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糸口5
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待ち合わせの喫茶店にすでにサングラスをかけた女性が足を組んで座っている。
「やはり兵頭さんね」
と言ってサングラスを下げる。
「君だったのか」
彼女はライブグループの上場を最初から追っていた若い記者だった。私もよく後をつけられていた。
「エリに最後は嵌められた?」
「その通りだ」
「私も完敗だったわ。次はエヌなのね?」
私は鞄から用意していたファイルを出した。
「やはり未公開株がキーだったのね」
彼女はファイルを繰りながら頷いている。
「どこから攻める?ここからストレートでは逃げてしまうのじゃない?」
「もちろん。だがエヌの上場を下りることはできない。テレビ局の株ではあと一押しのところで資金不足になっている」
「そのようね」
「まず書き出しはライブの上場から未公開株のリストを載せてほしい。その中に私の名前もあって退職した。そしてライブの会長秘書の自殺でうやむやになった」
「その通りよ。私の記事も没になった」
「リストの追跡は終わっている。秘書は他殺だ。これは証明できる。だがゆっくりと攻める」
「乗った!」
「やはり兵頭さんね」
と言ってサングラスを下げる。
「君だったのか」
彼女はライブグループの上場を最初から追っていた若い記者だった。私もよく後をつけられていた。
「エリに最後は嵌められた?」
「その通りだ」
「私も完敗だったわ。次はエヌなのね?」
私は鞄から用意していたファイルを出した。
「やはり未公開株がキーだったのね」
彼女はファイルを繰りながら頷いている。
「どこから攻める?ここからストレートでは逃げてしまうのじゃない?」
「もちろん。だがエヌの上場を下りることはできない。テレビ局の株ではあと一押しのところで資金不足になっている」
「そのようね」
「まず書き出しはライブの上場から未公開株のリストを載せてほしい。その中に私の名前もあって退職した。そしてライブの会長秘書の自殺でうやむやになった」
「その通りよ。私の記事も没になった」
「リストの追跡は終わっている。秘書は他殺だ。これは証明できる。だがゆっくりと攻める」
「乗った!」
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