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~第七章:魔神復活編~
256ページ目…スライム調査【5】
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スライムの調査を開始した僕達は、『例のスライム』の目撃情報を頼りに、現場へと急行する事になった。
とは言え、それらしい物を見たと言う目撃者の情報から推測している為、その情報が『例のスライム』なのかは判断出来ず、あくまでも推測の域を脱しない。
とは言え、そうである可能性は?と言うと、個人的にはかなり高いのでは?と思っている。
「で、ここまで来たんだけど…プリン、何か感じる?」
「いえ、今の所、特に何も…。」
僕の感知能力よりもプリンの方が上の為、プリンの感知に反応がないとなると、僕にはお手上げと言う事になる。
「ふむ…となると、やはり隠れてるとか?」
魔物によっては、気配探知等に引っ掛からない魔物がいる。
大抵の場合は、気配を遮断するスキルを所持している場合があるので注意が必要である。
「そうなると、探し出すのはかなり大変になると思いますよ?」
「そ、そうなんですか?」
プリンの言葉にクズハが反応する。
「えぇ、私が言うのもなんだけど、スライムの擬態能力はピカイチですから…。」
プリンの言う擬態能力については、僕も納得がいく。
そもそも、プリンと出会ってすぐの頃は、まだ〖人化〗出来なかったので、そのまま町に入るのに問題があるからと鎧に擬態にして貰う事により、街に入ったのだが誰にもバレなかったからだ。
今にして思えば、よくバレなかったな…と思う。
ついでに言うのなら、聖王都でもプチスラ達の擬態は誰にもバレていなかったはずである。
と、まぁ…そんな訳でスライムが本気で擬態をした場合、探し出すのは困難になると言う訳だ。
「えっと…なら、どうやって見付け出す?」
「そうですね…いっその事、プチスラちゃん達を囮にするとか?」
と、そんな事を言ってくるプリン…。
「ちょっと待て…プチスラはプリンにとって子供みたいな物じゃないのか?」
疑問に思った僕はプリンに尋ねる。
「ご主人様、それは全然違いますよ?そうですね…あなたの知識で言えば…そう、ロボットみたいな物ですよ。
まぁ、私自身の一部を使っているのでクローンと言った方が良いのかも知れませんけど。」
「そ、そうなんだ…初めて知ったよ…。」
うん、何度も〖融合〗して文字通り『一心同体』になって、記憶すらも共有しているのにも関わらず、まだまだプリンの事を知らないんだな…と改めて思う。
もっとも、それは記憶を引き出すのとは別の感覚なので仕方がない部分もある。
「え、えっと…私には何が何だか…よく分からないんですけど、何がどうなってるんですか?」
と、記憶を共有していないクズハは寂しそうに尋ねてくる。
◇◆◇◆◇◆◇
それから少しの時間が経過する。
まずはクズハに説明をした後、プリンの提案を採用しプチスラを囮にして『例のスライム』を探す事にしたのだが、結果、1時間経っても未だに進展はなかったりする。
「15番、ロスト!ですが、コレもハズレですね…今回は、ゴブリンです。」
そう、多数のプチスラ達を撒き餌にして、『例のスライム』を誘き出す…所謂、釣りをしているのだ。
とは言え、プチスラ達は戦うだけの力は持たされておらず、文字通り『撒き餌』として、他の魔物にも狩られたりしている。
しかし、未だに、目的の『例のスライム』は釣れない。
「えっと…あと何匹残ってるんだ?」
僕は、プチスラはプリンとは別物と言う認識から、何人ではなく、何匹と呼ぶ事にした。
「あと12匹ですね、本当に釣れるか心配になってきました…。」
「あ、あの…ちょうどお茶が入りましたし、少し休憩なされたらどうですか?」
どうやら、何もする事がないクズハが気を利かせてお茶を入れてくれたようだ。
クズハ同様、僕も何もする事がないのだが、クズハみたいに気を利かせる事が出来ていない。
そんなクズハに、僕とは大違いだな…と、関心したのは内緒である。
「プリン、クズハがお茶を入れてくれたようだから休憩しよう。」
僕はプリンに声を掛ける…まぁ、声を掛けなくても、先程のクズハの呼び掛けはプリンにもしっかりと聞こえているはずだが、念の為にである。
「そうですね…少し、休憩しますか…。」
そう言って休憩を始める僕達。
そして、休憩を終えようとした時、ついに、その時は来た…。
「ヒット!ご主人様、やはり『例のスライム』の存在を確認しました!
直線距離にして約100メートル、場所は…あちらです!」
プリンはそう言って反応のあった方向を指で示す。
そして、プリンの言う『やはり』の言葉が示す様に、『例のスライム』が確認出来た。
ならば、後は退治するだけ…なのだが、何やらプリンの気合いの入り方が、いつもより高い気がするのは気の所為なのだろうか?
