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和寇1
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アユタヤに戻り王宮に上がる。サンベット王への報告だ。ゴラクもリーもヒデも来ている。
「これで宗久さんが言っていた商隊のルートが完成したわけだな」
「この調子でいけば今年中にアユタヤの交易による収入は倍になる予定です。それで日本人街の造成の隣地の草原を田んぼとして開発したいと思うのです」
リーが説明する。
「それと護衛隊の補強だ。ラオスからビルマ、アユタヤ、シェムリアップの交易を保つには8百の護衛隊では少なすぎる。どう思う茉緒?」
サンベット王が地図を広げて護衛隊の配置状況を見せる。
「ゴラクさんの言うにはこの倍の1千6百がいるようだ。だがどう手当てするかだな」
「日本人街が一つの切り口ですが、和寇になるしかない現状を改めるべきです。護衛隊を外人部隊で補えばと思うのです」
「たとえば護衛隊で3年たてばアユタヤの永住権を認めるとか」
茉緒が口を挟む。談合が終わって茉緒はヒデと半島の屋敷に戻る。酒場に入ると第1船長と果心居士が飲んでいる。
「足の方は?」
「普通の人間より早く走るよ。南蛮船5号が出来たので試運転しますが乗りますか?」
と船長が笑う。
「儂には凜の声が聞こえるのだ」
急に果心が言い出す。
「そういう能力があるのですか?」
「いや、睦み合った女の記憶は残るのだわ」
果心が凜を抱いていた?船長が出してきた海図の大きな島を指した。ここは和寇の本拠地と言われているところだ。
「これで宗久さんが言っていた商隊のルートが完成したわけだな」
「この調子でいけば今年中にアユタヤの交易による収入は倍になる予定です。それで日本人街の造成の隣地の草原を田んぼとして開発したいと思うのです」
リーが説明する。
「それと護衛隊の補強だ。ラオスからビルマ、アユタヤ、シェムリアップの交易を保つには8百の護衛隊では少なすぎる。どう思う茉緒?」
サンベット王が地図を広げて護衛隊の配置状況を見せる。
「ゴラクさんの言うにはこの倍の1千6百がいるようだ。だがどう手当てするかだな」
「日本人街が一つの切り口ですが、和寇になるしかない現状を改めるべきです。護衛隊を外人部隊で補えばと思うのです」
「たとえば護衛隊で3年たてばアユタヤの永住権を認めるとか」
茉緒が口を挟む。談合が終わって茉緒はヒデと半島の屋敷に戻る。酒場に入ると第1船長と果心居士が飲んでいる。
「足の方は?」
「普通の人間より早く走るよ。南蛮船5号が出来たので試運転しますが乗りますか?」
と船長が笑う。
「儂には凜の声が聞こえるのだ」
急に果心が言い出す。
「そういう能力があるのですか?」
「いや、睦み合った女の記憶は残るのだわ」
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