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~第三章:美味い物ツアー編~
88ページ目…ナンパ?
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「ねぇねぇ、そこの可愛い彼女~、俺達とお茶しな~い?
何だったら~欲しい物だって買ってあげるよ~。」
いったい、何時の時代のナンパだ?って思えるほどのクズな二人組の男が、俺の目の前で女の子の声を掛けている。
そんな時代遅れのナンパを見たのは、港町〖アオイ〗で取引をしてから数日後の事だった。
ここメルトの町のギルドの雑談室…所謂、情報交換の場所で、ムスビ山脈に見た事もない様なゴーレムが出現したと言う噂を耳にした俺達は、次の目的地をムスビ山脈に決めたのは、つい一昨日の事だ。
そんな訳で、各自、必要と思う物を用意する様に…との話になり、別れて買い物をする事になったのだが…。
「本当に何でも買ってくれるの?」
「あぁ、もちろんだとも、俺達を楽しませてくれたら…ね。」
いやいやいや、今時、そんなバカみたいなナンパに引っ掛かったらダメでしょ?
って言うか、小学校の時、知らない人に付いていかない様にって注意されてた時の常套句みたいな台詞に近いんじゃないだろうか?
「楽しませれるか分からないけど、お金が無くなったから、ちょうど良かったわ。」
あ~ぁ、どこの箱入り娘だか知らないが、バカな子もいた物だ。
とは言え、今の声、プリンに似てた様な気がするのは気の所為だろうか?
何やら嫌な予感がして、改めて女の子をちゃんと確認する。
ふむふむ…確かにクズなナンパ野郎達の言う通り、確かに可愛い。
と言うか、むしろ、僕好みで、可愛いと言うよりは『すごく可愛い』と言った方が正解だ。
「ちょっと待て、アレって、マジでプリンじゃねッ!?」
またまた嫌な予感的中と言うべきか?
相変わらず嫌な予感と言う物は、良く当たる様に出来ている様だ。
って言うか、どうせ当たるなら宝くじの一等が当たって欲しい、と言った所だ。
まぁ、こっちの世界で宝くじなんて物があれば…の話だが。
そんな事を考えていたら、いつの間にやらプリンを連れた二人組が、ちょうど裏路地への角を曲がった所だった。
さすがにプリンならば大丈夫だろうが…それでも油断していたら分からない。
いや、もしかしたら、俺にはプリンにしか見えなかったがよく似た別人だった可能性も…。
この世界に奴隷制度もあるのだから、どっかの奴隷商人に売られないとも限らない。
もしも、そうなったら見失った時点で助けに行けなくなる。
プリン似の誰かだった場合、その場で助けなかった事を後悔するかも?
そう思った俺は、急いで後を追おうとする…が。
「きゃッ!」
慌てていた所為で、見知らぬ女性とぶつかってしまった。
とは言え、倒れたりする程の勢いって訳でもない。
「す、すいません、急いでいたもので!」
俺は急いで謝り、プリン達が曲がった角を曲がって唖然とした。
そう…時間にして十数秒しか経っていないのに、プリンの姿を見失ってしまったのだ。
あのクズども!俺だけのプリンにちょっかい掛けるとか死にたいみたいだな!と独占欲まるだしで心の中で叫んでしまった。
【称号:〖強欲〗を手に入れた。】
また不名誉な称号を手に入れた事により、俺は無性に不安になつつもり、どっちに行ったかさえも分からないのに走り出そうとした、次の瞬間…。
『チュドーーーンッ!!』
俺から、それほど離れていない距離にある古い建物が勢いよく吹き飛んだを目撃した。
『パラ、パラパラ…。』
吹き飛んだ建物から瓦礫が崩れ落ちている。
そんな中、プリンが建物から出てきた。
「まったくもぅ…欲しい物買ってくれるって言うから付いて来たのに、とんだ無駄足だったわ。」
そんな台詞を吐き捨て、もう一度、ボロボロに建物に攻撃を加えた。
果たして、今の俺にあんな非常識な攻撃が出来るのだろうか?