まぁ、何はともあれ、見付けたからには逃がしはしない…いざ、ご対面だ!
僕は一人、そっと気合を入れるのだった…。
とは言え、それらしい物を見たと言う目撃者の情報から推測している為、その情報が『例のスライム』なのかは判断出来ず、あくまでも推測の域を脱しない。
とは言え、そうである可能性は?と言うと、個人的にはかなり高いのでは?と思っている。
「で、ここまで来たんだけど…プリン、何か感じる?」
「いえ、今の所、特に何も…。」
僕の感知能力よりもプリンの方が上の為、プリンの感知に反応がないとなると、僕にはお手上げと言う事になる。
「ふむ…となると、やはり隠れてるとか?」
魔物によっては、気配探知等に引っ掛からない魔物がいる。
大抵の場合は、気配を遮断するスキルを所持している場合があるので注意が必要である。
「そうなると、探し出すのはかなり大変になると思いますよ?」
「そ、そうなんですか?」
プリンの言葉にクズハが反応する。
「えぇ、私が言うのもなんだけど、スライムの擬態能力はピカイチですから…。」
プリンの言う擬態能力については、僕も納得がいく。
そもそも、プリンと出会ってすぐの頃は、まだ〖人化〗出来なかったので、そのまま町に入るのに問題があるからと鎧に擬態にして貰う事により、街に入ったのだが誰にもバレなかったからだ。
今にして思えば、よくバレなかったな…と思う。
ついでに言うのなら、聖王都でもプチスラ達の擬態は誰にもバレていなかったはずである。
と、まぁ…そんな訳でスライムが本気で擬態をした場合、探し出すのは困難になると言う訳だ。
「えっと…なら、どうやって見付け出す?」
「そうですね…いっその事、プチスラちゃん達を囮にするとか?」
と、そんな事を言ってくるプリン…。
「ちょっと待て…プチスラはプリンにとって子供みたいな物じゃないのか?」
疑問に思った僕はプリンに尋ねる。
「ご主人様、それは全然違いますよ?そうですね…あなたの知識で言えば…そう、ロボットみたいな物ですよ。
まぁ、私自身の一部を使っているのでクローンと言った方が良いのかも知れませんけど。」
「そ、そうなんだ…初めて知ったよ…。」
うん、何度も〖融合〗して文字通り『一心同体』になって、記憶すらも共有しているのにも関わらず、まだまだプリンの事を知らないんだな…と改めて思う。
もっとも、それは記憶を引き出すのとは別の感覚なので仕方がない部分もある。
「え、えっと…私には何が何だか…よく分からないんですけど、何がどうなってるんですか?」
と、記憶を共有していないクズハは寂しそうに尋ねてくる。
◇◆◇◆◇◆◇
それから少しの時間が経過する。
まずはクズハに説明をした後、プリンの提案を採用しプチスラを囮にして『例のスライム』を探す事にしたのだが、結果、1時間経っても未だに進展はなかったりする。
「15番、ロスト!ですが、コレもハズレですね…今回は、ゴブリンです。」
そう、多数のプチスラ達を撒き餌にして、『例のスライム』を誘き出す…所謂、釣りをしているのだ。
とは言え、プチスラ達は戦うだけの力は持たされておらず、文字通り『撒き餌』として、他の魔物にも狩られたりしている。
しかし、未だに、目的の『例のスライム』は釣れない。
「えっと…あと何匹残ってるんだ?」
僕は、プチスラはプリンとは別物と言う認識から、何人ではなく、何匹と呼ぶ事にした。
「あと12匹ですね、本当に釣れるか心配になってきました…。」
「あ、あの…ちょうどお茶が入りましたし、少し休憩なされたらどうですか?」
どうやら、何もする事がないクズハが気を利かせてお茶を入れてくれたようだ。
クズハ同様、僕も何もする事がないのだが、クズハみたいに気を利かせる事が出来ていない。
そんなクズハに、僕とは大違いだな…と、関心したのは内緒である。
「プリン、クズハがお茶を入れてくれたようだから休憩しよう。」
僕はプリンに声を掛ける…まぁ、声を掛けなくても、先程のクズハの呼び掛けはプリンにもしっかりと聞こえているはずだが、念の為にである。
「そうですね…少し、休憩しますか…。」
そう言って休憩を始める僕達。
そして、休憩を終えようとした時、ついに、その時は来た…。
「ヒット!ご主人様、やはり『例のスライム』の存在を確認しました!
直線距離にして約100メートル、場所は…あちらです!」
プリンはそう言って反応のあった方向を指で示す。
そして、プリンの言う『やはり』の言葉が示す様に、『例のスライム』が確認出来た。
ならば、後は退治するだけ…なのだが、何やらプリンの気合いの入り方が、いつもより高い気がするのは気の所為なのだろうか?
まぁ、何はともあれ、見付けたからには逃がしはしない…いざ、ご対面だ!
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