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迷い7
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芝居通り牙が変装して花田の社長室を訪ねた。病院から美貴がファイナンスの課長として11時に向かった。美貴の予定とは配役が代わったのだが。
「経理部長からこちらだと連絡をいただきましたが?」
部屋に入ると専務が席を空けた。牙は美貴が作っていた名刺を出す。花田は不愉快な顔を見せて金庫から株券と印鑑を出してきた。
「10億の返済があればお戻しするとのことです」
二人は元社長とは全く気付かない。彼らの中で牙はもう死んだ人間なのだ。
「それで部長は?」
「病院におられました。大腿骨骨折で重傷と聞いています。本人は警察に後ろから押されたと言われているそうです」
「酔っぱらってと聞いたが?」
と横から専務が心配そうに口を挟む。
「では社長が待っていますので」
と牙は部屋を出た。1階まで下りるとホストが心配そうに立っている。牙は手を上げるとタクシーを捕まえてホストも横に乗せる。30分走ると電気街で牙は降りてタクシーにホストを乗せて待たせる。
「茂さんこれだ」
高画質コピーを頼んでいたのだ。
「株券だな?紙幣以外ならまずばれない」
10分ほどで終わる。本物を牙の鞄に入れてコピーと契約書を封筒に戻す。再び乗り込むと病院に着く。
「よし、これを渡してくるのだ。私に逆らったら逮捕だからね」
「経理部長からこちらだと連絡をいただきましたが?」
部屋に入ると専務が席を空けた。牙は美貴が作っていた名刺を出す。花田は不愉快な顔を見せて金庫から株券と印鑑を出してきた。
「10億の返済があればお戻しするとのことです」
二人は元社長とは全く気付かない。彼らの中で牙はもう死んだ人間なのだ。
「それで部長は?」
「病院におられました。大腿骨骨折で重傷と聞いています。本人は警察に後ろから押されたと言われているそうです」
「酔っぱらってと聞いたが?」
と横から専務が心配そうに口を挟む。
「では社長が待っていますので」
と牙は部屋を出た。1階まで下りるとホストが心配そうに立っている。牙は手を上げるとタクシーを捕まえてホストも横に乗せる。30分走ると電気街で牙は降りてタクシーにホストを乗せて待たせる。
「茂さんこれだ」
高画質コピーを頼んでいたのだ。
「株券だな?紙幣以外ならまずばれない」
10分ほどで終わる。本物を牙の鞄に入れてコピーと契約書を封筒に戻す。再び乗り込むと病院に着く。
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