~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神

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~第四章:冒険者編(中期)~

113ページ目…潜水調査開始

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〔う~ん、全然見付からないな…プリン、そっちはどう?何か見付かった?〕

 は少し離れた所で探索して居るであろうプリンに向けて〖念話〗で話し掛ける。
 ってか、コレ…距離が離れてるんだから、念話と言うより『遠話』って言った方が良くないか?

 そんな事を考えていると、プリンから返事が来る。

〔いえ、まだ何も…残念ながら、私の感知に引っ掛かるのは、せいぜい小魚だけ…ですね。〕
〔そっか、何度も言うが、どんな危険があるか分からないから、周囲に気を付けて探索を続けてくれよ?〕
〔はい、了解です。〕

 プリンの方も、まだ見付からないのか…いったい、ゴーレムは何処に居るんだろう…。
 俺は、20分ほど前の『あの光景』を思い出しながら、周囲を確認していた。

 と言うのも…20分ほど前、俺はゴーレムを探索する方法を考えれず『コレ、もう終了でよくね?』と思って、湖の畔でプリンとイチャイチャしようとしていた時の事だった…。

◆◇◆◇◆◇◆

「そう言えば…ご主人様と二人きりって久しぶりな様な気がしますね。」
「あぁ、言われてみれば、そうだな…って言っても、二人きりだった事があるのは、プリント出会ってからクズハと会う前の数時間だけなんだけどな…。」
「言われてみれば、そうですね…。
 出会った瞬間、殺され掛けて、そのまま力ずくでしたわされたんでした…。」
「ちょっと待てッ!?襲ってきたのはプリンだったろうッ!?
 しかも、急に進化したと思ったら、負けて惚れたから自分の物になれって…んで、俺が勝ったんだから、プリンが俺の物になるのが筋だって…勝手に記憶を改竄かいざんしないの!」

 まったく、何て人聞きの悪い事を…。

「ぶ~ぶ~、ご主人様のイジワル~!」
「はいはい、どうせ僕はイジワルですよ~。」

『バシャーン!ひゅ~~~、ドカッ!!』

「な、何だッ!?」

 離れた場所の水面が盛り上がったかと思うと、何かが僕達の所へと飛んできた。

「ご主人様、あそこです!」

 慌てる僕にプリンが湖を指さして声を掛けてくる。
 そこで僕が見た物は…虹色に輝く巨大な、手?

 もしかして、アレが、例のゴーレムなのか?
 あまりに唐突に現れた、それを僕黙って見ているしか出来なかった。

 ちなみに、飛んできた物…それは、僕が作った石の魚であったのだが、今は、バラバラに砕けて、〖擬魂付加フェイクソウル〗の効果は完全に切れていたのだった…。

◆◇◆◇◆◇◆

 そんな事があった為、魔王化からの〖分裂〗で、現在、プリンと一緒に湖の中を探索中だったりする…。

 しっかし…改めて思うが、この魔王化。
 ぶっちゃけ、既に称号が〖魔王〗になってるから、改めて魔王化と言うのもどうかと思うのだが、スライムの身体と言うのは、非常に便利だと思う。
 大幅に感知能力が上がる上に、呼吸すら必要としない。
 しかも、今の僕には状態異常無効が付いてるから、例え、これが湖ではなく毒沼の中でも平気だったりする。
 ある意味では、無敵と言っても過言ではないはずだ。

 まぁ、そんな事は置いておくとして、俺の探知にはプリンと同じ小魚しか反応がない訳で…。
 いったいどうなっているのだろう?と思わずにいられなかったのである…。
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