「あッ!ご主人様、ちょうど良い所に!私、欲しい物があるんですが買ってください♪」
プリンはそう言うと、俺の腕に自分の腕を絡ませて、どこかに連れて行こうとする。
俺は腕に当たっている、その柔らかな感触の魔力に逆らえず、プリンに連れられて強制的に買い物に付き合わされてしまった。
ちなみに、プリンには知らない人に声掛けられても付いていかない、等の常識を買い物の途中で教え込むのであった…。
って言うか、僕の記憶も持ってるはずなんだから、下手に付いて行ったりしないで欲しい所だ…。
追伸、後日、プリンが吹き飛ばした建物から奇跡的に掠り傷で済んだクズ野郎二人組が発見されたとギルドで聞いた時、以前、プリンが俺と最初にした約束をしっかり守っている事に、少し感動を覚え、プリンの頭を撫でてあげたのは言うまでもない…。
何だったら~欲しい物だって買ってあげるよ~。」
いったい、何時の時代のナンパだ?って思えるほどのクズな二人組の男が、俺の目の前で女の子の声を掛けている。
そんな時代遅れのナンパを見たのは、港町〖アオイ〗で取引をしてから数日後の事だった。
ここメルトの町のギルドの雑談室…所謂、情報交換の場所で、ムスビ山脈に見た事もない様なゴーレムが出現したと言う噂を耳にした俺達は、次の目的地をムスビ山脈に決めたのは、つい一昨日の事だ。
そんな訳で、各自、必要と思う物を用意する様に…との話になり、別れて買い物をする事になったのだが…。
「本当に何でも買ってくれるの?」
「あぁ、もちろんだとも、俺達を楽しませてくれたら…ね。」
いやいやいや、今時、そんなバカみたいなナンパに引っ掛かったらダメでしょ?
って言うか、小学校の時、知らない人に付いていかない様にって注意されてた時の常套句みたいな台詞に近いんじゃないだろうか?
「楽しませれるか分からないけど、お金が無くなったから、ちょうど良かったわ。」
あ~ぁ、どこの箱入り娘だか知らないが、バカな子もいた物だ。
とは言え、今の声、プリンに似てた様な気がするのは気の所為だろうか?
何やら嫌な予感がして、改めて女の子をちゃんと確認する。
ふむふむ…確かにクズなナンパ野郎達の言う通り、確かに可愛い。
と言うか、むしろ、僕好みで、可愛いと言うよりは『すごく可愛い』と言った方が正解だ。
「ちょっと待て、アレって、マジでプリンじゃねッ!?」
またまた嫌な予感的中と言うべきか?
相変わらず嫌な予感と言う物は、良く当たる様に出来ている様だ。
って言うか、どうせ当たるなら宝くじの一等が当たって欲しい、と言った所だ。
まぁ、こっちの世界で宝くじなんて物があれば…の話だが。
そんな事を考えていたら、いつの間にやらプリンを連れた二人組が、ちょうど裏路地への角を曲がった所だった。
さすがにプリンならば大丈夫だろうが…それでも油断していたら分からない。
いや、もしかしたら、俺にはプリンにしか見えなかったがよく似た別人だった可能性も…。
この世界に奴隷制度もあるのだから、どっかの奴隷商人に売られないとも限らない。
もしも、そうなったら見失った時点で助けに行けなくなる。
プリン似の誰かだった場合、その場で助けなかった事を後悔するかも?
そう思った俺は、急いで後を追おうとする…が。
「きゃッ!」
慌てていた所為で、見知らぬ女性とぶつかってしまった。
とは言え、倒れたりする程の勢いって訳でもない。
「す、すいません、急いでいたもので!」
俺は急いで謝り、プリン達が曲がった角を曲がって唖然とした。
そう…時間にして十数秒しか経っていないのに、プリンの姿を見失ってしまったのだ。
あのクズども!俺だけのプリンにちょっかい掛けるとか死にたいみたいだな!と独占欲まるだしで心の中で叫んでしまった。
【称号:〖強欲〗を手に入れた。】
また不名誉な称号を手に入れた事により、俺は無性に不安になつつもり、どっちに行ったかさえも分からないのに走り出そうとした、次の瞬間…。
『チュドーーーンッ!!』
俺から、それほど離れていない距離にある古い建物が勢いよく吹き飛んだを目撃した。
『パラ、パラパラ…。』
吹き飛んだ建物から瓦礫が崩れ落ちている。
そんな中、プリンが建物から出てきた。
「まったくもぅ…欲しい物買ってくれるって言うから付いて来たのに、とんだ無駄足だったわ。」
そんな台詞を吐き捨て、もう一度、ボロボロに建物に攻撃を加えた。
果たして、今の俺にあんな非常識な攻撃が出来るのだろうか?
「あッ!ご主人様、ちょうど良い所に!私、欲しい物があるんですが買ってください♪」
プリンはそう言うと、俺の腕に自分の腕を絡ませて、どこかに連れて行こうとする。
俺は腕に当たっている、その柔らかな感触の魔力に逆らえず、プリンに連れられて強制的に買い物に付き合わされてしまった。
ちなみに、プリンには知らない人に声掛けられても付いていかない、等の常識を買い物の途中で教え込むのであった…。
って言うか、僕の記憶も持ってるはずなんだから、下手に付いて行ったりしないで欲しい所だ…。
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