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夢の橋6
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「少しいいか?」
「室長ですね?」
顔を見られるのが嫌なのか、外に出て時々行く駅前のカフェに入る。
「どうしたのですか?」
顔がやつれている。
「このままじゃ首になるどころか抹殺される」
「いやに大袈裟ですね?」
「実は会長の不正を見つけていたのだ。それでいくらか軽い気持ちで会長から小遣いをもらっていた」
そんなことを私に話すか。
「会長はその情報を東に売ったと勘違いしている」
「で私にどうしろと?」
室長が何を考えてのか分からなかった。こういう時は黙っているに限る。
「昨夜私の部屋に会長の名刺が置いてあったのだ」
「もらっていた名刺じゃないですか?」
「いや鍵をかけたまま眠っていた。誰かが入ったのだ。会長にその資料を渡して信用してもらうにもパソコンから消えた」
消したのは私だ。
「検査部長や社長にも助けてもらえる材料も失った。君は東とは親しかったのでは?」
「いえ、机を並べていただけですよ」
「そうか」
と言うと椅子を立った。
私は事務所に戻る気を失ってホームに上がった。
暖簾を潜るとおばさんが、
「気分が悪いって寝ているのよ?」
それで3階に上がると総司は眠っている。私は鼻を軽く突いて下に降りてエプロンを付ける。
「室長ですね?」
顔を見られるのが嫌なのか、外に出て時々行く駅前のカフェに入る。
「どうしたのですか?」
顔がやつれている。
「このままじゃ首になるどころか抹殺される」
「いやに大袈裟ですね?」
「実は会長の不正を見つけていたのだ。それでいくらか軽い気持ちで会長から小遣いをもらっていた」
そんなことを私に話すか。
「会長はその情報を東に売ったと勘違いしている」
「で私にどうしろと?」
室長が何を考えてのか分からなかった。こういう時は黙っているに限る。
「昨夜私の部屋に会長の名刺が置いてあったのだ」
「もらっていた名刺じゃないですか?」
「いや鍵をかけたまま眠っていた。誰かが入ったのだ。会長にその資料を渡して信用してもらうにもパソコンから消えた」
消したのは私だ。
「検査部長や社長にも助けてもらえる材料も失った。君は東とは親しかったのでは?」
「いえ、机を並べていただけですよ」
「そうか」
と言うと椅子を立った。
私は事務所に戻る気を失ってホームに上がった。
暖簾を潜るとおばさんが、
「気分が悪いって寝ているのよ?」
それで3階に上がると総司は眠っている。私は鼻を軽く突いて下に降りてエプロンを付ける。
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