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~第二章:冒険者編(初期)~
48ページ目…お買い物【1】
しおりを挟む 皆さん、お元気ですか?僕は、もうダメかもしれません…。
と、言っても、死んじゃう訳ではないし、命の危険がある訳では無いので、そこは安心して下さい。
只、待ちくたびれているだけだったりします…。
これは元の世界でも言えるのですが、こちらの世界でも同じ事が言える様です。
って、前置きはどっかそこら辺に捨てておくとして、何の事か説明しようと思います。
事の発端は、宿屋から買い物に出たのが原因と言えます。
その買い物と言うのが、クズハの服を買うと言う物だったのです。
クズハを奴隷として手に入れたまでは良かったのですが、生憎、クズハは自分の物を何も持っていなかったのです。
つまり、着替えを持っていなかったのです。
まぁ、それを言うなら、僕も何ですけどね?
何はともあれ、こちらの世界では新品の服と言うのはオーダーメイドを指す言葉の様で、古着屋にて中古の服を買うのが一般的な様です。
と、此処までは普通の事、問題は…。
何で、女の子の買い物と言う物は、こうも時間が掛かるのだろう…と思う。
従兄弟のお姉ちゃんとデパートに買い物に行った時もそうだった。
『ちょっと待ってて』と言われ、待てど暮らせど一向に戻ってこない…気が付いたら、2時間も待たされた事があった。
ただ、愚痴っても意味がないのは理解している…。
理解はしているのだが…納得がいかない。
待ってる身としては、まだかまだかとイライラしてくる。
と言う訳で…現在、女の子達は服屋でお買い物中に付き、僕は店先で待っている状況だったりする。
ちなみに、こうなった原因…それは、宿屋で準備していた時の事だ。
〔そう言えば…ご主人様、人化のレベルが上がってるみたいで、姿を多少変化させる事が出来る様になったみたいなんですが…クズハさんの着替え見たら、私も色々試してみたくなりました。〕
「え~っと…具体的には何を?」
〔私も、お着替えしたいです!〕
「えぇ~~~~~ッ!?」
〔だって…ご主人様の為に、もっと可愛くなりたいんです…ダメですか?〕
と…好きな女の子が首を傾け、上目遣いで甘えられたら、彼女いない歴十八年の僕には抵抗する術はなく、コロッと堕ちてしまっても仕方が無いじゃないか…。
そんなこんなで、現在、彼女はショルダーバックの様な形に〖擬態〗して、クズハとお買い物中と言う事になる。
え?なんで服を選ぶのに僕は一緒じゃないのか…だって?
だって、僕は男ですよ?流石に、ランジェリーショップに入るのは恥ずかしいので勘弁してくださいって話だ。
ってな訳で、中に呼びに行く事も出来ず、ずっと外で待ちぼうけをしている…と言う訳だ。
ちなみに…たまにプリンから念話で、どんな下着が凄いだのフリルがどうだのと報告が入るが…個人的にはシンプルの方が好みだったりする。
とは言え、夜、女子からエッチな姿で誘われたら理性が保てるか心配になるので、今は、下着よりもお出掛けする為の服を買いに行きたい気分だ。
「お、お待たせしました…ご…ムゲン様は旅をしてると聞いていますので、プリン様から許可を頂き、少々、多めに購入させて頂きました。」
クズハはそう言うと、僕に買ったばかりの下着を見せようとする。
〔えへへ…私も、ご主人様を悩殺出来るだけのデザインは覚えて来ました♪〕
「そ、そうなんだ…次は、ちゃんとした服屋に行こうか?早くしないとお店が閉まっちゃうし…。
そ、それに、僕も替えの服とか持ってないから、着替えが無いと、明日、着る服が無くて困ってしまうからね?」
と、テレ隠しで次の店に急ぐ事にする。
◆◇◆◇◆◇◆
歴史は繰り返されると言うが…その通りだと思う。
ただ…それでも、この世界にも安物の既製品と言う物があって良かったと思う。
基本的には古着の店で買うのだが、普通に既製品を扱う店があったのだ。
何でも…昔、異世界から来たセイギとか言う勇者が、服屋に助言して、その様に既製品を扱う店が出来たらしい。
今では街だけではなく、どこの町にも基本的にあるとの情報だった。
昔の勇者とやら、グッジョブッ!!
で、話を戻す…僕は、自分の分の服や下着をさっさと購入。
で…再び待ちぼうけを食らっていた。
先生…なんで、女の子と言う物は、こうも買い物に時間が掛かるんでしょうか?
【う~ん…それは私にも分からない、かな?】
【そもそも、世界の七不思議の一つですから…。】
って言うか、ネタで聞いたのに、まさか本当に返事が返って来るとは思わなかった。
それにしても、世界の七不思議…ですか…それは、なんと言って良いのやら…。
【何も言わなければいいのでは?】
【と言うか…そんなに女の子の買い物って時間掛かってるかしら?】
…もしかして、先生も時間が掛かるのですか?
【な、何の事かな~…あ、友達に呼ばれちゃったから、またね~。】
って、先生ッ?!せんせ~いッ!!
【………。】
何だかな…さっきは留守電だったし、今回は逃げるし…。
この世界に直接関係してるみたいなのに、そんなんで良いのだろうか?
と、悩んでいたら、買い物を終えた二人が店から出てきた。
「やっと出てきたか…おかえり、荷物は無限庫に入れるから、僕に渡して?」
〔ご主人様、この世界に無限庫持ちは少ないと思うので、人に見られる場所では使わない方が良いと思いますが…〕
「え!?ご主人様…じゃなかった、ム、ムゲン様は無限庫持ちだったのですか…凄いです!」
なるほど…さすが、特殊スキルなだけの事はある。
だったら、これからは人がいる場所で使うのは止めておいた方が良いだろう…。
あ…だとしたら、さっきの店の2件隣の鞄屋さんで見付けた、あの鞄があると便利かもしれない。
「ごめん、ちょっと買いたい物が出来たから、ここで待ってて…いや、それか一緒に来る?」
〔もちろん、行きます!〕
「わ、私も行きます!」
と、返事をしてくれた…どうやら、二人とも付いてくる様だ。
〔それで…何を買うんですか?〕
「あぁ、ちょっと大きめな斜め掛け鞄を買おうかと。」
「え、えっと…そんな鞄、何に使うのですか?」
「いや、無限庫が目立つなら、鞄から取り出す様に見せて、無限庫から取り出せばバレないんじゃないかな?
ちょっと大きめだから、普通に使っても、いっぱい入るだろうし。」
僕は、未来の猫型ロボットがお腹のポケットから道具を取り出すアニメのネタを、この世界で真似する事にした。
もっとも、この異世界でも、そんなポケットは格好が悪いので斜め掛け鞄で代用するんだけど…ね。
しかし…あのドアを開けたら違う場所って道具、確か定価が64万円だったっけ?
はやく元の世界で発明されて販売して欲しいぜ。
いや~、このネタ考えた人、マジ天才だわ。
〔ご主人様、よくそんな事を思い付きますね…私じゃ思いつかなかったです。〕
「わ、私も思いつきません…ビックリです。」
すいません、僕もそのネタ知らなかったら、たぶん思い付かなかったと思います。
と言うのは秘密にして、ドヤ顔で『凄いだろ~』と自慢してしまった。
いや、もしかしたらプリンとは記憶を共有したから気が付いているかも知れないが…。
何はともあれ、その内、神様からバチが当たりそうで怖い今日この頃です…。
と、言っても、死んじゃう訳ではないし、命の危険がある訳では無いので、そこは安心して下さい。
只、待ちくたびれているだけだったりします…。
これは元の世界でも言えるのですが、こちらの世界でも同じ事が言える様です。
って、前置きはどっかそこら辺に捨てておくとして、何の事か説明しようと思います。
事の発端は、宿屋から買い物に出たのが原因と言えます。
その買い物と言うのが、クズハの服を買うと言う物だったのです。
クズハを奴隷として手に入れたまでは良かったのですが、生憎、クズハは自分の物を何も持っていなかったのです。
つまり、着替えを持っていなかったのです。
まぁ、それを言うなら、僕も何ですけどね?
何はともあれ、こちらの世界では新品の服と言うのはオーダーメイドを指す言葉の様で、古着屋にて中古の服を買うのが一般的な様です。
と、此処までは普通の事、問題は…。
何で、女の子の買い物と言う物は、こうも時間が掛かるのだろう…と思う。
従兄弟のお姉ちゃんとデパートに買い物に行った時もそうだった。
『ちょっと待ってて』と言われ、待てど暮らせど一向に戻ってこない…気が付いたら、2時間も待たされた事があった。
ただ、愚痴っても意味がないのは理解している…。
理解はしているのだが…納得がいかない。
待ってる身としては、まだかまだかとイライラしてくる。
と言う訳で…現在、女の子達は服屋でお買い物中に付き、僕は店先で待っている状況だったりする。
ちなみに、こうなった原因…それは、宿屋で準備していた時の事だ。
〔そう言えば…ご主人様、人化のレベルが上がってるみたいで、姿を多少変化させる事が出来る様になったみたいなんですが…クズハさんの着替え見たら、私も色々試してみたくなりました。〕
「え~っと…具体的には何を?」
〔私も、お着替えしたいです!〕
「えぇ~~~~~ッ!?」
〔だって…ご主人様の為に、もっと可愛くなりたいんです…ダメですか?〕
と…好きな女の子が首を傾け、上目遣いで甘えられたら、彼女いない歴十八年の僕には抵抗する術はなく、コロッと堕ちてしまっても仕方が無いじゃないか…。
そんなこんなで、現在、彼女はショルダーバックの様な形に〖擬態〗して、クズハとお買い物中と言う事になる。
え?なんで服を選ぶのに僕は一緒じゃないのか…だって?
だって、僕は男ですよ?流石に、ランジェリーショップに入るのは恥ずかしいので勘弁してくださいって話だ。
ってな訳で、中に呼びに行く事も出来ず、ずっと外で待ちぼうけをしている…と言う訳だ。
ちなみに…たまにプリンから念話で、どんな下着が凄いだのフリルがどうだのと報告が入るが…個人的にはシンプルの方が好みだったりする。
とは言え、夜、女子からエッチな姿で誘われたら理性が保てるか心配になるので、今は、下着よりもお出掛けする為の服を買いに行きたい気分だ。
「お、お待たせしました…ご…ムゲン様は旅をしてると聞いていますので、プリン様から許可を頂き、少々、多めに購入させて頂きました。」
クズハはそう言うと、僕に買ったばかりの下着を見せようとする。
〔えへへ…私も、ご主人様を悩殺出来るだけのデザインは覚えて来ました♪〕
「そ、そうなんだ…次は、ちゃんとした服屋に行こうか?早くしないとお店が閉まっちゃうし…。
そ、それに、僕も替えの服とか持ってないから、着替えが無いと、明日、着る服が無くて困ってしまうからね?」
と、テレ隠しで次の店に急ぐ事にする。
◆◇◆◇◆◇◆
歴史は繰り返されると言うが…その通りだと思う。
ただ…それでも、この世界にも安物の既製品と言う物があって良かったと思う。
基本的には古着の店で買うのだが、普通に既製品を扱う店があったのだ。
何でも…昔、異世界から来たセイギとか言う勇者が、服屋に助言して、その様に既製品を扱う店が出来たらしい。
今では街だけではなく、どこの町にも基本的にあるとの情報だった。
昔の勇者とやら、グッジョブッ!!
で、話を戻す…僕は、自分の分の服や下着をさっさと購入。
で…再び待ちぼうけを食らっていた。
先生…なんで、女の子と言う物は、こうも買い物に時間が掛かるんでしょうか?
【う~ん…それは私にも分からない、かな?】
【そもそも、世界の七不思議の一つですから…。】
って言うか、ネタで聞いたのに、まさか本当に返事が返って来るとは思わなかった。
それにしても、世界の七不思議…ですか…それは、なんと言って良いのやら…。
【何も言わなければいいのでは?】
【と言うか…そんなに女の子の買い物って時間掛かってるかしら?】
…もしかして、先生も時間が掛かるのですか?
【な、何の事かな~…あ、友達に呼ばれちゃったから、またね~。】
って、先生ッ?!せんせ~いッ!!
【………。】
何だかな…さっきは留守電だったし、今回は逃げるし…。
この世界に直接関係してるみたいなのに、そんなんで良いのだろうか?
と、悩んでいたら、買い物を終えた二人が店から出てきた。
「やっと出てきたか…おかえり、荷物は無限庫に入れるから、僕に渡して?」
〔ご主人様、この世界に無限庫持ちは少ないと思うので、人に見られる場所では使わない方が良いと思いますが…〕
「え!?ご主人様…じゃなかった、ム、ムゲン様は無限庫持ちだったのですか…凄いです!」
なるほど…さすが、特殊スキルなだけの事はある。
だったら、これからは人がいる場所で使うのは止めておいた方が良いだろう…。
あ…だとしたら、さっきの店の2件隣の鞄屋さんで見付けた、あの鞄があると便利かもしれない。
「ごめん、ちょっと買いたい物が出来たから、ここで待ってて…いや、それか一緒に来る?」
〔もちろん、行きます!〕
「わ、私も行きます!」
と、返事をしてくれた…どうやら、二人とも付いてくる様だ。
〔それで…何を買うんですか?〕
「あぁ、ちょっと大きめな斜め掛け鞄を買おうかと。」
「え、えっと…そんな鞄、何に使うのですか?」
「いや、無限庫が目立つなら、鞄から取り出す様に見せて、無限庫から取り出せばバレないんじゃないかな?
ちょっと大きめだから、普通に使っても、いっぱい入るだろうし。」
僕は、未来の猫型ロボットがお腹のポケットから道具を取り出すアニメのネタを、この世界で真似する事にした。
もっとも、この異世界でも、そんなポケットは格好が悪いので斜め掛け鞄で代用するんだけど…ね。
しかし…あのドアを開けたら違う場所って道具、確か定価が64万円だったっけ?
はやく元の世界で発明されて販売して欲しいぜ。
いや~、このネタ考えた人、マジ天才だわ。
〔ご主人様、よくそんな事を思い付きますね…私じゃ思いつかなかったです。〕
「わ、私も思いつきません…ビックリです。」
すいません、僕もそのネタ知らなかったら、たぶん思い付かなかったと思います。
と言うのは秘密にして、ドヤ顔で『凄いだろ~』と自慢してしまった。
いや、もしかしたらプリンとは記憶を共有したから気が付いているかも知れないが…。
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