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危機3
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「大変です!」
リーに付いている女忍者が馬で駈けてくる。。
「どうした?」
「あの漁港から和寇が1千攻めてきました。リーさまが王宮内の近衛軍5百で防いでおられます。でも劣勢でこのままでは王宮に攻め込んでしまいます」
聞くと下忍を20人を連れて馬を走らせる。酒場の辺りから煙が上がっている。どうもこれは計画的に仕組まれている。リーの横に凜が鉄砲を構えている。商人も柵を作って鉄砲を構えている。
「こちらが手薄なのを知っているような攻撃です」
「よし、下忍に矢に火薬をつけて撃たせよ」
このままでは数で圧倒されてしまう。この戦法は藤林の得意技だ。
「九郎は?」
「怪我をしているけど西側の近衛軍の指揮をしているわ」
まるで和寇は全軍で攻撃して来たようだ。アユタヤの兵ではこの辺りが限界だ。どこかが破られたら総崩れだ。だが今ここが一番危ない。
「リーは今のうちに2百を連れて抜け道から真横から鉄砲で攻撃するのだ」
それだけ言うと茉緒は下忍を連れて草むらの中を走る。この辺りまで来るとちょっとした丘がある。だが鉄砲の弾も届く。下忍が足を撃たれて倒れる。2階建ての建物ほどの高さだがここからは海も見渡せる。漁港に和寇の船が並んでいる。下忍は火薬を乗せた弓を一斉に放つ。
りーの2百がその横から出てきて鉄砲を連射する。和寇の軍は漁港の方に引き上げているが、漁港にはさらに和寇船が集まってきている。これは汎王が総攻撃を掛けて来たとしか考えられない。
「リーを呼び戻してここに陣を張る。残りの近衛軍3百をここまで来るように伝えてくれ」
少しでも前で戦わないと王宮は危ない。
リーに付いている女忍者が馬で駈けてくる。。
「どうした?」
「あの漁港から和寇が1千攻めてきました。リーさまが王宮内の近衛軍5百で防いでおられます。でも劣勢でこのままでは王宮に攻め込んでしまいます」
聞くと下忍を20人を連れて馬を走らせる。酒場の辺りから煙が上がっている。どうもこれは計画的に仕組まれている。リーの横に凜が鉄砲を構えている。商人も柵を作って鉄砲を構えている。
「こちらが手薄なのを知っているような攻撃です」
「よし、下忍に矢に火薬をつけて撃たせよ」
このままでは数で圧倒されてしまう。この戦法は藤林の得意技だ。
「九郎は?」
「怪我をしているけど西側の近衛軍の指揮をしているわ」
まるで和寇は全軍で攻撃して来たようだ。アユタヤの兵ではこの辺りが限界だ。どこかが破られたら総崩れだ。だが今ここが一番危ない。
「リーは今のうちに2百を連れて抜け道から真横から鉄砲で攻撃するのだ」
それだけ言うと茉緒は下忍を連れて草むらの中を走る。この辺りまで来るとちょっとした丘がある。だが鉄砲の弾も届く。下忍が足を撃たれて倒れる。2階建ての建物ほどの高さだがここからは海も見渡せる。漁港に和寇の船が並んでいる。下忍は火薬を乗せた弓を一斉に放つ。
りーの2百がその横から出てきて鉄砲を連射する。和寇の軍は漁港の方に引き上げているが、漁港にはさらに和寇船が集まってきている。これは汎王が総攻撃を掛けて来たとしか考えられない。
「リーを呼び戻してここに陣を張る。残りの近衛軍3百をここまで来るように伝えてくれ」
少しでも前で戦わないと王宮は危ない。
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