ポーカーフェイスな悪役

マル

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ゲームの始まり高等部

高等部編 図書館

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  12月に入った、澪さんは充分に休めたようだ
あれから少し変わったことがある、中田が
王月に来なくなった、自主退学だそうだ

最後に見た中田は…鼻水と涙で顔を汚ならしくし、自分は悪くないと逆上し、ふと私と
目が合い‥‥気絶した、顔を真っ青にして

私は特にこれといってなにもしていない
特に思うこともなく、意識を本を戻した

それと中田姉も王月の大学だったらしくそちらもまた、自主退学をしたらしい

美住の周りには常にいる人がいる
美住は人を甘やかすのが得意だ
聴き手も話し手も上手い
人を引き付ける

ゲームに出てきた過去の問題はいつの間にかなくなってはいるが‥‥はぁー

一度にたくさん問題がでで来るのは疲れる
肩凝るよ

誰もいない、相変わらず静かだ‥
この誰も来ない、存在感のない図書館は、ゲームの登場人物の中の重要人物だけが来ることがはっきりわかった、私もそれに当てはまるから迷わずにたどり着けたと思う

ここの司書にカウンター業務を押し付けられてしまった‥まぁやることはないがね‥

ここの司書さんは勿論‥男だ
王月に男が多いのは無論BLゲームだからだ‥

?「黒葛さん‥」
 舜「おう、ハスキー」

そうか、日野もヒロインだったな‥まだ
中等部‥三年?

そう思いながら日野が持ってきた1冊の本と本の中身をを確認した‥
さすがの私も‥驚愕してしまった

パタン

っ!えぇ‥
 舜「‥‥読んでもいいもの?」
これ‥‥見つけてしまったか‥
まぁ普通は絶対に無いものだしね…

日「え?」

上級者向けの・・・官能小説
気づいてない?

 舜「こちら官能小説です‥」
日「・・・・!」

顔中真っ赤‥首まで、ボフンって効果音付きそう

 舜「知らずか?‥よくたどり着いたな
これからは気を付けろよ、これは私が戻しておく‥もし読みたいなら初心者向けの読んだら‥いいよ」

日「よっ読み‥ません!‥そっそれと、
黒葛さんは‥読むん‥ですか」
 舜「いいや、司書の趣味‥‥日野‥」

日「瑞季‥です」
ナイス、覚えるの簡単そうとか言ってたのに‥ワ忘れていた、危ないね

 舜「日野瑞季よ、そうおどおどするな
聞き取りにくい、少し抑えて」

日野を呼びつけ、ある本のコーナーに向かっている、私がおすすめする本を読みたいとのことで、案内をことになった

 舜「こちらです」
日「すごッ!」

 舜「ぁ、ここで待ってて」

日野が私に待てと言われ、待っている間なにか面白そうな本を探すことにしたらしい‥が、私がどこに行くのか気になっている様子だ、こちらをチラチラ見ている

それはまぁいいとして、さっき司書がいた‥官能小説を集めるという趣味を持ってはいるが、悪い人ではないと思う

自分の事を変態と自覚している分…まぁ‥ね
他にもそっちに詳しい部分があるが
悪い人ではないよ

聞き耳を立てよう

『‥ちょいごめん』

足跡がこちらに近づいてくる
さすがにバレた

 舜「やっほー」
司書「はぁい舜君♪」
やっぱりバレていたか

 舜「司書は理事長と仲良いの?
親友?恋人?」
司書「ううん違う、強いて言うなら親友だ」

どうやら司書と言う呼び方を良く思っていないらしい、名前を知らないのだから仕方がないが、今さら聞くのもめんどくさい

 舜「司書はそろそろ仕事に戻って
私も戻らないといけないから、じゃ」

司書「わかったよ、じゃあね~」
 舜「はいはい」

司書はそそくさと戻っていった
私は日野の元へ向かった

 舜「如月」
日「え、あっ黒葛さん」
どうやら良い本を見つけたらしく
読み耽っていたようだ

日「黒葛さんは‥恋愛してます?」

無意識に二人…本棚を背もたれに座り込んだ

 舜「恋愛か…したこと‥ないな」
日「ないの!」
 舜「良く考えたら無いね
恋をしようとすら思ってないね」

日「じゃッじゃあ、これ‥から?」
 舜「どうかな‥難しいね
これといってこだわりもないからね」

恋愛…恋か、随分難題だな
…私はきっと気づきたくない‥正直イラつくからだ、生意気にも私はそう思う

謝るのなら、言わないでほしいけど‥

 舜「君は?」
日「僕…は…気になっている人は‥います
でも‥振り向いてはくれません
僕にそんな勇気もありませんけど‥」

気になっているというよりか好きなんだな
恋愛に興味はないが人を好きになれる事は
良いなとこころなしかそう思う‥

 舜「なんだか君らしいね…」

日「そッれなら、最近嬉しかった事はありますか?」
 舜「……身長が伸びた…153になったよ」
日「それは♪良かったですね」
あぁ素晴らしいねぇ



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