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一章
16. メレンゲクッキーと金刺繡の三日月②
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サラダニソワーズ
マッシュルームとゴルゴンゾーラのミニタルト
季節野菜のテリーヌ
さつまいものポタージュ
スズキのポワレ
みつせ鶏のコンフィ
牡蠣のホワイトソースガレット
を、弾む会話と共に堪能した。
最後のデセールとして、月落は生ハムと半熟卵のガレットを、鳴成は洋梨のソルベを各々楽しんでいる。
いつもと変わらず、会話は途切れることを知らない。
月落は食後のコーヒーを炭酸水に変えた傍らで、鳴成はストレートティーと共にソルベをゆっくりと味わっている。
「お腹はいっぱいになりそうですか?」
「はい、ここのガレットが美味しすぎてハマりそうです。料理の種類も多いので、飽きずに長く通えそうなところも気に入りました」
「季節のガレットは春夏秋冬で素材が変わるので、足を運ぶ度に新しい味に出会えると思います」
「それは制覇したい気持ちが俄然強くなりました。先生、今度は春にまた来ましょう?」
「ええ、新学期が始まったら、また来ましょうね」
先日、年明け早々に来年度の契約更新があり、月落は望み通り鳴成のTAとしての任期を1年延長した。
僅か半年で大学職員としての仕事を辞める気などさらさらないと知っている家族からは一言も反対意見はなく、鳴成においてはさも当然とばかりに契約書を出してきたので、何ともあっさりした契約延長だった。
薄紅に染まる麗らかな季節の中を、想いを寄せる人の隣で過ごせると思うだけで月落の表情は溶け崩れる。
さらに今夜、プライベートでの約束も取りつけられたとあれば口元が緩むのを止められないけれど、もはや致し方ないと早々に諦めた。
それでも一応は繕うように、ガレットを口へと放り込む。
「そういえば先生って、ご家族から史くんって呼ばれているんですね」
「……なぜそれを?」
眉間にくっきりと皺を寄せた、今までに見たことのない険しい顔をした鳴成に睨むようにされたため、月落は内心焦る。
立ち入り禁止区域に突っ込んだのならば早めの応急処置を、と急いで理由を捲し立てた。
「さっき別れ際にお母様がそう呼んでいらっしゃったので、家限定の呼び名かなと思って」
「…………ナチュラルすぎて気づきませんでした」
持っていた銀のスプーンを置くと、鳴成は額に手を当てて明らかに落ち込んだ様子になる。
そんなにも聞いてはいけない話題だっただろうか?
「先生、どうしました?」
「40のおじさんが、幼少期からずっと続く呼び名で呼ばれているなんて知られてしまって、とても動揺しています。秋史と呼び捨てにして欲しいと思春期の頃に申し出たんですが、それは叶わず。20歳からイギリスに渡って家族とあまり会う機会がなくなってしまったため、呼び方は全く直らないまま今に至ってしまって……」
「先生って20歳からイギリスに行かれたんですね。てっきり大学入学を機になのかと思ってました」
すっかり手の止まってしまった鳴成の手にスプーンを握らせる。
気分転換に、と水の入ったグラスも手前に寄せた。
「中高の6年間をインターで過ごして、日本の大学に進学しました。2年通って20歳になった時にイギリスの大学に入り直して、博士終了まで7年間学び、35歳まで在英でした」
「だから授業は全てアメリカ英語なんですね」
「ええ。父がアメリカ英語話者で母がイギリス英語話者なので、幼い頃から割とどちらの特徴も掴んで喋れてはいたんですが、インターにいた6年間で圧倒的にアメリカ側に傾きました。母が悔しげにハンカチを噛み締めていたのを今でも憶えています。15年間イギリスで過ごしたので、今は偏りはなくなりましたが」
「イギリス英語ってアクセントが細分化されてるって聞いたことがあるんですが、先生のはどれですか?」
「標準的と呼ばれている、RPですね」
イギリス英語を喋る鳴成の声も聴いてみたい。
抑揚の少ない整然とした響きはきっと、上品さにノーブルさが上乗せされてとても心地良く聴こえるに違いない。
今からでもイギリスのアクセントを特訓して対等に話せるようになろうか、と月落は頭の片隅で悩む。
