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近衛軍4
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明け方までに再び高台に忍び込む。下忍30人は納屋に火薬を仕込む。茉緒は立ち上がった屋敷に潜る。屋敷の周りは物々しい篝火が焚かれている。何があったのだろう。新しい屋敷には和寇のあの頭が座っている。
「どうしたのだ?」
「どうもお客を待って出発が遅れたようです」
「お客?」
「朝方には間に合うかと?」
どうもチャクラバットは夕刻にはここに到着する予定だったようだ。だがチャクラバットが待つ客などいるのか?
「兵は?」
「予定通り2千で来ます。来たらすぐに荷隊を編成して5百はラオスに向かえと指示を受けています。ベトナムにはさらに和寇の船団が到着しています」
どうも伝令が先に来たようだ。茉緒は建物から抜け出ると下忍を呼ぶ。
「攻撃を朝に早めるように伝えてくれ」
「どうしてですか?」
「チャクラバットが2千を率いてくる。ここでつぶさないとラオスやビルマが和寇の手に落ちる」
茉緒は下忍を3人走らせて、自らは崖地を抜けて一番高い岩の上に立つ。外が薄ら明るくなっている。下忍が1人やっと追いついてくる。蛇のような尾根道が見える。この道は国境を越えベトナムに続いているようだ。松明がこちらに近づいてきている。
騎馬隊の後に荷隊が続く。恐らく2刻で着くだろう。
「どうしたのだ?」
「どうもお客を待って出発が遅れたようです」
「お客?」
「朝方には間に合うかと?」
どうもチャクラバットは夕刻にはここに到着する予定だったようだ。だがチャクラバットが待つ客などいるのか?
「兵は?」
「予定通り2千で来ます。来たらすぐに荷隊を編成して5百はラオスに向かえと指示を受けています。ベトナムにはさらに和寇の船団が到着しています」
どうも伝令が先に来たようだ。茉緒は建物から抜け出ると下忍を呼ぶ。
「攻撃を朝に早めるように伝えてくれ」
「どうしてですか?」
「チャクラバットが2千を率いてくる。ここでつぶさないとラオスやビルマが和寇の手に落ちる」
茉緒は下忍を3人走らせて、自らは崖地を抜けて一番高い岩の上に立つ。外が薄ら明るくなっている。下忍が1人やっと追いついてくる。蛇のような尾根道が見える。この道は国境を越えベトナムに続いているようだ。松明がこちらに近づいてきている。
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