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~第四章:冒険者編(中期)~

101ページ目…ユニークスキル

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「DRADRAAAAAA!!」

 ちょっと待て!人を咥えたまま叫んでんじゃね~ッ!!
 と、こころの中でツッコミを入れつつも俺は敵を見た・・

◆◇◆◇◆◇◆

 種族:ブラックダイアドラゴン
 Lv:246/350
 HP:18750/18750 MP:12400/13500 SP:16800/16800
 攻撃力:5980 防御:3450 魔法力:6230 素早さ:1480
 技能スキル:〖スキル:竜の吐息ドラゴンブレス〗〖スキル:竜爪ドラゴン・クロー〗〖スキル:暗黒の爪ダークネス・クロー〗〖スキル:竜の尻尾ドラゴンテイル〗〖スキル:竜の牙ドラゴンファング〗〖スキル:飛行〗〖魔法:暴風雨ストーム〗〖魔法:蜃気楼ミラージュ〗〖スキル:忍び足〗〖念話〗

 称号:〖闇の暴君〗〖暗殺者〗〖策士〗

◆◇◆◇◆◇◆

 次の瞬間、刹那の内に、〖完壁模倣パーフェクト・コピー〗が発動し、習得出来るスキル全てが一瞬で手に入った。

 って、こいつ、HP、MP、SP…全部、1万超えてるじゃんよ…。
 しかも、攻撃力が約6000って、あ、ありえね~。
 こんなヤツ相手に、どう戦えと言うんだ?
 って、そんなヤツに噛まれた上に、心臓まで潰されているのに、俺、よく生きてるな…。

 もっとも、死ぬのは時間の問題だと思うが…そもそも、心臓を潰された時の影響だろうが、レオから生命反応が一切感じられない。
 先生の言う通り、やはりレオは死んでしまった様だ。
 しかし、攻撃力6000近くもあると、かなり頑丈だったはずのレオの防御力でも紙みたいに容易たやすく貫くのだろうか?
 そこまで考えていると、また頭の中で『ピキッ!』と、何かヒビが入った様な音が聞こえた。

 すると、何故か、昔、じぃちゃんの言っていた事を思い出した…。
 じぃちゃん曰く、ドラゴンの牙は、全てを穿うがつ…だそうだ。

 それが本当だとすると、ドラゴンの牙には絶対破壊?の能力が付加されていると言う事…噛まれたら最後、防具は無意味…と言う事になる。
 そりゃ…レオを貫いて、俺まで刺さる訳だ…と、何故か普通に納得する。

 ここまで考えて、俺はある事を思い出す…そう、俺は今、ドラゴンに喰われ掛けてると言う事だ。
 そんな訳で、何時までも、のんびりドラゴンの口に挟まっている訳にはいかない。
 何せ、俺を貫いている牙が、いつ、プリンに向くとも限らないのだから…。

「さてと、そろそろ抜け出すか…。」

 そう言うと、俺は〖人化・・〗を解いた。
 すると、俺の内側から、今まで封じられていた力の一部が解放される。

 俺が生きていた理由…それは、未だに魔王化したままで、〖分裂〗の実験中だったのだ。
 但し、そのままだと姿がデビルスライムのままである。
 その為、分裂体の一つに、俺の意識を反映させ〖人化〗で元の姿をとっていた。

 それが、ドラゴンの牙に貫かれても生きていた真相である。

 そして、プリンが闘気剣オーラブレードやらを使えたのも同様で、プリンが手に入れた〖スキル:分裂〗による物である。
 ならば、俺とプリンが再び融合すれば、本来の力を取り戻す事が出来るはずだ。

 それに、先程、システムの復旧とやらで手に入れた俺のチート…ユニークスキル〖究極進化〗により手に入れた〖超高速回復〗、コレの効果により、胸に穴が空いてる物の、すでにHPはフル回復している。

 そして…俺は、右手の親指と中指を擦り合わせて音を鳴らす。

『パチンッ!』

 ただの変哲もない指パッチン…だが、それは合図でしかない。
 俺のもう一つのユニークスキル…〖森羅万象しんらばんしょう〗を発動させたのだ。

 森羅万象…この世に存在する全ての物や現象を意味する言葉らしい。
 即ち、俺の力の及ぶ範囲内の全ての事象を、意のままに操る事が出来るチートスキル。
 もっとも、それほど広い範囲を支配出来る訳ではない…が、それでも、この場は俺の認識下である。
 と言うか、支配下と言った方が良いのか?そんな限定空間ではあるが、その中であれば無敵と言える最強スキルである。

 そんな凶悪なチートスキル発動させる…次の瞬間、ドラゴンの牙をへし折り、俺は地面に降り立ったのだった…。
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