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一章
18. 双子コーデと誕生日プレゼント②
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6号館を出た鳴成と月落が向かったのは、大学教職員用の駐車場だった。
停まっているブルーの扉を開けると、運転席には鳴成が、助手席には月落が乗り込む。
当然のようにシートベルトを締めてくる月落に礼を言いながら、鳴成はナビでこれから向かうホテルの住所を検索した。
「日比谷方面でしたね?」
「そうです」
滑るように走り出す。
何度か乗っているため車にも鳴成のステアリング操作にも慣れた月落は、シートに深く座って流れる景色を楽しむ。
運転の仕方はその人の性格を如実に反映するというが、鳴成の運転は実に穏やかで無駄がなく乗っていてとても気持ち良い。
自分の車にも何度か乗ってもらっているが、どういう感想を抱かれているだろうか?
訊いてみたいような、知るのが怖いような、曖昧な気分だ。
「先生、お腹は空きましたか?」
「ええ、だいぶ」
「良かったです。料理長が張り切って準備していると聞いてるので、もしかしたら想像以上の量で出てくるかもしれません」
「楽しみにしていますが、もし食べきれなかったら手伝ってくれますか?」
「もちろんです。先生は好きそうなものから食べてください」
「セイボリーとデザートを行ったり来たりしても、知らぬ振りをしてください」
「個室で誰も見ていないので、自由にしていただいて大丈夫です。実のところ僕も初めてで、マナーにはあまり詳しくないので」
話しながら20分ほど運転すると見えてきたのは、東京の一等地に建つ壮大な庭園を構えるホテル。
TOGグループが所有するもののひとつだ。
今日はここの3階にある中華レストランでアフタヌーンティーをする予定である。
エレベーターで上がると、『碧酔楼』と金文字で書かれた看板の前に既にひとりの女性が立っていた。
「鳴成様、本日はようこそお越しくださいました」
「お出迎えをありがとうございます。今日はお世話になります」
「渉様もお待ちしておりました」
「ご無沙汰してます、東雲さん」
「本当よぉ!」
チャイナ服を模した黒地の制服に身を包んだ女性が、レストランの入口で鳴成と月落を迎える。
最初の挨拶は上品に、その後は格好を崩して快活に笑う東雲の様子は、一目で彼女がこの店の老巧であると示している。
「最近は全然お顔も見せてくださらなくなっちゃって。私たちがどれだけ寂しい思いをしてたか……ねぇ?」
そう言いながら振り返ると、レストランの中に同じ制服を纏った男女が数名控えている。
東雲のように境界線を踏み越えた親しさではないが、皆暖かな笑顔だ。
首が取れるほどに頷いている者もいる。
「さ、こちらへどうぞ。個室でごゆっくり過ごしていただけるように用意してありますからね」
「ありがとうございます」
連れられて入った部屋は、眼前の大きな窓からホテル自慢の庭園が眺められる特等席だった。
長方形のテーブルの前に、横並びで座る。
牡丹の透かし模様が入った白いテーブルクロスが綺麗だ。
蒼々とした常緑樹の海原の見事さに見入っている鳴成の前では、入ってきたスタッフが無駄のない動きでテーブルセッティングを行っていく。
左側に置かれたガラスのターンテーブルの上にはミニサイズの蒸篭が9つ所狭しと陣取り、右側に設置された深緋に塗られた2段の小さな雛壇には、ファインボーンチャイナの皿が並べられた。
鳴成と月落で各ひとセットずつ。
そこに、茶葉の踊るガラス製の茶壷と茶杯が置かれる。
「それでは、本日のアフタヌーンティーについてご説明させていただきます」
東雲のきりっとした声が響く。
さながら口上のようだ。
「左側の蒸篭は奥から時計回りに、北京ダック、車海老のチリソース、鮑のオイスターソース煮込み、四川よだれ鶏、旬菜の炒め、牛ヒレ肉豆鼓ソース、小籠包、エビの翡翠蒸し餃子、そして中央が叉焼包でございます。量はひとまず普通でご用意しております。お口に合いましたらおかわりのご用意もございますので、お気軽にお申しつけください。右側に移ります」
言葉と同時に、指し示していた指先も右へと動く。
「上段左から、杏仁豆腐ストロベリーソース、苺月餅、苺餡の胡麻団子、の甘め甜点。下段に蒸しカステラ、エッグタルト、ココナッツミルクシャーベット、の甘さ控えめ甜点でございます。鳴成様、ひとつご協力いただいてもよろしいでしょうか?」
「ええ、何なりと」
「雛壇の一番下は引き出しになってございます。お開けいただけますか?」
「はい…………わぁ、え……すごい」
開けられた中には、溢れんばかりの生の苺が入っていた。
甘酸っぱいフレッシュな香りが空間に満ちる。
驚きと喜びで彩られた鳴成に笑顔を向けられて、月落も甘く蕩ける。
「本日は栃木県産のスカイベリーをご用意いたしました。さて、西岡、準備はいい?やっておしまい!」
