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動乱1

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 アユタヤの岬に着く。南蛮船が1艇ゆったりと揺れている。もう桟橋には荷台が並んでいてリー顔がその中に見える。茉緒は先に降りてリーと屋敷に上がる。窓から抜け人村から来た人達が珍しそうにきょろきょろと下りてくる。
「どうだった?」
「ラオスで部族が反乱を起こして宗久さまが拉致されています。それで警護隊長のヒデが2千の兵を連れてラオスの国境に出張っています」
「2千か。相手は?」
「ワンボインがラオスの高官と組んだのです。総兵力が3千になります。長引くとビルマも揺れそうです。今回はヒデにゴラクさんも付いて行っています」
「サンベット王は?」
「茉緒に頼んでくれと?」
「また私に頼むのだな。今回戻った下忍たちは休めるがいくら集まる?」
「すでに集めてあります。もし茉緒が出れなかったら私が出るつもりでした。下忍はすでに5人を街道に走らせています。50人が集まっています」
「分かった。明日サンベット王に会ってから出発する。海野九郎を呼んでくれ。凜はどうしている?」
「アヘンに犯されていて治療中です」
「藤林の毒の女忍者が来ている。彼女に頼もう」
 九郎の後ろに果心が座っている。義足がない片足だ。
「明日ラオスに向かう。準備しろ」
「もちろん儂も行くぞ」
 果心は昔はラオスにも時期があるようだ。九郎はもう外に出て行った。





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