「日本語、英語、ドイツ語、フランス語だとどれが一番喋りやすいですか?」
「これを言うと意外だと思われることが多いんですが、私の第一言語は日本語です。気分によって英語の方が楽な時もありますが、脳内で考え事をする時は大概日本語ですね」
「分かります」
「きみも英語ネイティブですが、内言語は日本語なんですね」
「反射で出るのは断然日本語です。夢は登場人物によって言語が変わるので、起きると若干混乱する時もありますけど」
「きみの韓国語や中国語も聴いてみたいですね」
「先生のフランス語も聴いてみたいですよ?」
「一人で喋るのは虚しいので、勉強してくれるなら良いですよ」
「先生、少し時間をください。とりあえずフランス語習得アプリをインストールするところから始めるので」
イギリス英語よりもフランス語を勉強する方が先に来るなんて、思いもよらなかった。
共有できる言語が増えるのは単純に嬉しいので、時間を作って短期集中で身につけるのも手だ。
周りにフランス語に精通している人間がいなかったか、猛スピードで身内及び知人検索を開始する。
「そろそろ行きますか?」
「はい、ご馳走様でした」
「ご馳走様でした」
誘ったのは自分だから、と支払いをカードで済ませた鳴成と共に店を出る。
時刻は20時前。
美味しい食事でぬくぬくになった身体で、車を停めた駐車場まで肩を並べて歩く。
本当は密着して歩きたいけれど、きんと冷えた冬の空気が冷静さを失わせるのを許してくれない。
アルコールを飲んでいない月落の理性はきちんと正常に働いてしまうため、互いの間に若干の距離があるのが恨めしい。
そっと、視線を夜空に向けた。
漆黒のキャンバスと縫い針に似た木の枝、金刺繍の三日月。
すれ違う人のいない、走る車もない道の上。
静まり返った空間に、吐き出した白い息だけが流れる。
こういう時に恋愛ドラマならば、心情に寄り添う音楽がムードを演出して、その回一番のハイライトへと場面展開するのだろうけれど。
あいにく、現実はそう簡単には行かない。
抱き締めたり、手を繋いだり、告白をするなんて、まだ時期尚早。
勝手に盛り上がって相手を顧みずに突っ走るのは、恋に恋する年頃までだ。
いきなり境界線を飛び越えるのは、してはいけない。
本当は、本音は、今すぐにでも手に入れてしまいたいけれど。
しない。
こうして大学の外でプライベートな時間を共有できた、得がたい奇跡に出会えた。
それだけで、とても素敵な日だったと思おう。
首にぐるりと巻いたマフラーに半分ほど顔を埋めた鳴成の姿も、とても可愛いし。
「先生、いつもは一回り小さめサイズのマフラーですよね?あれは仕事用ですか?」
「そうです。スーツ着用の際はフォルムの邪魔にならないように、コンパクトサイズのマフラーを着用するようにしています。実はとても寒がりで」
「じゃあ、大学では結構我慢してるんですね」
「ええ、だいぶ。きみは冬に強そうですね?」
厚めのネイビーのチェスターコートに手袋まで嵌めている鳴成とは違って、月落はタートルネックの上にキャメルのバージンウールコートを羽織っているのみだ。
寒そうな見た目は月落だが、実際に寒がっているのは鳴成の方で、そのちぐはぐさが面白い。
「冬にも強いですし、意外と夏にも強いですね。気温に上手く対応できる属性のようで」
「正しく恒温動物だ……」
「先生は変温動物タイプな気がします」
「正解です。熱すぎるのも寒すぎるのも苦手で、日本に春と秋しかなくなってしまえばいいと思ったことは何度もあります」
「花粉症はないんですか?」
「ありません。杉の脅威から15年離れていたので、ゲージがいっぱいになっていないんだと分析しています。きみは?」
「うーん、少しだけですね。時々、目が痒くなる程度です」
「それだけですか?」
「はい」
「残念。ぐしゅぐしゅになっているきみを、春に見られるかと期待したのに」
「あ、ひどい。悪魔がいる」
笑い声は上げずに、けれど朗らかに微笑む。
吐き出す息の白さとは相反して、心は温む。
いつの間にか、間にあった距離は縮まっている。
肩と肩をくっつけながら歩いていることに、本人たちだけが気づかぬまま進む。
抱き寄せないけれど。
手さえ繋がないけれど。
甘い言葉ひとつないけれど。
誰よりも満たされて、優しさに包まれて。
