アユタヤ＊＊＊続復讐の芽＊＊＊

大将軍2

　南蛮船が１艘中国から帰ってきた。これと入れ替えに港の１艘が出る。これは隠岐まで回る。今凜は南蛮船の管理をしている。だが毎夜豪がやってくる。それで茉緒は凜と顔を合わせることがない。
「和寇はどうだ？」
　船長に声をかける。久しぶりに港に行く。
「昔ほど元気はないようです。私たちを見つけても襲ってきません」
「チャクラバットの力が弱っている証拠だ。ヒデ様子はどうだ？」
　ヒデは今はチャクラバットの館に仲間を入れている。
「民兵が半分ほどに減っています。それに和寇の船も減っています」
「どうしてだと思う？」
「アユタヤを捨てる可能性があります」
「アユタヤを捨てるか？」
「いずれビルマが攻めてくると言う噂も」
「よく見ているな。これからどうすればいいと思う？」
「アユタヤで生きていくのでは今からはアユタヤと一緒に強い国にしていく必要があります。はやく王子を王にして挙国体制を引くのです。日本と同じように民の軍を作るのです」
「護衛隊だな？」
「護衛隊を民の軍にするのです。子供隊も今や３百は超えました。それで港の近くに道場を作りたいと」
「それはいい。抜け忍を１人選ぼう」