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当たり屋牙3
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牙のアパートは萩之茶屋の商店街から細い路地に入ったところにある。木造2階建ての2階の一番奥の4畳半だ。初めの半年は日払いアパートと野宿を繰り返していた。当たり屋の仕事を教えてくれた師匠の部屋に住み変わったのだ。師匠はゴンさんにパクられて3年の勤めに出た。運転手が避けようとして対向車とぶつかり大怪我をしたのだ。
深夜から昼までパソコンを弄っている。YOUが言うようなAVを見ているわけではない。このパソコンは2年前に中古だが当たり屋で30万を稼いで買ったものだ。元々牙は勤めていた銀行を辞めて30歳から独立してネットの会社を起こしたのだ。銀行では事務センターでSEをしていて、28歳の時同じ銀行員と結婚した。
首を横に振りパソコンの電源を切った。窓を開けて乾いたTシャツを仕舞い込む。
「痛い!」
と言う叫び声が聞こえた。この辺りではこんな声は気にしない。ただ女が屋根を飛び越えてこちらに裸足で走ってくる。
「助けて殺される!」
窓を閉めようとしたら手を挟み込んでくる。窓を開けるとあの娘だ。もう部屋の中に飛び込んでくる。
「YOUか?」
口一杯に鼻血が流れている。それだけではない脇腹をナイフで刺されている。
「どうした?」
「兄貴にやられた。当たり屋の牙だね?」
仕事道具の薬と包帯を出してくるとYOUはもう素っ裸になっている。脇腹のナイフ傷だけでなく体中に青痣がある。膣から血が流れている。
「蹴り上げられた」
牙は丁寧に傷薬を塗って包帯を巻いていやる。
「彼氏じゃないのか?」
「本当の兄貴」
と言うなり疲れ果てたのか引きっぱなしの布団に潜りこんでしまった。
深夜から昼までパソコンを弄っている。YOUが言うようなAVを見ているわけではない。このパソコンは2年前に中古だが当たり屋で30万を稼いで買ったものだ。元々牙は勤めていた銀行を辞めて30歳から独立してネットの会社を起こしたのだ。銀行では事務センターでSEをしていて、28歳の時同じ銀行員と結婚した。
首を横に振りパソコンの電源を切った。窓を開けて乾いたTシャツを仕舞い込む。
「痛い!」
と言う叫び声が聞こえた。この辺りではこんな声は気にしない。ただ女が屋根を飛び越えてこちらに裸足で走ってくる。
「助けて殺される!」
窓を閉めようとしたら手を挟み込んでくる。窓を開けるとあの娘だ。もう部屋の中に飛び込んでくる。
「YOUか?」
口一杯に鼻血が流れている。それだけではない脇腹をナイフで刺されている。
「どうした?」
「兄貴にやられた。当たり屋の牙だね?」
仕事道具の薬と包帯を出してくるとYOUはもう素っ裸になっている。脇腹のナイフ傷だけでなく体中に青痣がある。膣から血が流れている。
「蹴り上げられた」
牙は丁寧に傷薬を塗って包帯を巻いていやる。
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「本当の兄貴」
と言うなり疲れ果てたのか引きっぱなしの布団に潜りこんでしまった。
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