなっていると言うのに、誰も疑問に思わなかった…と、言うのは正直な話、無理がある。
元々、こう言う物は、どこかの国とかが管理して何処かの博物館とかに飾られて、ホニャララが使用したボニャララで~とかの説明で見せ物になっているのが、元の世界での常識なのだ。
では、何故そんな事がないのか…その答えは、魔族が暗躍していると説明された方が納得がいく。
とは言え、今、この世界に聖なる武(防)具がないのであれば、それの代わりに強力な武具を手に入れ様とするのは当然なのかも知れない。
「なら、僕が、その二つの素材を手に入れるのも一つの手だけど…それなら、直接、聖なる武具を手に入れた方が良いんじゃないですか?」
ふと、思い付いた事を口に出す。
「そ、それはそうだが…その肝心な聖なる武具が何処にあるか分からないから、ドラゴンやら魔法銀やらの素材を…と、王族や貴族共が言ってるんだぞ?」
「王族や貴族共って、ラオンさん、流石に、言葉遣いが…。」
「あ…ま、まぁ、あ確かに俺も貴族達の行動には腹をかいていたから、つい…な。
その、なんだ…聞かなかった事にしてくれ。」
流石に、先程の発言は、ラオンさん的にも問題があった様で、ラオンさんが苦笑しながら言ってくる。
しかも、既に無礼講モードな為、ラオンさんが自身の事を俺と言っている事からも分かる様に、かなりフレンドリーである。
「まぁ、僕は気にしませんけどね?正直、王族や貴族なんて生き物は嫌いですから…。」
「ははは…なら、俺も何も言ってないし聞いていないって事だな。
とは言え、流石に、依頼に関しては聞かなかった事に、とはいかんぞ?
まぁ、この二つの依頼は通常の依頼として掲示板に貼るが、うちのギルドで、こんな依頼を遂行出来る者なんてお前達を除けば、殆ど居ないはずだ。」
「ん?ドラゴンの方は分かりますが、魔法銀の方もですか?」
ミスリルに関しては、量はともかく、何処かの鉱山にでも行けば手に入りそうな物だが…。
「あぁ、何でも魔法銀の鉱石がある場所には、決まってそれを守るかの様に、強力な魔物がいるのが常識だ。
つまり、ドラゴンを倒すにしても鉱石を取って来るにしても、半端な火力じゃ返り討ちにされると言う訳だな。」
ふむ、そう言う事なら一般の冒険者では歯が立たないのも無理はない…のか?
って、ちょっと待てよ?ゲーム何かだと、聖なる武具と言うのは、ダンジョンの奥地に封印されていたりするんじゃないか?
「ラオンさん、ふと思ったんだけど、僕のダンジョン以外に聖なる武具が眠っていると言う可能性は?」
「何?それは、どう言う事だ?」
僕の思い付きにラオンさんは耳を傾ける。
こう言う時のラオンさんは、僕の意見を頭から否定する事無く、独自の考えを述べてくれるので非常に助かる。
そして、僕はラオンさんに元の世界のゲームの事ではあるが、ダンジョンあるあるを説明していくのだった…。
◇◆◇◆◇◆◇
「ふむ…確かに、その話を聞く限りでは、ダンジョンの奥地に聖なる武具…この際、聖なる装備と呼んだ方が良いのかもしれんが、魔族によって隠されていると言う可能性も捨てがたいな。
そもそも、お前から聞いた魔族の強さで言えば、我々が攻略出来ない程のダンジョンの奥地へ装備を隠した可能性は十分ある。
もっとも、もしそうならば、何故、壊すのではなく隠したのか、と言う疑問が残るんだがな。」
「えぇ、それは僕も思います、ただ…。」
「ただ?」
「魔族自体、聖なる装備に触れれないからとか、先ほども言った様に、攻略されていないダンジョンの奥地…攻略の報酬に入っている可能性もあると言う事です。
もっとも、僕のダンジョンは初心者ダンジョンだった所為もあり、確かめる事が出来ませんけどね?」
まぁ、まかり間違っても初心者ダンジョンに、最強装備の類である聖なる装備があるはずはないのだが…。
「なるほど…つまり、素材集めのクエストは断るが、各ダンジョンを、聖なる装備が手に入るか分からないが、ダンジョンを攻略すると言う事か…。
ならば、俺がする事は、各ダンジョンへと入れる通行手形の用意を…と言った所か?」
「はい、どれほどのダンジョンに向かう必要があるか分かりませんけどね?」
「チッ…くそ面倒だが、そうも言ってられなねーか…。
よし、分かった!なら、今から通行手形は用意しよう。
ただし、俺の所為で、お前達が大怪我を負ったり、死んだんじゃ寝覚めも悪い!
だから、絶対に…とは言わないが、出来るだけ怪我をしない様にしてくれ、分かったな?」
「はいッ!!」
その言葉に満足したのか、ラオンさんは、僕の返事に一度だけ肯くと、扉を開けて大声を出す。
すると、その声を聞いた受付嬢が慌てて走ってくる。
そして、ラオンさんと何やら話すと受付嬢が再び走って去っていく。
「すまんが、通行手形は今すぐ用意出来る物じゃない…悪いが三日後、また来てくれ…それまでには用意出来ると思う。」
ラオンさんはそう言うと、申し訳なさそうに頭を下げる。
「いえ、気にしないで下さい…それより、僕の方も準備を万端にしときますよ。」
そう、もしも魔族がダンジョンに装備を隠したのであれば、当然ながら邪魔が入るだろうし、邪魔が入るのであれば、死闘を繰り広げる可能性もある。
ならば、どれだけ準備してもし過ぎる事はないだろう。
何故なら、僕は、二度と大切な人たちを失いたくないのだから…。
0
お気に入りに追加
435
あなたにおすすめの小説

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。

補助魔法しか使えない魔法使い、自らに補助魔法をかけて物理で戦い抜く
burazu
ファンタジー
冒険者に憧れる魔法使いのニラダは補助魔法しか使えず、どこのパーティーからも加入を断られていた、しかたなくソロ活動をしている中、モンスターとの戦いで自らに補助魔法をかける事でとんでもない力を発揮する。
最低限の身の守りの為に鍛えていた肉体が補助魔法によりとんでもなくなることを知ったニラダは剣、槍、弓を身につけ戦いの幅を広げる事を試みる。
更に攻撃魔法しか使えない天然魔法少女や、治癒魔法しか使えないヒーラー、更には対盗賊専門の盗賊と力を合わせてパーティーを組んでいき、前衛を一手に引き受ける。
「みんなは俺が守る、俺のこの力でこのパーティーを誰もが認める最強パーティーにしてみせる」
様々なクエストを乗り越え、彼らに待ち受けているものとは?
※この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも公開しています。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。
突然足元に魔法陣が現れる。
そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―――
※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる