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~チュートリアル?~
19ページ目…魔獣の練習
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魔銃の練習を始めるにあたり、まず最初にする事は魔銃の中に残っている魔弾を空にする事である。
まぁ、別に空にする必要があるか?と聞かれたら微妙ではあるが、これから行うのは魔銃の練習と検証なので、ひとまず…と言った所だ。
そんな訳で、とりあえず、僕は宝箱に向けて『全弾』撃ち込んでから、『再充填』をする。
その際、魔銃に吸われる量を知る為に、ステータス画面を見ながら再充填をした。
ステータス画面を確認しながらリロードした結果、6発充填するのにMP6を消費した。
今度は、6発の半分である3発を撃ち、再びリロードをする…今度はMP3の消費だった。
以上の結果から、既に分かっている事だが、間違いなく1発充填するのにMP1が必要と言う事が判明した。
コレでリロードに必要なMP量に関しては調べ終わったと思う。
まぁ、僕の事…どっか抜けてるから、まだまだ忘れてる事がありそうな気もするが…今は無視する事にした。
◆◇◆◇◆◇◆
「オラオラオラオラオラオラッ!再充填!」
コレで何度目の再充填だろうか…僕はMPの続く限り、撃っては休み、休んでは撃つと言う行為を繰り返していた。
僕が住んでいた国では銃を撃つなんて機会は皆無…と言うより、猟師や警察しか銃の所持は許可されていない。
一部、例外があるのだが…それは違法であり、バレたら警察に捕まって刑務所行きになる。
もっとも、人は悪い事をすると興奮したり優越感を覚えたりするので、隠れて所持する人も、相当数いる様だが…。
それ故に、僕は、異世界とは言え銃を使う事に対しての背徳感からか、自分でテンションが上がっているのが分かってはいる物の、銃を撃つ事に興奮を覚えて撃ちまくっていた。
もっとも、この世界で冒険するのに必要な行為なのだと、誰に言うでもなく言い訳をしてみる。
ちなみに、検証する為とは言え、魔銃を乱射しまくっているので、偶に砕けた壁や床の破片が飛んできたりして腕や脚に当たったりする為、地味に怪我を負いながら狙っている場所と照準のズレを合わせていく作業となっていた。
まずは利き手から…と言う訳で右手で何度も撃って、感覚を摺り合わせていく。
次に銃を左手に持ち替えて、撃ち始める。
何故か、左手で撃った方が命中率が高い気もするが、誤差の範囲内だと思う。
とりあえず、左右の手で魔銃の扱いに慣れておく必要があると言うのがメインの理由だが、それとは別に、個人的な理由もある。
それは…魔物の群れに飛び込んでいき、片手に剣、もう一方の手には銃で握り、魔物達を駆逐する様を想像してみて欲しい。
うん、すごく格好良いじゃないか!
若干、厨二病っぽいと思うが格好良い…誰が何と言おうと格好良いッ!!
い、いかん…興奮しすぎて涎《よだれ》が…僕は慌てて、服の袖で涎を拭いた。
◆◇◆◇◆◇◆
「ふぅ…左手でも、大分、狙った所に当たる様になってきたな…後は、実際に何処まで戦えるか…だな。」
かなりボロボロになった宝箱を見て、次のステップ…実際に魔物を攻撃する事で、どれだけ戦えるかの検証に入ろう思う。
とは言え、3階には、未だ敵がいない…少し前、2階を探索した時にも、まだ魔物はいなかった。
そして、残念な事に、1階には、最初から敵がいない。
その為、一度、魔物が湧いてくる事を期待しつつ、3階に戻って練習をしていたのだが、やはり出てこない。
そこで、思った事…それは、この塔を出て、真なる意味での冒険を開始する時が来たのだろうと言う事。
ならば…と、この世界で冒険を始める決意し2階への階段を下りる為に移動を開始する。
そして、人生の第一歩を踏み出した!
………筈だった…。
「うわぁッ!?」
『ドタドタドタ、バキッ!』
「いって~~~~ッ!」
いきなり目の前の景色が回ったと思ったら、階段を転げ落ちた。
巨大な鼠と戦った時といい、何でこんなにドジな事ばかり起こるのだろう?
そもそも、僕は、此処までドジでは無かったはすなのに…。
何はともあれ、転げ落ちた際に、左足を怪我したみたいで激痛が走り、その場に蹲うずくまる事を余儀なくさえれた。
あ~、コレ、絶対に折れてると思うんだが、どうなんだろう…気の所為かな?
って言うか、第一歩を踏み出すのではなく、思い切り踏み外すってどうよ?
僕は、溢れてくる涙を零さぬ様にグッと我慢しながら〖自己治癒〗が足の痛みを治してくれるまで、ただただ、ひたすら耐えたのだった…。
まぁ、別に空にする必要があるか?と聞かれたら微妙ではあるが、これから行うのは魔銃の練習と検証なので、ひとまず…と言った所だ。
そんな訳で、とりあえず、僕は宝箱に向けて『全弾』撃ち込んでから、『再充填』をする。
その際、魔銃に吸われる量を知る為に、ステータス画面を見ながら再充填をした。
ステータス画面を確認しながらリロードした結果、6発充填するのにMP6を消費した。
今度は、6発の半分である3発を撃ち、再びリロードをする…今度はMP3の消費だった。
以上の結果から、既に分かっている事だが、間違いなく1発充填するのにMP1が必要と言う事が判明した。
コレでリロードに必要なMP量に関しては調べ終わったと思う。
まぁ、僕の事…どっか抜けてるから、まだまだ忘れてる事がありそうな気もするが…今は無視する事にした。
◆◇◆◇◆◇◆
「オラオラオラオラオラオラッ!再充填!」
コレで何度目の再充填だろうか…僕はMPの続く限り、撃っては休み、休んでは撃つと言う行為を繰り返していた。
僕が住んでいた国では銃を撃つなんて機会は皆無…と言うより、猟師や警察しか銃の所持は許可されていない。
一部、例外があるのだが…それは違法であり、バレたら警察に捕まって刑務所行きになる。
もっとも、人は悪い事をすると興奮したり優越感を覚えたりするので、隠れて所持する人も、相当数いる様だが…。
それ故に、僕は、異世界とは言え銃を使う事に対しての背徳感からか、自分でテンションが上がっているのが分かってはいる物の、銃を撃つ事に興奮を覚えて撃ちまくっていた。
もっとも、この世界で冒険するのに必要な行為なのだと、誰に言うでもなく言い訳をしてみる。
ちなみに、検証する為とは言え、魔銃を乱射しまくっているので、偶に砕けた壁や床の破片が飛んできたりして腕や脚に当たったりする為、地味に怪我を負いながら狙っている場所と照準のズレを合わせていく作業となっていた。
まずは利き手から…と言う訳で右手で何度も撃って、感覚を摺り合わせていく。
次に銃を左手に持ち替えて、撃ち始める。
何故か、左手で撃った方が命中率が高い気もするが、誤差の範囲内だと思う。
とりあえず、左右の手で魔銃の扱いに慣れておく必要があると言うのがメインの理由だが、それとは別に、個人的な理由もある。
それは…魔物の群れに飛び込んでいき、片手に剣、もう一方の手には銃で握り、魔物達を駆逐する様を想像してみて欲しい。
うん、すごく格好良いじゃないか!
若干、厨二病っぽいと思うが格好良い…誰が何と言おうと格好良いッ!!
い、いかん…興奮しすぎて涎《よだれ》が…僕は慌てて、服の袖で涎を拭いた。
◆◇◆◇◆◇◆
「ふぅ…左手でも、大分、狙った所に当たる様になってきたな…後は、実際に何処まで戦えるか…だな。」
かなりボロボロになった宝箱を見て、次のステップ…実際に魔物を攻撃する事で、どれだけ戦えるかの検証に入ろう思う。
とは言え、3階には、未だ敵がいない…少し前、2階を探索した時にも、まだ魔物はいなかった。
そして、残念な事に、1階には、最初から敵がいない。
その為、一度、魔物が湧いてくる事を期待しつつ、3階に戻って練習をしていたのだが、やはり出てこない。
そこで、思った事…それは、この塔を出て、真なる意味での冒険を開始する時が来たのだろうと言う事。
ならば…と、この世界で冒険を始める決意し2階への階段を下りる為に移動を開始する。
そして、人生の第一歩を踏み出した!
………筈だった…。
「うわぁッ!?」
『ドタドタドタ、バキッ!』
「いって~~~~ッ!」
いきなり目の前の景色が回ったと思ったら、階段を転げ落ちた。
巨大な鼠と戦った時といい、何でこんなにドジな事ばかり起こるのだろう?
そもそも、僕は、此処までドジでは無かったはすなのに…。
何はともあれ、転げ落ちた際に、左足を怪我したみたいで激痛が走り、その場に蹲うずくまる事を余儀なくさえれた。
あ~、コレ、絶対に折れてると思うんだが、どうなんだろう…気の所為かな?
って言うか、第一歩を踏み出すのではなく、思い切り踏み外すってどうよ?
僕は、溢れてくる涙を零さぬ様にグッと我慢しながら〖自己治癒〗が足の痛みを治してくれるまで、ただただ、ひたすら耐えたのだった…。
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