姉の親友と私

マル

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1. 姉と妹

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私の姉は愛されている・・・
愛され体質なのだろう、私には‥
いつまでたっても理解は出来ない

姉は可愛い、ぱっちりとした目をしていて可愛くて優しくて色んな人を惹き付ける
私は‥他よりは顔は整っているけど、私はジト目で、見る人によっては暗い印象を受ける

姉は愛嬌がある
私は無愛想だ

親から器が溢れるくらい愛されている姉
親から見向きもされない(無関心な)妹

差は歴然だ、わかりきっている

姉は友にも恵まれている
友好関係は凄まじいと思う
そこは良いなと少し羨ましい‥

比べてしまっている時点で違う
私は姉にも憧れはしない
憎悪を嫉妬もクソもない
姉のようには‥ただなりたくない

私の家は他よりもお金を持っている、
姉には惜しみ無く、妹には必要最低限

それでも、姉は我儘でもなければ、自己中でもない、皆に分け隔てない…それでも嫌われる人には嫌われているけど

まぁ親が私に無関心なおかげか、自分の好きなことをしていたし、自分に投資の才があったおかげで親よりも稼いでいるし
(誰も知らない)

高校大学と良いところには入らなければいけなかったけど、そこは難なくクリアできた

姉には少し変わった親友がいる
オネエだ、私から見ても美人だ普段から
女性の格好をしている、初めて会ったときは男性であることは分からなかった、違和感はあったけど

チャイムが鳴った

こんな時間に誰?姉か?だとしたら‥
とりあえず行こう‥

無言でドアを開けた、案の定‥
「・・・・」
「あっ、ひろちゃん!よかった居たのね」
「‥飲み過ぎ‥ですか」
姉にしては珍しい

「どうぞ、姉から聞いたと思いますが、親は旅行中なので問題はありません‥が、終電」
「あら、もうそんな時間?変ね~」
‥‥飲んでる!

浮かれていたのか何なのか…
「綴さんお水を飲んでください」
姉は完全に眠ってしまっている
「今日はお泊まりください、着替えなどは
何とかします。姉はお任せください」
「‥‥他人行儀ね」

ん?聞こえなかった‥

さっきも言ったと思うけど、親は旅行中‥
本来私は現在進行中で私が一人暮らしをしている家に‥ゆっくりしているはず‥だった

親は自分達が旅行に行くなか、姉が心配でたまらないのだろうもしものため姉の保護者‥

1週間の間姉を任され、実家にいる
めんどくさい

「んー?ひろちゃんは飲まないのね」
「まだ未成年です」
「あらそうなのね…シャワー浴びるわ」
「わかりました、酔いも覚めると思います」


はぁー最悪としか言いようがない
綴さんへの着替えなどは終わり
姉をベッドへ運び終わった
今日も家には帰れない

「・・・・・」
「…その、ごめんなさい‥迷惑かけて
‥‥酔いはしっかり覚めたから‥」

良かった
「姉はベッドで寝ています
綴さんが眠る部屋はさっき言った通りですし
朝起きたら朝ごはんはもうできてると思います。明日は私‥忙しいのですみません。
おやすみなさい」

「えぇ、ありがとう、おやすみなさい」

この一瞬でどっと疲れてしまった

音をたてないように小走りで自分の部屋に戻った、相変わらず無機質な部屋だ‥昔からずっと変わらない‥私の部屋




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