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~第四章:冒険者編(中期)~
115ページ目…ゴーレム戦【1】
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「はぁぁぁぁぁッ!」
『カキーーーンッ!』
俺は、長剣・改を使い、全力…とまでは言わないが、それなりの力で振るった。
振るったのだが、残念ながら、まともに傷すら付かずに弾き返されてしまった。
まぁ、相手がオリハルコンゴーレムなのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが、流石に硬いかった…。
とは言え、コレでオリハルコンと言う金属が、俺の知ってるオリハルコンだと言う証明になったのかもしれない。
だとするならば、俺やプリンの攻撃、また、魔法で攻撃した所でダメージを与えるのは簡単では無いと推測出来る。
こうなると、やはり正攻法で、このゴーレムを倒すには、かなり手こずるのが予想出来る訳で…。
だったらどうするか…それは、正攻法がダメなら、正攻法で攻めなければ良いだけの話。
他の人からは、邪道と言われるだろうが、ゴーレムと言うのは基本的に人工的に作られた魔法生物が一般的だったりする。
そう言う意味で言うなら生きてる鎧のレオもゴーレムと同じ存在と言えるのかもしれない。
ここまで言えば、簡単に分かるだろうが、僕には〖魂強奪〗と言う、邪道な魔法がある。
それを使えば、ゴーレム自体にダメージを与えなくても、ゴーレムを倒す事が出来るのだ。
そして、このゴーレムはオリハルコン・ゴーレムであり、その材質は、知っての通りオリハルコンの塊である。
「プリン、援護頼むぞ!」
俺は、そう言うと毎度お馴染み無詠唱にて魔法を発動させる。
「我が意のままに…その力よ、存分に奮え!〖!魔法:身体強化&加速〗」
いつもの似非呪文を唱えつつ、発動するのは力と素早さを上げる魔法だ。
まぁ、似非呪文だけに、実際には無詠唱なので意味のない詠唱なのだが、気分と言うのは、やはり大事である。
水中と違い陸上で使えば、その効果は一目瞭然、段違いの強化になるであろう。
そして、魔王化している俺が使えば、段違いを通り越して、別次元へと変化する。
もっとも、魔王化している俺の身体は、ぶっちゃけプリンと同じスライムである。
どんな理を持って、力やら素早さが増大するのかは分からないが…と愚考する。
それを知っているだろう先生に聞いたとしても、おそらく『仕様です。』の一言で終わりそうだ。
と、そんな事を考えつつも、俺は既にゴーレム目掛けて、走り出している。
そして、それを迎え撃つかの如く、ゴーレムは俺へと腕を振るってくる。
「グオォォォォォ!」
どんどん俺の目の前に大きな腕が…そして拳が近づいてくる。
しかし、魔王化している俺には、そんなヤバイ攻撃も、余裕で躱せる速度である。
とは言え、今は躱す事が目的ではないので…。
〔〖魔法:空間転移〗!〕
あと少し遅れていたら、俺の身体はゴーレムの攻撃で消し飛んでいたかもしれない。
それほどの破壊力があると思われる攻撃で、地面が抉れる。
まぁ、流石にそんな事はないとは思うが、それでもダメージ…怪我を負う事になっていたはずだ。
だが、そうなる事はない…とは言っても今回は俺が避けたのではない。
プリンが魔法を使い、俺の身体をゴーレムの背中に転移させたのだ。
「今だ!〖スキル:魂強奪〗発動ッ!」
僕はゴーレムの背中に両手を当てると、勢い良くゴーレムから魂を奪っていく。
「グオォォォォォ!」
もう、殆ど魂の力が残っていないはずなのに、未だに抵抗を続けるゴーレム…往生際が悪い!
俺は、〖魂強奪〗の威力を限界までに引き上げる。
次の瞬間、俺の中に勢いよく魂の力が大量に流れ込んでくる。
ちょっと待て…さっき、俺は何て思った?
殆ど魂の力が残ってないのに?ならば…何故、こんなにも魂の力が流れ込んでくるんだ?
たかがゴーレムを作って動かすのに、これほどの力を与えているんだ?
