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反撃5

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 豪はまだ歩けないが日毎に回復している。ヒデの子供部隊は100人ほどいる。それで王宮の周りの調査に張り付かせている。ヒデは山を越えて豪の隠れ家に向かっている。
「いい胸してたな」
「案外助平なのね?」
 茉緒はあれから街の中を走り回っている。毎日入ってくるヒデたちの情報も入れて地図を作っている。それを豪に見せて意見をもらっている。
「街中の警備兵は?」
「100人ほどだ。これは警備隊長の兵でチャクラパットの指揮下にはない。親衛隊はチャクラパットの指揮下で300人ほどいる。今の兄王は駄目な奴だ」
「次男は?」
「いい男だが力がない」
「能力がない?」
「能力はある。王宮での力がないのだ」
「王様が復帰するのがいいのか?」
「いや、王様は老いぼれで国にのためにはならない。次男を育てるしかないな」
 隠れ家では豪とこういう話をしている。今の日本には帰れない。生きていくのはこのアユタヤしかない。そのためにはチャクラパットを排除するしかない。
「私を除け者にするなんて!」
 リーが剣を腰に挿して部屋に入ってくる。
「おお!リーも生きていたか?」
「私の知らないところで姉さんを抱こうなんて思わないでよ」
「怪我人同士ですれば?」
 茉緒は今日はチャクラパットの館に潜り込む。







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