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盗賊団編
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「なにぃっ!?」
「リーグ!早く下がるのです!」
もう遅い。
団長の位置
副団長の位置
その他の生き残っている団員の位置
既に把握済みだ。
「発動」
俺の左手の平から雷が具現化されてできた矢が五本ほど目にも止まらぬ速さで放たれた。その五本の矢はまず真後ろにいたリーグに全て突き刺さる。それからリーグの体を貫通した矢は周囲にいた別の人へ飛んでいく。
連鎖。雷から成る五本の矢は各々別の方向へ飛び、誰かを感電させたら別の誰かへと飛んでいく。あちらこちらから悲鳴が聞こえ、瞬く間に盗賊団の九割ほどの人員が地に倒れ伏した。
そして…。
ボゥッ…
(…炎魔法が反応した…?)
一瞬、俺の体から炎のオーラが湧き出たように感じた。もしかしたらリーグを倒した事で炎魔法の魔力が上がったのかもしれない。魔力も少なからず回復したような気がする。
「…一瞬でこの人数が死んだのか。本当に化け物だな、クライス家の小僧。サラザド、リーグはどうだ?」
「…ダメです。既に…」
どうやら一番倒したかった二人は無傷のようだ。見るとゲインは俺を睨みつけ、サラザドは目を覚まさないリーグの脈を見ていた。
「…やってくれたな。キョウ」
ゲインは俺の事を睨みつけたまま四方八方、周囲の至る所に氷柱を出して見せた。もちろん氷柱の先端は全て俺に向けられている。
「いくら貴様でもこの量の攻撃はかわしきれまい…俺達を敵にしたこと、あの世で後悔しろ。冷徹処刑牢獄」
氷柱が一斉に放たれ、俺に襲いかかる。正直なとこヤバい。ゲインの言った通り、俺の炎魔法の最大火力でも前半分の氷柱を溶かしきれるかどうかの瀬戸際だろう。
さっきまでの俺だったらの話だがな。
「炎魔法レベル2…最大火力っ!!」
両手を大きく広げ、炎魔法を最大限の威力で放出する。すると今までとは比べ物にならない火力が辺りの敵に猛威を振るった。先程まであったはずの氷柱を一瞬にして全て溶け、蒸発して消えてなくなった。
「そんな…バカな…」
「風圧」
ゲインが呆気にとられている僅かな間に、風魔法を使って高速移動。瞬時にゲインの背後に立ち回る。
「しまっ…!?」
「終わりだ」
ゲインの背中から腹を通して光が過ぎ去った。次の瞬間、雷撃の音が盗賊団アジト全体に響き渡った。
現在餞ストック
炎魔法 レベル2
風魔法 レベル1
雷魔法 レベル1
吹雪魔法 レベル1
「リーグ!早く下がるのです!」
もう遅い。
団長の位置
副団長の位置
その他の生き残っている団員の位置
既に把握済みだ。
「発動」
俺の左手の平から雷が具現化されてできた矢が五本ほど目にも止まらぬ速さで放たれた。その五本の矢はまず真後ろにいたリーグに全て突き刺さる。それからリーグの体を貫通した矢は周囲にいた別の人へ飛んでいく。
連鎖。雷から成る五本の矢は各々別の方向へ飛び、誰かを感電させたら別の誰かへと飛んでいく。あちらこちらから悲鳴が聞こえ、瞬く間に盗賊団の九割ほどの人員が地に倒れ伏した。
そして…。
ボゥッ…
(…炎魔法が反応した…?)
一瞬、俺の体から炎のオーラが湧き出たように感じた。もしかしたらリーグを倒した事で炎魔法の魔力が上がったのかもしれない。魔力も少なからず回復したような気がする。
「…一瞬でこの人数が死んだのか。本当に化け物だな、クライス家の小僧。サラザド、リーグはどうだ?」
「…ダメです。既に…」
どうやら一番倒したかった二人は無傷のようだ。見るとゲインは俺を睨みつけ、サラザドは目を覚まさないリーグの脈を見ていた。
「…やってくれたな。キョウ」
ゲインは俺の事を睨みつけたまま四方八方、周囲の至る所に氷柱を出して見せた。もちろん氷柱の先端は全て俺に向けられている。
「いくら貴様でもこの量の攻撃はかわしきれまい…俺達を敵にしたこと、あの世で後悔しろ。冷徹処刑牢獄」
氷柱が一斉に放たれ、俺に襲いかかる。正直なとこヤバい。ゲインの言った通り、俺の炎魔法の最大火力でも前半分の氷柱を溶かしきれるかどうかの瀬戸際だろう。
さっきまでの俺だったらの話だがな。
「炎魔法レベル2…最大火力っ!!」
両手を大きく広げ、炎魔法を最大限の威力で放出する。すると今までとは比べ物にならない火力が辺りの敵に猛威を振るった。先程まであったはずの氷柱を一瞬にして全て溶け、蒸発して消えてなくなった。
「そんな…バカな…」
「風圧」
ゲインが呆気にとられている僅かな間に、風魔法を使って高速移動。瞬時にゲインの背後に立ち回る。
「しまっ…!?」
「終わりだ」
ゲインの背中から腹を通して光が過ぎ去った。次の瞬間、雷撃の音が盗賊団アジト全体に響き渡った。
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炎魔法 レベル2
風魔法 レベル1
雷魔法 レベル1
吹雪魔法 レベル1
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