「承知!」
陰から現れた男性ホールスタッフが、右手に持っていた巨大なスプーンで左手のボウルから苺をざっくりと掬う。
それを、既に引き出しに入った苺の上へと追加で乗せ始めた。
どさりどさりと音が聴こえてきそうな勢いに、鳴成と月落は唖然とする。
「うん、そんなもんでいいでしょう。やめい!」
「承知!」
停止の合図と共に山と積みあがった赤の宝石から、ひと粒がころりとテーブルクロスの上へと落ちた。
「とっても可愛くなったわ。引き出しに入れるとどうも量が入らなくてね、それじゃお腹が空いちゃうでしょ?」
「高校時代に食べに来てた炒飯の量が、日に日に大盛になっていったのを、いま凄く思い出したよ、東雲さん」
「あれは私もだけど、ホクちゃんがやたら気合入れて作ってたからね。あいつの気持ちよ」
「今日そう言えば料理長は?後で来てくれるかな」
「お二人仲良くいらっしゃる空間にお邪魔するのは野暮だって、遠慮しちゃってるのよ。無理やりじゃないと出てこないから、帰る時にでも声かけてあげて」
「うん、是非そうさせてって伝えておいて貰える?」
「承知しました。さて、今お出ししてるのが、ふかひれスープ、麻婆豆腐、油条を添えた干し貝柱のお粥でございます」
月落と東雲が会話する間にも、テーブルには料理が並んで行く。
縁をグレーに塗られた小鉢が3つと、四角いスレートプレート。
「そして最後が、箸休めの泡菜でございます。お飲み物はウェルカムティーとして凍頂烏龍茶をお作りいたしました。本日は中国茶を数種ご用意しておりますので、メニューをご参照の上お呼びいただければお取り替えに参ります」
「ミルクティーもあったりする?」
メニューを開かず単刀直入に訊く月落に、東雲は大仰に頷いた。
「特貢のキーマンを手に入れたから、食後にそれをココナッツミルクでお出しする予定」
「先生、美味しいのが飲めそうです」
「お気遣いをありがとうございます」
「こちらこそ、ご生誕の今日という日をお祝いできますこと嬉しく存じます。当レストラン初めてのアフタヌーンティーですので何かと至らない点もあるかと存じますが、心を存分に込めてお作りしました。どうぞごゆるりと、お楽しみくださいませ」
そう言い残して東雲は退室した。
それを見届けた月落は、茶壺から移した烏龍茶を鳴成の前に置く。
自分の茶杯を持ち上げて、鳴成のものへと近づけた。
「先生、お誕生日おめでとうございます」
「素敵なプレゼントをありがとうございます」
かちり、と厳かな音を立てて杯が合わさる。
楽しくて極上に美味しい、忘れられない誕生日の始まりだ。
停まっているブルーの扉を開けると、運転席には鳴成が、助手席には月落が乗り込む。
当然のようにシートベルトを締めてくる月落に礼を言いながら、鳴成はナビでこれから向かうホテルの住所を検索した。
「日比谷方面でしたね?」
「そうです」
滑るように走り出す。
何度か乗っているため車にも鳴成のステアリング操作にも慣れた月落は、シートに深く座って流れる景色を楽しむ。
運転の仕方はその人の性格を如実に反映するというが、鳴成の運転は実に穏やかで無駄がなく乗っていてとても気持ち良い。
自分の車にも何度か乗ってもらっているが、どういう感想を抱かれているだろうか?
訊いてみたいような、知るのが怖いような、曖昧な気分だ。
「先生、お腹は空きましたか?」
「ええ、だいぶ」
「良かったです。料理長が張り切って準備していると聞いてるので、もしかしたら想像以上の量で出てくるかもしれません」
「楽しみにしていますが、もし食べきれなかったら手伝ってくれますか?」
「もちろんです。先生は好きそうなものから食べてください」
「セイボリーとデザートを行ったり来たりしても、知らぬ振りをしてください」
「個室で誰も見ていないので、自由にしていただいて大丈夫です。実のところ僕も初めてで、マナーにはあまり詳しくないので」
話しながら20分ほど運転すると見えてきたのは、東京の一等地に建つ壮大な庭園を構えるホテル。
TOGグループが所有するもののひとつだ。
今日はここの3階にある中華レストランでアフタヌーンティーをする予定である。
エレベーターで上がると、『碧酔楼』と金文字で書かれた看板の前に既にひとりの女性が立っていた。
「鳴成様、本日はようこそお越しくださいました」
「お出迎えをありがとうございます。今日はお世話になります」
「渉様もお待ちしておりました」
「ご無沙汰してます、東雲さん」
「本当よぉ!」
チャイナ服を模した黒地の制服に身を包んだ女性が、レストランの入口で鳴成と月落を迎える。
最初の挨拶は上品に、その後は格好を崩して快活に笑う東雲の様子は、一目で彼女がこの店の老巧であると示している。
「最近は全然お顔も見せてくださらなくなっちゃって。私たちがどれだけ寂しい思いをしてたか……ねぇ?」
そう言いながら振り返ると、レストランの中に同じ制服を纏った男女が数名控えている。