自分たちの声と足音以外は一切ない、閑散とした世界を、二人だけで進む。
マッシュルームとゴルゴンゾーラのミニタルト
季節野菜のテリーヌ
さつまいものポタージュ
スズキのポワレ
みつせ鶏のコンフィ
牡蠣のホワイトソースガレット
を、弾む会話と共に堪能した。
最後のデセールとして、月落は生ハムと半熟卵のガレットを、鳴成は洋梨のソルベを各々楽しんでいる。
いつもと変わらず、会話は途切れることを知らない。
月落は食後のコーヒーを炭酸水に変えた傍らで、鳴成はストレートティーと共にソルベをゆっくりと味わっている。
「お腹はいっぱいになりそうですか?」
「はい、ここのガレットが美味しすぎてハマりそうです。料理の種類も多いので、飽きずに長く通えそうなところも気に入りました」
「季節のガレットは春夏秋冬で素材が変わるので、足を運ぶ度に新しい味に出会えると思います」
「それは制覇したい気持ちが俄然強くなりました。先生、今度は春にまた来ましょう?」
「ええ、新学期が始まったら、また来ましょうね」
先日、年明け早々に来年度の契約更新があり、月落は望み通り鳴成のTAとしての任期を1年延長した。
僅か半年で大学職員としての仕事を辞める気などさらさらないと知っている家族からは一言も反対意見はなく、鳴成においてはさも当然とばかりに契約書を出してきたので、何ともあっさりした契約延長だった。
薄紅に染まる麗らかな季節の中を、想いを寄せる人の隣で過ごせると思うだけで月落の表情は溶け崩れる。
さらに今夜、プライベートでの約束も取りつけられたとあれば口元が緩むのを止められないけれど、もはや致し方ないと早々に諦めた。
それでも一応は繕うように、ガレットを口へと放り込む。
「そういえば先生って、ご家族から史くんって呼ばれているんですね」
「……なぜそれを?」
眉間にくっきりと皺を寄せた、今までに見たことのない険しい顔をした鳴成に睨むようにされたため、月落は内心焦る。
立ち入り禁止区域に突っ込んだのならば早めの応急処置を、と急いで理由を捲し立てた。
「さっき別れ際にお母様がそう呼んでいらっしゃったので、家限定の呼び名かなと思って」
「…………ナチュラルすぎて気づきませんでした」
持っていた銀のスプーンを置くと、鳴成は額に手を当てて明らかに落ち込んだ様子になる。
そんなにも聞いてはいけない話題だっただろうか?
「先生、どうしました?」
「40のおじさんが、幼少期からずっと続く呼び名で呼ばれているなんて知られてしまって、とても動揺しています。秋史と呼び捨てにして欲しいと思春期の頃に申し出たんですが、それは叶わず。20歳からイギリスに渡って家族とあまり会う機会がなくなってしまったため、呼び方は全く直らないまま今に至ってしまって……」
「先生って20歳からイギリスに行かれたんですね。てっきり大学入学を機になのかと思ってました」
すっかり手の止まってしまった鳴成の手にスプーンを握らせる。
気分転換に、と水の入ったグラスも手前に寄せた。
「中高の6年間をインターで過ごして、日本の大学に進学しました。2年通って20歳になった時にイギリスの大学に入り直して、博士終了まで7年間学び、35歳まで在英でした」
「だから授業は全てアメリカ英語なんですね」
「ええ。父がアメリカ英語話者で母がイギリス英語話者なので、幼い頃から割とどちらの特徴も掴んで喋れてはいたんですが、インターにいた6年間で圧倒的にアメリカ側に傾きました。母が悔しげにハンカチを噛み締めていたのを今でも憶えています。15年間イギリスで過ごしたので、今は偏りはなくなりましたが」
「イギリス英語ってアクセントが細分化されてるって聞いたことがあるんですが、先生のはどれですか?」
「標準的と呼ばれている、RPですね」
イギリス英語を喋る鳴成の声も聴いてみたい。
抑揚の少ない整然とした響きはきっと、上品さにノーブルさが上乗せされてとても心地良く聴こえるに違いない。
今からでもイギリスのアクセントを特訓して対等に話せるようになろうか、と月落は頭の片隅で悩む。
「日本語、英語、ドイツ語、フランス語だとどれが一番喋りやすいですか?」
「これを言うと意外だと思われることが多いんですが、私の第一言語は日本語です。気分によって英語の方が楽な時もありますが、脳内で考え事をする時は大概日本語ですね」
