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王宮奪還3

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 王子が乗っている南蛮船を朝に港の前に着けた。サンペット王子と親衛隊長と水軍の将軍が並んでビルマ王の指示書を読み上げた。これで親衛隊とビルマの盗賊隊に動揺が走った。これは読み込み通りだ。それから茉緒は小舟で港に上がる。ヒデが港に迎えに来ている。
「宗久さんからの文です」
と茉緒に渡す。
『アユタヤは大変なことになったな。一時ビルマ王は今回を好機と考えたようだが、大将軍が大怪我をして帰国したのだ。それで和解の必要が出た。儂と経済相がその交渉に出かけることになった。アユタヤの兵を引くことを条件にした。そこまではよかったが、兄王子がその文を持って奪ってアユタヤに戻ったようだ。もちろんこの文は偽物をこしらえたと思う』
「国境に護衛隊50人を配置しました」
「中身を読んだな?」
「急ぐと言われたので」
「いい判断だ」
「ビルマの兵は大半戦地ですからあの王子は少数の部下しか連れてないと思われます。それと王の手紙を破る勇気がないのできっと持っています。これも手に入れます」
「よし頼む」
と言って茉緒は王宮に潜る。今王宮にはリーの下忍が10人入っている。女官室に入るとリーが下忍を指示している。
「どうだ?監禁の位置は確認できた?」
「王さまは最上階の塔の中。豪と凜は地下牢に別々に。親衛隊長は茉緒が助け出したよね?」
「凜の子供は?」
「それが見当たらないのです」





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