少なくとも、俺がレオに与えている力の100倍はあるであろう力を…今も、どんどん吸い続ける。
まるで、底がない様な…だが、そんな心配は急に終わりを告げる事となる。
「カンカンカン、カンカンカン」
音の出所は…ゴーレム、その中から聞こえてきていたのだった…。
『カキーーーンッ!』
俺は、長剣・改を使い、全力…とまでは言わないが、それなりの力で振るった。
振るったのだが、残念ながら、まともに傷すら付かずに弾き返されてしまった。
まぁ、相手がオリハルコンゴーレムなのだから、当たり前と言えば当たり前なのだが、流石に硬いかった…。
とは言え、コレでオリハルコンと言う金属が、俺の知ってるオリハルコンだと言う証明になったのかもしれない。
だとするならば、俺やプリンの攻撃、また、魔法で攻撃した所でダメージを与えるのは簡単では無いと推測出来る。
こうなると、やはり正攻法で、このゴーレムを倒すには、かなり手こずるのが予想出来る訳で…。
だったらどうするか…それは、正攻法がダメなら、正攻法で攻めなければ良いだけの話。
他の人からは、邪道と言われるだろうが、ゴーレムと言うのは基本的に人工的に作られた魔法生物が一般的だったりする。
そう言う意味で言うなら生きてる鎧のレオもゴーレムと同じ存在と言えるのかもしれない。
ここまで言えば、簡単に分かるだろうが、僕には〖魂強奪〗と言う、邪道な魔法がある。
それを使えば、ゴーレム自体にダメージを与えなくても、ゴーレムを倒す事が出来るのだ。
そして、このゴーレムはオリハルコン・ゴーレムであり、その材質は、知っての通りオリハルコンの塊である。
「プリン、援護頼むぞ!」
俺は、そう言うと毎度お馴染み無詠唱にて魔法を発動させる。
「我が意のままに…その力よ、存分に奮え!〖!魔法:身体強化&加速〗」
いつもの似非呪文を唱えつつ、発動するのは力と素早さを上げる魔法だ。
まぁ、似非呪文だけに、実際には無詠唱なので意味のない詠唱なのだが、気分と言うのは、やはり大事である。
水中と違い陸上で使えば、その効果は一目瞭然、段違いの強化になるであろう。
そして、魔王化している俺が使えば、段違いを通り越して、別次元へと変化する。
もっとも、魔王化している俺の身体は、ぶっちゃけプリンと同じスライムである。
どんな理を持って、力やら素早さが増大するのかは分からないが…と愚考する。
それを知っているだろう先生に聞いたとしても、おそらく『仕様です。』の一言で終わりそうだ。
と、そんな事を考えつつも、俺は既にゴーレム目掛けて、走り出している。
そして、それを迎え撃つかの如く、ゴーレムは俺へと腕を振るってくる。
「グオォォォォォ!」
どんどん俺の目の前に大きな腕が…そして拳が近づいてくる。
しかし、魔王化している俺には、そんなヤバイ攻撃も、余裕で躱せる速度である。
とは言え、今は躱す事が目的ではないので…。
〔〖魔法:空間転移〗!〕
あと少し遅れていたら、俺の身体はゴーレムの攻撃で消し飛んでいたかもしれない。
それほどの破壊力があると思われる攻撃で、地面が抉れる。
まぁ、流石にそんな事はないとは思うが、それでもダメージ…怪我を負う事になっていたはずだ。
だが、そうなる事はない…とは言っても今回は俺が避けたのではない。
プリンが魔法を使い、俺の身体をゴーレムの背中に転移させたのだ。
「今だ!〖スキル:魂強奪〗発動ッ!」
僕はゴーレムの背中に両手を当てると、勢い良くゴーレムから魂を奪っていく。
「グオォォォォォ!」
もう、殆ど魂の力が残っていないはずなのに、未だに抵抗を続けるゴーレム…往生際が悪い!
俺は、〖魂強奪〗の威力を限界までに引き上げる。
次の瞬間、俺の中に勢いよく魂の力が大量に流れ込んでくる。
ちょっと待て…さっき、俺は何て思った?
殆ど魂の力が残ってないのに?ならば…何故、こんなにも魂の力が流れ込んでくるんだ?
たかがゴーレムを作って動かすのに、これほどの力を与えているんだ?
少なくとも、俺がレオに与えている力の100倍はあるであろう力を…今も、どんどん吸い続ける。
まるで、底がない様な…だが、そんな心配は急に終わりを告げる事となる。
「カンカンカン、カンカンカン」
音の出所は…ゴーレム、その中から聞こえてきていたのだった…。
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