「分かります」
「きみも英語ネイティブですが、内言語は日本語なんですね」
「反射で出るのは断然日本語です。夢は登場人物によって言語が変わるので、起きると若干混乱する時もありますけど」
「きみの韓国語や中国語も聴いてみたいですね」
「先生のフランス語も聴いてみたいですよ?」
「一人で喋るのは虚しいので、勉強してくれるなら良いですよ」
「先生、少し時間をください。とりあえずフランス語習得アプリをインストールするところから始めるので」
イギリス英語よりもフランス語を勉強する方が先に来るなんて、思いもよらなかった。
共有できる言語が増えるのは単純に嬉しいので、時間を作って短期集中で身につけるのも手だ。
周りにフランス語に精通している人間がいなかったか、猛スピードで身内及び知人検索を開始する。
「そろそろ行きますか?」
「はい、ご馳走様でした」
「ご馳走様でした」
誘ったのは自分だから、と支払いをカードで済ませた鳴成と共に店を出る。
時刻は20時前。
美味しい食事でぬくぬくになった身体で、車を停めた駐車場まで肩を並べて歩く。
本当は密着して歩きたいけれど、きんと冷えた冬の空気が冷静さを失わせるのを許してくれない。
アルコールを飲んでいない月落の理性はきちんと正常に働いてしまうため、互いの間に若干の距離があるのが恨めしい。
そっと、視線を夜空に向けた。
漆黒のキャンバスと縫い針に似た木の枝、金刺繍の三日月。
すれ違う人のいない、走る車もない道の上。
静まり返った空間に、吐き出した白い息だけが流れる。
こういう時に恋愛ドラマならば、心情に寄り添う音楽がムードを演出して、その回一番のハイライトへと場面展開するのだろうけれど。
あいにく、現実はそう簡単には行かない。
抱き締めたり、手を繋いだり、告白をするなんて、まだ時期尚早。
勝手に盛り上がって相手を顧みずに突っ走るのは、恋に恋する年頃までだ。
いきなり境界線を飛び越えるのは、してはいけない。
本当は、本音は、今すぐにでも手に入れてしまいたいけれど。
しない。
こうして大学の外でプライベートな時間を共有できた、得がたい奇跡に出会えた。
それだけで、とても素敵な日だったと思おう。
首にぐるりと巻いたマフラーに半分ほど顔を埋めた鳴成の姿も、とても可愛いし。
「先生、いつもは一回り小さめサイズのマフラーですよね?あれは仕事用ですか?」
「そうです。スーツ着用の際はフォルムの邪魔にならないように、コンパクトサイズのマフラーを着用するようにしています。実はとても寒がりで」
「じゃあ、大学では結構我慢してるんですね」
「ええ、だいぶ。きみは冬に強そうですね?」
厚めのネイビーのチェスターコートに手袋まで嵌めている鳴成とは違って、月落はタートルネックの上にキャメルのバージンウールコートを羽織っているのみだ。
寒そうな見た目は月落だが、実際に寒がっているのは鳴成の方で、そのちぐはぐさが面白い。
「冬にも強いですし、意外と夏にも強いですね。気温に上手く対応できる属性のようで」
「正しく恒温動物だ……」
「先生は変温動物タイプな気がします」
「正解です。熱すぎるのも寒すぎるのも苦手で、日本に春と秋しかなくなってしまえばいいと思ったことは何度もあります」
「花粉症はないんですか?」
「ありません。杉の脅威から15年離れていたので、ゲージがいっぱいになっていないんだと分析しています。きみは?」
「うーん、少しだけですね。時々、目が痒くなる程度です」
「それだけですか?」
「はい」
「残念。ぐしゅぐしゅになっているきみを、春に見られるかと期待したのに」
「あ、ひどい。悪魔がいる」
笑い声は上げずに、けれど朗らかに微笑む。
吐き出す息の白さとは相反して、心は温む。
いつの間にか、間にあった距離は縮まっている。
肩と肩をくっつけながら歩いていることに、本人たちだけが気づかぬまま進む。
抱き寄せないけれど。
手さえ繋がないけれど。
甘い言葉ひとつないけれど。
誰よりも満たされて、優しさに包まれて。
自分たちの声と足音以外は一切ない、閑散とした世界を、二人だけで進む。
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