東雲のように境界線を踏み越えた親しさではないが、皆暖かな笑顔だ。
首が取れるほどに頷いている者もいる。
「さ、こちらへどうぞ。個室でごゆっくり過ごしていただけるように用意してありますからね」
「ありがとうございます」
連れられて入った部屋は、眼前の大きな窓からホテル自慢の庭園が眺められる特等席だった。
長方形のテーブルの前に、横並びで座る。
牡丹の透かし模様が入った白いテーブルクロスが綺麗だ。
蒼々とした常緑樹の海原の見事さに見入っている鳴成の前では、入ってきたスタッフが無駄のない動きでテーブルセッティングを行っていく。
左側に置かれたガラスのターンテーブルの上にはミニサイズの蒸篭が9つ所狭しと陣取り、右側に設置された深緋に塗られた2段の小さな雛壇には、ファインボーンチャイナの皿が並べられた。
鳴成と月落で各ひとセットずつ。
そこに、茶葉の踊るガラス製の茶壷と茶杯が置かれる。
「それでは、本日のアフタヌーンティーについてご説明させていただきます」
東雲のきりっとした声が響く。
さながら口上のようだ。
「左側の蒸篭は奥から時計回りに、北京ダック、車海老のチリソース、鮑のオイスターソース煮込み、四川よだれ鶏、旬菜の炒め、牛ヒレ肉豆鼓ソース、小籠包、エビの翡翠蒸し餃子、そして中央が叉焼包でございます。量はひとまず普通でご用意しております。お口に合いましたらおかわりのご用意もございますので、お気軽にお申しつけください。右側に移ります」
言葉と同時に、指し示していた指先も右へと動く。
「上段左から、杏仁豆腐ストロベリーソース、苺月餅、苺餡の胡麻団子、の甘め甜点。下段に蒸しカステラ、エッグタルト、ココナッツミルクシャーベット、の甘さ控えめ甜点でございます。鳴成様、ひとつご協力いただいてもよろしいでしょうか?」
「ええ、何なりと」
「雛壇の一番下は引き出しになってございます。お開けいただけますか?」
「はい…………わぁ、え……すごい」
開けられた中には、溢れんばかりの生の苺が入っていた。
甘酸っぱいフレッシュな香りが空間に満ちる。
驚きと喜びで彩られた鳴成に笑顔を向けられて、月落も甘く蕩ける。
「本日は栃木県産のスカイベリーをご用意いたしました。さて、西岡、準備はいい?やっておしまい!」
「承知!」
陰から現れた男性ホールスタッフが、右手に持っていた巨大なスプーンで左手のボウルから苺をざっくりと掬う。
それを、既に引き出しに入った苺の上へと追加で乗せ始めた。
どさりどさりと音が聴こえてきそうな勢いに、鳴成と月落は唖然とする。
「うん、そんなもんでいいでしょう。やめい!」
「承知!」
停止の合図と共に山と積みあがった赤の宝石から、ひと粒がころりとテーブルクロスの上へと落ちた。
「とっても可愛くなったわ。引き出しに入れるとどうも量が入らなくてね、それじゃお腹が空いちゃうでしょ?」
「高校時代に食べに来てた炒飯の量が、日に日に大盛になっていったのを、いま凄く思い出したよ、東雲さん」
「あれは私もだけど、ホクちゃんがやたら気合入れて作ってたからね。あいつの気持ちよ」
「今日そう言えば料理長は?後で来てくれるかな」
「お二人仲良くいらっしゃる空間にお邪魔するのは野暮だって、遠慮しちゃってるのよ。無理やりじゃないと出てこないから、帰る時にでも声かけてあげて」
「うん、是非そうさせてって伝えておいて貰える?」
「承知しました。さて、今お出ししてるのが、ふかひれスープ、麻婆豆腐、油条を添えた干し貝柱のお粥でございます」
月落と東雲が会話する間にも、テーブルには料理が並んで行く。
縁をグレーに塗られた小鉢が3つと、四角いスレートプレート。
「そして最後が、箸休めの泡菜でございます。お飲み物はウェルカムティーとして凍頂烏龍茶をお作りいたしました。本日は中国茶を数種ご用意しておりますので、メニューをご参照の上お呼びいただければお取り替えに参ります」
「ミルクティーもあったりする?」
メニューを開かず単刀直入に訊く月落に、東雲は大仰に頷いた。
「特貢のキーマンを手に入れたから、食後にそれをココナッツミルクでお出しする予定」
「先生、美味しいのが飲めそうです」
「お気遣いをありがとうございます」
「こちらこそ、ご生誕の今日という日をお祝いできますこと嬉しく存じます。当レストラン初めてのアフタヌーンティーですので何かと至らない点もあるかと存じますが、心を存分に込めてお作りしました。どうぞごゆるりと、お楽しみくださいませ」
そう言い残して東雲は退室した。
それを見届けた月落は、茶壺から移した烏龍茶を鳴成の前に置く。
自分の茶杯を持ち上げて、鳴成のものへと近づけた。
「先生、お誕生日おめでとうございます」
「素敵なプレゼントをありがとうございます」
かちり、と厳かな音を立てて杯が合わさる。
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