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陰謀3
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長島での織田の武将に討ち死が続いている。まだ信長は腰を上げていない。本願寺から逃がした鉄砲隊が働いているようだ。これについては秀吉も光秀も固く口をつぐんでいる。
揚羽は鬼女の多様な術のうちにようよう意識を取り戻した。だが記憶を全く失っている。この時鬼女の術に激しい術を掛けてきて気を失わせたのだ。
「朱雀あれが果心居士ね?」
「見たのですか?」
「恐ろしい術を使う男だわ。父の術とも違う。揚羽をここから隠す必要がある。礫に地獄谷に送らせよう。かやに見せる手もある」
かやはお婆から病気を治す術を学んでいる。それで光秀が丹波に向かった日を選び揚羽を運んだ。久しぶりに光秀軍を丹波に集めたようだ。長島に呼ばれるのを避けたようだ。朱雀はその光秀の軍の足軽となった。恐らくもまた果心も来ているに違いない。今度は朱雀は果心と戦う腹を据えた。揚羽を守るにはこれしかない。
野戦の陣に入ると光秀はすぐに細川藤孝の陣幕に入った。
「娘は元気にしていますか?」
今は光秀が上司だが将軍に伝えていた頃の言葉使いが出てくる。
「仲良くやっています。で今回の軍勢は?」
「5千です」
「それ程?」
「軍勢を残して置けば信長殿に長島にもっていかれますからな。それにそろそろ成果を上げねば」
「秀吉殿は毛利に手こずっておるとか?」
「いや、あれは長島に行くのを避ける手ですぞ。すでに高松城を水攻めにかかっており時間を潰しているのです。毛利は戦う気がないのです。一向宗は恐ろしいですから」
光秀は最近は信長に恐れを見せていない。藤孝は驚いて光秀を見ている。
光秀の言うように5日で藤孝と共に城を落とした。朱雀は兵の中の混じっているが果心の気配は感じない。
揚羽は鬼女の多様な術のうちにようよう意識を取り戻した。だが記憶を全く失っている。この時鬼女の術に激しい術を掛けてきて気を失わせたのだ。
「朱雀あれが果心居士ね?」
「見たのですか?」
「恐ろしい術を使う男だわ。父の術とも違う。揚羽をここから隠す必要がある。礫に地獄谷に送らせよう。かやに見せる手もある」
かやはお婆から病気を治す術を学んでいる。それで光秀が丹波に向かった日を選び揚羽を運んだ。久しぶりに光秀軍を丹波に集めたようだ。長島に呼ばれるのを避けたようだ。朱雀はその光秀の軍の足軽となった。恐らくもまた果心も来ているに違いない。今度は朱雀は果心と戦う腹を据えた。揚羽を守るにはこれしかない。
野戦の陣に入ると光秀はすぐに細川藤孝の陣幕に入った。
「娘は元気にしていますか?」
今は光秀が上司だが将軍に伝えていた頃の言葉使いが出てくる。
「仲良くやっています。で今回の軍勢は?」
「5千です」
「それ程?」
「軍勢を残して置けば信長殿に長島にもっていかれますからな。それにそろそろ成果を上げねば」
「秀吉殿は毛利に手こずっておるとか?」
「いや、あれは長島に行くのを避ける手ですぞ。すでに高松城を水攻めにかかっており時間を潰しているのです。毛利は戦う気がないのです。一向宗は恐ろしいですから」
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