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総司8
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どれほど眠っていたのか覚えていない。
裸の体を抱えられて背中の包帯を替えられている。横眼で見ると視線が合う。総司だ。だが今までとは違う目の色をしている。でも口は聞けない。
「あの夜あの料亭にたまたま薩摩藩の重鎮が来ていたの。それの警護の侍に5人で現場を押えられた。隊長は私に足を切られて動けない。副隊長の一人は蝙蝠に切られて死亡。もう一人も腕を切り落とされていた。鼠は背中を突かれていて意識を失っていた。その重鎮は軍に私達を引き渡した。伯爵が前もって軍の上層部に話して置いてくれたので私と鼠は帰された」
「西郷殿の襲撃は?」
「未明に軍が出て暗殺団を制圧した。それで今蝙蝠が軍で今回のことを証言している」
「総司は怪我がなかったのか?」
「上段で最後まで切り合っていたら切られていた。体力がまだない」
包帯を巻き終わると着物を着せてくれる。
「嫌っていたのじゃ?」
「そうじゃないの。源内の娘からも言われていたの。私は異性に異常に反応するの。まだどうしたらよいかは分からない。ただ収監されて蝙蝠に言われた。鼠は総司を大切に思っていると」
「向こうのことは覚えている?」
「ほとんど覚えていない。。でも本で総司を呼んでからどんどんと総司になってく自分を感じていた」
「これは源内に聞いたのだが、ある程度本人が意識をすれば双方の時代を意識を持ちながら行き来できると」
「そうなの?」
「私が住んでいるのは蒲田と言うところ。その近くに総司も住んでいるはずだ。見つけてみる」
「でも私は鼠と分からないと思う」
「今のままなら。だが総司も私もこれから相手のことを思い続けていればきっと気づくはず」
「ここで私にぶつかったように?」
障子が開いて蝙蝠が顔を出した。
「岩倉が口を出してきて暗殺団は東京に送還されることになった。私らも帰ろう。今度は鼠小僧も船旅だ」
裸の体を抱えられて背中の包帯を替えられている。横眼で見ると視線が合う。総司だ。だが今までとは違う目の色をしている。でも口は聞けない。
「あの夜あの料亭にたまたま薩摩藩の重鎮が来ていたの。それの警護の侍に5人で現場を押えられた。隊長は私に足を切られて動けない。副隊長の一人は蝙蝠に切られて死亡。もう一人も腕を切り落とされていた。鼠は背中を突かれていて意識を失っていた。その重鎮は軍に私達を引き渡した。伯爵が前もって軍の上層部に話して置いてくれたので私と鼠は帰された」
「西郷殿の襲撃は?」
「未明に軍が出て暗殺団を制圧した。それで今蝙蝠が軍で今回のことを証言している」
「総司は怪我がなかったのか?」
「上段で最後まで切り合っていたら切られていた。体力がまだない」
包帯を巻き終わると着物を着せてくれる。
「嫌っていたのじゃ?」
「そうじゃないの。源内の娘からも言われていたの。私は異性に異常に反応するの。まだどうしたらよいかは分からない。ただ収監されて蝙蝠に言われた。鼠は総司を大切に思っていると」
「向こうのことは覚えている?」
「ほとんど覚えていない。。でも本で総司を呼んでからどんどんと総司になってく自分を感じていた」
「これは源内に聞いたのだが、ある程度本人が意識をすれば双方の時代を意識を持ちながら行き来できると」
「そうなの?」
「私が住んでいるのは蒲田と言うところ。その近くに総司も住んでいるはずだ。見つけてみる」
「でも私は鼠と分からないと思う」
「今のままなら。だが総司も私もこれから相手のことを思い続けていればきっと気づくはず」
「ここで私にぶつかったように?」
障子が開いて蝙蝠が顔を出した。
「岩倉が口を出してきて暗殺団は東京に送還されることになった。私らも帰ろう。今度は鼠小僧も船旅だ」
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